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草間彌生の作品5点が香港オークションで約30億円の売上を記録、需要が高まる草間作品

2023年4月現在、94歳と高齢にも関わらず現役アーティストとして精力的に活動を続けるアート界の女王、草間彌生(1929年-)。

近年、草間彌生の作品はアート市場での需要が高まっており、取引価格が上昇傾向にあります。

2023年4月5日にオークションハウス、サザビーズが香港で開催したイブニングセールでは、過去20年間に制作された草間彌生の作品が同日に5点出品され、約30億円という衝撃的な売上総額を記録しました。

 

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奈良美智、草間彌生など著名アーティストの作品が多数出品

2023年4月5日、サザビーズ香港で「モダンアート」と「現代アート」2つのオークションが開催され、この日の出品リストには、奈良美智や草間彌生など著名アーティストの名前が並びました。

オークション全体の売上は15億2,000万香港ドル(日本円で約254億円)を記録し、11名の作家が過去の最高落札額を更新。

奈良美智の絵画「In the Milky Lake」(2012)は、プレミア付きで1億60万香港ドル(日本円で約17億1,880万円)で落札されました。

 

同日出品された草間彌生の5つの作品は、多くのコレクターの関心を集め、5作品の総取引額は約30億円という脅威の額を記録。草間彌生作品としては過去最高水準の記録となりました。

今回、出品者の名前は明かされませんでしたが、アジアのアートオークションで同一アーティストの作品が複数同時に出品されたのは今回が初めてのことです。

 

ブロンズ製の「南瓜」は約10億5,000万円で落札

5点のうち最も高値で落札されたのは、草間スタジオが2014年に制作したブロンズ製の巨大な南瓜の彫刻作品「Pumpkin(L)」です。

この作品は6,264万香港ドル(日本円で約10億5,000万円)で落札され、日本人作家による彫刻作品の過去最高落札額を更新しました。

 

その次に高い取引値で落札されたのは同じく南瓜の彫刻作品で、黒い水玉模様の「A-Pumpkin(BAGN8)」です。こちらも5,517万香港ドル(約9億2,000万円)の高値で落札されました。

 

草間彌生作品の過去最高落札額は、2022年にフィリップスのオークションで1,090万ドル(現在のレートで約14億5,000万円)で落札された絵画作品「Infinity Nets」が最高記録となっています。

 

「My Heart is Flying to the Universe」(2018)は、約4億4110万円で落札

彫刻作品よりもコレクターの注目を集めたのは、インスタレーション作品「My Heart is Flying to the Universe」(2018)です。

鑑賞者はボックスの外側の穴から中を覗き込むことができ、鏡に映るLEDの光が無限に広がります。

草間彌生の有名な大型ミラールームのインスタレーション作品「Infinity Mirror Room」のように作品の中に入ることはできないもののの、2,580万香港ドル(日本円で約4億4,110万円)の高値で落札されました。

 

同日出品された絵画作品「無限の網,INFINITY-NETS (QNTBH)」(2006)は、2,400万香港ドル(約4億1,006万円)で落札されました。

 

近年さらに需要が高まる草間彌生作品

草間彌生の作品は近年需要が高まっており、2020年にはアートライターのグレッグ・アレンが、草間作品のアート市場での不動の人気ぶりを「クサマ・インダストリアル・コンプレックス(草間の産業複合体)」と呼んでいます。

 

現在、香港の現代美術館M+ではアジア圏で過去最大規模となる草間彌生の回顧展「Yayoi Kusama: 1945 to Now」が開催されているほか、2023年1月から始まった、約10年ぶりとなる「ルイ・ヴィトン×草間彌生」コレクションの発表と、世界主要都市で開催されているコラボレーションキャンペーンといったイベントが、彼女の人気をさらに上昇させています。

 

中国政府の厳しいゼロコロナ政策により、近年は不調続きだったアジアのアート市場。

2022年の美術品売上高は、前年比14%減の112億ドル(約1兆5,000億円)と、2009年以来の最低水準にまで落ち込みました。

今回のオークションでの草間作品の人気ぶりから、香港のアート市場に再び活気が戻ってきたことが伺えます。

さらなる需要増加が期待される草間彌生作品。今後のオークションでも注目が集まりそうです。

 

 

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