イギリスの美術館(26件)
-
ケルヴィングローブ美術館・博物館
(Kelvingrove Art Gallery and Museum)ケルビングローブ美術館・博物館はスコットランド最大の都市グラスゴーに所在、ケルビングローブ公園に隣接し、英語圏最古の大学のひとつであるグラスゴー大学の近くにあります。地元の製図家アーチボルド・マクレランが1854 年グラスゴー市に400 点の私蔵絵画コレクションを寄贈、それに新たな所蔵品を追加して、1901 年に美術館としてオープンしました。22 のギャラリーに 8,000 点余りの所蔵品が収められており、内容は歴史的遺物から美術品、自然史のセクションまで多岐に渡ります。エジプトで発掘された棺から第二次世界大戦中に使用された航空機、昆虫や動物の展示、名だたる巨匠の絵画からオランダ・ルネサンス時代、フランス印象派などヨーロッパの芸術作品を集めた展示室と、子供から大人までたっぷり楽しむことができます。Argyle Street, Glasgow, G3 8AG -
フィッツウィリアム美術館
(Fitzwilliam Museum)ケンブリッジ大学の一部でもある、幅広いコレクションを所持する美術館。メリオンのフィッツウィリアム子爵が美術品のコレクションと蔵書をケンブリッジ大学に寄贈したことをきっかけとして1816 年に建設。4,000 年以上前の遺物から最近の美術品まで、50 万点以上の所蔵品を楽しむことができます。コレクションは多岐に渡り、1階のギャラリーには各古代文明の遺物が、第2フロアには極東の応用美術や朝鮮の陶磁器、様々な文書などが収められています。2階のギャラリーは絵画と彫刻が中心。イギリスの芸術家やフランドル美術の巨匠、ドガ、セザンヌといった近代絵画の巨匠の作品まで、上質のコレクションを楽しむことができます。Trumpington Street Cambridge CB2 1RB -
バーミンガム美術館
(Birmingham Museum & Art Gallery)バーミンガム博物館 & 美術館は、ラファエル前派の絵画の世界最大のコレクションを筆頭に、古代ギリシャや古代ローマを含むあらゆる時代の美術・社会史・考古学・民俗学・金属細工・陶器を集めた施設です。1885年にオープン、現在は 40 のギャラリーで芸術と文化・歴史の両方の観点から楽しむことができます。芸術愛好家の人気が高いのは14 ~ 21 世紀の絵画を集めたギャラリー。ラファエル前派の名作やイギリス人芸術家エドワード・バーン = ジョーンズの作品が有名です。古代遺物コレクションでは、アングロサクソン時代の発掘品「スタフォードシャーの財宝」や北インドで発見された西暦 500 ~700 年頃の仏像「スルタンガンジブッダ」などが必見。Chamberlain Square Birmingham B3 3DH -
マンチェスター市立美術館
(Manchester Art Gallery)産業革命の中心地となった工業都市マンチェスターに1824年設立された、伝統ある市立美術館です。市内に残る歴史的建築群の中でも威容を誇る、3棟が連結された建築の主要部は、1823年にチャールズ・バリー卿によって建設されたもの。美術愛好家の目も満足させる良質なコレクションと子供たちや家族向けの豊富なアクティビティで、地域の美術活動の中心地として多くの人々に利用されています。市が保有する重要な美術作品のほとんどがこの美術館に所蔵。25,000 点を超えるコレクションは構成年代も多彩で6 世紀に渡り、特に19世紀のラディカルな前衛アート運動ラファエル前派のコレクションで知られています。当時の市の産業隆盛や芸術振興の様子に思いを馳せたい内容です。Mosley Street, Manchester, M2 3JL -
ウォーカーアートギャラリー
(Walker Art Gallery)リバプールの中心部、「北のナショナルギャラリー」と呼ばれて親しまれているウォーカー美術館は、ロンドンを除くとイギリスで最大級の規模を誇ります。19 世紀前半、地元の法律家で政治家、歴史家にして人道家であったウィリアム・ロスコーの私有美術品コレクションを基に始まり、現在は周辺の建築物と共に世界遺産にも指定されています。コレクションは14~20世紀までの主にイギリスとヨーロッパの美術品を所蔵。ルネサンス、チューダー朝時代、ヴィクトリア朝時代からラファエル前派を経て、ルシアン・フロイドやライリー、バンクシーに至る現代アーティストの作品まで、500 年の時を駆けて傑出した作品を楽しむことができます。William Brown Street, Liverpool, L3 8EL, England -
レディ・リーヴァー美術館
