2018/08/03

現代アート草間彌生   
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草間彌生の経歴と生い立ち|現代アート解説

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草間彌生ってどんな人?

日本を代表する現代アーティスト・作家・デザイナーとして知られる草間彌生

彼女のトレードマークである、カボチャ水玉の作品を一度は見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?

ユニクロやルイ・ヴィトンといったファッションブランドともコラボしており、ドットをモチーフにしたグッズ、ファッションアイテムも人気を集めています。

 


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海外でも高く評価され、2016年には日本でも国立新美術館で大規模な個展が開催されるなど、今や「前衛の女王」と呼ばれるまでの存在になった草間彌生。

彼女のこれまでの活動は、絵画に始まりコラージュ、彫刻、パフォーマンス、インスタレーションなど非常に多岐にわたります。

 

ですが、彼女の人生は想像を超えるほど壮絶なものでした。彼女の人生を知らずして、草間彌生を語ることはできません。

なぜ彼女は水玉模様にこだわるのか。
その他の作品にはどんな思いが込められているのか。

今回はその謎を少しずつ紐解いていきたいと思います!

 

 

草間彌生の壮絶な人生

出生からアートに目覚めるまで


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草間彌生は1929年、長野県松本市で種苗業を営む裕福な家に生まれました。

 


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幼いころから絵を描くことに関心があり、近所のお花畑でスケッチなどをして遊んでいたようです。

 

裕福な家庭で、4人兄弟の末っ子として育った草間彌生の人生は、一見順風満帆に見えましたが、決して幸せとは言い難いものでした。

まず草間彌生を苦しめたのは、統合失調症という精神の病でした。

 

私はどの精神科でも不安神経症、強迫神経症と言われたわ。

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病名は異なりますが、どれも病状がかなり似ており、精神に異常をきたしていたことが分かります。

 


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視界が水玉で覆われたり、花が話しかけてくるなどの幻覚や幻聴は草間彌生の作品に大きな影響を与えていきます。

 

本来であれば家族が寄り添い、支え合うべきだったのですが、草間彌生の周りの大人は彼女に対して十分な愛情を与えませんでした。

それどころか、放蕩を繰り返す父とヒステリックな母からの虐待にあい、より閉鎖的な性格を強めていった草間彌生は、次第に感じた苦しみの感情や体験を絵として残していくようになります。

 

子供の頃から、自殺への憧れがすごくありました。家庭環境に悩んで、幻聴や幻視にとらわれてものすごく恐ろしくて、毎日、自殺したいと願うほど追いつめられて。
自殺を思いとどまらせてくれたのは、絵を描いたり、作品を創ったりすることだった

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両親からの虐待や精神病に苦しめられる中で、感じたもの、それこそが草間彌生の代名詞ともいえる水玉模様だったのです。


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現在では、特徴的なデザインだけが一人歩きしてしまっているようですが、代表作の水玉模様には作品を水玉模様で埋め尽くすことにより、幻覚や幻聴から身を守る儀式的な意味が込められていたのです。

私の作品は痛みを伴うものであり、遊び心に溢れたもの

幼いころから苦難続きの草間彌生の人生でしたが、表現に対する強い思いが彼女を突き動かし続けました。

 


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その後京都市立美術工芸学校で日本画を学びましたが、厳しい伝統と思想に縛られた日本画壇に失望してしまいます。

 

当時の草間彌生はこのようにコメントを残しています。

日本は伝統の良さを失って、醜く近代化してしまった

著書『水玉の履歴書』内インタビュー

 

その後、松本の実家へ戻った草間彌生は寝食も忘れ毎日数十枚以上絵をを描き、作品をつくる事に没頭しました。

 

松本市で初個展を開催したのは23歳のときでした。東京での個展を4回開き、そしてついに、日本の閉塞感から逃れて芸術探求に専念するため27歳で渡米する決心をしたのです。

 

ニューヨーク時代の過激なパフォーマンス
「ハプニング」


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草間彌生はニューヨーク時代に、全裸の男女に水玉を描き、屋外でヌード・デモや、セックス、乱交をテーマにした過激なパフォーマンスやインスタレーションを披露するという「クサマ・ハプニング」を次々としかけていきました。

 

その過激ともとれる芸術はニューヨークで高い人気を得ましたが、当時の日本では「奇をてらっている」とバッシングを受けてしまいました。

 

さらにニューヨーク近代美術館でヌード・パフォーマンスを行った後の1969年8月、米紙デイリー・ニュースは見出しで「これは芸術か?」と問いかけるなど、当時は多くの議論を呼びました。

 


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社会からのバッシングを受けても、草間彌生は自分の芸術を貫き通します。

そこには男女の性差の否定や、金儲け第一の資本主義やベトナム戦争を廃絶させたいという強い思いが込められていたのです。

 

草間彌生はコメントでこのように残しています。

餓えや犯罪が戦争につながるように、セックスの抑圧も、人間の本当の姿を押し曲げ、人間を戦争に駆り立てる遠因になっている

そして彼女が訴え続けたメッセージは徐々に多くの人の心に受け入れられるようになりました。

 

帰国後のコーネルの死と死生観


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1973年、草間彌生はニューヨークでの活動のさなかパートナーであるジョゼフ・コーネルの死に直面しました。その後精神的な不調が続き、日本に帰国し入院することになります。

 

そして草間彌生は入院生活を送りながらも作品を作り続け、1975年に西村画廊で個展を開催。
「冥界からの死のメッセージ」と題するコラージュ作品を展示しました。

 

翌1976年には、大阪フォルム画廊東京店において、個展「生と死への鎮魂に捧げる-オブセッショナルアート展」を開催し、ソフト・スカルプチャーやコラージュが展示されました。

 

 

