展覧会
ART

2022年2〜3月開催のおすすめ展覧会!フェルメール、ダミアン・ハースト、Chim↑Pomなど

長引くパンデミックの冬を経て、桜の季節の春がやってきました。

2022年2〜3月に開催される、おすすめ展覧会をご紹介します。

この春は、フェルメールやダミアン・ハースト、Chim↑Pomなど人気アーティストの展示が目白押し。

日時指定予約の展示もありますので、ぜひ早めに足を運んでみてくださいね。

 

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ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展

17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメール。

今回、長い修復期間を経たフェルメールの傑作「窓辺で手紙を読む女」が、所蔵館でのお披露目に次いで日本で公開となりました。

 

遡ること1979年、この作品をX線調査したところ、壁面にキューピッドが描かれた画中画(絵の中に絵が描かれている様子)が塗り潰されていることが判明しました。

 

そのキューピッドは長年、フェルメール自身が消したと考えられてきましたが、2019年の調査で、何者かに消されていたという新事実が明らかになったのです。

そのため所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館は、作品の大規模な修復プロジェクトを開始しました。

 

上塗りされた絵具層を慎重に取り除き、徐々に姿を現していくキューピッド。

本店では、修復プロジェクトの過程を記録した映像も公開されており、精密な作業を要する絵画修復の世界も楽しむことができる展示となっています。

 

同館が所蔵するレンブラント、メツー、ファン・ライスダールなどオランダ絵画を代表する名画約70点も同時に展示され、見応えは十分です。

 

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展

*日時指定予約制

会期
2022年2月10日(木)〜4月3日(日)

会場
東京都美術館 企画展示室

開館時間
9:30–17:30(入館は閉館30分前まで)
金曜日は9:30–20:00(入館は閉館30分前まで)

休館日
月曜日、3月22日(火)
ただし、2月14日(月)、3月21日(月・祝)は開室

料金

一般

2100円

大学生・専門学校生 1300円
65歳以上

1500円

公式サイト
https://www.tobikan.jp/exhibition/2021_dresden.html

 

ダミアン・ハースト 桜

イギリスを代表する現代美術家のダミアン・ハースト。

本物のサメや羊をホルマリン漬けにして展示したり、蝶やハエの死骸を平面作品に使用するなど、「生と死」を感じさせるインパクトのある作品でよく知られています。

 

絵画、彫刻、インスタレーションと様々な手法を用い、芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く考察してきたハーストの最新作は〈桜〉のシリーズです。

今回、満開の桜の時期に合わせて、国内初のハーストの大規模な個展が巡回されます。

107点から成る〈桜〉のシリーズから作家自身が作品を選び、色彩豊かな展示空間を作り上げました。

 

1980年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきたハースト。

今回の〈桜〉シリーズは、色彩や絵画空間に対するハーストの探究の大きな成果であり、彩艶やかで大胆不敵な風景画を完成させました。

大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた桜の風景は、刹那的でありながらも晴れ晴れしく咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、来館者を幻想的な世界へと誘います。

 

ダミアン・ハースト 桜

会期
2022年3月2日(水)~5月23日(月)

会場
国立新美術館 企画展示室2E

開館時間
10:00–18:00(入場は閉館30分前まで)
※毎週金・土曜日は20:00まで

休館日
毎週火曜日休館 ※ただし5月3日(火・祝)は開館

料金

一般

1500円

大学生 1200円
高校生

600円

公式サイト
https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/damienhirst/

 

Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―

大阪中之島美術館の開館40周年を記念した本展では、6,000点を超えるコレクションから厳選された約400点の代表的な作品を一堂に公開。

当館のコレクションに親しみを持ってもらうことを目的に、作品にまつわる99の物語もあわせて紹介されます。

 

コレクションの中核を成すのは、1983年に一括寄贈された山本發次郎(はつじろう)コレクションから、高僧の墨蹟や洋画家であった佐伯祐三の作品、風景と人物画を描いた作品が多い原勝四郎の絵画、インドネシアの染織など。

大阪の実業家であった山本發次郎は、独特の審美眼を極めていた個性的なアートコレクターでした。

 

