2022年11月のおすすめ展覧会!大竹伸朗、名和晃平、冨樫義博など人気作家の展示が目白押し
thisismedia編集部から、2022年11月に開催するおすすめ展覧会をお届け。
東京国立近代美術館では大竹伸朗の16年ぶりの個展が開催、十和田市現代美術館(青森県)では名和晃平の最新作が公開されるなど、全国で注目の展覧会が目白押しの11月。
森アーツセンターギャラリーで開催される冨樫義博展や、千葉県立美術館で開催される江口寿史展も見逃せません。
芸術の秋、公式サイトで最新情報のチェックを忘れずに、ぜひ一つでも多くのアートスポットに足を運んでみてください。
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「名和晃平 生成する表皮」十和田市現代美術館、十和田市地域交流センター
彫刻家・名和晃平の個展「生成する表皮」が、十和田市現代美術館と2022年9月に開館した地域交流センターの2つ会場で開催。
大学院生時代のドローイングシリーズ「Esquisse」から、代表作の「PixCell」や新作「White Code」を含む作品シリーズが公開されます。
展覧会タイトル「生成する表皮(英語:Generative Interface)」は、名和作品に共通する制作概念を表した言葉です。
セル(細胞・粒)で世界を認識するという独自の視点から、ガラスや液体などのさまざまな素材や技法を用い、彫刻の概念を押し広げてきた名和晃平の創作に迫ります。
名和晃平 生成する表皮
会期:2022年6月18日(土)~11月20日(日)
十和田市地域交流センター会期:2022年10月1日(土)~11月20日(日)
会場:十和田市現代美術館、十和田市地域交流センター
開館時間:9:00−17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
料金:
十和田市現代美術館 一般 1800円 十和田市現代美術館 高校生以下 無料 十和田市地域交流センター 無料
「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」国立西洋美術館
ハインツ・ベルクグリューン(Heinz Berggruen)は、世界有数の個人コレクションを作りあげた、ドイツの有名な美術商です。
ベルクグリューンは1948年からパリで画廊を経営し、その傍らでコレクターとして美術品を収集。
1996年には、彼がドイツ政府に売却した165点の美術品をコレクションの基礎として、ベルクグリューン美術館(ベルリン)が開館しました。
ベルクグリューンコレクションの中核を成すのは、パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティ、ポール・セザンヌといった20世紀の巨匠たちの作品です。
ベルクグリューン美術館以外でこれらのコレクションがまとめて紹介されるのは今回が初の試みです。
本展のために選りすぐりの作品97点が来日、そのうち、76点が日本初公開となります。
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
会期:2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)
会場:国立西洋美術館
開館時間:9:30−17:30(金・土曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、10月11日(火)、12月30日(金)~2023年1月1日(日)、1月10日(火)
※ただし、10月10日(月・祝)、2023年1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館料金:
一般 2100円 大学生 1500円 高校生
1100円 公式サイト:https://www.nmwa.go.jp
「ピカソのセラミック-モダンに触れる / Picasso Ceramics: The Modern Touch」ヨックモックミュージアム
ヨックモックミュージアムでは、ピカソと20世紀美術の研究者として有名な河本真理(日本女子大学教授)を監修者に迎え、当館のコレクションである、ピカソが制作したセラミック(陶器)作品を新たな解釈で紹介する展覧会が開催。
ピカソが制作したセラミック作品は、地中海世界の神話や古代美術の影響が伺える一方で、キュビスム的に描かれたモチーフ、人物が度々登場します。
中には、壺の中に壺を描いた作品や、⼥性や⿃の形を模した壺があったりと、ピカソのユーモアに溢れたセラミック作品の魅力を感じられる展覧会です。
ピカソのセラミック-モダンに触れる / Picasso Ceramics: The Modern Touch
会期:2022年10月25日(火)~2023年9月24日(日)
会場:ヨックモックミュージアム
