建築建築家日本美術館
CULTURE

日本の名建築16選 全国の有名建築を解説


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伝統が織りなす、日本の建築美を味わう

近年、日本の建築に注目が集まっています。

東京・六本木の森美術館で開かれた「建築の日本展」が開幕2カ月で20万人を動員したことも大きな話題となりました。
 
建築は単なる建物としてだけでなく、その造形美が立派な芸術として人々に受け入れられるようになったのです。
 
日本の木造建築が世界においてかなり高い技術力を誇ることはいうまでもありませんが、その伝統が今の日本の建築をさらに前進させていることも忘れてはなりません。
 
今回はそんな伝統によって進化し続けてきた日本の建築をご紹介します。
日本だからこそできた建築美をぜひお楽しみください!

 

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1.「光の美術館」安藤忠雄


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「光」の美しさを最大限に表現

2011年、安藤忠雄氏の設計により自然光のみの美術館が設立されました。

人であっても暗い場所に居るよりも心地よい太陽の木漏れ日に癒されるでしょう。そんな「自然光」にスポットをあてて設計された美術館です。


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刻々と変化する「光」そのものがアート作品の一部分かのようで、受付以外には照明が設置されていません。

開館時間 10:00~17:00

休館日 年末年始・月曜日(祝日の場合は翌平日休み)

入場料 一般 1500円(1400円)
    大高生 1000円(900円)
    小中学生 入場無料

公式サイト
https://www.kiyoharu-art.com/?page_id=17

 

 

2.「金沢21世紀美術館」SANAA


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まちに開かれた公園のような美術館

金沢21世紀美術館は「開かれた美術館と交流館」というコンセプトのもと、2004年にSANAAと美術館の学芸員によって設計されました。

家族連れや子供がターゲットで「応接間」として気軽に利用してもらいたいという館長の願いも叶い、驚くことに年間138万人が訪れる、とてもにぎやかな美術館です。


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SANAAはこの美術館で、ヴェネツィア・ビエンナーレで最高賞の金獅子賞を受賞し、世界からも注目を集める21世紀を代表する新しい美術館となりました。

開館時間 10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)

休館日 月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始

入場料 無料(展覧会観覧券は有料、料金は展覧会によって異なる)

公式サイト
https://www.kanazawa21.jp/

 

3.「梼原 木橋ミュージアム」隈研吾


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伝統を受け継ぐ雲の上のギャラリー

梼原 木橋ミュージアムは江戸時代に存在した日本古来の刎橋(はねばし)の構造をヒントに隈研吾のよって設計された美術館です。


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まるで不安定な積み木のような短い杉の部材が織りなすパタパタとした質感と、中央に立てられた木の柱が、日本画の空白のような大きな空間を生みだして、杉に囲まれた山あいに上手くマッチして軽やかなテンポをもたらしました。

開館時間 10:00~16:00

休館日 無休

入場料 無料

公式サイト
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/kanko/kuma-kengo/gallery.html

 

4.「みんなの森 ぎふメディアコスモス」伊東豊雄


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「まち」に呼応する文化の森

2015年、みんなの森 ぎふメディアコスモスは建築家伊東豊雄のもとで岐阜市中心街に建設された図書館のある複合施設です。


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薄い曲面板からなる建築構造のシェル構造をヒントに岐阜産のヒノキを三方向に丸く組み上げ、全体的に包み込まれるような大きな曲線で構成された天井のもとに、採光、空調としての機能性、デザイン性を兼ねそろえたグローブが絶妙に配置されています。

開館時間 9:00~21:00

休館日 毎月最終火曜日
    及び年末年始 12月31日~1月3日

入場料 無料
    ホール・ギャラリー・スタジオの貸し出しは別途有料

公式サイト
https://g-mediacosmos.jp/

 

5.「国立新美術館」黒川紀章


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新しさにこだわった「森の中の美術館」

国立新美術館は六本木をアートに親しめる街にすることを目指して2007年にオープンしました。黒川の最晩年の作品です。


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印象的なウェーブを描くガラスが正面全体に配置されており、日中は自然光で内部空間を照らし、夜には照明がガラスを通して美しく街を照らします。

