「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」2022年9月京都で開催!展示の見どころを詳しく紹介
圧倒的な人気を誇るポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホル。
2022年9月に待望の大回顧展「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」が、京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で開催されます。
ウォーホルの生まれ故郷、アメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館のコレクションから構成される日本初の展覧会となり、展示される約200点+映像15本の展示作品のうち、なんと100点以上が日本初公開。
ウォーホル好きなら決して見逃せない本展の見どころを詳しくご紹介します。
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待望の大回顧展「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」
大量生産・大量消費社会をテーマとして美術史に大きな変革を起こしたポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol, 1928-1987)。
シルクスクリーンを用いた絵画をはじめ、映画、雑誌、TV番組などあらゆるメディアで作品を発表し、アートだけでなく音楽、ファッション、マスメディアなど様々なジャンルに影響を与えた彼の大回顧展が、京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で開催されます。
巡回なしの「京都単独開催」となる本展の会期は、2022年9月17日~2023年2月12日。
ウォーホルの個展が京都のみで開催されるのは史上初のことであり、 関西では約四半世紀ぶりとなります。
本展では、ウォーホルが1950年代に商業イラストレーターとして活躍していた初期の作品から、60年代に死と闇をテーマにした「死と惨事」シリーズ、マリリン・モンローなど著名人たちを描いたシルクスクリーン作品、 映画やテレビ番組などの映像作品、 そして晩年の代表作「最後の晩餐」シリーズなどが包括的に紹介されます。
アンディ・ウォーホル美術館のコレクションをもとに構成
本展の展示作品は、すべてアメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館のコレクションのみで構成されています。
アンディ・ウォーホル美術館(The Andy Warhol Museum)は、1994年にアンディ・ウォーホルの出身地ピッツバーグに、カーネギー財団とアンディ・ウォーホル美術財団などの共同プロジェクトによって開館しました。
20世紀の美術界に絶大な影響を及ぼしたウォーホルの作品とアーカイブ資料の最大のコレクションを所蔵する美術館です。
絵画、ドローイング、商業用イラスト、彫刻、版画、写真、壁紙、スケッチブック、書籍、映画、ビデオなど、初期の作品からポップ・アート絵画、コラボレーション作品まで、ウォーホルのキャリア全般を網羅しています。
今回、そんなアンディ・ウォーホル美術館から、絵画が約200点と映像作品15本が来日。
アンディ・ウォーホル美術館のパトリック・ムーア館長は 「京都はウォーホルを魅了し、彼にたくさんのインスピレーションを与えた街です。彼が大好きだった日本で再び展覧会を開催できることを光栄に思っています」とコメントしています。
5つの章に分かれた展示構成
展示は5つの章に分かれて構成されています。
キュレーションを担当したアンディ・ウォーホル美術館のチーフ・キュレーター、ホセ・カルロス・ディアズは、以下のようにコメントしています。
本展は、アンディ・ウォーホルの多彩な人生とキャリアを紹介するだけでなく、このポップ・アーティストを新しい世代のファンに知っていただく機会にもなります。
またこの展覧会が、京都をはじめ、日本中の本展をご覧になる方々にインスピレーションを与えてくれることを願っています。
驚かれる方も多いかもしれませんが、ウォーホルは1956年に世界一周旅行をした際に、旅の中で最も長い期間となった2週間近くを日本で過ごしました。
今回の展覧会の第2章では、この旅に焦点を当てるとともに、彼の日本に対する関心とその影響を示す、貴重なスケッチ、版画、写真、資料なども展示します。
ここからは、各章の見どころについて詳しくご紹介します。
1.ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ
この章では、1950年代初頭から60年代にかけて、ウォーホルが商業イラストレーターとして活躍した時期の初期作品が紹介されます。
1949年、カーネギー工科大学(現カーネギーメロン大学)の絵画デザイン学科を卒業した後、ニューヨークに移住したウォーホル。
広告業界でグラマー誌、ハーパーズ・バザー誌、キャデラック社といったクライアントを持ち、彼が制作した作品には、当時の商業広告では珍しい金や銀の箔も使用されていました。
2.ウォーホルと日本そして京都
この章では、若き日のウォーホルがインスピレーションを受けた、日本の魅力や京都との関わりについて紹介されます。
1956年、ウォーホルは世界一周旅行に乗り出し、京都、東京、香港、マニラ、ジャカルタ、バリ、シンガポール、バンコク、アンコールワット、カルカッタ、カトマンズ、ニューデリー、カイロ、ルクソール、ローマを訪問しました。
約2週間を過ごした日本では、ウォーホルはカメラを持たず、スケッチブックに写生しながら旅を記録。
京都滞在中のドローイングや写真、地図、ポストカードなど、ウォーホルから見た京都の姿に焦点を当てています。
3.『ポップ・アーティスト』ウォーホルの誕生
ウォーホルは、商業イラストレーターとして成功した後、ファインアートへと移行します。
その頃、アメリカではポップ・アートが開花し、ウォーホルもポップ・アートの中心人物の一人となりました。
1963年には、ニューヨークに「ファクトリー」と名付けた新しいアトリエ兼サロンに制作の場を移転します。
ファクトリーには、クリエイターからセレブ、ミュージシャンなど、自由な思想を持った人々が集まり、作品制作、映画制作、音楽、社交の場としてアメリカで最も魅力的でクールな場所の一つとなりました。
1960年代のシルクスクリーンによる作品は、機械的に大量生産されたように見えるだけでなく、当時の大量消費社会を反映しています。
広告業界での経験を持つウォーホルは、広告の持つ影響力を理解しており、消費者の関心を引くために1960年代の大衆文化を明るく大胆に表現しました。
この章では、その代表的な作品である有名な「キャンベル・スープ缶」や「花」が展示されます。
4.儚さと永遠
ウォーホルは、子供の頃からハリウッドスターに憧れていました。
この章では、1962年に制作したマリリン・モンローやエルヴィス・プレスリー、エリザベス・テイラーといった著名人のシルクスクリーンによる肖像画シリーズが紹介されます。
自身も有名人の1人となったウォーホルは、著名な俳優、アーティスト、ミュージシャン、作家、モデル、上流階級の裕福なパトロンに囲まれるようになり、ポップアーティストとして、アメリカの美術界でも確固たる地位を確立します。
見どころは何といっても、アンディ・ウォーホル美術館の門外不出の名作「3つのマリリン」です。
5.光と影
最終章は、彼の晩年と複雑な生涯に焦点を当てた内容となっています。
アメリカ美術界の頂点に君臨した後、名声と悪評によって、ウォーホルの存在は謎に包まれていきます。
晩年のウォーホルは、生と死、公と私、神聖な文化と世俗的な文化といった、相反する主題と対峙しており、自身の中に大きな矛盾を抱えていました。
死と闇をテーマにし、自殺、自動車事故、事故現場を写した雑誌や新聞の画像を使った「死と惨事」シリーズや、レオナルド・ダ・ヴィンチの壁画にインスピレーションを受けた晩年の代表作「最後の晩餐」シリーズを通して、ウォーホルの生涯に迫ります。
〈数量限定〉グッズ付きチケットも販売
京都単館開催となる本展。
前売券販売期間には「図録付きチケット」「公式トートバッグ付きチケット」や、限定デザインのBE@RBRICK ANDY WARHOL “Cow Wallpaper” 100% & 400%がセットになったチケットなど、数量限定の公式グッズ付きチケットも販売されますので、是非チェックしてみてください。
「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」
会期:2022年9月17日(土)~2023年2月12日(日)
会場:京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10:00–18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館)、12月28日~1月2日
料金:前売券販売期間:8月17日(火)~9月16日(金)
一般 【前売り券】
土日祝/2,000円
平日/1,800円【当日券】
土日祝/2,200円
平日/2,000円大学生・高校生 【前売り券】1,200円
【当日券】1,400円中学・小学生 【前売り券】600円
【当日券】800円
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