ボルタンスキーとは?その生涯と代表作品を詳しく解説
クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski)はフランス・パリ出身の現代アーティストです。
ユダヤ系の父親を持つボルタンスキーは、ホロコースト(ナチス政権とその協力者による約600万のユダヤ人の迫害および殺戮)を想起させる作品を多く残し、現代アートの第一線で活躍しました。
日本でも越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内芸術祭に参加しているほか、個展も多く開催しています。
今回は日本と縁の深い現代アーティスト、ボルタンスキーの生涯、代表作品について詳しく紹介します。
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ボルタンスキーとは?
フランスの現代アーティスト
クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski、1944〜2021)は、20世紀を代表するフランスの現代アーティストの一人です。
1968年にパリで最初の個展を開催して以降、2021年7月に亡くなるまで現代アートの第一線で活躍しました。
ボルタンスキーは人々の「死と生」「記憶」をテーマとして、インスタレーション・映画・彫刻・絵画・写真など様々なメディアで表現した作品を残しています。
数多くの国際美術展に参加
ボルタンスキーは1970年代から活躍の場を世界中に広げ、ドイツの「ドクメンタ」(1972年・1977年)や、イタリアの「ヴェネチア・ビエンナーレ」(1975年・1980年・1993年・1995年・2011年)など、有名な国際美術展に参加しています。
また、日本の高松宮殿下記念世界文化賞(2006年)や、ドイツのカイザーリング(2001年)、Nord/LB art prize(2001年)など、国際的な文化賞も数多く受賞しています。
越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内芸術祭にも参加
ボルタンスキーは日本の芸術祭にも多く参加しています。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」では「最後の教室(2006年、2009年)」「森の精(2022年)」を。瀬戸内国際芸術祭では「心臓音のアーカイブ(2010年)」「ささやきの森(2016年)」を発表。これらの作品は現在も常設展示されており、国内外から彼のファンが訪れます。
ボルタンスキーの生涯
パリで生まれ、24歳で初個展を開催
1944年9月6日、ナチスドイツの占領から解放された直後のパリでボルタンスキーは生まれました。
父親はウクライナ系ユダヤ人、母親はコルシカ島出身のフランス人です。
ユダヤ人である父親はホロコーストから逃れるために離婚を偽装し、1年半もの間家の床下に隠れて生活していたと言います。
ボルタンスキーは幼少期に、母親やその友人から強制収容所での恐ろしい記憶を聞いて育ちました。こうした経験がトラウマとなり、後の彼の作品に大きく影響しています。
ボルタンスキーは当初、表現主義風の絵画を独学で描いていましたが、同時代の作家たちに影響を受けて、映像や写真作品を制作するようになります。
1986年(24歳の頃)に初めての個展を開催して以降、2021年7月14日に亡くなるまで世界各地で作品の制作と発表を続けました。
1970~1980年代、写真作品を軸に発表
1970〜1980年代にかけて、ボルタンスキーは多くの写真作品を制作しています。
変装したボルタンスキー自身を被写体とした「Le mariage des Parents(両親の結婚式)」(1974年)や、黒の背景にオブジェクトを置いた巨大な写真作品シリーズ「コンポジション」(1977年)などが有名です。
1985年から制作を開始した「モニュメント」シリーズ(上)は、少年少女の肖像写真の周りに電球を配置した、祭壇のような作品で、ボルタンスキーの代表作の一つとなっています。
1990年代〜、演劇に傾倒
1990年代半ばには、演劇的でスペクタクルなインスタレーション作品を制作・発表しています。
劇場や廃病院を舞台とし、室内で雪を降らせる、煙をたく、といった仕掛けで、実際に鑑賞者の身体感覚に訴えるような表現を目指しました。