さらに、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センターなど海外の有名美術館に度々出品されるなど、国際的な評価も高い西洋美術の収蔵作品も展示。

アメデオ・モディリアーニ作「髪をほどいた横たわる裸婦」をはじめとして、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、マーク・ロスコ、ジャン=ミシェル・バスキアなど、20世紀美術の名作が並びます。

いずれも現在は評価額の高騰により入手困難な名作ばかり。これらの作品は、「美術館の建設よりもまずは充実したコレクションを」という方針のもとに収集されました。

 

展示サブタイトルである「99」という数字は「未完成」を意味しており、来館者自身の100個目の物語によって展覧会が完成するというコンセプトになっています。

大阪中之島美術館の公式twitterでは、来館者がつぶやいた「100個目のものがたり」の中から、美術館がピックアップし紹介しています。

 

Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―

会期
2022年2月2日(水)~3月21日(月・祝)

会場
⼤阪中之島美術館

開館時間
10:00–17:00(入館は閉館30分前まで)

休館日
毎週月曜日(ただし3月21日は祝日のため開館)

料金

一般

1500円

大学生・高校生 1100円
小中学生

無料

公式サイト
https://nakka-art.jp/exhibition-post/hello-super-collection/

 

THE HEROES ⼑剣×浮世絵-武者たちの物語

浮世絵の1ジャンルとして知られる「武者絵」は、昔の合戦や武者の姿を描いた浮世絵です。

北斎の「風景画」や喜多川歌麿の「美人画」、 東洲斎写楽の「役者絵」などと並び、庶民の間で人気を集めていました。

本展は武者絵の世界を、刀剣と鐔で読み解く日本美術展示史上初めての試みとなります。

 

ボストン美術館は世界屈指の日本美術品コレクションを誇り、所蔵している浮世絵の数は約5万点。

今回、その中から厳選された菱川師宣、勝川派、歌川国貞、歌川国芳、月岡芳年などの有名絵師が描いた118点の作品が、日本で初公開となります。 

保存状態が良く当時の鮮やかな色彩が残っており、源頼光、源義経、上杉謙信、武田信玄などの武将のほか、日本神話に登場する男神であるスサノオノミコトの武勇、平安末期時代の女武者として知られる巴御前の奮戦を描いた浮世絵も。

 

源頼光の「土蜘蛛退治」や、牛若丸と弁慶の「五条橋」など、 武者絵と共通のイメージをもつ鐔(つば)27点と、日本刀の歴史を俯瞰することができる刀剣20口も合わせて公開。

世界有数の刀剣コレクター、 ウォルター・エイムズ・コンプトンにより寄贈された刀剣コレクションも加わり、見応えのある展示となっています。

 

THE HEROES ⼑剣×浮世絵-武者たちの物語

会期
2022年1月21日(金)~3月25日(金)

会場
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)

開館時間
10:00–20:00(入館は閉館30分前まで。火曜日のみ17:00まで)

休館日
会期中無休

料金

一般

2100円

大学生・専門学校生 1500円
高校生・小中学生

1000円

公式サイト
https://heroes.exhn.jp/top.html

 

オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動

コピーライターとしてのキャリアをスタートし、1960年代の日本のクリエイティブシーンを編集者、翻訳家、クリエイティブ・ディレクター、キュレーターとして牽引した小池一子。

領域を超えてクリエイターの表現の場を広げるために、「佐賀町エキジビット・スペース」(1983-2000)という日本初の「オルタナティブ・スペース」を創設した人物でもあります。

東京・江東区にオープンした「佐賀町エキジビット・スペース」は、大竹伸朗、杉本博司、内藤礼、巻上公一、森村泰昌、横尾忠則など今活躍するアーティストが多く世に送り出しました。

 

本展は二部構成となっており、第一部では小池一子のコピーライター、編集者、翻訳家、クリエイティブ・ディレクター、キュレーターとしての仕事を俯瞰的に知ることができる展示となっています。

1980年にコピーライターとして携わった「無印良品」の立ち上げから、雑誌「装苑」の編集、キュレーションを務めた「ヴェネチア・ビエンナーレ第7回国際建築展日本館『少女都市』」(2000)など、現在に至るまで多岐に渡り紹介されます。

