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2022年10月のおすすめ展覧会!川内倫子、マン・レイ、ロートレックとミュシャなど

thisismedia編集部が、2022年10月に開催する9つのおすすめ展覧会をお届け。

写真家・川内倫子の新作展や、オブジェに注目したマン・レイの作品展、フェリックス・ヴァロットンの木版画展、ロートレックとミュシャの石版画ポスター展、史上最大規模の「岡本太郎展」、国宝89点が全て公開される「国宝展」など、今年の秋は見逃せない展覧会ばかり。

公式サイトでの最新情報のチェックを忘れずに、この秋はぜひアートスポットに足を運んでみてください。

 

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「川内倫子 M/E 球体の上、無限の連なり」東京オペラシティ アートギャラリー

人間や動物が持つ神秘や儚さ、力強さを表現する写真家・川内倫子(1972–)の新作シリーズを主軸とした「M/E 球体の上、無限の連なり」展が、東京オペラシティ アートギャラリーで開催。

国内では約6年ぶりとなる大規模個展です。

タイトルの〈M/E〉とは、「母(Mother)」、「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」。そして「私(Me)」という意味も含まれています。

新作シリーズは、川内倫子が訪れたアイスランドの火山や流氷の姿、北海道の雪景色などの作品で構成。

20年前と2019年にアイスランドの休火山の内部に入った川内倫子は、そこで地球と自分自身が反転して一体化したような感覚になったと語っています。

人間の命の営みや自然との関係についてあらためて問い直す機会となる本展。

川内倫子の10年の活動を振り返り、創作の本質に迫ります。

 

川内倫子 M/E 球体の上、無限の連なり

会期:2022年10月8日(土)〜12月18日(日)

会場:東京オペラシティ アートギャラリー

開館時間:11:00–19:00(入場は18:30まで)
※11月3日(木)〜6日(日)は「アートウィーク東京」実施にあわせ10:00–19:00開館。

休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

料金:

一般 1,200円
大学生・高校生 800円
中学生以下 無料

公式HP:https://rinkokawauchi-me.exhibit.jp

巡回:滋賀県立美術館
2023年1月21日(土)〜3月26日(日)

 

「マン・レイのオブジェ日々是好物|いとしきものたち」DIC川村記念美術館

マン・レイ 展示

ソース

20世紀を代表する芸術家、マン・レイ(Man Ray, 1890–1976)。

絵画、写真、オブジェ、映画など幅広いジャンルの作品を残したマン・レイですが、本展は、作家自身が「我が愛しのオブジェ」と称したオブジェ作品に焦点を当てた構成となっています。

国内所蔵のオブジェおよそ50点を主軸としながら、作品や資料も織り交ぜた約150点を公開。

マン・レイは同じテーマで、同じモチーフのオブジェを繰り返し制作していましたが、決して同じものを量産せず、意図的に差異をつけていました。

同じ主題のオブジェのレプリカには、「芸術作品のオリジナリティ」という問いに対するマン・レイからの提案が投げかけられています。

また、「創造するのは神聖な行為、複製するのは人間的な行為」という考えを重視していたため、数千個にもおよぶレプリカ制作をすることもありました。

会場では同モチーフが複数並んでおり、鑑賞者はそれぞれの個性や違いが対比ができるようになっています。マン・レイが生涯に亘り自由に制作し、遊び心に溢れたオブジェの世界をお楽しみください。

 

マン・レイのオブジェ日々是好物|いとしきものたち

会期:2022年10月8日(土)〜2023年1月15日(日)

会場:DIC川村記念美術館

開館時間:9:30–17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜(ただし10月10日、1月2日、1月9日は開館)、10月11日(火)、12月25日(日)〜1月1日(日)、1月5日(木)、1月10日(火)

料金:

一般 1,500円
学生・65歳以上 1,300円
小中学生・高校生 600円

公式HP:https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/exhibition-past/2022/manray/

 

「京に生きる文化 茶の湯」京都国立博物館

中国からもたらされ、時代を経て徐々に和様化した文化「茶の湯」。今では日本文化を象徴する文化として認知されています。

現在でも茶道の家元や茶家の多くが本拠としている京都は、茶の湯の歴史のなかで、常に中心的な役割を果たしてきました。

今回、これまでの茶の湯の歴史を伝世の名品で辿る「京に生きる文化 茶の湯」展が開催。

見所は、茶の湯の茶碗の最高位とも称されている国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」など、数々の茶の湯の名品。

また、豊臣秀吉が愛した重要文化財「大井戸茶碗 銘筒井筒」が数十年ぶりに関西で公開となります。

更に、10年に1回しか公開されない、宮廷絵画の傑作、国宝「桃鳩図」が11月3日~6日の4日間限定で公開。

世界に3点しか現存しない、鮮やかな光彩を持つ国宝「曜変天目」は10月8日~23日の期間で公開されます。

豪華絢爛な豊臣秀吉の黄金の茶室と、千利休のわびの茶室も再現展示され、時代ごとの茶の湯を体感できる本展。名品と共に茶湯の世界を味わいに行ってみては如何でしょうか。

 

