2019/01/13

イタリアバチカン美術館美術館   
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バチカン美術館への行き方と見どころを徹底解説


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世界でも随一のコレクションが見られるバチカン美術館

世界で最も小さな国、バチカン市国。そのバチカン市国の北側にあるヴァチカン宮殿。その宮殿のほとんどが、絶え間なく観光客が訪れる巨大な美術館、バチカン美術館になっています。

そしてここには、世界でも随一の美術品コレクションがあります。しかも有名なものばかり。

もともと、この美術館を企画したのは、ラファエロの絵で有名なユリウス2世。統治時代にローマ遺跡「ラオコーン」が発見されたのをきっかけに、古代彫刻や美術作品を収集しはじめました。

キリスト教系の作品はもちろんのこと、エジプトや古代ギリシャなどから伝わる世界の名作をぜひお楽しみください!

 

バチカン美術館への行き方

 

地下鉄と徒歩を利用する

最寄りの地下鉄A線のオッタヴィアーノ駅(Ottaviano)から8分~10分ほど歩きます。

オッタヴィアーノ駅へは、テルミニ駅からだとバッティスティーニ方面行きに乗り6駅目です。

地上に出たら、マクドナルドがある方へと向かいます。
バーガーキングがある場所でに曲がり、しばらく行くと城壁が見えてきますので、そこをに曲がります。
ここまでくれば、美術館への入場待ちの行列が見えてきます。


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美術館に並ぶ列は、左(城壁側)が予約なしの人の列右(道路側)が予約ありの人の列、となっているので、間違えないように注意が必要です。

 

バチカン美術館の予約・購入方法

バチカン美術館は、予約なしでも現地でチケット購入も可能です。しかし、シーズンによっては数時間待ちということも珍しくなく、団体ツアーでの見学も多いので、混雑を避けるためにも事前予約をおすすめします。チケットの入手方法は、

● バチカン美術館の公式サイトから予約(英語)
● チケット販売サイトから購入する
● オプショナルツアーとして予約する
● 当日窓口で購入する

の4種類があります。

 

1.公式サイトを利用する

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一番おすすめの方法は、公式サイトからの事前予約です。
また、日本語版サイトよりもお安くチケットが手に入るのも嬉しいポイント。

手順は下のURLからチェックできますので、ぜひチェックしてみてください。

公式サイトからの購入はこちらから

 

2.チケット販売サイトを利用する


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チケット販売サイトからの購入は、美術館の公式サイトよりも割高になりますが、日本語で注文できる他、価格が日本円で表示されているので購入しやすいのと、郵送でチケットが手元に届く安心感があります。

また、ガイド付きツアーや、優先入場、他の観光スポットとセットになったお得なツアーなど、複数のアクティビティから選べるのでより観光を楽しむ要素が増えます。

チケットサイトからの購入はこちらから

 

3.オプショナルツアーを利用する

ツアー会社が提供しているオプショナルツアーに参加するのも手です。

日本人ガイドが付いているツアーに参加すれば、よりバチカン美術館の魅力を理解できます。バチカン宮殿全体がとにかく広いので、ガイド付きの方が館内で迷わず効率よく見学できるというメリットも。

いくつかの旅行会社が半日観光ツアーなどを開催しているので、内容や料金を比較して選んでみてはいかがでしょうか。

 

4.当日窓口で購入する


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さて、もしバチカン美術館へ予約をしていなかったら・・・。大行列に並ぶかどうか悩みどころですよね。

もちろん窓口でもチケットは購入可能ですが、当日行くなら午後の遅い時間がおすすめ。朝が一番混んでいるので、とにかくこの時間帯を外すことが大事です。

16時が最終入場となっているので、14〜15時くらいが狙い目。

夏場は期間限定で、金曜日の夜間開館も行われています。23時まで開いているので、ここを狙うのも良いですね。最終入場は21:30です。

 

無料開放日

 

ちなみに、毎月最終日曜は無料開放日となっています。

無料開放日は無料で見れるという反面、この日を狙って観光客が殺到します。せっかくきたからにはきちんと作品を見たい、という方は、この日は避けるようにしましょう。

 

バチカン美術館での注意点

バチカン美術館には他の美術館とは少し違ったルールや注意点があります。快適に見学するために今から予習しておきましょう!

