2021/08/16

アートコレクションバンクシー版画
MAGAZINE

バンクシーファンが注目する「WCP」とは?バンクシーのリプロダクション作品について詳しく解説

世界中の壁や橋などを舞台に、神出鬼没に活動する匿名アーティスト、バンクシー。

社会問題をクリティカルかつダークユーモアに溢れた数多くのステンシル作品は、現れるたびに、世界中の注目を浴び、数千万から億単位で取引され、オークションでも高値で落札されています。

ですが、その高い人気がゆえに、巷には高額な偽物作品が出回っているという状況も。

イギリスの「WEST COUNTRY PRINCE(ウェスト カントリー プリンス)」通称「WPC」は、バンクシーの初期の作品と同様の方法でリプロダクション作品を制作しており、その技術が高く評価されています。

より忠実に再現されたバンクシーのWCP作品は、バンクシーのコレクターからも支持を集めています。
本物のシルクスクリーンに加え、より本物に近いWCPのリプロダクションをお手頃な価格で購入し、コレクションするというコレクターも多いようです。

今回は、そんなWCPによるバンクシーのおすすめ作品や、買う方法などを紹介します。

 

バンクシーとは?

世界各地でゲリラ的に絵を描くストリートアーティスト

イギリス出身の覆面アーティスト、バンクシー。

世界中の公共空間にスプレーとステンシル(型紙)で描いた作品を描き去っていき、その姿はベールに包まれています。

神出鬼没のごとくアメリカ・ヨーロッパ・中東など世界各地のストリートや壁などに作品を残し、その場所は話題性により観光地化されています。

2017年にはパレスチナに「世界一眺めの悪いホテル」を開業するなど、バンクシーの作品は社会情勢や人種差別、テロ、反資本主義、貧困問題などにフォーカスし、強いメッセージ性を持っていること、ストリートなど公共の空間に無許可で描くことから「芸術テロリスト」とも呼ばれているアーティストです。

 

人気が高くオークションでは作品が億単位の価格で取引される

バンクシーの作品のオリジナル作品のコレクターの中には著名人も多くおり、俳優のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、キアヌ・リーブス、ジュード・ロウ、世界的なファッションデザイナーのポール・スミスなどがコレクションしています。

2009年にはキャンバス作品「分離国会」が990万ポンドで、2018年のサザビーズオークションで、オークション中にシュレッダーにかけられた「愛はごみ箱の中に」は104万2000ポンドで落札されたアートマーケットでも重要視されるアーティストです。

 

WCPとは?

WEST COUNTRY PRINCEの略

バンクシーのオリジナル作品はオークションでも高額で取引されており、手に入れるのは容易ではありませんが、WCP(WEST COUNTRY PRINCE)ではバンクシーのオリジナル作品をシルクスクリーン技法で制作したリプロダクション作品を販売しています。

裏面にはWCPのロゴが刻印されており、すべての作品にシリアルナンバーが入っています。

 

バンクシーの作品を数多くリプロダクションしている

バンクシーはその人気の高さゆえに偽物も出回っています。

高いお金を払って偽物を購入してしまうコレクターがいなくなるようにと、バンクシーは真贋を証明するPest Control機関を作りました。

WCPはPest Controlが承認しているわけではありませんが、長年にわたりバンクシーのリプロダクションを制作が許可され、数多くの作品をオリジナル作品よりも安く販売しているのが特徴です。

 

高いシルクスクリーン技術が評価されている

WCPは誰が運営しているのか、バンクシー自身なのかも、その存在自体もバンクシー同様謎に包まれています。

しかしそのシルクスクリーン技術はバンクシーの初期の作品をたちと同様の技法で制作されています。

すべて手作業で印刷されており、そのシルクスクリーン技術は高く評価されており、すべてが限定品です。

 

バンクシーのおすすめWCP作品10選

風船と少女 Girl with Balloon

2018年のクリスティーズオークションで話題となった「愛はごみ箱の中に」の原題「Girl with Balloon」のリプロダクション作品です。

赤い風船が有名ですが、ゴールドやピンク、パープルの風船が刷られた作品もあります。2002年に開始されたステンシルシリーズで、風に運ばれたハート型の風船に向かって手を伸ばした少女が描かれています。

 

Time Out Magazine( London) Poster

1968年にロンドンで創刊された国際的なシティガイド雑誌Time Out。

バンクシーの初監督作品「EXIT THROUGH THE GIFT SHOP」の宣伝目的として、2010年にTime Out Magazine Londonの表紙のアートワークを手掛けた作品です。

このポスターは限定5000枚でTime Out Magazineの付録としてついていました。

ポスターなのでエディションナンバーは記載されていませんが、バンクシーが雑誌などのアートワークを手掛けることは大変珍しいことで、貴重ポスターになっています。

 

Soup Can

2005年、バンクシーはニューヨーク近代美術館でゲリラ展示を実施しました。

展示作品は6日間の間、警備員にも入場者にも気づかれることなく展示され続け話題となったのです。

その作品が「Soup Can」。アンディ・ウォーホルの代表作「Cambell Soup Can」と似通った作品だったため、美術館の鑑賞者はアンディ・ウォーホルの作品として鑑賞していました。

 

