「ドクメンタ15」2022年6月18日からドイツ・カッセルで開催!
5年に一度、ドイツ・カッセルで開催される世界最高峰の国際美術展「ドクメンタ(documenta)」。
世界のアートシーンに多大な影響力を持つこの国際美術展。第15回目となる「ドクメンタ15」が、2022年6月18日から9月25日まで開催されます。
アーティスティック・ディレクターを務めるのは、インドネシアのアーティストコレクティブ、「ルアンルパ(ruangrupa)」。
ヨーロッパの美術展で、アジアからディレクターを招聘するのは初めての試みになります。
「ドクメンタ」とはどんなイベントなのか、その歴史と「ドクメンタ15」の見どころについて解説していきます。
「アート診断」
Q1.希望の価格帯は?
Q2.気になるジャンル・モチーフは?
あなたにおすすめの作品が
57件見つかりました!

煌めくカエルは上を目指す
¥8,800

Untitled PS-7(*Its title is within you.)
¥7,700

Jazz
¥9,900

Book street
¥8,000

Bluebranch
¥9,460

City, Night of Silence
¥8,800
あなたにおすすめの作品が
140件見つかりました!

アブストラクトなトカゲは上を気にする
¥10,500

words_4
¥14,740

Music.
¥27,500

Sky
¥15,400

コンポジション -コッパーフィルド-
¥27,500

japonisme 1
¥22,000

ブルーグラスのトンボは羽を大きく広げる
¥12,100

Untitled(nurses)
¥24,200
あなたにおすすめの作品が
171件見つかりました!

Deer of the colorful flowers
¥34,100

Whale3
¥110,000

words_5
¥90,090

Autumn colors
¥51,110

Sailing
¥30,800

meditation/magnolia
¥60,500

Jazzing/Embracing
¥55,000

寿。限。無。
¥66,000
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!

_space
¥9,680

なでしこ
¥6,600

山桜
¥5,500

センに思う想い
¥7,700

LIFE XLVIII (48) – BLUE (Image Transfer)
¥3,850

LIFE X (Limited Edition 3/300)
¥3,300
あなたにおすすめの作品が
73件見つかりました!

白鶴の調べ
¥10,780

Sasanqua
¥12,100

曼殊沙華 (九)
¥13,200

桜(SM)
¥13,200

シマエナガ
¥22,000

水仙
¥16,500

LIFE XXII (Image Transfer)
¥16,500

日本画 ヒナゲシ畑 原画
¥14,300
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!

枇杷鷹の図
¥37,400

曼殊沙華(十)
¥39,600

桜
¥30,800

藪椿 (やぶつばき)
¥66,000

Whale3
¥110,000

東京タワーは星に願う
¥27,500

meditation/anemone
¥82,500

桜桃と猫
¥110,000
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
135件見つかりました!

コンポジション -コッパーフィルド-
¥27,500

エボシカメレオン
¥27,500

words_4
¥14,740

no.element
¥23,524

白い窓
¥11,000

Apples
¥11,000

カラー
¥28,600

ブドウ(クイーンニーナ)
¥22,000
あなたにおすすめの作品が
202件見つかりました!

The Red-Bar
¥44,000

An Apple on Blue Glass Plate
¥66,000

【F50号】金魚ー桜ー
¥77,000

バタールとシードレス
¥176,000

紅富士(赤富士)
¥38,500

舞遊
¥33,000

溢れる華 Blooming flowers
¥39,600

かぐや姫 1
¥60,000
あなたにおすすめの作品が
94件見つかりました!

大好きなポピー No.6
¥9,600

路の草花(ろのくさばな)Roadside wildflowers
¥3,850

mite
¥2,497

月灯(額付)
¥7,700

春浅し
¥5,500

つなぐ者たち(ハンドウイルカ)
¥7,700
あなたにおすすめの作品が
177件見つかりました!

German iris
¥19,800

Wildlife Garden No.5
¥13,200

Voice of the mountain
¥22,000

水彩画原画 富士山と鎌倉稲村ヶ崎 #483
¥27,500

White background#1
¥22,000

ミニバラ
¥11,000
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!

