アートの基礎知識
ART

美術館での鑑賞マナーって?知っておきたいマナーを分かりやすく解説

 

あなたはどんな時、
美術館に足を運びますか?

美術館に行く動機やモチベーションは人それぞれ。たくさんの人がそれぞれの動機で作品を見にやってきます。
年齢、性別、国籍、職業も違いますし、人数も個人、カップル、団体など本当に多種多様です。

でも、多くの人が映画やテーマパークのような娯楽施設と同じように、休日の特別な時間を過ごしにやってくるのではないでしょうか。

そんな特別な場所だから、やっぱりマナーの悪い人って気になりますよね。

 

”できるだけ混雑しない時間に、落ち着いて見たい”

 

これが多くの人の意見ではないでしょうか。

一人一人の席が決まっている映画館とは違って、美術館はどうしても混雑状況によって自分の鑑賞スタイルを乱されがちです。せっかく美術館にお出かけしたのに、

 

「声が大きい他の客が気になる」

「ハイヒールの足音が気になる」

「携帯をマナーモードにしておかないなんてありえない!!」

 

こんなイライラが発生することもしばしば。

今回は、そんな美術館で守りたいマナーをご紹介。

 

「どうして喋っちゃいけないの?」

「ガムを噛むのもNG?」

「美術館てやたら寒いけどなんで?」

 

そういった疑問にも今回はお答えしていきます。
お互いに美術館のマナーをきちんと理解した上で、快適な美術鑑賞に挑みましょう!

 

あなたの部屋に合うアートは?
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Q1.希望の価格帯は?

Q2.気になるジャンル・モチーフは?

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美術館で最低限守りたい6つのルール

 

「喋っちゃダメ」「動き回っちゃダメ」

美術館のそういったルールや雰囲気に、どうしても堅苦しい場所というイメージを持っていらっしゃる方もいるかもしれません。

でも、美術館で禁止されている行為は、ほとんどが「作品保護」のための最低限のルールなんです。逆にそれ以外の多くは許されている。という見方もできます。

多くの美術館が規定している禁止事項と、それぞれの理由をおさらいしていきましょう。

 

1.作品への接触

 

美術館にとって、最も守って欲しいのがこのルールです。

作品は美術館の所蔵作品であってもそれは大事な市民の財産であり、何か損害があった場合は取り返しのつかない自体にも発展しかねません。

壊したから弁償代を請求する、といったことは決してありませんが、何か悪意を持った人物が作品を損傷させるといったことは美術館にとってはあってはならないことです。

 

ソース

美術館にいる監視員。そう美術館に座ってるあの方々は「作品」を監視しているのではなく「鑑賞者」を監視していると言っても良いでしょう。

特に作品の価値を理解していない幼い子どもや、知的障害を持った人など、本当は美術館にもっと来て欲しい人々でも、そうした危険を予測して特に注意して監視員の人は見ています。

これは高価な作品、貴重な資料になればなるほど、「作品管理」の上では避けられないことです。

市民の「共有の財産」という観点でそこは理解した上で鑑賞しなければなりません。

 

2.大きな荷物の持ち込み

 

大きな荷物、特にバックパックなどは入館の際に「コインロッカーをご利用ください」と入口で言われることが多いです。

海外では観光客の多い美術館ほど厳密な規制があったり、オルセー美術館などでは荷物検査が行われたりします。

これも同じように「作品保護」の為。不特定多数の人が出入りする美術館ではいつどこで人が倒れたり、作品と接触したりするかわかりません。

入場者数が多ければ多いほどそのリスクも上がりますから、規制が厳しくなるのは当然ですよね。

そういう堅苦しい問題を抜きにして考えると、単純に「身軽な方が鑑賞しやすい」という観点もあります。

大きな荷物、重い荷物を抱えたまま作品を見るのは苦痛ですし、作品数によっては手ぶらで歩いていても疲れる。

といった展示もありますので、作品数、展示の規模、混雑状況を考慮して、人が大勢いてカバンがぶつかったりする可能性がある場合は初めからカバンをロッカーに預けておくと楽だと思います。

キャリーケースやベビーカーも受付で預かってもらえますので、遠慮なく預けて、楽な鑑賞スタイルで入場したいですね。

 

3.飲食


ソース

こちらも「作品保護」が目的です。
飴やガムも注意されるのは少し厳しすぎる?気がしますが、食べ物や飲み物は極力、美術館内の休憩室で摂るようにしましょう。

 

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4.鉛筆以外を使用した筆記


ソース

美術館内でボールペンを使用していて、注意されたことはありませんか?
美術館内でのメモは、原則鉛筆のみ許されています。

 

5.作品の撮影

これは単純に「著作権上の問題」です。

作品には必ず「持ち主」がいます。それは「個人」であったり、その作家の作品を管理する「財団」だったりします。
美術館の「所蔵作品」である場合は撮影可のものもあります。

しかし一方で、ルーブル美術館をはじめとする海外の美術館はほぼ全ての作品に関して「撮影可」となっています。
名画「モナリザ」の前はこんな状態。「あの「名画」とツーショット!」も実は夢じゃないんです。

 

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ちょっと動物園みたいな光景ですよね。日本ではまずありえない光景です。

こうして比較してみると「日本人」は特別鑑賞マナーが悪いということは無く、むしろ優等生な方だと思います。

日本ではまだまだ「撮影不可」の作品も多いですが、一部で「撮影可」の傾向も強くなってきてはいるので、気に入った作品があれば撮影可能かどうか周りの監視員さんに確認してみるのも良いかもしれませんね。