(Lady Lever Art Gallery)レディ・リーヴァー・アート・ギャラリーは、ユニリーバの創立者ウィリアム・ヘスケス・リーヴァー卿が1922年に開設した美術館です。最愛の妻エリザベスの死後、彼はその悲しみを慰めるために、自身のコレクションを基に妻の名を冠した美術館を建てたのです。レディ・リーヴァー・アート・ギャラリーはリバプール市内及び近郊の3つの美術館からなる「リバプール国立美術館」のひとつで、リバプール郊外、マージーサイドのポート・サンライトにあります。リバプール国立美術館は、イギリスの革新的アート運動ラファエル前派の良品を所蔵する美術館として世界的に有名ですが、レディ・リーヴァー・アート・ギャラリーはこれらの絵画に加え、ウェッジウッドのコレクションも多数展示しています。Port Sunlight Village Wirral CH62 5EQ England -
スコットランド国立美術館
(Scottish National Gallery)1859年エジンバラに開館した国立美術館。スコットランド国立美術館は、スコットランド国立肖像画美術館、スコットランド国立近代美術館の2つの美術館と、王立スコットランド・アカデミーの2つのギャラリーとともに、国立の美術館群を構成しています。中世から現在に至るまで、スコットランドの美術作品コレクションを含む世界の西洋美術の最高傑作が、多数収蔵されています。スコットランドの絵画史を代表する作家たち、アラン・ラムジー、ヘンリー・レーバン、デイヴィッド・ウィルキー、ウィリアム・マクタッガートなどの傑作が多数。そのほか、ボッティチェリ、ラファエロに始まり、ティツィアーノやレンブラント、モネ、ゴッホ、ゴーギャンら近代の作家に至るまで、西洋美術の歴史をたどることができる内容です。The Mound, Edinburgh, EH2 2EL -
スコットランド国立肖像画美術館
(Scottish National Portrait Gallery)1889年エジンバラに開館、肖像画美術館として専門に建てられた世界初の美術館です。スコットランド国立美術館などとともに国立の美術館群を構成する美術館のうちのひとつです。展示物からは、画像を通して語られるスコットランドの歴史的ストーリーや、スコットランド人の様々な面を見ることができます。コレクションに含まれる肖像画は、スコットランドのメアリー女王、チャールズ・エドワード・ステュアート王子、ロバート・バーンズなどの有名な歴史的人物のものが多数。そのほか、科学、スポーツ、芸術における近代の先駆者たちの肖像画、スコットランドの写真コレクションも収蔵されており、スコットランドの歴史や社会の変化をたどる価値ある資料となっています。Queen Street, Edinburgh, EH2 1JD -
ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ
(Royal Academy of Arts, RA)ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは、ロンドン中心部のピカデリー地区にある国立美術学校で、日本語でいうなら王立芸術院。ここはイギリスで一番古い美術学校で、今は3年制の大学院教育が行われています。美術館も併設されています。ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは1769年開校。初代校長はサー・ジョシュア・レイノルズです。ロイアル・アカデミーの会員になるには、作品の寄贈が必須。これが現在の美術館の基盤となっています。現在の建物は、当時に人気だったパラーディオ様式。貴族のお屋敷でした。昔はここにロンドン大学の本部が置かれていたこともあったんですよ。London Burlington House, Piccadilly -
ヘイワード・ギャラリー
(Hayward Gallery)ヘイワード・ギャラリーはテムズ川沿いのサウスバンクセンターにあるユニークで先鋭的な美術館。常設の展示はしておらず、主に近代・現代アートの展示会を数多く開催しています。世界的にも名高い現代アートの発信地であり、冒険的で影響力のあるアーティストの仕事を幅広く紹介し、その企画の斬新さが世界的に高く評価されています。サウスバンクセンターは、ヘイワードギャラリーとロイヤル・フェスティバル・ホール、クイーン・エリザベス・ホールの2つのホールから構成される芸術関連複合施設で、その規模はヨーロッパ最大級です。ホールはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする幾つかの楽団の本拠地となっており、音楽、ダンス、文学などのプログラムが活発に展開されています。総合的に芸術を楽しみたいスポットです。Belvedere Road, London SE1 8XX -
アシュモレアン博物館