WELCOME TO HELL

バンクシーの代表的なモチーフとして描かれるネズミ。

バンクシーの描くネズミはドブネズミを意味するラットで、ペストなど病原菌をまき散らかしたり、電線や家財を食いちぎる害虫として嫌われている動物です。

バンクシーは成功者ではなく、嫌われても日陰でも逞しく生きていくネズミに自身をなぞらえて描いてると言われています。

 

Laugh Now

2002年にイギリス・ブライトンのナイトクラブ「The Ocean Rooms nightclub」から依頼されたコミッション作品の「Laugh Now」。

ダーウィンの進化論を揶揄しており、元々は6mの壁画でサインボードを下げた10匹の猿が描かれていました。

猿のサインボードには「Laugh now, but one day we’ll be in charge」と書かれ、猿の肩は重たそうに下がっており、目が盲目かのように黒く塗られていることから、猿たちが抑圧されている、もしくは奴隷になっていることを示唆していると言われています。

 

少女と爆弾 Bomb Hugger

初期のバンクシー作品としても有名な「少女と爆弾」(Bomb Hugger)は2001年にイースト・ロンドンの壁に制作された作品です。

2003年に署名付き150部限定、無署名で600部のシルクスクリーン作品が販売されました。

ポニーテールの少女がぬいぐるみのように抱いているのは軍用機から投下される爆弾で、戦争と愛という対局化、反戦抗議をテーマにしています。

 

ケイト・モス Kate Moss

アンディ・ウォーホルの名作「マリリン・モンロー」のようなこの作品は、イギリスのスーパーモデルであるケイト・モスを同じスタイルで描いた作品です。

バンクシーは、人はブランドや人気のあるものにお金を払いたいと思っていること、人気がある作品がアートシーンで重要視されることを皮肉り、「自分はある意味21世紀のアンディ・ウォーホルだ」と自称していました。

この作品はケイト・モスが新婚旅行に出かけた際に、帰宅したら自分のバスルームにバンクシーからのプレゼントとして置いてあったという逸話も残っています。

 

ナパーム NAPALM

1972年、ベトナム戦争が激しかった時代、焼夷弾に焼かれ、泣き叫び裸で逃げる9歳の少女の写真が世界中で報道され、ベトナムの惨禍、戦争の悲惨さを伝えました。

「ナパーム弾の少女」と呼ばれたこの写真はピュリツァー賞を受賞し、反戦のうねりを生んだ写真です。

バンクシーの「NAPALM」はこの写真から少女を切り取り、両サイドには案梨加の象徴的なキャラクターであるロナルド・マクドナルドとミッキーマウスがいます。

バンクシーはアメリカの資本主義社会を皮肉り、この作品を制作しました。

 

バーコード Barcode

バーコードの形をした檻から抜け出して悠々と歩く野生のヒョウ。

この作品は消費社会への辛辣な風刺、野生動物の密猟への反抗とも取ることができ、鑑賞者によって受け取り方が変わる作品です。

「Barcode」はアメリカ・ロサンゼルスで開催されたバンクシーの個展「Existencilism」で初めて展示され、2004年にエディション作品として販売されました。

 

GRIN REAPER

バンクシーの初期作品です。イギリスの時計台ビッグベンを模倣した時計の上に座るスマイリーフェイス。しかしその手には鎌を持っており、描かれているのは死神だということが分かります。

スマイリーは元々平和への理想の象徴で使われていましたが、80年以降のハウスカルチャーでは受容と中傷の意味を持つようになりました。

バンクシーの作品ではネガティブな意味として使われることが多く、「GRIN REAPER」では死の平等さをテーマに描かれています。

 

バンクシーのWCP作品を購入できる店舗

ノイズキング

ノイズキングは創業15年を迎え、バンクシーをはじめとした様々なアーティストの作品を販売している「ノイズキング」。

またバンクシー作品の「本物と偽物の見分け方」などバンクシーについての記事も豊富に掲載されており、バンクシー作品を購入したいと検討している方にも有益な情報が載っています。

購入作品の額装も可能なので、作品と一緒に額装をお願いすることができます。

 

アート専門店NODE

「アートをもっと身近に」というコンセプトのもと最新作から人気作品まで取り揃えている「アート専門店NODE」。

バンクシーのWCP作品以外にもフィギュアなどのグッズも販売しています。

またギフトラッピングも無料で受け付けてくれるので、バンクシーのファンの方、アート好きな方へのプレゼントにも最適です。

 

アートセンターハヤカワ

「アートセンターハヤカワ」は油彩画用品やマンガ用品、額縁、掛け軸など幅広い画材用品を取り扱うお店です。

本店は大阪府枚方市になりますが、オンラインでも販売しています。

絵画などのアートも取り扱っており、バンクシーのWCP作品も販売しているお店です。

オンラインショップの購入が不安な方でも、実店舗で実物を見ることが可能です。

 

まとめ

リプロダクトと言えども、バンクシーと同じ技法で刷られていること、限定でシリアルナンバーが入っていること、裏にWCPの刻印があることなどから、バンクシーのWCPは、ただのポスターではなく、価値のあるアート作品として楽しむことができます。

本物の作品は買うのがなかなか難しいかもしれませんが、WCP作品なら、よりお手頃な値段で、価値の高いバンクシーのコレクションを楽しむことができます。

バンクシー作品のコレクションの新しい選択肢として、WCPのリプロダクションをぜひチェックしてみてください。

 

 

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