この頃、一緒に制作をしていたジャン・カルマン(Jean Kalman)は、後に越後妻有アートトリエンナーレ「最後の教室(2006年、2009年)」でも共同制作を行なっています。
日本でも精力的に活動
ボルタンスキーの日本での初個展は、1990年にICA名古屋と水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催されました。
ボルタンスキー自身が来日し、空間に合わせたインスタレーション作品「モニュメント」シリーズ(上)を制作。他にも、地元住民から提供を受けた衣服によって構成された、大量の衣服によるインスタレーション作品が公開され、大きな話題となりました。
近年では、2019年に過去最大規模の回顧展「Lifetime」が新国立美術館、国立新美術館、長崎県美術館を巡回。
ボルタンスキーの50年にわたる活動の全貌を紹介する本展では、彼自身が赴き各会場で干草を使用したインスタレーション作品を制作しました。
日本国内で開催されたボルタンスキーの主な展示
1990–91年
個展「クリスチャン・ボルタンスキー」ICA-Nagoya、水戸芸術館
2003年
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」新潟
2010年
「瀬戸内国際芸術祭」香川・豊島
2016年
「アニミタス-ささやきの森」香川・豊島
「アニミタス-さざめく亡霊たち」東京都庭園美術館
2019年
「クリスチャン・ボルタンスキー -Lifetime」東京国立新美術館
晩年
晩年のボルタンスキーは、自然と融合した屋外インスタレーション作品を多く発表しました。
2014年に制作を開始した「Animitas」シリーズは、小さな風鈴を野外に並べた作品で、アタカマ砂漠(チリ、上画像)、豊島(日本)、死海のそば(イスラエル)、オルレアン島(ケベック)で制作されています。
ボルタンスキーは、この作品が恒久的にその場に留めるのではなく、自然によって風化されていくことを望みました。そこには、
── 作品自体はなくなっても、人々が語り継いでいくことで、より永く残っていく神話のようなものを作りたい。
と語っていた、ボルタンスキーの思いが反映されています。
ボルタンスキーは2021年7月14日、癌のためパリの病院で亡くなっています(享年76歳)。
ボルタンスキーの作品の特徴
「生と死」を連想させるモチーフ
ボルタンスキーの作品には、次のようなモチーフが多く登場します。
・不鮮明な子どもの写真
・ホロコーストの犠牲となった可能性のあるユダヤ系の学生の写真
・昔誰かが使っていた古着
・電球
・古いブリキ缶
こうしたモチーフを用い、「かつて生きていた無名の人々の存在」を提示することで、鑑賞者に「生と死」を強烈に意識させます。
自身を「感傷的なミニマリスト」と呼ぶボルタンスキーは、かつて誰かに所有されていたものや、その土地、歴史に関連するモチーフを用いることで、鑑賞者がそこに想いを馳せ、個々人の記憶を引き出すような作品を多く残しました。
鑑賞者の「体験」を意識した演出
ボルタンスキーは生前「展示会全体を一つの作品としてみせる」と語っており、こ展示空間だけでなく、作品に至る道のりまでも、鑑賞体験の一つとして演出しています。
東京国立新美術館で開催された回顧展「Lifetime」では、展示の入口に「DEPART(出発)」、出口に「ARRIVEE(到着)」と書かれたネオンが展示されました。
こうした展示構成からも、単に作家の活動を顧みる回顧展ではなく、展示自体を一つの作品として表現するボルタンスキーのこだわりが伺えます。
鑑賞者の「記憶」を引き出す工夫
ボルタンスキーの作品には、無名の人々の写真が多く登場します。
写真をぼかしたり、引き延ばしたり、敢えて不鮮明な状態にすることで、特定の人物ではなく、鑑賞者が自分の記憶を重ね、個人個人の記憶を引き出す工夫がされています。
彼の作品にしばしば使用される、「光の点滅」や「揺れる影」なども、人々が持つ普遍的な記憶を呼び起こす装置として機能しています。
ボルタンスキーの代表作品10選
資料陳列ケース(1972)
1970年代、ボルタンスキーの初期の作品として有名なのが、「資料陳列ケース(Vitrine de Référence)」シリーズです。
1969年以前に制作した自身の作品と共に、自身の髪の毛や粘土、砂糖、当時の雑誌、ナイフといった日用品を、博物館の展示のようにガラスケースに入れて陳列した作品です。
