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BTS・RMのアートを巡る旅。コレクターとしての活動、コレクション作品を詳しく紹介

世界的影響力を持つインフルエンサーであり、アートコレクターとしても知られている、韓国アイドルグループ「BTS」のリーダー、RM。

自身のインスタグラムやYouTubeチャンネルでは、海外の美術館やアートスポット、アートフェアを巡る旅行の様子や、自身のコレクション作品を紹介しています。

 

韓国国内のギャラリーや美術館のオープニングにも度々登場。2020年、26歳の誕生日には、韓国の国立近現代美術館に約900万円を寄付しています。

BTSの活動休止以降、海外でさらにアートコレクター、愛好家として活躍するRM。

アート業界に多大な影響力を持つRMのコレクション作品と、彼とアートとの出会いについて詳しくご紹介します。

 

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2018年、シカゴ美術館から始まったアートを巡る旅

RMとアートの出会いは、2018年にアメリカ中西部をツアーしていた時のこと。

そうRMが語るのは、アートバーゼルのポッドキャスト「Intersections: The Art Basel Podcast」で、アートバーゼルのディレクター、マーク・シュピーグラーとの対談時です。

 

シカゴのホテルの一室に一人でいたRM。当時は海外にあまり友人がおらず、パーティーもあまり好まないため、彼はシカゴ美術館を訪問し、フランスの画家・スーラとモネの作品に魅了されたそうです。

それ以来、ロサンゼルスのゲティ美術館や、ニューヨークのメトロポリタン美術館、テキサス州のチナティ財団など、数多くの美術館を巡るようになり、すっかりアートファンに。

 

わずか数年の間に、RMは多くの作品を購入しアートコレクションを形成しました。

将来、カフェを併設したプライベートギャラリーをオープンする計画もあるとのこと。

 

初めてのコレクションは、Lee Dai-Wonの絵画

RMが初めて購入した作品は、オークションで落札した韓国の故・Lee Dai-Wonの無題の絵画です。

彼は、最初に作品を購入した時のことをスピリチュアルな体験として語っています。

壁に飾ったとき、コレクションとは壁を埋め尽くすことではないのだと理解しました。

 

自宅、スタジオのコレクションを公開

RMのコレクションは当初、韓国人アーティストの作品か印象派絵画のみで構成されていましたが、BTSが2022年6月に活動を休止し、RM個人がアートコレクターとしての道を歩み始めると、コレクションのジャンルは一気に広がりました。

 

RMのお気に入りである韓国人アーティスト・Yun Hyong-keunの作品は2点所有しています。

 

幾何学的彫刻を制作するアメリカの彫刻家、ジョエル・シャピロと、韓国人アーティストのリー・ベー(Lee Bae)の絵画。

 

アートコレクターのステータスシンボルとも言われる日本の現代アーティスト、村上隆の作品も所有。

Instagramには、村上隆の埼玉のスタジオを訪れ、作品について談話する様子が投稿されています。

 

ロンドンを拠点とするフランス出身のイラストレーター、ティボー・ヘレム(Thibaud Hérem)は、InstagramにRMとの写真を投稿。

この投稿に12万近い「いいね!」がつくなど、RMはアーティストの活動にも多大な影響を与えています。

 

120万ドルのロニ・ホーン彫刻作品

彼のコレクションの中で最も目を引くのは、アメリカ現代美術を代表するアーティスト、ロニ・ホーンの彫刻作品「Untitled (But the boomerang that returns is not the same one I threw), 2013-17」です。

RMは、この作品を2021年12月にブリュッセルにあるギャラリーXavier Hufkensから、120万ドル(日本円で約1億7,220万円)で購入しました。

 

半透明のガラスの円柱でできたこの作品には、このシリーズの他の作品と同様に、文学の引用文にちなんだタイトルが付けられています。

この作品タイトルは、RMの曲作りのインスピレーション源にもなっており、彼のお気に入りの作家、村上春樹の小説「スプートニクの恋人」から引用されています。

 

2022年6月、念願のアートバーゼルへ

RMは今年の6月、スイスのアートフェア「アートバーゼル」に初参加し、お気に入りの作品やアートスポットを紹介しています。

彼は初めて訪れたアートバーゼルを「世界最大のアートフェア」と称賛。

韓国で何度かアートフェアに行ったことがありますが、海外に行ったらアートバーゼルに行きたいとずっと思っていました。

スイスのアートバーゼルに一番行きたかったので、そのためにわざわざ時間を作って来ました。

 

他にも、ユ・ヨングク(Yoo Youngkuk)、イ・スンジオ(Lee Seung Jio)、ス・ドホ(Do Ho Suh)、ナム・ジュン・パイク(Nam June Paik)など、韓国の現代アーティストの作品を数多く紹介。

中でもナム・ジュン・パイクはRMのお気に入りです。

 

RM コレクション

ソース

RMは、ソウルのKukjeギャラリーで開催されたユ・ヨングクの個展を訪れた際の写真も投稿しています。

 

スイス人アーティスト、ウーゴ・ロンディノーネも彼のお気に入り作家の一人。

ロンディノーネの巨大インスタレーション作品「Seven Magic Mountains」を見て以来、RMは熱心なロンディノーネファンのようです。

 

ベルギー人アーティスト、フランシス・アリスによる北朝鮮と韓国の間の非武装地帯を描いた作品「Case #4 (North Korea-South Korea)」や、アメリカの彫刻家であるアレクサンダー・カルダーの作品も紹介。

RMはカルダーを「革新的なモビールのパイオニア」と呼び、2021年メトロポリタン美術館でもカルダーを賞賛しています。

 

アートを巡る旅 inパリ

スイスのアートバーゼルに続いて、パリでの旅の様子が投稿されています。

パリでは、ポンピドゥーセンター、オルセー美術館、そして、2021年に開館した現代アートコレクターのフランソワ・ピノーのコレクションに出会えるブルス・ドゥ・コメルス美術館を訪れたRM。

 

ブルス・ドゥ・コメルス美術館では、ロニ・ホーンとフェリックス・ゴンザレス=トーレス(Felix Gonzalez-Torres)の共同展が開催されており、RMは大のお気に入りとコメントしています。

 

最後に

無類のアートファンであり、絶対的な影響力を持つインフルエンサー、RM。

彼の後に続くように、数多くのファンがアートスポットを訪れています。

アート業界に旋風を巻き起こすコレクター、RMの動向に今後も目が離せません。

 

 

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