「盛期ルネサンス」とは?有名な画家と代表作品について分かりやすく解説
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「盛期ルネサンス」とは?
ルネサンスは15〜16世紀のイタリアを中心に興った表現様式で、それまでとは一線を画す写実的かつ自然主義・人間中心主義的な絵画や彫刻、建築から哲学までの潮流のことです。
15世紀初頭の初期ルネサンスと比べて、15世紀末〜16世紀初頭に隆盛した盛期ルネサンスで生まれた美術作品ではより自然な人体表現や構図、色使いが完成され、近現代美術にも多大な影響を与えました。
ルネサンスの隆盛は、中世ヨーロッパの歴史と大いに関わりがあります。
14世紀以前のヨーロッパはキリスト教が中心の世界。
神は絶対の存在であり、教会は絶大な権力を持ち、美術作品も古来の宗教画に象徴されるような神秘性が好まれていました。
しかし時代の流れとともに、ギリシャやローマの現実主義的な古典文化の復興を目指す動きとしてルネサンス(フランス語で復活、再生の意味)がイタリアで花開き、15世紀半ばからは大航海時代も始まるなど世界が大きく変化していきます。
盛期ルネサンスはわずか30年間ほどの期間だったにもかかわらず、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの天才を輩出し、数々の傑作が生み出されています。
活躍したアーティスト
レオナルド・ダヴィンチ
ミケランジェロ・ブオナローティ
ラファエロ・サンティ
ジョルジョーネ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
レオナルド・ダヴィンチ
1452年4月15日(享年67歳)
ダヴィンチは、「モナリザ」や「最後の晩餐」など数々の名作を残したルネサンス期を代表するイタリアの芸術家です。
芸術だけでなく、建築・数学・解剖学・天文学・物理学・光学・音楽など様々な分野において多くの功績を残しており、
美術史家バーナード・ベレンソンは、「レオナルドは真の天才といえる唯一の芸術家である。」と述べています。
ダヴィンチの絵を観た師匠が自信を失くして描く事を辞めてしまったり、開発される400年以上前にヘリコプターの構想を描き上げるなど、数多くの天才エピソードがあります。
飽き性な性格でも知られており、未完の作品が多く「モナリザ」も別の人物が完成させたと言われています。
多くの謎を残しているダヴィンチの人物像は、世界中で大ヒットした映画「ダ・ヴィンチ・コード」など、現代においても多くの芸術作品の題材になっています。
ミケランジェロ・ブオナローティ
1475年3月6日(享年88歳)
ミケランジェロ はイタリアで彫刻家、画家、建築家、詩人として活躍した多才な芸術家です。
「ダヴィデ像」やバチカン市国にある「システィーナ礼拝堂」の天井画などを手掛けたことでも有名です。
13歳で画家を目指したミケランジェロは、大理石彫刻「ピエタ」で一躍有名になり、その後も製作を続け着実に芸術家としての地位を確立して行きます。
科学者や外交官としても活躍したレオナルドに比べ、ミケランジェロは職人気質で彫刻や建築などの芸術分野だけに人生を捧げました。
頑固で短気で内向的な性格だったことから、人間関係は乏しく友達も恋人もおらず、弟子も次々に辞めてしまったと言われています。
彼の生前に書かれた「芸術家列伝」という伝記には「洗練されていない粗野な人柄で、その暮らしぶりは信じられないほどむさ苦しく、
そうでなければ彼に師事する者もいたであろうに、結局は後生に弟子を残さなかった」と書かれています。
ラファエロ・サンティ
1483年4月6日(享年37歳)
ラファエロは、ダヴィンチとミケランジェロと共に盛期ルネサンスの三大巨匠と呼ばれているイタリアの画家です。
容姿端麗で優雅な見のこなしと人当たりの良い性格から、37歳で病死するまで彼の側にはいつも沢山のパトロンと弟子達がいました。