開館時間:10:00−17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)、年末年始
料金:
一般 1200円 学生 800円 小学生以下 無料
「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」京都国立近代美術館
京都国立近代美術館では、ルートヴィヒ美術館(ドイツ、ケルン市)のコレクション作品を紹介する展覧会が開催。
20世紀美術・現代美術に特化した世界有数の美術館として知られている、ルートヴィヒ美術館。
ドイツ表現主義キュビスム、ロシア・アヴァンギャルド、シュルレアリズム、ポップアートから現代のインスタレーション作品まで、現代アートの潮流を総観できる当館のコレクションは、ケルン市民の寄贈をもとに形成されてきました。
2001年には新たに774点のピカソ作品が寄贈され、2012年に就任した40代目館長フィリップ・カイザーの指揮のもと、現代アート作品の収集、斬新な企画展に挑戦し続けています。
本展では、当館に作品を寄贈したコレクターたちに焦点を当て、絵画、彫刻、写真、映像を含む選りすぐりのコレクション152点を公開。
近現代美術とそれを愛したコレクターのたち、大戦後の復興と東西冷戦を乗り越えたドイツの歴史を学ぶことができる本展。
美術史好きならぜひ訪れてほしい展覧会です。
ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション
会期:2022年10月14日(金)~2023年1月22日(日)
会場:京都国立近代美術館
開館時間:10:00−18:00 ※金曜日は20:00まで開館、入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日 年末年始(2022年12月29日(木)~2023年1月3日(火))※ただし、2022年12月26日(月)と2023年1月9日(月・祝)は開館
料金:
一般 2000円 大学生 1100円 高校生 600円
「江口寿史イラストレーション展 彼女-世界の誰にも描けない君の絵を描いている-」千葉県立近代美術館
漫画家・イラストレーターとして活動する江口寿史は、当時の若者の音楽やファッションを意欲的に取り込み、その後の漫画表現、イラストレーションに新風を巻き起こした人物です。
1977年に漫画家デビュー、『すすめ‼パイレーツ』や『ストップ‼ひばりくん!』などの漫画がヒットしました。
1990年代以降にはイラスト制作をメインに活動し、CDジャケットや化粧品とのコラボレーションを経て、日本を代表するイラストレーターとして知られるようになりました。
本展では、江口寿史の45年にわたる仕事を約500点の魅力溢れる作品で紹介。
江口寿史にしか描けない、不思議な魅力を持った女性たちの姿をぜひ目に焼き付けてください。
江口寿史イラストレーション展 彼女-世界の誰にも描けない君の絵を描いている-
会期:10月29日(土)~2023年1月15日(日)
会場:千葉県立近代美術館
開館時間:9:00−16:30 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12月28日〜1月4日)
料金:
一般 500円 高校生・大学生 250円 公式HP:http://www2.chiba-muse.or.jp/www/ART/contents/1657180201211/index.html
「マン・レイと女性たち」神奈川県立近代美術館 葉山館
絵画やオブジェ、映画など幅広いジャンルで活躍した20世紀を代表する芸術家マン・レイ(1890-1976)。
神奈川県立近代美術館 葉山館では、彼がカメラに収めた女性たちに光を当てた「マン・レイと女性たち」展が開催されます。
本展は、マン・レイが芸術家として歩み始めたニューヨーク、シュルレアリスム運動に参加し写真作品を開花させたパリ、第二次世界大戦を逃れ移住したハリウッド、晩年に再び戻ったパリの4章で構成。
絵画、彫刻、オブジェなど約230点もの作品を通して、マン・レイの生涯に迫ります。
マン・レイの恋人で「モンパルナスのキキ」として知られるモデルのキキ、助手でもあったリー・ミラー、ファッションデザイナーのココ・シャネル、詩写真集『容易』でモデルを務めたニュッシュ・エリュアール、作家のガートルード・スタインなど、個性豊かな女性たちが登場します。
同時代を生きた女性たちが、マン・レイの視点でどのように写し出されたのか、ぜひその目でお確かめください。
マン・レイと女性たち
会期:2022年10月22日(土)~2023年1月22日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室1、2、3a
開館時間:9:30−17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(1月9日を除く)、2022年12月29日~2023年1月3日