D家のアルバム、1939-1964(1972)
ボルタンスキーが1972年に発表した作品「D家のアルバム 1939-1964」。彼はこの作品で「他者の記憶の再構築」を試みました。
友人のMichel Durandから借りた家族写真150枚(上)は、ぼかされたり引き伸ばされたりしています。
不鮮明に加工することでプライベート性を失った写真は、鑑賞者に自身の家族の記憶を想起させ、「家族の思い出」が、ある種のステレオタイプ的な記憶だということに気付かされます。
影の劇場(1984)
1984年に制作を開始した「影の劇場(Theatre d’ombre)」シリーズは、薄い金属を人型やコウモリ、ドクロなどの形に切り抜いて吊るし、光を当て影を壁に写したインスタレーション作品です。
一見子どもの遊びのようにも見えますが、異形の生き物たちの影が揺れ動く様子は、「誰しにも普遍的に訪れる死」を鑑賞者に暗示させます。
「モニュメント(Monument)」シリーズ
1985年頃から制作を開始した「モニュメント」シリーズは、子どもの顔写真の周りに電球を配置した、祭壇のような作品です。
子どもの写真は、学校で撮影された学童写真や新聞に掲載されているものを再撮影し、意図的にピントをぼかしています。
被写体の子どもたちは実際には亡くなっておらず、ホロコーストとは無関係ですが、鑑賞者に「死」や「ホロコースト」を想起させます。
シャス高校の祭壇(1987)
1987年に制作された「シャス高校の祭壇(Autel de Lycée Chases)」は、モニュメントシリーズを発展させた作品です。
この作品では、オーストリア、ウィーンにあるユダヤ人学校のシャス高校で、1931年に撮影されたクラス写真が使用されています。
写真に写っている学生の多くはホロコーストによって亡くなった可能性が高く、虐殺で失われた命の記念碑のようにも見える作品です。
「心臓音のアーカイブ」プロジェクト
2008年から制作を開始した「心臓音のアーカイブ」は、人々の「心臓の音」を録音し、保存していくプロジェクトです。
香川県 豊島唐櫃地区にある「心臓音のアーカイブ」のための小さな美術館で鑑賞可能です。
施設内のハートルームには大音量の心臓音が鳴り響き、展示室の奥に設置された電球が、その音と呼応するように点滅しています。
リスニングルームではアーカイブされた個々の心臓音を聞くことができるほか、レコーディングルームでは、自身の心臓音をアーカイブに記録することもできます。
ぺルソンヌ(2010)
2010年にパリのグラン・パレで開催された「Monumenta2010」では、大型のインスタレーション作品「ペルソンヌ(Personnes)」を発表。
積み上げられたアルミ缶の壁と古着、その上にはクレーンが設置されており、大量の古着は鑑賞者に「所有者の不在=死」を連想させます。
Personnesはフランス語で「人々」そして「誰もいない」という意味があります。
スピリット(2013)
2013に制作された「スピリット(Spirit)」は、半透明の布に白黒の写真を印刷し、天井から吊るしたインスタレーション作品です。
布は天井を動くように自動で操作され、位置によって人の図像が重なり、刻々とその表情を変えます。
「アニミタス(Aminitas)」シリーズ
2014年から制作を開始した「アニミタス」シリーズ、アタカマ砂漠(チリ)、豊島(日本)、死海のそば、オルレアン島(ケベック)に展示されています。
「Animitas」とは、チリの言葉で「魂」を意味するアニマ(ánima)の短縮形。
チリでは事故や殺人など悲劇が起きた場所に小さな祠(ほこら)を建てる風習があり、その祠をアニミタスと呼ぶ習慣があることからインスピレーションを受け制作されました。
動画(上)のアタカマ砂漠では、ボルタンスキーが生まれた日の星の位置を再現するように、800個の風鈴が設置されています。
豊島(香川県)に設置されている同シリーズの作品は、風鈴に小さな短冊が付いており、短冊には、ここを訪れた鑑賞者によって書かれた「大切な人の名前」が刻まれています。
鑑賞者はここで自分の大切な人の名前を残すことができ、後日、新しい短冊にその名前が刻まれ作品の一部となります。
ミステリオス(2017)
2017年に制作された「ミステリオス」は、ボルタンスキーが南アメリカ現代美術ビエンナーレのために制作した約12時間にも及ぶ映像作品です。
