「バロック美術」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説
「バロック美術」とは?
バロック美術は1600年代〜1700年代初頭までの間に発展した美術様式です。
「バロック」とは「ゆがんだ真珠」を意味し、もともとはそれまでヨーロッパで高まった「ルネサンス様式」から派生したものとして、批判的な意味で使われていた言葉でした。
イタリア・フィレンツェから始まったルネサンスは、均衡の取れた優美さが特徴でした。
しかし、当時のカトリック教会への反発や、後期ルネサンスの画家・ミケランジェロの肉体を強調した作風を経て、時代はダイナミックな動きや明暗の強調、臨場感のある「バロック」様式へシフトしていきます。
バロックに入ると宗教や神話を題材にした絵画だけでなく、それまでは描かれてこなかった風景画、風俗画、静物画、一般市民の肖像画も登場するようになります。
バロックはイタリアからオランダ、スペイン、ベルギーへと広がり、ベラスケスやカラヴァッジョ、ルーベンスといった画家のほか、ベルニーニやボッロミーニといった建築家も生み出しました。
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活躍したアーティスト
カラヴァッジョ
ベルニーニ
ピーテル・パウル・ルーベンス
レンブラント・ファン・レイン
フェルメール
ディエゴ・ベラスケス
バロック美術の傑作5選
1.夜警
作者 レンブラント・ファン・レイン
制作年 1642年
所蔵 アムステルダム国立美術館
解説
レンブラントはオランダを代表するバロック画家です。
レンブラントは「光と影」を操る画家であり、一部分にスポットライトを当てたような表現には臨場感がありまさにバロックの真骨頂であると言えます。
「夜警」は1642年に完成した火縄銃手組合の市民自警団の絵画で、アムステルダムの国立美術館に展示されています。オランダではこの時代、集団肖像画というものが一般的に広がっていました。
一人で肖像画を画家に依頼するのは高額ですが、集団でお金を出しあって肖像画を描いてもらうことで一般市民にも絵画が身近になったのです。
しかしレンブラントの「夜警」をよく見ると、人物は目立つ人とそうでない人がいたり、なぜか少女が描かれていたり。
この肖像画は現在ではバロックの傑作ですが、当時は依頼者側が不満を持ち、レンブラント自身の評判も落ちたと言われています。
2.真珠の耳飾りの少女
作者 フェルメール
制作年 1665年〜1666年
所蔵 マウリッツハイス美術館
解説
フェルメールもレンブラント同様にオランダの代表的な画家です。
フェルメールは人々の日常の瞬間を描き、描かれた人々の繊細さを表現しました。
一般に言われるバロック美術のダイナミックさや明暗の強調というのは彼の絵には見られませんが、庶民の生活や肖像画を描いた点では共通しています。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は最も有名な彼の作品でオランダのマウリッツハイス美術館が所蔵しています。
1665年から1666年に描かれたとされていて、「北方のモナ・リザ」とも謳われています。
当時は現在のトルコに当たるオスマン帝国の東洋文化がヨーロッパでも流行しており、青いターバンはそのような時代背景から影響を受けたものです。
鮮やかな青いターバンはラピスラズリという宝石の原石から作られた絵の具を使用しています。
3.キリスト昇架
作者 ルーベンス
制作年 1610年〜1611年
所蔵 聖母大聖堂
解説
ルーベンスはベルギー北部のアントワープを拠点としたフランドルバロック画家で、オランダ総督アルブレヒト大公夫妻のほか、イギリス、イタリア、スペインといった様々な国の王族から注文が殺到するほどの人気ぶりでした。
ルーベンスの作品はダイナミックな動き、鮮やかな色彩、時には官能的な表現が特徴です。
古典や宗教にも精髄していた彼は歴史的絵画でもその才能を発揮します。
その代表作が「キリスト昇架」と「キリスト降架」です。
制作年は1610年から1611年でアントワープの聖母大聖堂に所蔵されています。
この作品は「フランダースの犬」のラストシーンにも登場した事でも有名です。
キリストが十字架に架けられる瞬間を描いた「キリスト昇架」は肉体の力強さとダイナミックな構図が、見るものを圧倒させます。
4.聖マタイの召命
作者 カラバッジョ
制作年 1599年〜1600年