 


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注意点その①
過度な露出の服装はNG

バチカン美術館では、過度な露出の服装がNGになっています。

夏の暑い時期に訪れたとしてもミニスカートやキャミソール、短パンにタンクトップで入場することはできません。かなり厳しい服装チェックがあります。

バチカン市国はキリスト教にとって神聖な場所。敬意を払うことも大事ですね。

 

注意点その②
カメラのフラッシュNG

写真やビデオに関しては基本的にOKですが、フラッシュはNG

また、システィーナ礼拝堂は撮影禁止になっていますここにはかなりの数の警備員がいて、常に呼びかけを行っているので、気をつけるようにしましょう。小さなカメラでも、すぐに見つけられてしまいます。

他にも大きな荷物は持ち込みが不可だったりと、細かいルールはありますが、他の美術館のルールと特別変わりはありませんので、最低限のマナーを守って見学しましょう。

 

注意点その③
スリに注意!

バチカン美術館を訪れる際に一番気を付けたいのが、スリです。
海外にいる時は常に気を付けたいスリですが、神聖な場所にも関わらず観光客を狙ったスリがバチカン宮殿内にも多数存在します。

特に彼らが狙って来るのは、見学を終えた観光客たち。宮殿内の広場を通って帰る最中の観光客のポケットやリュックから財布を抜き去ろうとするスリが多発しています。

見学が終わった後は特に、気を抜かないように注意が必要です。

 

バチカン美術館の見どころ8選

ここからはバチカン美術館でこれだけは見逃せない!という名作を紹介します。

ガイド付きツアーではなく個人で見学されるという方はぜひ見逃さないようにしてくださいね。

 

1.「ベルヴェデーレのアポロン」

レオカレス


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紀元前340年ごろのギリシャで作られたブロンズ像をローマ時代にが大理石に復刻させた彫刻です。

作者はレオカレスとされていて、右腕と左手は16世紀頃に補完されました。アポロンは太陽の象徴。また芸術擁護の神様でもあります。さらには医療も司るという、まさに万能の神ですね。

ちなみに、西洋医学の祖とされるヒポクラテスはアポロンの子孫だといわれています。たくましい体と深い眼差しに、古代ローマの信仰心の篤さ、芸術技術の高さを感じさせてくれます。

 

2.「ラオコーン」


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ピオ・クレメンティーノ美術館で必ず見ておきたいのが、『ラオコーン』。

ギリシャ神話の登場人物で、トロイアの神官だったラオコーンとその息子2人がウミヘビに襲われている様子を切り取った彫像です。

ラオコーンは、トロイの木馬がギリシャ軍の策略だということを、矢を投げつけて知らせようとするのですが、それを女神アテナに阻まれて、彼女が放った刺客のウミヘビに襲われ、殺されてしまうのです。そのため、トロイアの人々は木馬を受け入れ、悲劇が起きてしまいました。

さて、このラオコーン像の制作時期については紀元前160年から20年と、研究者によって見解が違います。ただ、製作者とされるアゲサンドロスやアテノドロスの名が紀元前42年以降に出てくるため、紀元前42年から20年の間に作られただろうという説が一般的です。ちなみに発掘にはあのミケランジェロも立ち会ったとか。

 

3.「アダムの創造」

ミケランジェロ


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『アダムの創造』は1511年頃、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天井に描いたフレスコ画の一部です。旧約聖書の『創世記』に記された神が、最初の人類であるアダムに生命を吹き込もうとする、その瞬間を描いたものとされています。

神とアダムの今にも触れんばかりの指先は有名で、映画「E.T」など様々な作品に模倣されています。ちなみにミケランジェロは最初、自分は彫刻家だからと、この依頼を拒んだそう。

とはいえ、彼がいなければ、人類史に残るこの作品は誕生しなかったのですから、後世の我々としては、ミケランジェロがイヤイヤながらも最終的には引き受けてくれてよかったと感謝せざるをえませんね。

 

4.「最後の審判」

ミケランジェロ


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こちらもミケランジェロの作品。『アダムの創造』はミケランジェロが33歳から38歳頃に作成されましたが、『最後の審判』は1536年~、彼が62歳から66歳頃の作品です。

大きさは縦14メートル超、横13メートルという超大作。個人が描いた作品としては史上最大です。というより、これ以上のものは出てこないでしょう。ミケランジェロはこのテーマを描く際、ダンテの叙事詩『神曲』の地獄篇からインスピレーションを得たそうです。