この作品はパタゴニアの海岸で撮影された3つの映像で構成されており、風が吹くとクジラの鳴き声のように鳴るトランペットのような装置(中央)と、海岸に打ち上げられたクジラの骨のようなもの(左)、海(右)が各画面に映し出され、延々と続きます。
ボルタンスキーの作品を観ることができる美術館
東京都写真美術館
東京都写真美術館には、「Gymnasium Chases」シリーズ(1991年)の写真作品が所蔵されています。
東京都写真美術館
住所:〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3
営業時間:10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで、図書室を除く)
※入館は閉館時間の30分前まで休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始および臨時休館
公式サイト:https://topmuseum.jp/
豊島美術館(香川県)
豊島(香川県)では、ボルタンスキーの「心臓のアーカイブ」と「ささやきの森」の2作品が常設展示されています。
どちらも鑑賞者が参加できる形のインスタレーション作品となっており、「心臓のアーカイブ」では自分の心臓音が、「ささやきの森」では短冊に書いた大切な人の名前が、作品の一部として展示されます。
豊島美術館(香川県)
住所:〒761-4662 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
営業時間:
3月1日〜10月31日 10:00〜17:00(最終入館16:30)
11月1日〜2月末日 10:00〜16:00(最終入館15:30)休館日:
火曜日(3月1日〜11月30日)
火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)
※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
北海道立近代美術館
北海道立近代美術館には、「モニュメント:ディジョンの子どもたち」が所蔵されています。
「ディジョンの子どもたち」は、モニュメントシリーズの中でも初期の作品となり、作品にはフランスの都市・ディジョンの子どもたちの写真が使われています。
北海道立近代美術館
住所:〒060-0001 札幌市中央区北1条西17丁目
営業時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日または振替休日のときは開館、翌火曜日は休館)/年末年始(12月29日~1月3日)/展示替期間等。
「ボルタンスキー」のおすすめ関連書籍
クリスチャン・ボルタンスキー -アニミタス―さざめく亡霊たち-
2016年に東京都庭園美術館で開催された「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち」展の図録です。
紫綬褒章を受賞した畠山 直哉が撮影、祖父江 慎がデザインを装丁デザインを担当しています。
ボルタンスキーの作品に加え、昭和初期のアール・デコ様式の館内写真も楽しめます。
クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生
「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」はキュレーター・美術史家のカトリーヌ・グルニエ著のインタビュー本です。日本語訳は佐藤京子さん。
ボルタンスキー本人の言葉で彼の作品や人生を振り返っています。
特にボルタンスキー作品を読み解くうえで重要になる「幼少期の話」も知ることができます。
私生活や日本での仕事のエピソードもあるので、ファンにはぜひ読んで欲しい一冊です。
まとめ
「創作活動の原点にはアーティストそれぞれのトラウマがある」とボルタンスキーは語ります。
ボルタンスキーにとっての原点は、幼少期に周りのユダヤ人たちから聞いたホロコーストの体験談です。
「死と生」「人々の記憶」というテーマで制作し続けた彼の作品は、その形が無くなったとしても、体験として多くの人々の記憶に残り続けるでしょう。
ぜひ皆さんも、「最後の教室」「心臓音のアーカイブ」など、日本にあるボルタンスキーのインスタレーション作品に触れ、その世界観を体感してみてください。
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