2018/08/28

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バンクシー作品の購入方法と注意点

バンクシー作品を購入する
本物と偽物を見分ける方法は?

覆面芸術家として素性が一切不明のバンクシーは、現代のストリート・アーティストとして高い人気を誇り、作品はオンラインなどでも購入することが可能です。

モダンでアイロニーに富んだバンクシー作品のうち、世界に限られた数しかない価値ある原画のほか、手頃な値段のポスターも手に入るようになっています。

今回は、そんなバンクシーの作品を買う方法についてご紹介。

原画とポスターの違いや本物の原画の見極め方にフォーカスしながら、バンクシーのポスターと原画が買えるサイト7選を解説します。

 

 

原画とポスターの違いは?

アート作品、特に絵画作品において原画というと、複製ではなくアーティストが描いたオリジナルの絵そのものを指します。

しかし、木版画や銅版画、シルクスクリーン(孔版画の一種)やリトグラフ(平版画の一種)といった「版」を元に作るアート作品の場合は、原版を元に複写したものが作品となるため、少し事情が違ってきます。

 

こうした版画作品の場合、何枚でも複写を作ることが可能ではありますが、原版から刷る作品のトータル枚数をあらかじめ決めて制作することがあり、こうして作られたものを原画と呼ぶことができます。

一方、ポスターは原版から直接刷られたものではなく、原画をコピーして作ったものであるため、原画とは色味やツヤなども異なり、エディション・ナンバーもありません。

 

そのためアート作品として取引をする価値は残念ながらありませんが、安価で手が届きやすく、インテリアなどに取り入れるにはぴったりです。

バンクシーの作品もポスターと原画の両方が販売されています。ここからは、オンラインでバンクシー作品を購入できるウェブサイトについて詳しくご紹介します。

 

ポスターを購入できるサイト4選

 

1.オールポスターズ(AllPosters)

「世界最大級のポスター&絵画ショップ」とうたった「オールポスターズ」のウェブサイトでは、古典絵画や現代アートの名画ポスターから、写真やイラストのポスター、Tシャツ、額縁まで幅広く扱っています。

バンクシーのポスターは、アートプリントとジクレープリントという2タイプを販売。
それぞれ光沢感などに違いがあるため、ポスターを飾る場所や用途に合わせて購入すると良いでしょう。

● 販売作品数 133点

 公式ウェブサイト

 

2.楽天市場

生活用品から食品、アート作品までが揃う「楽天市場」でもバンクシーのポスターが手に入ります。

各種サイズのポスターのほか、ファブリックプリント(キャンバスに直接プリントしたもの)も販売されており、額装などなしでそのまま壁にディスプレーできるので便利です。

● 販売作品数 72点

 公式ウェブサイト

 

3.Yahoo!ショッピング

おなじみのショッピングサイト「Yahoo!ショッピング」でもバンクシーのポスターが販売中。

A4サイズの額入りのポスターが1,500円代からと手頃で、自宅のインテリアだけでなく、飲食店や美容院などのお店にディスプレーすればセンスアップに役立ちそうです。

● 販売作品数 200

 公式ウェブサイト

 

4.Village Vanguard(ヴィレッジバンガード)

ポップな雑貨やユーモアたっぷりのグッズで人気の「ヴィレッジバンガード」には、バンクシーをフィーチャーしたページが設けられています(以下のリンクからアクセス)。
ミニサイズのポスターをメインに取り扱っているので、引越し祝いなどの贈り物にもぴったり。

「ポスター1枚で部屋の雰囲気が変わる!」というヴィレッジバンガードの説明の通り、インパクト大の有名作品のポスターが販売されています。

● 販売作品数 11点

 公式ウェブサイト

 

原画を購入できるサイト3選

 

1.WALLS TOKYO

現代アートの原画を多く扱う「WALLS TOKYO」では、バンクシーのシルクスクリーン作品のうち「Napalm」と「Toxic Mary」という2点の有名作品を販売中。
ソールドアウトになっている4作品も掲載されており、確認することができます。

WALLS TOKYOではアンディ・ウォーホルから奈良美智まで、バラエティーに富んだ人気アーティストの作品を購入可能です。

● 販売作品数 2点

 公式ウェブサイト

 

2.ノイズキング(NOISEKING)

「ノイズキング」は現代アート作品の中でもストリート系アーティストの作品を多くラインナップし、バンクシー作品にも力を入れている販売サイトです。

本物の証しである証明書やバンクシー本人のサイン入りの作品であることを明記しており、安心して作品を購入することができます。

● 販売作品数 12点

 公式ウェブサイト

 

3.タグボート(GALLERY TAGBOAT)

「タグボート」は有名アーティストから新進気鋭のアーティストの作品までを扱うサイトです。
バンクシー作品は、シルクスクリーンだけでなくスケートボード型の造形作品なども扱っています。

● 販売作品数 4点

 公式ウェブサイト

 

本物を見極めるポイントは?