癒しの花々
¥33,000

Whale3
¥110,000

帆走ヨット・江の島沖 #465
¥49,500

ぐうたらタイムの秋田犬とチレコドン
¥44,000

水彩画原画 トスカーナの丘 イタリア #484
¥38,500

アンスリューム
¥34,100
あなたにおすすめの作品が
80件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
170件見つかりました!

NAVY BLUE
¥11,000

こころもよう No.14
¥16,500

Holy Land
¥18,700

Pressed plants black#1
¥12,100

盛夏
¥12,100

大好きなポピー No.16
¥13,200
あなたにおすすめの作品が
166件見つかりました!

Yellow Field at Night
¥33,000

青龍 誉
¥165,000

Facade -corten steel-
¥165,000

Autumn colors
¥51,110

meditation/camellia
¥63,800

舞遊
¥33,000
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
89件見つかりました!

燃えるポピー・5月
¥17,600

風を感じて・4月
¥19,800

レストラン SCANDIA
¥17,600

水彩画原画 富士山と鎌倉稲村ヶ崎 #483
¥27,500

月の音
¥26,400

お花畑 No.1
¥13,200
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!

帆走ヨット・江の島沖 #465
¥49,500

丘の上の雲・4月
¥36,300

紅い雲・12月
¥33,000

京都 祇園祭
¥33,000

紅富士(赤富士)
¥38,500

white birch
¥88,000
「ドクメンタ」とは?
アーティスト、キュレーターなど美術関係者たちの多くが、世界でもっとも重要な展覧会として評価している「ドクメンタ」。イタリアで3年に一度開催される「ヴェネチア・ビエンナーレ」と並び、世界の主要な展覧会の一つです。
1955年に初めて開催され、5年に一度、ドイツの中央部に位置する都市・カッセルで開催されています。
ドクメンタでは、アーティスティック・ディレクターが決めた一つのテーマを元に、世界中から人気アーティストが集まり、カッセルの街中で作品が展示されます。
他の国際展に比べてマーケット的な要素が無いこともあり、学術的な場として評価されています。
ドイツ・カッセルで5年に一度開催
ドクメンタの開催地カッセルは有名な観光地でもないため、「なぜ5年に一度の芸術祭をここで開くのか?」と、不思議に思える場所でもあります。
その理由は、カッセル出身のキュレーターのアーノルド・ボーデ(Arnold Bode )によって、1955年に第1回目が開催されたことが所以となっています。
会期中は、人口20万人の小都市・カッセルに80万人以上もの観客が集まります。
美術展の開催は、基本的に税金で賄われており、2022年の開催には4,200万ユーロ(約60億円)と、歴代のドクメンタの中で最高額の予算が組まれました。
ヴェネツィア・ビエンナーレに金獅子賞があるように、ドクメンタからはアーティストに「アーノルド・ボーデ賞」を授与しています。
カッセル市から授与され、賞金は1万ユーロ。
ドクメンタの開催期間中に授与され、過去にはドイツ出身のコンセプチュアル・アーティストであるハンス・ハーケ(Hans Haacke)、大地の芸術祭などにも参加していたナイジェリア出身のアーティストのオル・オギュイベ(Olu Oguibe)、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)らが受賞しています。
ドクメンタが重要視される理由
ドクメンタは1955年の初開催以降、当時の前衛的な美術運動を取り入れ、それ以降もアート業界で新しい試みを次々と実践し、国際的な知名度を高めてきました。
ドクメンタを率いるディレクターたちは毎回、実験的なキュレーションで、型破りな展示構成に挑戦します。
ここ10年間ではグローバルな視点に立ち、ヨーロッパ以外の地域に目を向けることを任務の一つとして、アーティストを選定しています。
1997年に開催され、キャサリン・デイヴィッド(Catherine David)が指揮を取った「ドクメンタX」では、当時はまだ一般的ではなかったデジタルアートプロジェクトをウェブサイト上に公開しました。
2002年の「ドクメンタ11」では、ヨーロッパ出身以外から初のアーティスティック・ディレクターとして任命されたナイジェリア出身のオクウィ・エンヴェゾー(Okwui Enwezor )が非欧米系のアーティストを多数選定し、グローバルな視点への転換を促しました。その精神は今も受け継がれています。
2017年のアダム・シムチク(Adam Szymczyk)による「ドクメンタ14」では、先住民族のアートに焦点を当てることに成功しました。
ドクメンタは他の国際ビエンナーレを新しい方向へ導くだけでなく、これまで知られていなかった作家にスポットを当てる役目を果たしており、作家たちが国際的な知名度を上げるチャンスの場として知られています。
ドクメンタの歴史
1955年に開催された第1回ドクメンタは、第二次世界大戦の終戦からわずか10年後に開催されました。