構成としては、中央にキリストが置かれ、その右に天国へ行く善人が、左に地獄へと落ちる悪人が描かれています。キリスト近くの左側にいる聖バルトロマイは皮剥ぎの刑で殉教した使徒の一人。ミケランジェロはこの剥がされた皮に自分の顔を入れています。老ミケランジェロはどんな気持ちでここに自画像を描いたのか、思いを巡らせてしまいますね。

 

5.「アテナイの学堂」

ラファエロ


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ラファエロの代表作といえる『アテナイの学堂』。バチカンの宮殿にはラファエロの間と呼ばれる部屋が4つありますが、その中でも「署名の間」に描かれた壁画です。

製作期の1509年から1510年、ラファエロはまだ20代半ばの若さでした。どれほどの天才だったかがわかりますね。描かれているのは古代ギリシアの哲学者や科学者。中央にいるプラトンはレオナルド・ダ・ヴィンチを模しているとされています。

また、右端の上の方で画家アベレストして描かれているのは、ラファエロ自身。その他の登場人物は、残念ながら誰が誰かという手がかりが残っていません。ところで、この中にはミケランジェロもいるのですが、皆さん、どこだかわかりますか。

 

6.「キリストの変容」

ラファエロ


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1518年から1520年にかけて制作された『キリストの変容』。ラファエロ最晩年の作品であり、遺作です。

この絵には、キリストが天からの声を聞くことで、自分が神であることを示している場面が描かれています。縦長の絵ですが、上部に主題である神の声を聞くキリストを、下部に悪魔に取り憑かれた少年が治療されている場面が描き、下部の人々が上部のキリストを見上げ、指し示していることによって、両方の場面をつなげることに成功しています。

当初、下部の少年や民衆はラファエロの死後、弟子のジュリオ・ロマーノが補完させたと考えられていましたが、修復を行う過程でラファエロのみの直筆だったことがわかりました。

 

7.「ピエタ像」

ミケランジェロ


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「ピエタ」は聖母子像の一種で、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする絵画や彫刻です。ミケランジェロは生涯に4作ピエタ像を制作していますが、完成させたのは、バチカンにある『ピエタ像』のみなんです。

また、同主題の他の芸術家たちの作品と比較しても、この『ピエタ像』は傑出して美しく、ミケランジェロの名前を確立させる作品になりました。制作期間は2年。通常、他の画家が、マリアを息子の死を嘆き悲しむ年配の女性として表現するところを、ミケランジェロは彼女を若く美しい女神として仕上げました。息子イエスよりも若く見えるくらいです。

非難の声もありましたが、ミケランジェロは「聖母マリアは原罪がないので年をとらない」と説きました。また、マリアの若さは神の力によって支えられている、ともいったそうです。

この『ピエタ像』は、大理石の輝きが神々しさを増す、世界で最も美しい彫像といっていいでしょう。その前に立てば、誰もが聖母マリアの美しさや神聖さに見入ってしまいます。

 

8.「聖ヒエロニムス」

レオナルド・ダ・ヴィンチ


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レオナルド・ダ・ヴィンチが1480年ごろから1482年ごろに手がけたとされる『聖ヒエロニムス』。『荒野の聖ヒエロニムス』とも呼ばれます。未完成作品が多いダ・ヴィンチ。こちらも御多分に洩れず、未完成。主題は聖ヒエロニムスがシリアの砂漠で、足に棘が刺さり、動けなくなったライオンを治癒させたという逸話です。

この聖ヒエロニムス、ライオンの治癒という善行をしているにもかかわらず、苦渋の表情を浮かべています。これは砂漠を何日も放浪していたからだそう。ライオンは、当時フィレンツェで20頭から30頭ほど飼われていたため、ダ・ヴィンチの性格を考えると、実際に見ていた可能性が高そうですね。

実はこの作品、未完だったためか、発見されたのは19世紀に入ってからなんです。それも、靴屋で使用されていたというから、その靴屋もびっくりしたでしょうね。

 

バチカン美術館の基本情報とアクセス

開館時間 月曜日〜土曜日 9.00 a.m. – 6.00 p.m.

定休日 日曜日(他不定期)

無料開放日 毎月最終日曜日 9.00 a.m. – 2.00 p.m.

TEL 39 06 69884676

URL http://www.museivaticani.va/content/museivaticani/it.html

一度は行きたい 世界の有名美術館はこちら



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