京に生きる文化 茶の湯

会期:2022年10月8日(土)~12月4日(日)

会場:京都国立博物館
前期展示=10月8日(土)~11月6日(日)、後期展示=11月8日(火)~12月4日(日)

開館時間:9:00–17:30
(金・土曜日は20:00まで開館)※入館は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし、10月10日(月・祝)は開館、翌11日(火)は休館)

料金:

一般 1,600円(前売券)
1,800円(当日券)
大学生 1,000円(前売券)
1,200円(当日券)
高校生 500円(前売券)
700円(当日券)

前売券販売期間:8月26日(金)~10月7日(金)

公式HP:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/chanoyu2022/index.html

 

「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」パナソニック汐留美術館

国内美術館では約20年ぶりとなる、「神坂雪佳」展が開催。

神坂雪佳(1866-1942)は、明治から昭和にかけて京都を中心に活躍した図案家、画家です。

本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、さらに酒井抱一、鈴木其一らの琳派作品を深く愛好していた神坂雪佳は、それらの収集と研究をしながら、琳派独特の技法や構図を生かした作風を築きました。

実用性の高い図案集の出版から、絵画、染織、陶芸、漆芸、果ては建物の内装や室内装飾、庭園設計に至るまで、多種多様なデザインを創作。後進育成にも熱心に取り組み、京都産業界の振興、工芸界の活性化にも力を注ぎました。

本展では、神坂雪佳の代表作品をはじめ、本阿弥光悦、尾形光琳らの名品、絵画、図案集、工芸品など約80点を展示。

古典と近代的発想を融合させた「近代琳派・神坂雪佳」の多彩な創作の世界をお楽しみください。

 

つながる琳派スピリット 神坂雪佳

会期:2022年10月29日(土)〜12月18日(日)

会場:パナソニック汐留美術館
前期展示=10月29日(土)~11月29日(火) 後期展示=12月1日(木)~12月18日(日)

開館時間:10:00–18:00 ※入館は17:30まで
※11月4日(金)、12月2日(金)は20:00まで開館(入館は19:30まで)

休館日:水曜日(ただし11月23日(祝)は開館)

料金:

一般 1,000円
65歳以上 900円
大学生 700円
中・高校生 500円

公式HP:https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/22/221029/index.html

 

「ヴァロットン─黒と白」三菱一号館美術館

スイスとフランスの画家・版画家で、19世紀末に活躍したフェリックス・ヴァロットン(1865-1925)。

ミニマルな表現と色調の木版画が特徴で、主に家庭内の男女の姿や室内風景を描いています。

黒と白の革新的なコントラストと卓越したデザインセンスをもつヴァロットン版画作品展が、世界有数のヴァロットン版画コレクションを誇る三菱一号館美術館で開催。

滅多に鑑賞できない貴重な作品の数々、約180点ものコレクションが一挙初公開されます。

近代木版画の発展における重要な人物であるヴァロットンの魅力に迫る本展。

黒と白のみで作り出された世界の様々な人間模様や風景の中へ想いを馳せてみては如何でしょうか。

 

ヴァロットンとロートレックー女性たちへの眼差し

会期:2022年10月29日(土)〜2023年1月29日(日)

会場:三菱一号館美術館

開館時間:10:00–18:00 ※入館は閉館の30分前まで
(金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで)

休館日:月曜日、12月31日、1月1日
※但し、[トークフリーデー : 10月31日、11月28日、12月26日]、1月2日、1月9日、1月23日は開館

料金:

一般 1,900円
高校・大学生 1,000円
小・中学生 無料

公式HP:https://mimt.jp/vallotton2/

 

 「ロートレックとミュシャ パリ時代の10年」大阪中之島美術館 

フランスの画家・版画家・イラストレーターであるアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901年)とチェコ出身でパリで活躍した画家・イラストレーターのアルフォンス・ミュシャ(1860-1939年)。

この二人が共通して取り組んだ石版画ポスター(リトグラフ)を中心に紹介する展覧会が、大阪中之島美術館で開催。

ロートレックは1891年に初のポスター「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」を制作、その約3年後、ミュシャも第1号であるポスター「ジスモンダ」を発表しました。

本展では、二人が芸術の都パリで活躍した1891〜1900年代に焦点を当て、それぞれのアトリエ、印刷会社、クライアントなど作品制作に纏わる様々な観点から、二人のポスター作家の実像に迫るものです。

パリ時代の10年の間で生み出されたロートレックの全ポスター31点を一挙公開。ロートレックとミュシャ、それぞれの作品を各年ごとに比較しながら鑑賞できる、充実した内容となっています。

 