(Ashmolean Museum)アシュモレアン博物館はイギリスに現存する世界最初の大学博物館です。正式名称は「アシュモレアン美術・考古学博物館」。その始まりは1677年、イギリスの政治家かつ錬金術の研究者でアンティーク収集家のエリアス・アシュモールがオックスフォード大学に寄贈した「驚異の部屋」に遡ります。「驚異の部屋」とは、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで流行した、様々な珍品を集めた博物陳列室のこと。自然物も人工物も珍しいものなら分野をかまわず収集されるのが特徴で、動植物の標本から細工物、数学や医学、天文学の道具、東洋の陶磁器やアンティーク、奇妙な絵画や文献など多岐に渡ります。それらのコレクションの幾つかは今日の博物館の前身となっており、アシュモレアン博物館もそのひとつ。多彩な美術品が堪能できる興味深い博物館です。Beaumont Street Oxford Oxfordshire OX1 2PH -
ケンウッド・ハウス
(Kenwood House)ケンウッド・ハウスは、イギリス・ロンドンのハムステッドヒース公園の北端に位置する歴史的建造物です。17世紀初頭に建てられ、ケンウッドの森林や緑地の保存運動を経て、最後の持ち主であるギネスビール社創始者エドワード・ギネスが1927年に中の絵画コレクションごと国に寄贈。以来、国と市民の誇る歴史遺産として、一般公開されることになりました。館内に展示されているレンブラントなど名画のコレクションとともに、美しい緑の芝生が広がる広大な庭園やカフェなど、ケンウッド・ハウスの敷地すべてを一体で楽しむことができます。緑豊かな庭園は、ヒュー・グラント主演映画「ノッティングヒルの恋人」のロケ地としても有名です。Hampstead Lane, London, NW3 7JR -
サー・ジョン・ソーンズ美術館
(Sir John Soane's Museum)ジョン・ソーンは新古典主義の建築家で、若いうちから才能を認められていました。ローマで仕事を探しますが、あまり幸運には恵まれず、イギリスに帰国します。その後、イングランド銀行などの建築を経て、イギリスを誇る建築家に成長しました。美術愛好家で、自身の館を美術館として提供。自分自身の素描や図面や建築模型、そして収集していた絵画や骨董品類が所蔵されています。新古典主義の建築家だったジョン・ソーンの邸宅兼スタジオを利用していて、ソーンが手がけた建築に関する素描・図面や建築模型、さらにはソーンが収集した絵画や骨董品類を所蔵しています。ロンドン中心部のホルボーン地区、リンカーンズ・イン・フィールズを見渡す位置にあります。ここはロンドンで最も小さな国立美術館で、文化・メディア・スポーツ省の後援を受ける非省公共団体でもあります。13 Lincoln's Inn Fields, London WC2A 3BP -
ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー
(Dulwich Picture Gallery)ダリッジ・ピクチャー・ギャラリーは1817年に開館、ロンドン中心地にあるナショナル・ギャラリーよりも古く、イギリスでは最も歴史の古い美術館です。建物はイングランド銀行などを手がけた建築家ジョン・ソーンによるもので、自然光を取り入れた続き部屋として展示室が配置されており、この設計はその後の美術館建築に大きな影響を与えるものとなりました。18世紀以前の巨匠たち=オールド・マスターの作品の所蔵ではイングランド有数の美術館で、特にフランス、イタリア、スペインのバロック絵画とテューダー朝から19世紀にかけてのイギリスの肖像画のコレクションにおいて、その名を知られています。最も有名な作品はレンブラントの「窓辺の少女」。そのほか、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ベラスケスなどの作品が揃っています。College Road. Duiwich Village, London SE21 7AD -
サーチ・ギャラリー
(The Saatchi Gallery)サーチ・ギャラリーはロンドンにある現代美術専門の美術館です。1985年、チャールズ・サーチが自身のプライベートコレクションを一般公開するため個人ギャラリーとして創設。名前の知られていないアーティストを発掘し、イギリスの現代美術界に大きな影響を与えるギャラリーとなりました。2010年にはギャラリーごと国に寄付、国有化された今もサーチの意思を継ぎ、若手のアーティストを輩出するのに重要な役割を担っています。ドナルド・ジャッドやアンディ・ウォーホルがオープン当時の展示作家で、コレクションにはヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)と呼ばれる、1990年代に一躍有名になったイギリス若手アーティストの作品が充実。3000点を超える刺激的でインパクトのある作品が揃っています。Duke of York's HQ King's Road London SW3 4RY -
テート・ブリテン