どちらの展示からも感じられたのはに対する強い感情でした。
パートナーであるジョゼフ・コーネルの死や自分自身の体調不良などを経て、草間彌生の中で死生観がはっきりと形成された時期と言えるでしょう。

 

また、この頃から草間彌生は文学作品の創作を始めます。

性や暴力、殺人などをテーマにした作品は高い評価を受け、小説「クリストファー男娼窟」で第10回野生時代新人文学賞を受賞しています。

 

 

1980年代以降はそれまで制作してきた絵画や彫刻作品、インスタレーションのモチーフとして使用し続けてきた水玉やネット、男根状のモチーフなどともう一度向き合い、具体的なモチーフと組み合わせて作品を制作していきました。

 

この時期から、多くの人になじみの深い草間作品が出来上がっていくことになります。

 

再ブレイクのきっかけとなった展示
「Infinity Mirrors」


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ニューヨークでの活動を終え日本に帰国後した草間彌生は、一時期世界のアートシーンから忘れ去られていました。

その後もう一度草間彌生が第一線で活躍するきっかけとなったのは、1989年にニューヨークの国際現代美術センターで開催された「インフィニティ・ミラーズ」です。

 


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アメリカのアート関係者をはじめ多くの人が草間作品のくぎ付けとなりました。

この年に日本人として初めて「アート・イン・アメリカ」の表紙絵を飾ったことからも反響の大きさが伺えます。

 

1993年には第45回ヴィネツィア・ビエンナーレの日本館から参加し、見事に成功させました。


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その際に展示された「無限の鏡の部屋:かぼちゃ」の部屋の中で、草間彌生は自らかぼちゃを彫刻しました。

かぼちゃは草間彌生にとっての自画像であり、かぼちゃへの変身願望があったと言われています。その後、かぼちゃは草間彌生の代名詞となり、多くの作品に登場することになります。

一度はアートシーンから忘れ去られた草間彌生でしたが、「インフィニティ・ミラーズ」が与えた影響は想像以上に大きく、日本が世界に誇るアーティストとなったのです。

 

その勢いはとどまることを知らず、2016年4月には「世界でもっとも影響力のある100人」 に選出され、同年10月には文化勲章受章を受賞しました。

草間彌生の今なお激しく燃え続ける芸術への情熱は多くの人々に感動を届けています。

 

デザイナーとしての草間彌生

ジョージ・クルーニーとのコラボ


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2013年、アメリカの有名ファッション誌「W Magazine」の表紙と特集ページに俳優のジョージクルーニーが登場。

水玉の衣装とセットで見事に草間彌生とのコラボレーションを果たします。

 

現代アートとのコラボレーションとして草間彌生が採用され、雑誌の中でも特集が組まれました。

 
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草間彌生は、水玉模様で埋め尽くされた僕を表現したんだ。
彼女は僕をスヌーピーにした! 
でも、僕はこう言うべきだ、スヌーピーになれてとても光栄だよ。
アーティストや演出家と一緒に何かをするということは、最終的に彼らや彼らの考える物語の役に立つことだと思ってる。

-草間彌生アートディレクション/W Magazineの表紙&特集ページより-

ジュージ・クルーニーは、特集記事の中でこう語っています。

 

ルイヴィトン


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2012年に当時マーク・ジェイコブスがデザイナーを務めていたルイ・ヴィトンとコラボが実現!
「ルイ・ヴィトン ヤヨイ・クサマ コレクション」を取り扱うポップアップショップが同年の7月に伊勢丹新宿店本館にオープンしました。
 
レザーグッズをはじめ、シューズ、小物類、アクセサリーなど約80点が出展され、草間彌生の代表作である水玉で埋め尽くされました。
 

現在公式動画は削除されていますが、当時の様子を「TokyoDive」というメディアが動画で公開しています。

ニューヨークの5番街「Louis Vuitton Maison」に店舗が丸ごと草間彌生の作品のような仕上がりのポップアップショップが出現し、話題となりました。

 

X-girl


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こちらは2017年に新国立美術館で開催された回顧展「草間彌生 わが永遠の魂」とX-girlのコラボ企画です。

バッグやウォッチ、ウェアなどにピンクやイエローの鮮やかなドットがデザインされていて、草間彌生の世界観がしっかり表現されています。

 

・ミュージックビデオ「Timeless」


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こちらの動画はコラボを記念して作成されたもので、映像作家・古谷蔵人による映像と90年代生まれのガールズラップユニット「チェルミコ(chelmico)」の音楽とが合わさって独特な作品に仕上がっています。

 

フェラガモ


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2008年にイタリアのブランドサルヴァトーレ・フェラガモと草間彌生のコラボによってつくられたバックです。
同ブランド創立80周年と銀座本店5周年を記念して作成されました。

お値段はなんと493,500円!
合計200個限定の超レアな商品です。

 

ウンナナクール
「飛んでゆけ、私の愛する下着たち」

 
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こちらは2012年に人気下着メーカー「ウンナナクール」とのコラボレーションによってつくられたランジェリーです。
東京・青山のスパイラル内に期間限定でオープン。

“アートな下着”がコンセプトになっており、水玉や網目、カボチャなど代表的なモチーフをあしらったノンワイヤーブラジャーが店内を華やかに彩りました。

 


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お店の外装も赤の水玉でお洒落に飾り付けられていて、連日多くのお客さんでにぎわいました。

草間彌生は他にもユニクロ、Audi、 iida、24時間テレビのTシャツなどジャンルを問わず、多くの商品とコラボしています。

現在もグッズが販売されていたり、個展が開かれているので、気になる方は是非チェックしてみてください!

 

草間彌生のグッズについて知りたい方はこちら

 

草間彌生の作品について知りたい方はこちら

 

草間彌生の展示について知りたい方はこちら

 



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