【2022年】日本で開催される芸術祭・アートイベント7選|あいち2022、瀬戸内国際芸術祭など
2022年、今年は日本各地で芸術祭が開催されます。
今年初開催の芸術祭も含め、今年注目の芸術祭をご紹介します。
最新の開催情報については、各芸術祭の公式ウェブサイトをご参照ください。
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マツモト建築芸術祭
長野県松本市内に存在する国登録有形文化財の建物など約20ヶ所の会場で開催される「マツモト建築芸術祭」。
その第1回目が2022年1月29日~2月20日に開催されます。
国宝「旧開智学校」や、昭和初期に建設された国登録有形文化財「旧第一勧業銀行松本支店」、長野県宝「旧念来寺鐘楼」、老舗の高級料亭「割烹 松本館」など、ノスタルジックな趣の名建築を舞台にアーティスト、写真家、彫刻家たちの作品がコラボレーションします。
世界で活躍する若手アーティストから地元ゆかりの重鎮まで、10数名のアーティストがそれぞれの建築を生かした展示を行います。
松本市にゆかりのある人物には、1959(昭和34)年に70歳で没するまで地元松本市で活動を続けた彫刻家・太田南海や、広告写真界で活躍した白鳥真太郎らがいます。
今年生誕100年を迎えるコンセプチュアル・アーティストの松澤宥、フランスを拠点にする画家の釘町彰、写真家の石川直樹、現代アーティストの磯谷博史、井村一登、本城直季、河田誠一 、五月女哲平、土屋信子 、中島崇、山内祥太、ロッテ・ライオン、などが出展します。
参加アーティストによるトークイベントも計画しており「アートに寄り添う文化都市・松本」の魅力を広く発信していく予定です。
マツモト建築芸術祭
会期:2022年1月29日~2月20日
会場:アルモニービアン/松本丸の内ホテル(旧第一勧業銀行松本支店)、旧開智学校、割烹 松本館、旧念来寺鐘楼、 池上邸土蔵、かわかみ建築設計室(旧松岡医院)、白鳥写真館、下町会館、宮島肉店、池上百竹亭 茶室、旧松本カトリック教会司祭館、松本聖十字教会、レストランヒカリヤ(旧光屋)、珈琲茶房かめのや、他総合ディレクター:おおうちおさむ
第12回極寒芸術祭
北海道の東・弟子屈(てしかが)町。
温泉が湧き出る氷点下の森で開催される、マイナス20度に耐えうる野外作品を展示する「極寒芸術祭」。
この芸術祭は、東日本大震災を契機に2012年から開催されています。
敢えて極寒の2月に自然の中で実験的なアートを生み出すことを目的としており、その土地ならではの特性をふんだんに活かした芸術祭です。
作品は確実に凍ることが前提となっており、公募要項には「確実に凍ります 。水気の含んだ素材は破壊されます 」という記載も。
海外アーティストは、フランスからトーマス・キマーリン(Thomas Kimmerlin)、台湾からリー・クェイツィ(Lee・ Kuei-Chih)、メキシコからルア・リベラ(Lua Rivera) らが参加。
日本国内からは、関口恒男、本間純、小林大悟などが参加し、現代アート作品40点余りが展示されます。
アートと極寒と温泉のコラボレーションをお楽しみください。
第12回極寒芸術祭
会期:2022年2月2日~3月3日
会場:川湯温泉「アートイン極寒藝術伝染装置」周辺
越後妻有 大地の芸術祭 2022
地域芸術祭のパイオニア的存在である「越後妻有 大地の芸術祭」。
過疎化の進む日本有数の豪雪地、新潟県の越後妻有地域で2000年から3年に1度開催され、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めています。
農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが豊かに残っている地域で、1年を通して自然の中に作品が展示されています。
自然を大きく活用した野外彫刻作品や、廃校や空家、トンネルを丸ごと活用した作品など、地域を切り拓いて生まれたサイトスペシフィックな作品群が魅力です。
里山の美しさと豊かさを際立たせ、そこに積層した人間の時間を浮きあがらせるアートを道しるべに、来場者が五感を開放し、生の素晴らしさや記憶を全身に蘇らせることを目的としています。
越後妻有 大地の芸術祭 2022
会期:2022年4月29日~11月13日
会場:新潟県十日町市・津南町総合ディレクター:北川フラム
瀬戸内国際芸術祭2022
毎年春、夏、秋の三期に分けて開催される「瀬戸内国際芸術祭」。
今年5回目を迎える「瀬戸内国際芸術祭2022」のメインポスターには、サングラスをかけた瀬戸内海の島に住むお年寄りを被写体にした上田義彦撮影のポートレート作品が起用されています。
「島のおじいさん、おばあさんの笑顔が見たい」という開催当初からの目的の通り、今回も「老人大国日本から世界へ」という明るいメッセージを掲げています。
会場となるのは、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島など14の島々。
来場者が瀬戸内の島巡りを通し、地球上に人が生きること、未来への展望を持つことを考えながら、作品鑑賞を促します。