(Tate Britain)1889年、実業家だったヘンリー・テートが自らのコレクションをナショナル・ギャラリーに寄贈しようとしました。これがテート・ブリテンのはじまりです。当初はナショナル・ギャラリーが手狭だからと、別館としてナショナル・ギャラリー・オブ・ブリティッシュアートとしてオープン。一般公開は1897年からです。これまでの改修回数はなんと7回。テート・ブリテンが手狭になり、20世紀以降の作品を展示するテート・モダンを設立。国立美術館ネットワーク「テート」は他にテート・リバプール、テート・セント・アイヴスなどがあります。コレクションはブリティッシュの芸術家作品を中心に約7万点。また、テート・モダンとは40分ごとにシャトルボートが運航されています。Millbank, London SW1P 4RG, UK -
テート・リバプール
(Tate Liverpool)マージーサイド州リバプール市の港湾再開発地区、アルバート・ドックにあるのがテート・リバプール。近代・現代のアート作品を取り扱っています。イングランドとしては、ロンドン以外で最大の近代・現代美術館でもあります。元の建物は、1840年代の倉庫。これを改造し、1988年にオープンしました。ちなみにリバプールはテートの生みの親であるヘンリー・デートにゆかりのある土地でもあります。展示品は、ヘンリー・ムーアなどのイギリス北部の芸術家を中心にテート・コレクションの所蔵品を展示しています。教育普及活動にも熱心で、特に子供たちがコレクションから好きな作品を選んでカタログを作る「ヤング・テート」が有名です。Albert Dock, Liverpool L3 4BB -
ホワイトキューブ
(White Cube)ホワイトキューブはその名前の通りの巨大な「白い箱」。ロンドン市内に2か所あります。展示は、規模の大きな現代アートが中心です。現代アートにはエンターテイメント性が高いものが多いですが、ここにあるものは「読み解く」作品。といっても哲学的すぎる! という方には、ただ作品を見るだけでもおもしろい空間です。展示室の大きさで比べるならば、テムズ川の南側にあるWhite Cube Bermondsey。ロンドンのアートシーンの「今」がここにあります。もう一つはフォートナム&メイソンなどの王室御用達のお店がひしめくセントジェームズ地区にあるWhite Cube Mason's Yard。展示室は1階と地階のふたつのみなので、気軽に楽しむのにぴったりです。White Cube Bermondsey 144 – 152 Bermondsey Street London SE1 3TQ White Cube Mason's Yard 25 – 26 Mason's Yard London SW1Y 6BU -
サーペンタインギャラリー
(Serpentine Gallery)サーペンタインギャラリーは、1970年、英国芸術評議会によって開設されました。ちかくにはサーペンタイン・レイクがあり、それが名前の由来になっています。建築は1934年築の喫茶店兼東屋(ティー・パビリオン)を再利用しました。外見もそのままなので、見ているだけで歴史に浸れます。オープン当初は資金面において苦しく、夏場のみ開館していました。1986年にジュリア・ペイトン・ジョーンズが管長に就任すると、展覧会の企画や施設の改善に力を入れ始めます。また故ダイアナ妃が巨額の資金を援助。現在は多様な展示会を行なっています。展覧会の中心は、マン・レイやヘンリー・ムーア、アンディー・ウォーホルなど20世紀以降のアーティスト。最近は杉本博司にダミアン・ハースト、レイチェル・ホワイトリードやダグ・エイケンなど、比較的若手のアーティストによる展覧会も組み込まれるようになりました。展覧会開催時には、美術家・美術評論家・建築家らによる講演を行ったり、児童向けのワークショップやギャラリーツアーにも力を入れています。2000年以降は夏場、美術館の隣に仮設カフェ「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン」を設置するため、気鋭の建築家に依頼。これにより、日本人では伊東豊雄氏が海外での注目されるきっかけとなりました。ensington Gardens, London W2, -
ナショナル・ポートレート・ギャラリー
(National Portrait Gallery)ナショナル・ポートレート・ギャラリーは、ナショナル・ギャラリーの別館で、名前の通り、肖像画専門の美術館です。オープンは1856年。議会や政府主導の美術館です。その後、貴族などの寄付もあり、現在の収蔵数はなんと9000点。イギリスの歴史をたどるには、最も適した美術館ともいえるのではないでしょうか。冷酷な王として知られていたリチャード3世からハリーポッターの著者J・K・ローリングスの肖像画まで、分野を問わずにコレクションされています。ちなみに、肖像画専門の美術館としては世界最大。画家や彫刻家、音楽家の肖像画もあるので、芸術に関心がある人にはたまらない場所ですね。展示は、それぞれ時代ごと、世紀ごとのセクションに分けられています。St Martin’s Place, London -
コートールド・ギャラリー
