エゴン・シーレ展覧会東京
ART

エゴン・シーレの展覧会、約30年ぶりに東京都美術館で開催!2023年1月から

エゴン・シーレ 展示 2023

 

若き天才画家エゴン・シーレ(1890-1918)。

芸術の爛熟期を迎えたウィーンに生き、当時の常識にとらわれない創作活動が元で逮捕されるなど、波乱に満ちた生涯を送り、28歳という若さでこの世を去りました。

 

そんなエゴン・シーレの作品を多数コレクションする、ウィーンのレオポルド美術館から作品が来日。

油彩画とドローイング40点以上を通して、彼の生涯と作品を振り返る大規模な展覧会が、約30年ぶりに東京都美術館で開催されます。

会期は2023年1月26日(木)〜4月9日(日)です。

 

あなたの部屋に合うアートは?
「アート診断」

Q1.希望の価格帯は?

Q2.気になるジャンル・モチーフは?

国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
診断をやり直す

レオポルド美術館からエゴン・シーレの作品が来日

レオポルド美術館

レオポルド美術館外観写真 © Leopold Museum, Vienna, Ouriel Morgensztern

レオポルド美術館は、19世紀後半〜20世紀の美術品約6,000点を所蔵する、オーストリア屈指の美術館です。

当館は、クリムトなどウィーン世紀末に活躍した作家の作品を多数所蔵しており、エゴン・シーレ作品を220点以上所蔵していることから「エゴン・シーレの殿堂」として知られています。

 

レオポルド美術館のコレクションは、クリムトやシーレの作品が評価される以前から、ルドルフ・レオポルドとエリザベス・レオポルド夫妻の審美眼と情熱によって、約50年にわたり収集されてきました。

その後、作品の大部分が1994年に設立されたレオポルド美術館私設財団に寄付され、2001年にレオポルド美術館が開館しました。

 

若き天才画家、エゴン・シーレ

エゴン・シーレ

《エゴン・シーレの肖像写真》 アントン・ヨーゼフ・トルチカ撮影 1914 年 レオポルド家コレクション Leopold Museum, Vienna

1890年、オーストリアで生まれた若き天才画家エゴン・シーレ。

彼は学年最年少の16歳でウィーン美術アカデミーへ入学し、グスタフ・クリムトに才能を認められます。

18歳になると、マティス、ムンク、ゴッホといった国外の巨匠とともに作品が展示されるほどに。

彼は保守的な教育に満足せずアカデミーを退学し、若い仲間たちと新たな芸術集団「新芸術家集団」を結成しました。

 

19歳には独自の表現主義的な画風を確立し、多くの自画像を制作。

ヌードモデルが出入りするシーレの生活が地元住民に受け入れられず、わいせつ画の頒布と少女誘拐の疑いで逮捕、3日間収監されます。

22代で初の個展をドイツで開催し、その後もローマ、ブリュッセル、パリなど欧州各地の展覧会で作品が紹介されます。

メインの画家として紹介された第49回分離派展では、多くの作品が購入され、大きな成功を収めることに。

芸術家としての成功を上り詰める最中、スペイン風邪の流行により妻エディトが亡くなり、シーレもその3日後に28歳という若さで亡くなりました。

 

孤独と苦悩を抱え、ときに暴力的なまでの表現で人間の内面や性を生々しく描き出したシーレ。

彼の表現性豊かな線描と不安定なフォルム、鮮烈な色彩は、自分は何者かを問い続けた画家自身の葛藤にも重なります。

 

「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」

エゴン・シーレ 展示 2023

 

今回の展覧会は、エゴン・シーレの油彩画とドローイング40点以上を通して、彼の生涯と作品を振り返る、国内では過去最大規模の展示となります。

さらに、クリムト、オスカー・ココシュカ、リヒャルト・ゲルストルをはじめとする同時代のオーストリア作家たちの作品もあわせた約120点の作品も公開。

夭折の天才画家エゴン・シーレをめぐるウィーン世紀末美術を全面に押し出した大注目の展覧会。是非お見逃しなく。

 

「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」
Egon Schiele from the Collection of the Leopold Museum – Young Genius in Vienna 1900

会期 :
2023年1月26日(木)~4月9日(日)

会場 : 
東京都美術館(東京・上野公園)

公式サイト :
https://www.egonschiele2023.jp

 

 

関連記事

フランシス・ベーコンとは?画家の生涯と代表作品について詳しく解説

ピカソと並び、20世紀最大の画家の1人と称されているフランシス・ベーコン(1909-1992)。 現存する作品が少ないため、オークション等では高値で取引されることも多く、世界の主要な美術館がコレクションしているほど評価の高い画家です。

フランシス・ケレとは?2022年プリツカー賞に輝いたアフリカ系建築家について詳しく解説

西アフリカ出身の建築家であり、教育者、社会活動家としても知られるディエベド・フランシス・ケレが今年、建築界の最高の栄誉とされるプリツカー建築賞(第51回)を受賞しました。 1979年、ハイアット財団により設立されたプリツカー建築賞

「初期ルネサンス美術」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説

「初期ルネサンス」とは? 「ルネサンス」。 ヨーロッパの美術史を語る上でよく耳にする美術用語ですが、そもそもは、「再生」という意味を指しています。 では、何の再生なのかというと、古代ギリシャ・ローマ時代の華やかな芸術──今で言

「盛期ルネサンス」とは?有名な画家と代表作品について分かりやすく解説

「盛期ルネサンス」とは? ルネサンスは15〜16世紀のイタリアを中心に興った表現様式で、それまでとは一線を画す写実的かつ自然主義・人間中心主義的な絵画や彫刻、建築から哲学までの潮流のことです。 15世紀初頭の初期ルネサンスと比べ

草間彌生の回顧展「Yayoi Kusama: 1945 to Now」香港 M+ で開催!11/12から

2021年11月12日、香港西九龍文化区にオープンした美術館「M+」(エムプラス)。 同館の開館1周年を祝し、草間彌生の大規模個展「Yayoi Kusama: 1945 to Now」が開催されます。 日本国外ではアジア最大規模

TOP