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ART

ロシアパビリオンの参加アーティストらが辞退を表明|ヴェネチア・ビエンナーレ2022

ロシア連邦によるウクライナへの攻勢が続く中、今年4月に開幕される「第59回ヴェネツィア・ビエンナーレ」では、ロシアパビリオンの閉鎖が正式に決定しました。

ロシアパビリオンに参加を予定していたアーティストとキュレーターが揃って辞退を表明したのです。

 

ヴェネツィア・ビエンナーレ財団側も、参加辞退を表明したアーティストらに対し、支持する声明を発表。

ヴェネチア・ビエンナーレの参加国リストからロシアの名前が削除されました。

 

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2月27日、ロシアチームのアーティストらが参加辞退を表明

今年参加を予定していたロシアチームは、現代アーティストのアレクサンドラ・スハレワ(Alexandra Sukhareva)とキリル・サフチェンコフ(Kirill Savchenkov)、そしてパビリオンのキュレーターはソ連生まれのリトアニア人であるライムンダス・マラシャウスカス(Raimundas Malašauskas)の3人で構成されていました。

 

2月24日にロシアがウクライナ全土に侵攻を開始すると、3人はソーシャルメディア上でロシアパビリオンからの辞任を表明。

ロシアパビリオンを運営する委託団体もインスタグラム上で彼らの辞退を承認し、ロシアパビリオンの閉鎖が正式に決定しました。

 

モスクワを拠点に活動する現代アーティスト、キリル・サフチェンコフはインスタグラムに投稿した声明の中で、このようなコメントを残しています。

 

“ミサイルの攻撃で市民が死んでいるとき
ウクライナの市民が避難所に隠れているとき
そしてロシアの抗議者が沈黙しているとき

何も言うことはできない
芸術に居場所はない

ロシア生まれの身として、
私はヴェネツィア・ビエンナーレで作品を発表しません”

 

ロシアパビリオンのキュレーター、ライムンダス・マラシャウスカスは、

 

“この戦争は政治的にも感情的にも耐え難いものだ”

 

とこの声明の中で記述しており、さらに

 

“ロシアの人々は、祖国の抑圧的な政策を理由に、いじめられたり、見捨てられたりしてはならない”

 

と付け加えています。

 

3人の声明は、ウクライナパビリオンの参加アーティストたちが祖国防衛のためにヴェネチア・ビエンナーレでの展示作業をすべて中止し、撤退を発表した数日後に発表されました。

 

ウクライナ代表として参加を予定していたアーティスト、パブロ・マコフ(Pavlo Makov)は、ロシア側の発表を受け、「私も同じことをするだろう」とコメントしています。

 

ヴェネチア・ビエンナーレ財団は参加辞退のアーティストらを支持

ヴェネツィアビエンナーレ財団は報道陣に向けた声明の中で、ロシアチームの参加辞退を認めており、

 

“ビエンナーレは彼らの勇気ある行動に対し連帯を表明し、この決断に至った動機に寄り添います

ビエンナーレは、今後も芸術と文化の中で人々が出会う場所であり続け、対話と平和を妨げるために暴力を行使するすべての人々を非難します”

 

と述べています。

また、今年3月に発表した公式声明には以下のように追記しています。

 

“ウクライナの参加に協力し、ウクライナの人々とアーティストへの全面的な支援を表明し、ロシアの軍事侵攻に対し断固とした非難を表明する意向です。

(中略)

勇気を持って戦争に抗議しているすべての人々に、ビエンナーレは寄り添います。

この状況が続く限り、ヴェネチア・ビエンナーレ財団は、侵略行為を実行または支持している人々とのいかなる関係をも拒否します。

従って、公式代表団、機関、ロシア政府と関係を持つ人々のイベントへの出席は認めません”

 

ヴェネツィア・ビエンナーレ公式ホームページの参加国リストから、ロシアの名前は既に削除されています。

 

ロシアの攻撃に対し、動き出したアーティストたち

2022年2月24日、ロシア連邦が隣国ウクライナ全土に多方面から侵攻を開始しました。

この攻撃は難民問題に拍車をかけ、わずか4日間で50万人以上が国外に脱出する事態となりました。

国内に残る人々、特に主要都市は常に空爆の脅威にさらされています。

 

ヴェネツィア・ビエンナーレだけではなく、世界中のあらゆる機関、文化施設、アーティスト、キューレーターが現在この問題に対して動き出しています。

ウクライナで起きている悲劇が1日も早く終息することを望み、芸術文化の世界にも再び平和と自由が戻ることを祈るばかりです。

 

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