所蔵 サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会
解説
カラバッジョはバロックの巨匠とも言われるイタリア人画家です。
カラバッジョは若い時から画家としての才能を発揮し、ローマ教皇や枢機卿から庇護される画家でした。
ですが一方で気性が荒く暴力的なところがあり、故意ではありませんでしたが殺人まで犯してしまい、39歳の若さで亡くなります。
そんなカラバッジョですが作品はどれも息を飲む臨場感にあふれています。
特に「聖マタイの召命」は彼をローマの人気画家に押し上げるきっかけとなった傑作で、ローマのサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会にあります。
聖マタイはキリストの十二使徒の一人で、この作品はキリストが、徴税人であったマタイを弟子に迎えようと声をかけるシーンです。
右から差し込む光と暗室のコントラストが劇的な印象を生み出しています。
5.ラス・メニーナス
作者 ベラスケス
制作年 1656年
所蔵 プラド美術館
解説
ベラスケスはスペインの王室に仕えた宮廷画家。
40年もの間スペイン王室に仕え、フェリペ4世とは友人のように親しくしていたと言われています。
中でも1656年に描かれた「ラスメニーナス」はフェリペ4世の愛娘マルガリータ王女を描いた作品です。
スペインのプラド美術館に所蔵されています。
ここでも天井に広がる闇と画面手前の右から差し込む光が見る者に強いインパクトを与えています。
この作品の面白いところは、画家ではなくフェリペ4世夫妻の視点から見た構図として描かれているということ。
その証拠にベラスケス自身は画面左側に筆を持って描かれています。
この時のマルガリータ王女は5歳で、ベラスケスはこの後も彼女を成長とともに描きます。
しかし病弱だった彼女はウィーンに嫁いだ後、21歳の若さで亡くなってしまいます。
「バロック美術」のおすすめ関連書籍3選
『フェルメール全点踏破の旅』
フェルメールの現存する作品はわずか三十数点で、フェルメール本人の詳しい人物像はわかっていません。
しかしながら彼の作品は人々を魅了し続け、贋作騒動、盗難劇、ナチスの略奪の過去など数奇な運命をたどった作品も多数あります。
そんなフェルメールの全作品を訪ねる旅にでたジャーナリストが執筆した一冊です。
価格¥1,080 集英社
● 読者の感想
”フェルメールの、あの独特の味わいや、絵の対象や表現がどこから出ていたか、今もって不思議な気がしています。”
”筆者のフェルメールに対する情熱と強い探究心が感じられ、私は”熱い”本だとおもいます。”
『バロックの光と闇』
西洋美術史研究者が、音楽、建築、美術、演劇、文学などあらゆる分野から時代を辿り、バロックの本質に迫っています。
バロックとは一体なんなのか?現代までの時代を辿り、「現代こそバロックの時代」だという事実に気づかされる、読み応えのある一冊です。
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● 読者の感想
”文章の上品さとよどみなさに惹きつけられたまま、あっという間に読んでしまいました。助走から着地にいたる流れが見事で、たとえ門外漢であっても読者をスムーズに本書の世界に誘う手際の良さに、相変わらず感嘆させられます。”
”まさしく私が知りたかった前ロマン主義時代の芸術史の流れが大変よくわかりました。”
『ベラスケス 宮廷のなかの革命者』
黄金時代のスペインの王宮で「絵画の革命」を起こしたバロックの巨匠ベラスケス。
フェリペ4世のお気に入りとして数々の名作を宮廷に残し、後世ではマネに「画家たちの画家」と絶賛された画家でもあります。
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ベラスケスが起こした絵画の革命の真相に迫る一冊です。
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● 読者の感想
”読み応えがあり、考えたり、戻ったり、画集を広げたり、この本のまえに読んだ『消えたベラスケス』との相違点を探したりと充実の仮想体験をじゅうぶんに堪能できました。”
”スペイン最盛期のフェリペ二世の孫にあたるフェリペ四世の時代は、早くもスペインは凋落気味。この時期を何とか宮廷画家として乗り切ったベラスケスの生涯と絵画履歴が、背景の世界史を絡めつつ、興味深く描かれている。”
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