開館時間 10:00~18:00

休館日 毎週火曜日及び年末年始 

入場料 企画展は展覧会ごとに異なる。 

公式サイト
http://www.nact.jp/

 

6.「国立代々木競技場」丹下健三


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東京オリンピックを盛り上げる圧倒的な存在感

国立代々木競技場は1964年開催された東京オリンピックに向け、「一体感」をテーマに設計された丹下健三の代表作です。

戦後の日本を代表する名建築として有名な国立競技場です。


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第一体育館、第二体育館、フットサルコートで構成されており、体育競技やコンサートイベントなどに使用されています。

公式サイト
https://www.jpnsport.go.jp/yoyogi/

 

 

7.「国立西洋美術館」ル・コルビュジェ


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日本が誇る世界文化遺産の美術館

国立西洋美術館はル・コルビュジエが72歳の時にアートの世界の成長を願って、ル・コルビュジエ自身が長い間温めてきた「無限成長型美術館」の構想をカタチにするべく建設されたものです。


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「近代建築の5原則」を打ち出し、「サヴォア邸」でも名高いル・コルビュジエは、20世紀を代表する建築家であり、デザイナーでもあります。

開館時間 9:30~17:30

休館日 毎週月曜日及び年末年始 

入場料 一般 500円
    大学生 250円

公式サイト
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

 

8.「豊田市美術館」谷口吉生


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静かに佇む自然が美しい美術館

1995年、豊田市美術館は建築家谷口吉生のもと、かつて七州城のあった高台の一角に建設されました。

そこにはただ、大池から臨む静寂と、すっきりとした館内にはどこまでもさらっとした余白の空間が存在しています。


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常にニュートラルにあるその場所は、アートを繊細に受け止める大きな器となって、数多くの学芸員の言葉に耳を傾けてきた谷口ならではのアートを鑑賞するための美術館です。

開館時間 10:00~17:30

休館日 毎週月曜日(祝日は除く) 

入場料 一般 300円
    高校生・大学生 200円
    中学生以下 無料

公式サイト
https://www.museum.toyota.aichi.jp/

 

9.「ボタニカルガーデン アートビオトープ」石上純也


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自然と共生する新しい未来の暮らし

ボタニカルガーデン アートビオトープは新進気鋭の建築家・石上純也によって栃木県那須に設計されたファームガーデンです。

「ビオトープ」とは、生態系における最小限に生息することのできる生き物の環境のことです。

こちらでは水辺に生息する苔により、地中の乾燥や温度差を緩和させ、半木陰を作り出す木々は苔の成長を促します。


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植物が影響し合い、互いの存在によりさらに、互いにとって住みやすい環境を作り出します。石上の建築にたいする概念がうかがえる、「建築としての水庭」です。

 

公式サイト
https://www.artbiotop.jp/

 

 

10.「前川國男 自邸」前川國男


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自然と暮らす、木造モダニズムの傑作

前川國男はフランス人で20世紀の巨匠ル・コルビュジエを師事しました。

ル・コルビュジエのアトリエで働いたことのある前川の自邸ですが、自邸にモダニズムを象徴する要素のひとつであるコンクリートを使用せず、木材を多用して建設されました。


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木製のモダニズム建築は日本の風土に馴染み深いものとなり、内部にはル・コルビュジエの影響のみられるピロティを模した細い柱など和洋折衷の良い要素を兼ねそろえた美しい建築です。

開館時間 4月~9月 9:00~17:30 / 10月~3月 9:30~16:30

休館日 毎週月曜日、年末年始 

入場料 一般 400円
    65歳以上の方 200円
    大学生 320円
    中・高校生 200円
    小学生 無料

公式サイト
http://tatemonoen.jp/

 