 

6.鑑賞の妨げになる行為(騒音)


ソース

こちらは作品の保護といったこととは全く関係ないですが、一方で作品を鑑賞する上では最も大事なことですよね。

映画館での鑑賞マナーと同じく、偶然、側にいた他のお客さんが大声で喋っていたりするとどうしても気になってしまいます。

「作品を「見に」来てるんだから「喋り」たい人は帰ってよ!」そんなことを思ってしまうこともしばしば。

でも、「喋る」こと自体は禁止事項じゃないんです。
むしろ作品の感想を言い合ったり、意見を共有したりするのは作品を鑑賞する上でとても重要な行為です。

でも中にはいろんな人がいます。作品について色々とうんちくを言いたい人や、全く作品と関係のないおしゃべりなど、他人の会話が偶々耳に入ってうんざり。そんなこともありますよね。

 

これは多かれ少なかれ避けられない現実なので、自分から「上手く周りをシャットダウンする」努力も必要です。

本を読むペースが人それぞれ違うように、人には人の鑑賞ペースがあるので、無理に他人に合わせる必要もないし、合わせてもらう必要もないと考えた方が楽な気持ちで鑑賞できます。

映画を見に行く時と同じ感覚で、展示室を出てから外のカフェで感想を話し合うのがおすすめの鑑賞方法です。

そして、絶対に忘れてはいけないことは

「ケータイの電源OFF!!」or「マナーモード設定!!」

美術館だけでなく、映画・観劇なんでもそうです。最低限の大人のマナーです。

 

美術館は何故「薄暗く」て「寒い」の?


ソース

「美術館ていつもちょっと寒くて暗い感じが苦手なんだよね」

そんな方もいらっしゃると思います。実はこれも「作品管理」上、室内温度を低く設定しているんです。

作品の素材によってその劣化の速度もその保存管理の上で最適な温度も異なります。

油絵や彫刻は一般的にどんな温度、湿度でもある程度OKですが、紙や特別な薬品を用いた写真、版画などは展示する際に注意が必要で、展示室の温度設定も特に低く設定されています。

屏風や掛け軸といった日本画の作品は大抵ガラスケースに入った状態で展示されていますが、それも紙や絹といった、温度・湿度の影響を受けやすい素材でできているからです。

また、光の影響も作品管理の上では重要視されます。自然光に触れられる作品とそうでない作品ははっきりと展示室が分かれていますし、やはり写真や版画といった印刷物は特に照度を落とさなくてはなりません。

実は作品ごとに当てて良い光の明るさ、展示して良い日数は厳密に決まっていて、それも全て、作品をできるだけ現状のまま保存するためなんです。

 

「部屋が暗すぎて鑑賞しづらい」

「ガラスケースに光が反射して作品が見づらい」

「室内の温度設定下げすぎじゃない?」

 

展示を見にいってそんな風に感じる方も多いかもしれませんが、これは作品を展示した学芸員さんも分かった上で展示していて、分かっていても展示するには守らなければいけないルールなんです。

 

作品をじっくり鑑賞したい方は


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中には本当に作品を「じっくり鑑賞したい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな人は平日もしくは夜間に行くことをおすすめします。

美術館によっては特定の曜日に開館時間を夜間延長しているところもあり、親子連れや観光客でひしめく昼間の美術館にうんざりされている方にはとてもおすすめです。

人も少ないのでじっくり作品を見れますし、夜の美術館ていう雰囲気がまた良いですね。

森美術館などは特にデートスポットとしてもおすすめです。美術館でアートを堪能した後は綺麗な夜景を見るのも◎。特別な夜になること間違いなしです。

 

美術館で座ってる人は学芸員ではない


ソース

先にも少し述べましたが、美術館に座っているあの方々は「監視員」。「学芸員」ではありません。その多くは派遣やアルバイトの方だったりもします。

美術館にいる学芸員さんの数はとても少なく、学芸員の資格を持っているだけでは学芸員にはなれません。多くの学芸員さんが大学院卒。それぞれの専門分野を徹底的に研究されてきた方々なのです。

たまに近くにいた監視員さんに作品について質問される方もいらっしゃいますが、彼らは展示についての概要等については学芸員さんからある程度説明を受けてはいますが、「美術の専門家」ではありません。

これは本当にケースバイケースですが、監視員さんに作品について質問をすると学芸員さんを呼んできてくれる場合もあります。

そんな時にはチャンス!と思ってたくさん質問してみてください。
多くの展示で学芸員によるトークも開催されていますので、その機会を見逃さないようにしたいですね。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、美術館で最低限守りたい6つのマナーをご紹介しました。

鑑賞方法は人それぞれですが、

 

作品保護の観点から守らなければいけない最低限のルール

作品と鑑賞者を常に見守る人がいること

 

この2点はしっかり抑えた上で、楽しい作品鑑賞を心がけたいですね。

見に行くたびに印象が変わったり、新しい思い出ができたりするのがアートの良いところではないでしょうか。同じ美術館、同じ作品を何回も、また色んな人と見に行くことによってその思い入れも変わってきます。

それぞれのスタイルで、好きなように楽しめる場所として美術館自体もいろいろなイベントやワークショップを開催しているので、堅苦しいルールに行き辛さを感じているあなたも、気になる美術館があったら気軽に足を運んでみてください。

 

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