ゴッホ美術館(アムステルダム)の行き方と見どころ!人気の8作品を詳しく解説
ゴッホといえば、日本人に最も人気のある西洋画家といっても過言ではありません。展覧会が開かれれば、毎回長蛇の列。作品数も多いので、ゴッホの絵を見たことがある、その迫力に圧倒され、離れがたくなったことがある、という彼の絵の力に触れたことがある方は、かなり多いのではないでしょうか。
彼の生き方、その激しさや孤独を映したような絵は、命を削って描いた彼の魂の結晶といえるでしょう。そんなゴッホの作品を最も多く所蔵しているのが、彼の故郷、オランダはアムステルダムにあるゴッホ美術館です。
ゴッホ好きでもそうでなくても、アムステルダムを訪れた際は、ゴッホ美術館を是非訪れてみてください。なぜ日本人のみならず、世界中の人がゴッホに夢中になるのか、その理由がここにあります。
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ゴッホ美術館への行き方
トラムを利用する場合
ゴッホ美術館は、アムステルダムの中央駅から2番トラム(Nieuw Sloten方面行き)または5番トラム(Amstelveen Binnenhof方面行き)トラムに乗って、ゴッホ美術館前(Van Baerlestraat)で下車します。近くにはアムステルダム王立美術館や広場などもあり、開けた雰囲気があります。中央駅での乗り場は「B」。
チケットは券売機やトラムの車内、チケット&インフォメーションで購入できます。1日券、2日券、3日券、などもあるので、数日滞在する方はそちらが便利ですよ。
入館料
大人 | 18ユーロ |
子供(0~17歳) | 無料 |
チケットの予約・購入方法
ゴッホ美術館では、オンラインでチケットを購入するのがオススメです。
ゴッホ美術館の予約チケットは時間指定のチケットなのですが、繁忙期を過ぎても訪れる人は減りません。訪問予定日が決まったら、すぐに予約することが大事です。
ゴッホ美術館のサイトで、日本語でチケットを購入することができます。
また、当日券は公式サイトに「チケットの購入はオンラインでのみ可能です。」と書かれていますので、注意が必要です。
ゴッホ美術館の見どころ8選
多くの作品を残したゴッホですから、いずれも見どころといえるのですが、その中でもゴッホ美術館必須のオススメ作品をご紹介いたします。
1.「画家としての自画像」
1887年に描かれた《画家としての自画像》はゴッホのパリ滞在中の最後期の作品です。ゴッホは同時期にいくつも自画像を製作していますが、その中でも完成度の高い作品として有名。筆致は細かく、原色を混ぜ合わせた描写は、ゴッホがパリで何を学んだかを如実に表しています。
2.「黄色い家」
この絵は、ゴッホが1888年に住みはじめたアルルの家を描いたものです。アルルに着くと、彼は弟のテオに絵画制作の意気込みを伝える手紙を書いています。画面中央の黄色い家が、ゴッホの住処でした。よく知られる寝室の絵など、ここで描いた作品は数知れません。また、短い時期でしたが、友人の画家、ポール・ゴーギャンと暮らした家でもあります。
3.「画家の寝室」
1888年から1889年にかけて、アルルで実際にゴッホが寝起きした寝室を描いた作品です。同じ主題の作品は3点あり、ゴッホ美術館だけでなく、世界中で見ることができます。絵の左側に扉がありますが、これはゴーギャンの部屋と繋がっていたそう。ゴッホ美術館で所有しているのは、最も先に描かれた1888年のもので、この時点ではまだ、ゴーギャンはアルルには来ていませんでした。その他のバージョンは、シカゴ美術館とオルセー美術館にあります。
4.「ひまわり」
ゴッホは、1888年8月から1890年1月にかけてひまわりをモチーフにした作品を7点製作しています(現存しているのは6点)。ゴッホにとってひまわりは、太陽を、そしてユートピアを意味していました。その証拠に、精神病院に入院してからは、ひまわりを全く描いてないのです。現存している6点のうち、ゴッホ美術館が所有しているのは、1889年1月に描かれたもの。こちらは、あの「耳切り事件」直前に描いたとされる東郷青児損保ジャパン日本興亜美術館が購入したものを模写した作品といわれています。
5.「アーモンドの花」
1890年に制作された当作品は、ゴッホが南フランスのサン=レミ=ド=プロヴァンスの精神病院で療養していた時、弟テオに息子(フィンセント・ウィレム)が生まれたのを祝って贈ったものです。弟の子供の誕生という吉事に、ゴッホはすぐに筆をとりました。そして、母アンナに宛てた手紙にあるように、青い空を背景にした白い花のアーモンドの木を描いたのです。この作品、どうやら、ゴッホにとっても会心の作のようでした。アーモンドの花は、南フランスでも早くに咲く花です。そこにゴッホは新しい命への希望を託したのでしょう。
6.「からすのいる麦畑」
ゴッホ最後の作品ともされるこの作品は、彼の亡くなる直前、1890年7月に描かれました。51cm×103.5cmの横に細長い作品です。熟しすぎたような真っ黄色の麦に、不穏な雰囲気の青い空。そこに、画面奥の方から黒いからすの群がこちらへ襲い掛かるように向かってくるのです。不安定に見える構図は、逆遠近法を使っているため。それもあって、見る者を不安に陥れるような描写になっています。からすは彼の不安、彼の絶望の象徴だったのでしょうか。心に引っかかる作品です。
7.「ジャガイモを食べる人々」
こちらはゴッホがまだオランダのニューネンに住んでいた1885年ごろに描かれました。「暗黒の時代」、「薄闇の時代」とも呼ばれる時代です。また、彼の作品の中では、最初期に知られた作品ともいえるでしょう。バージョンは4つあり、習作もよく知られています。彼は、この絵に、自身で作った食べ物を自分で食べる、という人間の自然な姿と、そこにある思念を絵に落とし込もうとしました。その当時のゴッホの手本は、ミレーであり、オランダの画家イスラエルスでした。その影響が垣間見える作品ですね。
8.「花魁(溪斎英泉による)」
アントワープに住んでいた頃に影響を受けたというゴッホの日本趣味がよくわかる作品の一つです。雑誌パリ・イリュストレの1886年5月号は日本特集号でしたが、ゴッホは表紙に縮小掲載された≪雲龍打掛の花魁≫を見て本作を手がけたと考えられています。ゴッホ自身、葛飾北斎や安藤広重をはじめ、数百点もの浮世絵を所有していました。庭にはカエルとツルが描かれていますが、この2つは当時19世紀のフランスで「売春婦」の隠語です。
ルーブル美術館の基本情報
開館時間 冬期 9:00~17:00 夏期 9:00~18:00 金曜日 9:00~22:00定休日展示替えなどにより、不定期
TEL 31 20 570 5200
URL https://www.vangoghmuseum.com/ja/visitor-information-japanese
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