彼はダヴィンチやミケランジェロ、ペルジーノといった巨匠たちの画風・技術を吸収し、自分の表現に取り入れる事に長けており、
代表作「アテナイの学堂」では、尊敬の意を込めて、ダヴィンチやミケランジェロをモデルとして絵画に登場させています。
同時代の画家達の良い所を統合し洗練させた彼は、「ルネサンス芸術を完成させた画家」と言われています。
盛期ルネサンスの傑作6選
1.最後の晩餐
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
制作年 1495〜1498年
所蔵 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院
解説
美術のみならず建築、科学、音楽の分野でも「万能の天才」と呼ばれる業績を遺した、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
芸術家としての彼の論理性は、「最後の晩餐」という名画にも余すところなく発揮されています。
「最後の晩餐」は幅9メートル以上、高さ4メートル以上という非常に大型なもので、ミラノにある修道院の食堂の壁画として制作されました。
キリスト教の聖書の中で、12人の弟子とともに食事をするイエス・キリストが「12人のうち1人が私を裏切る」という予言をしたシーンを描いています。
「最後の晩餐」は遠近法を用いた奥行きのある構図が斬新で、キリストに光背(後光)がない点も従来の宗教画とは大きく異なります。人物についても表情豊かで解剖学的にも正しい描き方がされています。
テンペラ画という手法で描かれた古い壁画であることから損傷が激しく、修復が進められています。
2.モナ・リザ
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ
制作年 1503〜1519年頃
所蔵 ルーヴル美術館
解説
盛期ルネサンスの代表的絵画の1つで、世界で最もよく知られた美術作品である「モナ・リザ」。
こちらもダ・ヴィンチの作品で、油彩の肖像画です。
ダ・ヴィンチが編み出した「スフマート」と呼ばれる技法(透明度の高い色を塗り重ねる)が口元などに用いられています。
「モナ・リザ」は一般的に、フィレンツェの裕福な絹商人の妻をモデルにしたといわれていますが、モデルの姿に忠実ではなくダ・ヴィンチの理想や聖母マリアを表現したとする説や、他のモデルを描いたとする説、複数のバージョンの存在もあり、現代まで盛んに研究が行われています。
精緻な立体感、安定感と奥行きのある構図、謎めいた微笑なども相まって芸術家の創作意欲も刺激し、サルヴァドール・ダリやアンディ・ウォーホルの作品のモチーフにもなっています。
美術館からの盗難や鑑賞者による度重なる損壊が起こるなど、話題が耐えないことからも、「モナ・リザ」がいかに人々から注目される存在であるかがわかります。
3.アダムの創造
作者 ミケランジェロ
制作年 1511年頃
所蔵 バチカン美術館
解説
ダ・ヴィンチと同じく盛期ルネサンスの万能の人として名高いミケランジェロは、彫刻、絵画、建築、詩作などの巨匠です。
「アダムの創造」はミケランジェロがシスティーナ礼拝堂(バチカン)の天井に描いたフレスコ画の一部で、万物の創造主とされる神が最初の人間であるアダムの指先に触れ生命を吹き込もうとする躍動感あふれる瞬間を描いています。
生き生きと血の通った人間を思わせる「アダムの創造」の描写には、ミケランジェロの人間観察眼の鋭さのみならず、解剖学的な知識の豊富さを指摘する声も上がっています。
絵の中で「神」がいる背景の布も含めると人間の脳の部位を正確に描き表しているという見方や、その部分は子宮をかたどり象徴しているという捉え方もあり、いまなお研究が続けられている盛期ルネサンスの代表的な作品の1つです。
4.アテナイの学堂
作者 ラファエロ・サンティ
制作年 1509〜1510年
所蔵 バチカン美術館
解説
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶ、盛期ルネサンスの三大巨匠のもう1人がラファエロ・サンティです。
