2018/12/01

スペインプラド美術館美術館   
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プラド美術館への行き方と見どころを徹底解説


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プラド美術館は、ルーブル美術館やエルミタージュ美術館、メトロポリタン美術館にも肩を並べる世界的に名高い美術館です。そのコレクションは数万点、展示されている作品だけでも数千点に及びます。

エル・グレコやベラスケス、ゴヤなどのスペイン絵画はもちろん、ティツィアーノやティントレットなどのイタリア絵画、ボスをはじめとしたフランドル派の絵画コレクションも充実しており、世界中の人々を魅了しています。

今回は、そんなスペインに行くのなら必ず訪れたいスポット、プラド美術館の行き方と見どころをご紹介します。

プラド美術館に行く前に、見どころをしっかり予習しておきましょう!

 

 

プラド美術館への行き方

 

地下鉄(Métro)を利用する場合

地下鉄1号線バンコ・デ・エスパーニャ(Banco De Espana)駅、またはアトーチャ(Atocha)駅から徒歩10分

>地下鉄の乗り方の詳細はこちら

 

市バスを利用する場合

市バスでも行くことができますが、路線が複雑で位置関係に慣れていないと乗りこなすのが難しいため、地下鉄の利用がおすすめです。

>バスの乗り方の詳細はこちら

 

チケットの予約・購入方法

1.オフィシャルサイトから購入する


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オフィシャルサイト(英語)を通じてチケットを事前に購入しておけば、当日に並ぶ必要がなくスムーズに入場できます。

ハイシーズンに行かれる方は特に、チケットを持っていても入場まで並ぶ場合があります。

観光スポットの多いスペイン。時間を有効活用して観光したい方には特におすすめです。

チケット購入の際は日時指定が必要で、購入後は日時変更や払い戻しは不可となります。

支払い方法はクレジットカードのみで、一人あたり0.5ユーロの予約手数料がかかります。

支払いが完了すると、登録したメールアドレス宛にチケットが送られてきます。それを印刷し、忘れずに持参しましょう。

事前にチケットを購入した場合は、美術館北側(裏手)のヘロニモス門から入場します。

>プラド美術館オフィシャルサイトはこちら

>チケットの買い方を詳しく知りたい方はこちら

 

2.当日窓口で購入する


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当日券を購入する際は、ゴヤ門にあるチケット売り場で購入します。

開館時や連休などの繁忙期には行列ができることがありますが、少し時間をずらせば、長時間並ぶことはほとんどありません。

 

3.無料公開時間に入場する


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毎日閉館2時間前からは、無料で入場することができます。

この時間帯に入場する場合は事前予約の必要はありませんが、無料公開の時間を狙って訪れる観光客は多く、入館までに長蛇の列ができている場合も。

確実に見たい、並ばずにゆっくり見たい方はチケットを購入して、無料公開の時間を避けて入場することをおすすめします。

 

プラド美術館の見どころとおすすめ作品


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数千点に及ぶ作品が展示されているプラド美術館では、すべての展示作品をじっくり見ていたら、丸1日かけてもとても回りきれません。そこで、これだけは見ておきたい、プラド美術館を代表する作品をご紹介します。

 

1.「受胎告知」

フラ・アンジェリコ作


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●展示場所 第56B室

初期ルネサンスのイタリアの修道士であり、画家であったフラ・アンジェリコによる作品。彼は受胎告知を題材とした作品を複数残していますが、この作品は1426年頃の作とされています。

 

大天使ガブリエルが、聖母マリアに神の子の受胎を告げている場面が描かれています。左端には楽園を追放されるアダムとイブの姿がありますが、これは人間の原罪を表しています。その対比として、光降り注ぐ聖母マリアの無原罪が強調される構図となっています。

 

2.「快楽の園」

ヒエロニムス・ボス作


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●展示場所 第56A室

初期フランドル派の画家、ヒエロニムス・ボスによる三連祭壇画。1490-1510年の作とされています。

左翼パネルには地上の楽園、またはエデンの園が描かれています。中央パネルは現世の快楽を表しているとされており、画面の大部分を裸体の男女の群像が占めています。右翼パネルには地獄の様子で、多種多様な化け物があちこちに描かれています。

複雑かつ多様な寓意に満ちたこの作品は未だ多くの謎を秘めており、人々を惹きつけてやみません。

 