当時の前衛芸術は、ナチス党によって政治的に後進的でドイツ社会に害をなすものとして、退廃芸術と位置付けられていました。
そのためキュレーターのアーノルド・ボーデは、ドイツの芸術文化復興の一助となるべく、現代美術を前進させる試みとして展覧会の開催を目指します。
初回のドクメンタでは、アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーなどの168人のアーティストが参加し、一時はドイツで軽蔑されていた現代美術の注目度を高めました。
動員数は初回が100日間で13万人、1959年の「ドクメンタ2」では339人のアーティストと1770点の作品が展示され、さらに規模は大きくなりました。それ以来規模は年々拡大し、観客動員数も増加しています。
ドクメンタをめぐる論争
ナチス党の支配下以降、現在まで、その展示に隠された政治性について多くの研究が行われてきました。
最も衝撃的だったのは、アーノルド・ボーデの相談役を務めた美術史家のヴェルナー・ハフトマン(Werner Haftmann)が、ナチスの軍事組織SAのメンバーであったというニュースです。
2021年にベルリンのドイツ歴史博物館で開催されたドクメンタの歴史に関する展覧会では、他の初期顧問もナチス党との関係を持っていたことが明らかにされました。
またドイツの地元メディアは、イスラエル出身のアーティストが含まれていないことも問題視してきました。
ナチス党によるユダヤ人迫害の歴史を持つ故に、国内外からの激しいバッシングの末、アーティストとドクメンタ15の主催者は作品を会期中に黒い幕で覆い隠しました。
「ドクメンタ15」
2022年に開催される「ドクメンタ15」では、カッセル最大の美術館「フリデリチアヌム美術館(Fridericianum)」をはじめ、32の会場で作品が公開されています。
2022年は、パンデミックによってヴェネツィア・ビエンナーレが1年延期されたため、10年に一度、ヴェネツィア・ビエンナーレとドクメンタが同時に開催される奇跡的な年となりました。
アーティストコレクティブ「ルアンルパ」によるキュレーション
これまでのドクメンタでは、選考委員会によって選ばれた一人の人物がアーティスティック・ディレクターが指揮を取り、キュレーター選出。展覧会の運営をサポートするチームを構成してきました。
誰がアーティスティック・ディレクターを務めるか、に注目されがちですが、キュレーターも憧れのポストであり、その座を射止めることは美術業界でのキャリアアップに繋がります。
2014年の調査によると、アーティスティック・ディレクターは年間10万ユーロ(日本円で約1,300万円)程度の報酬を受け取っているそうです。
長い間、ドクメンタはヨーロッパの白人男性がアーティスティック・ディレクターに選ばれていましたが、1997年にカトリーヌ・デイヴィッド(Catherine David)が女性として初めて統括をし、当時画期的な試みとして評価されました。
2002年には、アフリカ出身のオクウィ・エンヴェゾーが、ドクメンタ史上初の黒人ディレクターとして抜擢されました。
2022年にアーティスティック・ディレクターを務めるのは、インドネシアを拠点にするルアンルパ。アーティストコレクティブとしても、アジア出身者としても史上初の快挙です。
ルアンルパは、表現に対する厳しい制限が行われた、スハルト独裁政権末期の1990年代半ばに、ジャカルタやジョグジャカルタの美大生が、友人や学生ネットワークを基に2000年に結成したアーティスト集団です。
現代アートの根本的な概念を広げたいという考えから、「アートをつくらずに、友達を作ろう」というスローガンを掲げ、地域社会との関係を持ったプロジェクトを数多く手がけています。
ルアンルパによる今年のドクメンタのコンセプトは、「ルンブン」。
ルンブンは、インドネシア語で共同体が共有する米を貯蔵したり、仲間や困窮者の緊急支援のために使用する共同倉庫のことを表します。
この言葉には、コミュニティにある知識や能力、資源などを共有しようという意向が集約されています。
ルアンルパのメンバー2名は2020年よりカッセルに拠点を移し、地域社会との関係性を構築するため、2020年7月からカッセル市内中心部に「ルルハウス(ruruHaus)」をオープンさせました。
コミュニティスペースとして地元との交流を図りながら、経済と環境双方において、持続可能性を持ったエコシステムの構築を目指し、ドクメンタ15の開催に向けて取り組んでいきました。
ドクメンタ15の参加アーティスト
アーティストの選出は、アーティスティック・ディレクターの裁量に任されています。
ドクメンタが他のビエンナーレと大きく異なる点は、ヨーロッパでは比較的知名度の低いアーティストが選出されることです。
選ばれたアーティストは作品制作のために2年の期間を与えられます。
2022年の参加アーティストは、日本からはシネマキャラバンと栗林隆。他の国と地域からは、リチャード・ベル(Richard Bell)、タリング・パディ(Taring Padi)、ワカリウッド(Wakaliwood)、ブラック・クォンタム・フューチャリズム(Black Quantum Futurism)、チムレンガ (Chimurenga)、ジュマナ・エミール・アブード(Jumana Emil Abboud)などが参加しています。
最新のアートシーンを見に、カッセルを訪れてみてはいかがでしょうか。
ドクメンタ15(documenta 15)
会期:2022年6月18日~9月25日
会場:フリデリチアヌム美術館、その他カッセル市内
関連記事