ここからは、バンクシー作品の真贋を見極めるポイントについて詳しくご紹介します。

1.エディションナンバー/サインの有無

現在販売されているバンクシーの作品は大きく分けて以下の4種類があります。

 

 1.エディションナンバー/サイン付きの作品
 2.エディションのみの作品
 3.サインのみの作品
 4.エディション/サインどちらも付いていない作品

 

「原画とポスターの違い」の項目で説明した通り、ポスター作品にはエディション/サインいずれも付いていません。
ですが、本物の作品であっても、エディション/サインが付いていない場合があります。

また、エディション/サインがあったとしても、その作品が贋作の可能性も0ではありません。
従って、エディション/サインの有無だけでは、その作品が本物かどうかの判断要素にはなり得ないのが現状です。

 

2.エディションナンバー

 

エディションナンバーとは…?

版画やシルクスクリーン作品は、トータル枚数を限定して刷られるのが一般的です。
このトータル枚数に対して何番目に刷られた作品かということを示すのがエディションナンバーと呼ばれる番号です。

エディション・ナンバーは、たとえば

「ED 593 / 600」

などと表記され、これは「600枚刷ったうちの593番目の作品」という意味になります。一般的には、作品の隅や裏などに記されることがほとんどです。

 

このエディション・ナンバーのある「原画」は、世界に限られた枚数しかない貴重な作品のうちの1枚であるため、非常に価値の高いものです。

アーティストによっては、同タイトルの作品のエディションナンバーは同じ位置に記しますが、バンクシー作品については書き込みの位置がバラバラということもあります。

 

3.同じ作品でも制昨年が違う

 

一般的にアーティストは作品が完成した時点でサインやエディションナンバーを入れ、同時に制作年を確定させます。
しかし、バンクシーの場合は同じタイトルの連番のエディションナンバー入りの作品でも、制作年の表記が異なることがあります。
このことから、バンクシーが作品を手放す際に制作年を記していることもあると考えられています。

そのため、同じタイトルの作品で制作年が違うからといって、バンクシー作品の場合は必ずしも間違いとはいえないことを覚えておきましょう。

作品の発表方法も独特なバンクシーらしく、アート界の慣習に捉われないやり方なのかもしれません。

 

ペストコントロールで真贋をチェック

 

ペストコントロールとは…?

 

「ペストコントロール(Pest Control)」とは、バンクシーの作品が本物であることを証明するために設立された機関です。

 

ペストコントロールが設立される前、バンクシー作品はPOW(Pictures on Wall)というギャラリーと一部のショップでしか購入することができませんでした。

そのため、アートコレクターや画商は作品が本物であることを間違いなく知ることができましたが、バンクシーの名が知れ渡るにつれ、本物の太鼓判を押すためにさらなる証明が必要になってきました。

 

コレクターが贋作に誤って高い金額を払ってしまうことがないよう、認証機関の必要性を感じたバンクシーは2009年、作品が本物であることを認証するペストコントロールを設立。

ペストコントロールは「害虫駆除」を意味する英語であるところにも、偽物を販売して利益を得ようとする闇業者の駆逐を暗示しているようで、バンクシーの遊び心が感じられます。

ペストコントロールには元POWスタッフも参加し、バンクシー作品が本物であることを認証する世界で唯一の機関として機能しています。

 

どうすれば本物と認定されるの?

 

このペストコントロールが本物と認めた作品にのみ、同機関が発行するCOA(Certificate of Authenticity)が付与されます。
つまり、COAが付属する作品は本物のバンクシー作品であるということ。

ただし、これには以下の例外が存在します。

 

 ① ストリートに展示されている作品
 ② ペストコントロール設立以前に
   バンクシーが手放した作品

 

この2つについては、COAが付属していません。

 

①はコレクションを目的とした作品ではないので、COAを付ける必要はないかもしれませんが、②にCOAが必要な場合は、後からでも付けてもらうことが可能です。

 

作品にCOAが必要なときはペストコントロールに直接申請し、場合によっては作品そのものをペストコントロールに郵送して確認してもらうことで、本物の証明としてCOAを発行してもらうことができます。
独自の認証機関という制度も、バンクシーのユニークなアーティスト性を表しているといえるでしょう。

 

バンクシー作品の購入は慎重に

バンクシーはアート界のみならず世界中から注目される偉大なアーティストであり、常識や既成概念に挑戦し続け、一切のプロフィールを明らかにしないという面でも話題の中心であり続ける存在です。
そんなバンクシーだからこそ、贋作が出回りやすいのも事実。

原画を購入する際は、かならずエディションナンバーやCOAを確認し、バンクシー本人が魂を込めて創り上げた作品であることを確認しましょう。

 

 バンクシーについてもっと詳しく

 

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