ラファエロも同じくイタリアの画家・建築家で、宮廷画家の父を持ち、自らもローマ教皇などに仕え37歳で早逝しましたが多作で知られます。
バチカン市国のバチカン宮殿の4部屋にあるフレスコ画のうち、「アテナイの学堂」は彼の最も有名な作品でしょう。
ダ・ヴィンチやミケランジェロと比較するとラファエロは穏やかで清らかな画風が特徴ですが、幅7メートル、高さ5メートルの画面に古代ギリシャの有名な哲学者や科学者を大勢描いたこの作品は迫力も兼ね備えています。
アリストテレスやソクラテス、ミケランジェロなどが歩きながら議論や思索をする様子が、非常に緻密に描写されています。
「アテナイの学堂」にも、当時まだ画期的であった遠近法が用いられています。
5.ピエタ
作者 ミケランジェロ
制作年 1498〜1500年
所蔵 バチカン美術館
解説
「ピエタ」は、巨匠ミケランジェロによる作品。
「ピエタ」は慈悲を意味する言葉で、十字架に磔にされて処刑されたイエス・キリストの遺体を抱く聖母マリアを表しています。盛期ルネサンスの作品の中でも群を抜いた美しさを誇る彫刻です。
実は、「ピエタ」という作品はサン・ピエトロ大聖堂にある聖母子像以外にも複数存在し、計4つのミケランジェロの絵画・彫刻が「ピエタ」と名付けられています。
1. サン・ピエトロのピエタ
2. フィレンツェのピエタ
3. パレストリーナのピエタ
4. ロンダニーニのピエタ
残念ながらサン・ピエトロのピエタ以外は未完成の作品ですが、ミケランジェロの創作の軌跡を示すものとして展示されています。
サン・ピエトロのピエタは大理石の一枚岩から掘り上げられており、ルネサンス期の美術作品に多い安定感のある三角形の構図で作られています。
6.ダビデ像
作者 ミケランジェロ
制作年 1501〜1504年
所蔵 アカデミア美術館
解説
ミケランジェロの彫刻作品といえばピエタと、この「ダビデ像」です。
高さ5メートル以上にもおよぶ大理石の彫像で、巨人ゴリアテとの戦いに挑み石を投げようとするダビデを表しています。
解剖学的に見ても、今まさに投石に動き出そうとする様子がダビデ像の肉体には正確に表されているそうです。
ダビデ像は彫像として計算されたバランスに設計され、へそから上と下の長さが1:1.618(約5:8)の比率になっています。これは黄金比という、人間が本能的に最も美しく安定感があると感じる比率です。
また、瞳の部分にペルタと呼ばれる立体感を生み出す技法が使われ、ダビデ像の瞳には小さなハート形の彫り込みがあることも知られています。
リアルであることに忠実な盛期ルネサンスならではの表現といえるでしょう。
「盛期ルネサンス」のおすすめ関連書籍3選
ペンブックス1 『ダ・ヴィンチ全作品・全解剖』
カルチャー雑誌『Pen』で好評を博したレオナルド・ダ・ヴィンチ特集を書籍化した1冊(CCCメディアハウス、2009年)。
本人作とされる13の芸術作品と、解剖学や航空力学、天文学などについて書かれた膨大な手稿を中心に読み解き、巨匠ダ・ヴィンチが67年の生涯を賭した芸術と知に迫る試みです。
天才の意外な素顔を知るエピソードや習作、未完の作品なども紹介しており、作品だけでなく彼のパーソナリティーについても触れることができます。
価格¥1,620 CCCメディアハウス
● 読者の感想
”これは役に立つ”
レオナルド・ダ・ヴィンチ―全絵画作品・素描集」とあわせて買いました。時代背景や作品の周辺状況がわかりやすく書いてあり、非常に役に立ちます。ダ・ヴィンチの絵って他者に加筆されたものが多いってことを初めて知りました。そうした知識を持って全絵画作品をみると絵がまた違って見えます。ただし全般に池上英洋氏の解釈を軸にしており、本書では「若い音楽家の肖像」はレオナルド作ではないとされています。そうした見方を知る上でも便利です。広く浅くわかりやすくおすすめです。
”分かりやすい入門書”