3.「マドリード、1808年5月3日」

フランシスコ・デ・ゴヤ作


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●展示場所 第64室

フランシスコ・デ・ゴヤによって1814年に描かれた作品。この作品は連作であり、1作目『1808年5月2日、エジプト人親衛隊との戦闘』のあと、マドリード市民の暴動を鎮圧したフランス軍によって、400人以上の市民が銃殺刑に処された場面を描いたものです。

最も印象的なのは、光が当たる白い服を着た男の姿です。彼は両手を広げて目を見開き、処刑者と対峙しています。彼の両手のひらには聖痕が刻まれており、それが十字架にかけられたイエス・キリストを連想させ、反乱者の正当性を強く示しています。

真偽は定かではありませんが、この処刑の場面を目撃したゴヤが憤怒に衝き動かされ、ランタンの灯りで死体の山を素描したという逸話が残されています。

 

4.「ラス・メニーナス」

ディエゴ・ベラスケス作


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●展示場所 第12室

バロック絵画の巨匠、ディエゴ・ベラスケスが1656年に描いた作品。皇女マルガリータを中心に宮廷人たちが描かれた集団肖像画で、西洋美術史上もっとも有名、かつ重要な作品のひとつです。

この作品は、マドリード宮殿の大きな一室での一コマを、スナップ写真のように瞬間的に切り取って描いたものとされています。幼いマルガリータ皇女を取り囲む女官や矮人たち、そして大きなキャンバスの前に絵筆を持って立つベラスケス自身の視線は、鑑賞者の方に向けられています。画面奥の鏡には国王夫妻が映っており、彼らは鑑賞者と同じ立ち位置にいるように見えます。

ベラスケスが国王夫妻の肖像を描いている場面という説が有力であり、王室に仕える画家としての、ベラスケスの強い自負が表れています。

 

5.「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」

ディエゴ・ベラスケス作


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●展示場所 不明

ベラスケスによる1635年頃の作品。バルタサール・カルロスはフェリペ4世の長男です。この作品は、フェリペ4世によってマドリード市外に建てられたブエン・レティ―ロ宮殿の「諸王国の間」の扉口の上に、両親である国王夫妻の騎馬像に挟まれて飾られていました。

王太子はまだ幼いながらも、指揮棒を掲げて馬の前脚を高く上げ、王位継承者として堂々とした姿を見せています。次代の王として国中の期待を一身に集めた王太子でしたが、王位を継ぐことはなく16歳で早逝しました。

 

6.「アダムとイヴ」

アルブレヒト・デューラー作


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●展示場所 第55B室

ドイツ・ルネサンス期の画家アルブレヒト・デューラーによって1507年に描かれた作品。この作品の主題は旧約聖書から取られたもので、天地創造の6日目に神が自らの姿に似せて作った最初の人間であるアダムと、その肋骨から作られたイヴの姿を描いています。

本作の3年前には同主題の版画が制作されていますが、この3年の間にデューラーはイタリアに行き、人体比例について研究しました。この作品にはその成果が表れており、版画が男女を問わない単一的な人間美の表現に留まるのに対し、男女の違いに合わせた調和的な様式美が表現されています。

 

7.「我が子を食らうサトゥルヌス」

フランシスコ・デ・ゴヤ作


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●展示場所 第67室

ゴヤによって1819-1823年に描かれた作品で、連作『黒い絵』のうちの1点です。『黒い絵』は、ゴヤが晩年を過ごした別荘、通称「聾者の家」のサロンや食堂を飾るために描かれた14枚の壁画です。

『黒い絵』は、自身の死の予感、激化するスペイン内乱などに対するゴヤの暗い想念の反映とされています。ゴヤが生きている間は、決して公にされることはありませんでした。

この作品は、ローマ神話に登場するサトゥルヌスが「将来、自分の子のひとりに殺される」という予言に恐れを抱き、5人の子を次々と呑み込んでいったという伝承をモチーフにしています。サトゥルヌスは狂気に憑りつかれたような顔つきで、子を頭からかじって食い殺す姿がリアリティをもって描かれています。

 

美術館の基本情報とアクセス

開館時間 10時00分~19時30分(月~土) 10時00分~18時30分(日)

入館料 大人:15ドル 65歳以上:7.5ドル以上 25歳以下の学生、障害者など:無料

無料開放日 1月1日、5月1日、12月25日

TEL 34 91 330 28 00

URLhttps://www.museodelprado.es/en

地図

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