(Courtauld Gallery)コートールド・ギャラリーロンドンのウェストミンスター地区に所在する美術館です。厳密にいえばロンドン大学附属コートールド美術研究所に属するの美術館で、サマセット・ハウス内に設けられています。規模はそれほど大きくありませが、印象派や後期印象派のコレクションの質が高く、観光客のみならず研究者も訪れています。コレクションは実業家のサミュエル・コートールドのコレクションを元に1932年に設立されました。コートールドは当時まだ安価で注目度も低かった印象派を気に入っていたようです。ちなみに、スケートが好きな人なら、訪れるのは冬。サマセット・ハウス内にはスケートリンクもあるんですよ。Somerset House, Strand, London WC2R 0RN -
ウォレス・コレクション
(The Wallace Collection)ウォレス・コレクションは、15世紀から19世紀にかけての美術作品や装飾美術作品、および、18世紀フランスの絵画作品や家具、磁器など、加えてオールド・マスターの絵画作品を所蔵・展示しています。オープンは1897年。コレクションの主は第四代ハートフォード侯爵リチャード・シーモア=コンウェイの収集品です。一度息子の手に渡りますが、その後イギリス政府に寄付。この美術館の珍しいところは、コレクションを持ちだすことや、外部の展示会への貸し出しは不可だということ。現地に行くしかないわけですね。18世紀フランス絵画やセーブル焼、家具の品質の高さと品揃えが圧倒的に豊富で、その他にも、ティツィアーノやレンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ブーシェ、ムリーリョ、ベラスケス、グイド・レーニなど、様々な絵画作品を見ることができるのも嬉しいですね。Manchester Square London W1U 3BN -
デザイン・ミュージアム
(Design Museum)インテリアを中心とするライフスタイルショップ「ザ・コンランショップ」の創始者テレスン・コンランが設立した、ユニークな美術館です。1989年、モダニズム以降のデザインを収蔵する目的で開館され、世界で初めてのデザインを専門とするミュージアムとなりました。建築、ファッション、グラフィック、プロダクト、工業デザインに至るまでのあらゆる現代のデザイン3000点以上を収蔵しています。テムズ川沿いの元倉庫をリノベーションした建物から2016年に現在地に移転。日本庭園があることで知られるホランド・パークに隣接し、旧コモンウェルス・インスティチュート(英連邦協会)の建物を約5年かけて改装しています。展示は勿論のこと、ミュージアムショップで販売されているアイテムも楽しみのひとつです。224-238 Kensington High Street London -
ヴィクトリア&アルバート博物館
(Victoria and Albert Museum)ヴィクトリア&アルバート博物館はもともと、1851年に行われたロンドン万国博覧会の展示品をを収蔵するため、1852年に産業博物館として開館しました。その後、装飾美術館(Museum of Ornament Art)、サウス・ケンジントン博物館と名を改めてきましたが、1899年にヴィクトリア&アルバート博物館と改称されました。博物館は、ヴィクトリア朝に発展した工芸やインダストリアルデザインの振興を後押しするために作られたため、現在もガラス工芸品や金属製品、陶磁器、宝石・貴金属、アンティーク家具、おもちゃ、古い電化製品などを主にコレクションされています。South Kensington, Cromwell Road, London -
ナショナルギャラリー
(National Gallery)ロンドンのトラファルガー広場にあるのが、イギリスが誇るナショナル・ギャラリー。設立は1824年。13世紀半ばから1900年までの絵画を2000点以上を所蔵しています。入場料は基本的に無料ですが、寄付用の箱があるので、素晴らしかったと思われた方は是非。コレクションの基盤は保険ブローカーだったジョン・ジュリアス・アンガースタイン 所有の38点の絵画。その他、チャールズ・ロック・イーストレイク や歴代の館長が購入したものがコレクションの大半を占めています。所蔵数が増えるにつれて建物は拡張され、1897年にはイギリス美術専用の分館であるナショナル・ギャラリー・オブ・ブリティッシュ・アート(現在のテート・ブリテン)が開設されました。Trafalgar Square, London WC2N 5DN -
テート・モダン
(Tate Modern)テート・モダンは、ロンドンのテムズ川畔、サウス・バンク地区にある国立の近現代美術館。20世紀以降の芸術作品が集められています。ピカソやダリのような20世紀の天才の作品と共に、現在精力的に活動するアーティストの作品まで、数多くの芸術品が収蔵・展示されています。建物は、元は発電所だったもの。そのため、吹き抜けのボイラーハウスなど、環境も楽しめます。スイッチハウスという新館には無料の展望室もあるので、ロンドンの街を一望してみたい方は、是非。Bankside, London SE1 9TG