ロートレックとミュシャ パリ時代の10年

会期:2022年10月15日(土)〜2023年1月9日(月・祝) 

会場:大阪中之島美術館 4階展示室

開催時間:10:00–17:00(入場は16:30まで)

休館日:月曜日(1/2、1/9を除く)、12/31、1/1

料金:

一般 1,600円
高校・大学生 1,300円
小・中学生 無料

公式HP:https://nakka-art.jp/exhibition-post/lautrec-mucha-2022/

 

「展覧会 岡本太郎」東京都美術館

「太陽の塔」や「明日の神話」など、強烈なインパクトとエネルギーを持つ作品群や言葉、生き様で多くの人を魅了し続ける芸術家・岡本太郎。

没後、史上最大規模となる回顧展「展覧会 岡本太郎」が東京都美術館で開催。

本展は、岡本作品のほとんどを所蔵する川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館の全面協力のもと、最初期から晩年まで主要な代表作・重要作を網羅し、岡本太郎の生涯の全容に迫る内容となっています。

作品「露店」は、1983年に岡本太郎本人によりグッゲンハイム美術館に寄贈されて以来、40年ぶりに日本で公開されます。

「空間」、「傷ましき腕」、「コントルポアン」(東京国立近代美術館蔵)といった、初期の名作全4点も合わせて公開。

芸術は爆発だ!」という名言を残した岡本太郎の芸術性、哲学を体感しに行ってみては如何でしょうか。

 

展覧会 岡本太郎

会期:2022年10月18日(火)~12月28日(水)

会場:東京都美術館

開館時間:9:30–17:30

※金曜日は9:30–20:00(いずれも入室は閉室の30分前まで)

休館日:月曜日

料金:

一般 1,900円
大学生・専門学校生 1,300円
65歳以上 1,400円

公式HP:https://taro2022.jp

 

「竹内栖鳳」山種美術館

「動物を描けばその体臭までも表す」といわれた描写力と洗練された画風で近代日本画に革新をもたらし、近代京都画壇の中心的存在であった竹内栖鳳(せいほう) (1864-1942)。没後80年を記念し、山種美術館では10年ぶりに竹内栖鳳の特別展が開催されます。

竹内栖鳳は、円山・四条派の写実を基にしながら、西洋絵画の技法も取り入れ、水墨画など東洋画の伝統も考慮した独自の画風を確立しました。

見所の一つは、 動物画の最高傑作であり、重要文化財の「班猫」。猫の柔らかな毛並み、しなやかな動きの一瞬を描いた作品です。他にも、弟子の一人であった村上華岳(かがく)による重要文化財の「裸婦図」をはじめ、京都画壇の名だたる先人たちの名作、同時代に活躍した日本画家たちの作品もあわせて紹介されます。

近代日本画の最高峰といえる動物や風景を豊かに描き出した竹内栖鳳の世界をご堪能ください。

 

竹内栖鳳

会期:2022年10月6日(木)~12月4日(日)

会場:山種美術館

前期=10月6日(木)~11月6日(日)、後期=11月8日(火)~12月4日(日)

開館時間:10:00–17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜日 [10/10(月)は開館、10/11(火)は休館]

料金:

一般 1,300円
大学生・高校生 1,000円
中学生以下 無料

公式HP:https://www.yamatane-museum.jp/exh/2022/takeuchiseiho2022.html

 

「国宝 東京国立博物館のすべて」東京国立博物館

150年周年を迎えた日本で最も長い歴史をもつ東京国立博物館。同館には、全国に存在する国宝に指定されている美術工芸品902件のうち、89件が所蔵されています。

今回、日本最大の国宝コレクションが全て一挙に公開される特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が開催。日本最多を誇る全19点の刀剣、平安時代の仏画「孔雀明王像」や室町時代の水墨画「秋冬山水図」(雪舟等楊筆)などの絵画、古墳時代の「埴輪 挂甲の武人」や飛鳥時代の「竜首水瓶」の名品、書跡の数々が一堂に会します。

また、150年を歴史を3期に分け、各時代の収蔵品や関連資料などから、その歩みを振り返ります。150年前の湯島聖堂博覧会や帝室博物館時代の展示品による再現展示などによって、当時の感動に想いを馳せることができます。

絵画・書跡は前期日程(10月18日〜30日・11月1日〜13日)と後期日程(11月15日〜27日・11月29日〜12月11日)で大きく展示入れ替えが行われ、長谷川等伯の「松林図屏風」など、2週間のみの期間限定で展示される作品もあるため、是非公式HPのチェックをお願いします。歴史に残る名作の数々をお見逃しなく。

 

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

会期:2022年10月18日(火)~12月11日(日)

会場:東京国立博物館 平成館

開館時間:9:30–17:00 ※金曜・土曜日は20:00まで開館

休館日:月曜日

料金:

一般 2,000円
大学生 1,200円
高校生 900円

公式HP:https://tohaku150th.jp

 

 

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