南瓜彫刻現代アート直島草間彌生
ART

台風で破損した草間彌生「南瓜」が復活!直島で10/4から公開

草間彌生 かぼちゃ 直島

瀬戸内海に浮かぶ「アートの島」、直島。

直島のシンボルとしても知られている草間彌生の屋外彫刻作品「南瓜」の展示が再開されました。

ベネッセアートサイト直島・敷地内の桟橋に設置されていた同作品は、2021年8月に発生した台風9号により破損、復元不可能な状態となりましたが、その後の復元制作を経て、2022年10月4日から復活。

再び浅瀬に戻ってきた「南瓜」は、瀬戸内海を背景に再びその存在感を持ち、アートと自然が調和した特別な景色を見せてくれています。

 

あなたの部屋に合うアートは?
「アート診断」

Q1.希望の価格帯は?

Q2.気になるジャンル・モチーフは?

国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
診断をやり直す

直島のシンボル、草間彌生の「南瓜」

直島のシンボルとして、地元の人々からも親しまれてきた草間彌生の黄色い「南瓜」は、彼女の代表的モチーフである「カボチャ」を模った巨大彫刻作品です。

 

この作品は、1994年にベネッセハウスミュージアムで開催された野外展示「Open Air’94 “Out of Bounds”―海景の中の現代美術展―」に合わせて制作されました。

繊維強化プラスチック、金属の素材にウレタン塗装が施され、サイズは高さ2メートル、幅2.5メートルにもなります。

 

ベネッセハウスミュージアムは1992年の開館以降、「人・自然・芸術」 をキーワードに、 瀬戸内の自然と調和した現代アートの展示を開催してきました。

瀬戸内海に突き出した桟橋の突堤に設置された「南瓜」は、展示終了後も同館の常設作品として展示が継続され、同館のコンセプト「自然と建築とアートの共生」を象徴する存在として、直島を訪れる多くの人々を迎えてきました。

 

2021年、台風9号で破損した「南瓜」

2021年8月に発生した台風9号。「南瓜」はその高波により桟橋から海に投げ出され、海岸や突堤に打ちつけられ、激しい破損を被りました。

作品自体はスタッフによって回収されましたが、大きく3つに割れており、多くの部分が欠損している状態でした。

この惨事は多数のメディアで報道され、国内外の草間彌生ファンから心配の声が寄せられました。

 

約1年ぶりに復活した「南瓜」

草間彌生 かぼちゃ 直島

ベネッセハウスミュージアムは、草間彌生制作チーム側との協議の結果、作品修復は不可能と判断し、同じ作品を制作し直すことを決定しました。

復元された作品は、厚みを増して強度を高めたほか、カボチャのヘタの部分にフックが付けられるように改良し、高波で流される危険がある場合は、重機で吊り上げ避難させるという予防策を講じました。

 

2022年10月4日に、約1年を経て南瓜の復元を祝した披露会を開催し、小林真一直島町長や、高橋正勝(ベネッセホールディングス本社・直島統括部長)、地元の直島小・中学校の生徒ら約80人が参加しました。

 

「瀬戸内国際芸術祭」の秋会期が開催されており(〜2022年11月6日まで)、10月11日には海外から日本への入国制限が撤廃され外国人観光客の個人旅行が可能となる今、絶好のタイミングで復活した草間彌生の「南瓜」。

この機会に、ぜひ皆さんも直島に復活した黄色カボチャに会いに行ってみてはいかがでしょうか。

 

瀬戸内国際芸術祭2022

秋会期:2022年9月29日(木)〜11月6日(日)39日間

開催地:直島 / 豊島 / 女木島 / 男木島 / 小豆島 / 大島 / 犬島 / 沙弥島[春のみ] / 本島[秋のみ] / 高見島[秋のみ] /粟島[秋のみ] / 伊吹島[秋のみ] / 高松港・宇野港周辺 / 広域・回遊

料金:

会期限定パスポート 一般 4,200円
会期限定パスポート 16〜18歳 2,600円
会期限定パスポート 15歳以下 無料
1日券 1,800円
2日間券 3,200円

公式HP:https://setouchi-artfest.jp

 

 

関連記事

絵を描くゾウさん「ゆめ花」が描く絵がとにかく可愛い!!

とにかく可愛い! 絵を描くゾウさん「ゆめ花」 千葉県市原市にある「市原ぞうの国」。 国内最大の象の飼育数を誇るこの動物園には、絵を描くゾウ「ゆめ花」がいます。 今回は、そんな絵を描くゾウさんについて詳しくご紹介! みなさん

旧東ドイツでレンブラントの新たな作品発見?工房制時代の作品が抱える「作者の曖昧さ」とは

旧東ドイツの小さな街、ゴータ市フリーデンシュタイン城。ここから盗まれた5枚の絵画が、約40年の時を経て無事に戻ってきました。 40年間もの間盗まれていたため、これらの作品について本格的な鑑定はこれまで実施されてきませんでしたが、今

「ポスト印象派」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説

「ポスト印象派」とは? 後期(ポスト)印象派は1886年から1905年までの約20年間に渡り、主にフランスで活躍した画家たちのスタイルを指します。 印象派と言われるとルノワールやモネのような画家の作品が思い浮かびますが、後期(ポ

バスキアとは?代表作品や破天荒な人生、「黒人アーティスト」としての葛藤を解説

現代を代表するアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア。 グラフィティ・アートをモチーフにした、ユニークで力強い彼の絵は現代でも多くのアートファンの心を掴んでいます。 最近では、zozotownの前澤社長が彼の絵を123億円で落

草間彌生の作品5点が香港オークションで約30億円の売上を記録、需要が高まる草間作品

2023年4月現在、94歳と高齢にも関わらず現役アーティストとして精力的に活動を続けるアート界の女王、草間彌生(1929年-)。 近年、草間彌生の作品はアート市場での需要が高まっており、取引価格が上昇傾向にあります。 2023年

TOP