現時点で71のプロジェクト数が公表されており、保科豊巳、片岡純也+岩竹理恵、木ノ下歌舞伎、大宮エリーといった初参加の作家を含め、33組のアーティストが参加を予定しています。
瀬戸内国際芸術祭2022
会期:春ー4月14日~5月18日、夏ー8月5日~9月4日、秋ー9月29日~11月6日
会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、高見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港周辺、宇野港周辺総合プロデューサー:福武總一郎
総合ディレクター:北川フラム
あいち2022
2019年まで3回にわたり愛知県で開催されてきた「あいちトリエンナーレ」。
2022年から名称を「あいち2022」と変更し、芸術監督森美術館館長・片岡真実が芸術監督を務めます。
あいち2022のテーマは、「STILL ALIVE」。
愛知県出身のコンセプチュアル・アーティストである河原温が、1970年代以降、電報で自身の生存を発信し続けた《I Am Still Alive》シリーズに着想を得て、今回のテーマが決定しました。
あいち2022ではこのテーマを多角的に解釈し、過去、現在、未来という時間軸を往来しながら、愛知県の歴史、地場産業、伝統文化の再発見、生きることの根源的な意味について考えることを促します。
ホダー・アフシャール、リリアナ・アングロ・コルテス、ヤコバス・カポーン、ケイト・クーパー、メアリー・ダパラニー、遠藤薫、潘逸舟、河原温、バイロン・キム、アンドレ・コマツ、小杉大介、ミシェック・マサンヴ、三輪美津子、モハンマド・サーミ、百瀬文、奥村雄樹、カズ・オオシロ、プリンツ・ゴラーム、眞田岳彦、笹本晃、塩田千春、横野明日香ら22組のアーティストが参加します。
あいち2022
会期:2022年7月30日~10月10日
会場:愛知芸術文化センター、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)芸術監督:片岡真実
岡山芸術交流2022
岡山市で3年に一度開催される現代アートの国際展覧会「岡山芸術交流2022」。
世界の第一線で活躍するアーティストが代々アーティスティックディレクターを務めてきたこの国際展覧会では、2016年にリアム・ギリック、2019年にピエール・ユイグがその役割を担ってきました。
今年のアーティスティックディレクターは、リクリット・ティラヴァーニャが務めます。
1961年アルゼンチン生まれの作家、リクリット・ティラヴァーニャは、現在ニューヨーク、ベルリン、チェンマイを拠点に制作活動を行っています。
これまで、ナショナル・ギャラリー・シンガポールなど多くの美術館で展覧会を開催し、2016年にはアーティストとして「岡山芸術交流」にも参加しています。
ヴェネチア・ビエンナーレをはじめ、国際展にも多数参加している注目のアーティストです。
荒川医、アート・レーバー・コレクティブ、王兵(ワン・ビン)、イ・ブル、池田亮司、片山真理、デヴィッド・メダラ、プレシャス・オコヨモン、笹本晃、ジャコルビー・サッターホワイト、曽根裕、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ほか24組が参加し、51日間に渡って作品が展示されます。
今年のテーマは「僕らは同じ空のもと夢をみているのだろうか」。
パンデミックや人種差別といっ背景を踏まえ、「旅人」という共通の性質を持ったアーティストたちを取り巻く環境とそれぞれの活動に注目し、人々に新たな視点を提示します。
岡山芸術交流2022
会期:2022年9月30日~11月27日
会場:旧内山下小学校、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、林原美術館ほか総合プロデューサー:石川康晴 総合ディレクター:那須太郎
アーティスティックディレクター:リクリット・ティラヴァーニャ
BIWAKOビエンナーレ 2022
2001年に始まった「BIWAKOビエンナーレ」は、近江八幡市旧市街地の伝統的な建造物、江戸明治期から残る空き町家や元造り酒屋、醤油蔵などを会場として、歴史的な建物の保存と継承の方法をアートに見出そうという試みから誕生しました。
「日本人の持つ美意識の回復」を目的としたこの芸術祭は、10回目の開催を迎えます。
開催当初から海外アーティストを精力的に招聘し、参加アーティストやインターン生たちが地元のお祭りの山車造りなどにも参加しています。
「起源~ORIGINE」をテーマに、10月8日~11月27日まで開催。
アート作品とともに町の魅力も存分に楽しめる芸術祭となっています。
BIWAKOビエンナーレ 2022
会期:2022年10月8日~11月27日
会場:近江八幡、彦根
総合ディレクター:中田洋子
2022年に開催される全国の国際芸術祭をご紹介いたしました。
2000年代以降、地域の特性を活かした芸術祭が日本各地で開催されています。
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