 

第二部では、「佐賀町エキジビット・スペース」で過去に展示を行ったアーティストたちの当時の貴重な作品が展示されています。

 

【出品作家】

大竹伸朗 / 岡部昌生 / 片山雅史 / 小金沢健人 / 駒形克哉 / シェラ・キーリー / シュウゾウ・アヅチ・ガリバー / 佐藤時啓 × 野村喜和夫 / 白井美穂 × 浜田優 / 白川昌生 / 杉本博司 / 立花文穂 / 内藤礼 / 巻上公一 / 森村泰昌 / 横尾忠則 / 吉澤美香 / ヨルク・ガイスマール

 

オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動

会期
2022年1月22日(土)~3月21日(月・祝)

会場
アーツ千代田 3331

開館時間
11:00–19:00(入館は閉館30分前まで)

休館日
会期中無休

料金

一般

1000円

シニア・学生 800円
高校生以下

無料

公式サイト
https://www.3331.jp/en/schedule/005503.html

 

ミロ展─日本を夢みて

具象と抽象のあいだを行くような独特な画風で知られる、スペインを代表する画家の一人、ジュアン・ミロ。

ミロの創作活動の裏側には、日本文化への深い造詣があったことをご存知でしょうか?

Bunkamuraミュージアムでは、日本の深いつながりを紐解き、ミロの作品に新たな視点を提供する世界初の大規模展覧会が開催されます。

 

本展では、ミロが日本で何に注目したのか、彼と交友を深めた日本人たちを年代別に紹介。

約130点の作品とともに、「ミロと日本」という視点で再発見していく展示構成となっています。

 

1888年に開かれた万国博覧会で始まったジャポニズム・ブーム真っ只中のバルセロナに生まれたミロ。

幼い頃から日本美術が間近にある環境で育ったミロは浮世絵に親しみ、特に葛飾北斎を敬愛していました。

 

若き日の日本への憧れを象徴する初期作品から代表作、そして1962年に開催された日本での初個展。彼が念願の初来日を果たし、京都・龍安寺や日本民藝館を訪問した際の写真資料などを通して、ミロと日本の関係に迫っていきます。

ミロがコレクションしていた日本の民芸品や批評家・瀧口修造との交流を示す多彩な資料を通して、ミロと日本の深いつながりを発見できる内容となっています。

 

ミロ展―日本を夢みて

会期
2022年2月11日(金・祝)~4月17日(日)

会場
Bunkamura ザ・ミュージアム

開館時間
10:00–18:00(入館は閉館30分前まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

休館日
2月15日(火)、3月22日(火)

料金

一般

1800円

大学生・高校生 1000円
中学生・小学生

700円

公式サイト
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_miro/

 

Chim↑Pom展:ハッピースプリング 

広島の原爆ドーム上空に飛行機雲で「ピカッ」という文字を描いた作品「ヒロシマの空をピカッとさせる」(2009年)など、社会的な波紋を呼ぶ作品で有名な、アーティストコレクティブ「Chim↑ Pom」。

結成17周年を迎えるChim↑Pomの、これまでの代表作と新作が森美術館に集結。

現代社会に介入し、意表を突くプロジェクトを手掛ける彼らの世界初の回顧展が開催されます。

 

初期の代表作であるカンボジアでの地雷爆破と寄付のプロジェクト「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」(2007年)。核の問題を扱い、社会的な議論を呼んだプロジェクト「ヒロシマの空をピカッとさせる」(2009年)など、彼らが題材とするテーマは都市、消費主義、飽食と貧困、日本社会、原爆、震災、スター像、メディア、境界、公共性など多岐にわたり、メッセージ性の強い作品でありながら、作家らしいユーモアや皮肉も感じられます。

 

2019年に開催されたマンチェスター国際芸術祭では、19世紀に同地で流行したコレラとビールの歴史的関係をテーマに参加型プロジェクト「酔いどれパンデミック」(2019-2020年)を発表。

今まさに表面化している感染症や、疫病患者に対する差別や偏見などを取り上げています。

 

ただ年代順に作品を紹介する一般的な回顧展とは趣が異なり、「都市と公共性」「ヒロシマ」「東日本大震災」といったテーマごとに展示構成され、過去の作品に新たな光を当てているのも大きな特徴。

