2022/09/26

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第33回高松宮殿下記念世界文化賞（2022）アイ・ウェイウェイ、SANAAらが受賞

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「絵画」「彫刻」「建築」「音楽」「演劇・映像」の5部門で優れた芸術家に授与される「高松宮殿下記念世界文化賞」。

第33回目となる、2022年の受賞者は、絵画部門にイタリアの画家、ジュリオ・パオリーニ。彫刻部門にアイ・ウェイウェイ、建築部門に妹島和世＋西沢立衛／SANAA、音楽部門にポーランドのピアニストであるクリスチャン・ツィメルマン、演劇・映像部門にドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースの5人が選ばれました。

「高松宮殿下記念世界文化賞」とは？

絵画部門｜ジュリオ・パオリーニ

1970年のヴェネツィア・ビエンナーレ、1972年のドクメンタに参加。1974年にはニューヨーク近代美術館（MoMA）で個展を開催しています。

日本では、1979年に大阪・国立国際美術館、1987年に「ジュリオ・パオリーニ展」（ICA名古屋）、1997年に「イタリア美術 1945-1955」巡回展（愛知、東京、鳥取、広島）などで作品が来日。

2002年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受賞しています。

オペラ･演劇のセットデザインも数多く手掛けており、

1969年に演劇「ブルータス二世」（トリノ・ゴベッティ劇場）で初の舞台セット・衣装デザインを担当。2005年にオペラ「ワルキューレ」（ナポリ、サンカルロ劇場）のセットデザインでフランコ・アッビアーティ賞を受賞しています。

彫刻部門は、中国出身の現代美術家、アイ・ウェイウェイが受賞。

彫刻、インスターレション、建築、キュレーティング、写真、映像など多岐にわたる表現活動を行い、社会活動家・政治評論家としても活動しています。

2015年以降、ドイツ、イギリス、ポルトガルに居住しているアイ・ウェイウェイは、世界の主要美術館やビエンナーレなどで個展やグループ展に参加しながら、難民問題やコロナ禍、香港民主化デモに焦点を当てたドキュメンタリー映画を制作。

近年では、2008年の四川大地震で、粗末な学校に押し込められて亡くなった5,000人の子どもたちを追悼するプロジェクト「Remembering（2009年）」が特に高く評価されています。

建築部門｜妹島和世＋西沢立衛／SANAA

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建築部門は、日本を代表する建築ユニットの妹島和世＋西沢立衛／SANAAが受賞。

SANAAは、過去に2010年プリツカー賞、2010-11年とフランス芸術文化勲章オフィシエ、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、日本建築学会賞など、多数の受賞をしています。

妹島和世はアジア人、また女性として初めてヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展のディレクターを2010年に務めました。

彼らの代表作品は、金沢21世紀美術館、フランス北部のルーヴル・レンズ、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー、ニューヨークのニューミュージアムなどが有名です。

今後のプロジェクトとして、オーストラリアのニューサウスウェールズ州立美術館増築プロジェクトである「シドニー・モダン・プロジェクト」が2022年12月に一般公開となるほか、「新香川県立体育館」や「蘇州獅子山広場芸術劇場」（中国）などが公開される予定です。

授賞式は10月19日、東京の明治記念館で開催。

各分野の受賞者には賞金1,500万円が贈られ、若手芸術家奨励制度に選ばれた団体には奨励金500万円が授与されます。

高松宮殿下記念世界文化賞

公式HP
http://www.praemiumimperiale.org/ja/

SANAAが手がけるオーストラリア最大の美術館増築プロジェクト「シドニー・モダン・...

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