11.「豊島美術館」西沢立衛


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水滴のような自由な曲線美

豊島美術館は瀬戸内海の豊島(てしま)の棚田の一角に、「泉」をモチーフとしてデザインされた作品です。

設計は数々の賞を獲得している建築家・西沢立衛によって手がけられました。


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天井に円形に開けられた大きな窓は、雪で作ったかまくらの内部のように安心感があり、空だけを眺めることの出来る、その場所で体験する自然の音、風、温度は、人が自然と一体化する手助けをすることになるのです。

 

開館時間 10:00 〜 17:00

休館日 火曜日(3月1日〜11月30日)
    火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)

入場料 1,540円
    ※15歳以下無料

公式サイト
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html

 

12.「帝国ホテル旧本館」フランク・ロイド・ライト


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受け継がれた伝統と、革新のホテル

帝国ホテル旧本館は旧帝国ホテルの支配人だった林愛作の「世界に類のない芸術文化の交流の場にする」という大いなる夢のもとに、知人であったフランク・ロイド・ライトに設計されたホテルです。


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マヤ遺跡にみられるような幾何学模様が至る所に施された連続のデザインと、縦にラインの入ったレンガの装飾が特徴です。

元は東京に建設されましたが、現在は正面玄関のみ愛知県の明治村に移設され保存されています。

開館時間 時期によって異なる

休館日 時期によって異なる

入場料 プランによって異なる

公式サイト 
http://www.meijimura.com/

 

13.「原美術館/原邦造邸」渡辺仁


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アートのエッセンスが詰まった美術館

原美術館は東京国立博物館、第一生命館などの設計で知られている建築家・渡辺仁によって設計されました。

全体的に重厚感があって、壁面は全面モザイクタイル貼りでシンプルですが、アール・デコ調にデザインされています。


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戦前に個人邸宅として建設されましたが、美術館として生まれ変わり、新たに磯崎新によりカフェやホールが増築されました。

開館時間 11:00~17:00

休館日 月曜日、年末年始

入場料 一般1,000円
    大高生700円
    小中生500円

公式サイト
http://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/?referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.co.jp%2F

 

14.「モエレ沼公園」イサム・ノグチ


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全体を一つの彫刻作品として捉える

モエレ沼公園は青空を望む解放感あふれるどこまでも広々とした大地に設計されました。

デザインは世界で活躍する気鋭の彫刻家・イサム・ノグチです。


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「遊びの彫刻」として設計された公園は遊具も全てイサム・ノグチによるデザインで、広々とした空間は堅苦しさもなく、開放感が味わえます。

子供達も自由に彫刻というアートの中に入り走り回って、感性を磨き、体感できそうですね。

開館時間 7:00-22:00

休館日 無休

入場料 無料

公式サイト
http://moerenumapark.jp/

 

15.「富士山世界遺産センター」坂茂


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唯一無二で日本一の素材を体感できる

富士山世界遺産センターは「富士の水の循環と反映」をテーマとして、坂茂によって設計されました。


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日本の象徴的な存在であり、世界文化遺産として認定された富士山。

それを「逆さ富士」として木格子で、富士山の湧水の水池に映し出し「正富士」として、いつもみる見慣れた富士とは違う富士がリアルに「逆さ富士」として存在することにより、印象に強く残るデザインです。

開館時間 9:00 ~ 17:00

休館日 毎月第三火曜日、年末年始

入場料 大人 300円
    他 無料

公式サイト
https://mtfuji-whc.jp/

 

16.「多治見市モザイクタイルミュージアム」藤森照信


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懐かしさを感じるデザイン

多治見市モザイクタイルミュージアムは2016年に藤森照信設計のもと設立されました。

多才で歴史家としての一面も持つ藤森は、モノづくりの本質を捉えつつ、独特の観点から設計と施工との関係の在り方まで考察し、深い思考の先にどこにもない独自のスタイルを築き上げました。


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「多治見市モザイクタイルミュージアム」はまるで粘土山のように見える外観で、他に類を見ない個性的な建築デザインです。

開館時間 9:00 ~ 17:00

休館日 月曜、年末年始

入場料 一般 300円
    高校生以下 無料

公式サイト
http://www.mosaictile-museum.jp/

 

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