「ヒロシマの空をピカッとさせる」(2009年)など、社会的な論争に発展した作品は当時の関連資料などを合わせて公開し、複数の視点で論争を再検証する試みも行われています。

 

もう1つの見所は、本展のために制作された新作「くらいんぐみゅーじあむ」。

Chim↑Pomのメンバーのエリイが自身の出産体験から着想を得たアートプロジェクトで、なんと展示会場内に「託児所」が開設されています。

より多くの人に展示を鑑賞してもらうことを目的としながら、日本における子育て環境への問題意識を喚起する展示となっています。

 

展覧会のサブタイトル「ハッピースプリング」には、長引くパンデミックにおいても明るい春が来ることを望み、たとえ待ちわびた春が逆境のさなかにあっても想像力を持ち続けたい、というChim↑Pomのメッセージが込められています。

 

Chim↑Pom展:ハッピースプリング

会期
2022年2月18日(金)~5月29日(日)

会場
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)ほか

開館時間
10:00–22:00(入館は閉館30分前まで)
火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし5月3日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)

休館日
会期中無休

料金

一般

[平日]1800円(1600円)
[土・日・休日]2000円(1800円)

大学生・高校生

[平日]1200円(1100円)
[土・日・休日]1300円(1200円)

子供(4歳~中学生) [平日]600円(500円)
[土・日・休日]700円(600円)

シニア(65歳以上)

[平日]1500円(1300円)
[土・日・休日]1700円(1500円)

公式サイト
https://www.mori.art.museum

 

空也上人と六波羅蜜寺

空也上人像
ソース

口から6体の小さな阿弥陀仏が飛び出たユニークな造形で、仏像好きの中でも人気の多い「空也上人(くうやしょうにん)立像」。

六波羅蜜寺(京都市東山区)が所蔵しているこの仏像は、1973年に東京で開かれた展覧会以来、半世紀ぶりの公開となります。

 

空也上人は、「南無阿弥陀仏」と口で称える称名念仏(口称念仏)を日本において記録上初めて実践した人物。

日本における浄土教・念仏信仰の先駆者と評されています。

 

鎌倉時代、空也上人がこの世を去ってから200年以上が経過した後にこの仏像は制作されました。

鎌倉時代初期に活躍した仏師・運慶の四男、康勝の代表作とされています。

彫像の造形は同年代の仏像と比べて非常に特徴的であり、6体の阿弥陀仏の小像を針金で繋ぎ、開いた口元から吐き出すように取り付けられています。

この6体の阿弥陀像は「南無阿弥陀仏」の6字を象徴し、念仏を唱える様子を視覚的に表現しています。

 

この像を所蔵する六波羅蜜寺の創建は、今からおよそ1000年前の平安時代半ばに遡ります。

およそ1000年前の951年(平安時代)に、京都で蔓延した疫病がおさまることを祈って、空也上人は念仏を広めました。

その後、頭部に11の顔を持つ菩薩「十一面観音菩薩立像」を造像し、西光寺を創建。これが現在の六波羅蜜寺にあたります。

2023年は空也上人の没後1050年にあたることから、六波羅蜜寺は「コロナ禍の今だからこそ、東京で多くの人に空也上人のことを知ってもらいたいと寺外での出展を決めた」と、今回の出展についてコメントしています。

 

空也上人像を360°全方面から存分に鑑賞できるほか、六波羅蜜寺創建時の名品の数々が集結。

空也上人の足跡と六波羅蜜寺の歴史を知ることができる構成となっています。

 

空也上人と六波羅蜜寺

会期
2022年3月1日(火)~5月8日(日)

会場
東京国立博物館 本館特別5室

開館時間
9:30–17:00(入館は閉館30分前まで)

休館日
月曜日、3月22日
※ただし3月21日(月・祝)、3月28日(月)、5月2日(月)は開館

料金
事前予約(日時指定券)を推奨します。

一般

1600円

大学生 900円
高校生

600円

公式サイト
https://kuya-rokuhara.exhibit.jp

 