エスパス ルイ・ヴィトン大阪でジャコメッティの彫刻作品8点が公開、11/17から
極端に細長い人物像で知られ、彫刻界の巨匠と評されるアルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti、1901-1966)。 今回、彼の晩年の彫刻作品8点が来日し、エスパス ルイ・ヴィトン大阪の「アルベルト・ジャコメ

ゲルハルト・リヒター生誕90周年を記念する展示がドイツで開催中!
ドイツが生んだ現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター。 2022年2月9日で90歳になるリヒターは、その作家活動も60年目を迎えます。 リヒターの故郷ドイツで、彼の生誕90周年を祝した展覧会が複数開催されています。 日本で

複製のモナ・リザが4億円で落札!?知られざる複製画の価値について詳しく解説
世界で最も有名な絵画であると言っても過言ではないレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「モナ・リザ」。 この作品は当然のことながら、最も多く複製されている絵画の一つでもあります。 16、17世紀の画家たちは、ダヴィンチの描いたモナ・リザ

「モナリザ」はなぜ有名なのか?ダヴィンチの傑作の謎や鑑賞ポイントを解説
世界中の誰もが知っていると言っても過言ではない、天才レオナル・ド・ダヴィンチの「モナリザ」。 その魅惑的な微笑みは、今まで多くの人々を魅了してきました。 美術が好きな人の中には「モナリザって、そもそもどうしてこれほどまでに有名な

オノヨーコとは?ジョンレノンの妻・前衛芸術家の人生を解説
1933年に東京で生まれたオノヨーコ。 世界的アーティスト「ビートルズ」のメンバー、ジョン・レノンの妻として有名な彼女ですが、実は50年に以上にわたって活動を続けてきた世界的なアーティストです。 「ビートルズを解散させた女」とし