初心者向けの、大変分かりやすいダ・ヴィンチ入門書だと思います。知っていると知らないでは、作品鑑賞の面白さが変わってくるので、購入して良かったと思います。
『ミケランジェロの暗号―システィーナ礼拝堂に隠された禁断のメッセージ』
美術史に残る傑作として知られるシスティーナ礼拝堂(バチカン)のミケランジェロの天井画に秘められた「謎」を読み解く貴重な1冊(早川書房、2008年)。
この天井画、教皇から依頼されて制作されたフレスコ画であるにもかかわらず、なぜか新約聖書の登場人物が1人も描かれていないという不思議な作品なのです。
制作から約500年を経た近年の洗浄や修復により、この天井画にはミケランジェロによるあるメッセージが隠されていることが明らかになりました。
その謎を読み解くべく、多数のカラー図版と、天井画を1枚の図として見ることができる特製ジャケット仕様を用いて解説しています。
価格¥3,240 早川書房
● 読者の感想
”実物を観る前に”
イタリア旅行の半年前に購入しました。
素人の自分には凄く難しい部分もありましたが難しい内容を扱っている割には大変読みやすい文章で引き込まれました。それまでミケランジェロにはさほど興味が無かったのですが、折角本物の
天井画を観に行くのだし、さらっと概要を知っておこうかな、という位の気持ちで読み始めたのですが、読み終わる頃にはミケランジェロが大好きになって実際の天井画を観た時の感動はひとしおでした。カバーがポスターになっているのがしゃれていますね。
”ダ・ヴィンチ・コードより面白いミケランジェロ・コード”
こちらは学術書だけど、これがめっぽう面白い。時は、ルネッサンスといえどもバチカン権力の全盛期、ご政道批判はご法度の時代に、天才芸術家がいかに一矢むくいたか、というのが本書の主題。天井画の解説だけでなく、当時の芸術家の置かれていた状況、バチカンの腐敗ぶり(だから後に宗教改革が起こるのだが)等もきちんと書かれていて参考になる。そこに、江戸の戯作者同様、権力者を相対化する(笑いのめす)新しいミケランジェロ像が浮かび上がる。高度に知的な隠された意図。シニカルな笑い。
『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き』
謎の多い巨匠として知られるダ・ヴィンチその人の生涯を、作品とともに追いかけるならこの本(河出書房新社、2016年)。
今でこそ稀代の天才芸術家の名を欲しいままにしているダ・ヴィンチですが、私生児として生を受け、時代の荒波に揉まれることが多かったのも事実です。
それでも芸術と真実を追求する彼の姿勢は、時間をかけて何度も手を加えたという「モナ・リザ」にも表れています。約300ページの同書ですがあっという間に読める面白さです。
価格¥3,024 河出書房新社
● 読者の感想
”レオナルド本の決定版”
誰もが知っているレオナルド・ダ・ヴィンチ!
けれども、その真実の姿を知っている人がどれだけいるでしょうか?
この本を読んで、私は彼の人生も作品も、まったく分かっていなかったことに気がつきました。
始めは、ちょっと難しいそうだと思いましたが、生き生きと語られる文章に、早く先が読みたくて、止まらなくなってしまいました。作品解説も見事で、レオナルド本の決定版とも言えるでしょう。”歪みから生まれる才能”
天才の挫折と輝き、という副題。
「天才の挫折」という言葉に惹かれるのは私だけじゃないだろう。
天才の苦悩や躓きを知ることで「天才にもこんな時期があったのだから」と、己へのある種の慰めとそこから抜け出た栄光に、カンフル剤に似た快楽を味わう。レオナルドの誕生は招かれざるものであった。
私生児として、ひっそりとこの世に生まれ落ちた。
居場所のない環境で育つ子どもの人生。
その圧倒的な歪力、ブースターで人工的に圧力を高めたところから出る歪み。
その効果がこの天才を作り上げたとも言える。
十分な教育を与えられなかったことが、その空白を埋める力を引き出す。
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