生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展

2022年に生誕100年を迎える特撮美術監督・井上泰幸(1922-2012)。

日本の映像史で重要な位置を占める「特撮」(特殊撮影の略称)のパイオニア、円谷英二監督の下で第1作目の「ゴジラ」(1954)から特撮美術スタッフの一員として、そのキャリアをスタートしました。

 

「ゴジラ(1954)」「空の大怪獣ラドン」「キングコング対ゴジラ」「海底軍艦」「ウルトラQ」「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」「日本海大海戦」「ゴジラ対ヘドラ」「日本沈没」「惑星大戦争」「ゴジラ(1984)」「連合艦隊」「竹取物語」など、特撮映画・日本映画・テレビにおいて重要な作品を数多く制作し、日本の映像文化を支えました。

 

井上泰幸の遺したスケッチ、デザイン画、絵コンテ、記録写真、資料、撮影で使用したミニチュアやプロップ、当時を再現したミニチュアセットなどを公開。

庵野秀明が理事長を務める「特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構」の企画協力のもと、庵野秀明と共に「シン・ゴジラ」を監督した樋口真嗣がメインビジュアルを担当するほか、井上泰幸の愛弟子・三池敏夫が「空の大怪獣ラドン」(1956)で使用された西鉄福岡駅周辺のミニチュアセットを再現するなど、井上泰幸に影響を受けたクリエーターたちの協力を得て作られています。

 

デジタル技術が発展した現在、「特撮」は日本の文化の1つとして世界から再評価されています。

当時の特撮現場を体感し、昭和の特撮の世界を堪能してみてください。

 

生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展

会期
2022年3月19日(土)-6月19日(日)

会場
東京都現代美術館 企画展示室 地下2F

開館時間
10:00–18:00(入館は閉館30分前まで)

休館日
月曜日(3月21日は開館)、3月22日

料金

一般

1700円

大学生・専門学校生・65歳以上 1200円
中学生・高校生

600円

公式サイト
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/yasuyuki-inoue/

 

春日神霊の旅─杉本博司 常陸から大和へ

現代美術家であり写真家として知られる杉本博司。

国内外で高く評価される杉本は、2001年にハッセルブラッド国際写真賞、2009年に高松宮殿下記念世界文化賞、2010年に紫綬褒章、2013年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受賞し、2017年には文化功労者に選出されています。

2018年にはフランスのヴェルサイユ宮殿で個展を開催するなど、日本を代表する現代アーティストです。

 

杉本博司は写真や現代美術だけでなく、建築、伝統芸能、造園、古美術など多方面の文化活動に貢献しています。

 

2009年には、日本文化の精髄を発信することを目的とした小田原文化財団を自ら設立。

そのメイン施設として「江之浦測候所」(2017年)を開館させました。

江之浦測候所はギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園を中心に構成されており、自然あふれる緑と海に囲まれた空間で、洗練された建築と杉本博司の作品を鑑賞することができます。

 

また江之浦測候所には、杉本博司が蒐集してきた春日信仰を中心とする神道美術が数多く所蔵されており、金沢文庫を会場として今回実現に至ったのが、神奈川県立金沢文庫と共催し、春日信仰を紹介する特別展「春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ」です。

春日大社やゆかりの社寺の宝物に加え、称名寺・金沢文庫、小田原文化財団の史料や作品ほか、春日大社への信仰を幅広く紹介しています。

2022年3月には、奈良・春日大社から神霊の勧請を受け、江之浦測候所のある柑橘山に春日社が建立される予定となっています。

 

『春日神霊の旅 ―杉本博司 常陸から大和へ』

会期
2022年1月29日(土)~3月21日(月・祝)

会場
神奈川県立金沢文庫

開館時間
9:00–16:30(入館は閉館30分前まで)

休館日
毎週月曜日(ただし3月21日は祝日のため開館)、2月24日(木)

料金
800円

公式サイト
https://www.odawara-af.com/ja/programs/kasuga_shinrei_no_tabi/

 

まとめ

2022年春のおすすめ展覧会10選をご紹介しました。

パンデミックの影響で開始時期が変更になった展覧会もあり、美術館にもようやく春の到来を感じられるシーズンがやってきました。

皆さんも春の到来をアートとともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

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