料金:
一般 1200円 20歳未満・学生 1050円 65歳以上 600円 高校生 100円 公式HP:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2022-man-ray
「冨樫義博展 -PUZZLE-」森アーツセンターギャラリー
魅力的な世界観、愛すべきキャラクター、躍動感のある描写力で、時を経ても読者の心を掴んで離さない漫画家・冨樫義博。
画業35年目を迎える2022年、「冨樫義博展 -PUZZLE-」展が森アーツセンターギャラリーで開催されます。
代表作『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』を中心に、作者直筆の漫画原稿やカラーイラストなど、総数350点以上の原画・制作資料などを公開。
冨樫作品の世界観を感じられる展示空間で、ストーリーが完成されるまでの作家の思考回路に思いを馳せてみてください。
貴重な原画が見られるチャンスをお見逃しなく。
冨樫義博展 -PUZZLE-
会期:2022年10月28日(金)~2023年1月9日(月祝)
会場:森アーツセンターギャラリー
開館時間:10:00−20:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
料金:※全日日時指定制。チケット購入時に入場回(日にち+時間帯)の指定が必要。
一般 2000円 中学生・高校生 1500円 4歳~小学生 1000円 グッズ付 3900円
「大竹伸朗展」東京国立近代美術館
東京国立近代美術館では、日本を代表する現代アーティスト・大竹伸朗の16年ぶりの大回顧展が開催。
大竹伸朗は1980年のデビュー以降、絵画、版画、素描、彫刻、映像、絵本、音、エッセイ、インスタレーションなど幅広いジャンルで作品を発表し続けてきました。
近年ではドクメンタ(2012)とヴェネチア・ビエンナーレ(2013)に参加し、海外でも人気の高い作家です。
過去最大規模の回顧展となる本展は「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」という7つのテーマで構成され、半世紀近くにおよぶ創作活動が一挙に公開されます。
その数およそ500点。作品だけでなく映像と音を使い、大竹伸朗の創作の世界に入り込んだような没入型の展示が見どころです。
大竹伸朗展
会期:2022年11月1日(火)~2023年2月5日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー、2Fギャラリー4
開館時間:10:00−17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし1月2日、9日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10日(火)
料金:
一般 1500円 大学生 1000円
「アルベルト・ジャコメッティ展」エスパス ルイ・ヴィトン大阪
エスパス ルイ・ヴィトン大阪では、2スイス出身の彫刻家、アルベルト・ジャコメッティの展覧会が開催。
本展はフォンダシオン ルイ・ヴィトンが主催する「Hors-les-mur(壁を越えて)」プログラムの一環として、東京・ミュンヘン・ヴェネツィア・北京・ソウル・大阪に設けられた「エスパス ルイ・ヴィトン」でフォンダシオンの所蔵作品を展示する国際的なプロジェクトです。
エスパス ルイ・ヴィトン大阪では、ジャコメッティを象徴する8点の彫刻作品が来日します。
ジャコメッティの作品が見られる貴重な機会をお見逃しなく。
アルベルト・ジャコメッティ展
会期:2022年11月17日(木)~2023年2月26日(日)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
開館時間:12:00−20:00
休館日:ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋に準ずる。
料金:無料
公式HP:https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/osaka
「祈り・藤原新也」世田谷美術館
世田谷美術館では「祈り」をキーワードに、写真家・藤原新也の初期作から最新作までの作品を紹介する大規模個展が開催。
200点以上の写真と添えられた言葉によって、50年以上にわたる藤原新也の表現活動の軌跡を俯瞰するものです。
藤原新也は東京藝術大学在学中に旅したインドを皮切りに、アジア各地を旅し、写真とエッセイによる書籍を発表してきました。
1983年に出版された単行本『東京漂流』はベストセラーとなり、同年に発表された『メメント・モリ*は、若者たちのバイブルとなりました。
旅のはじまりから50年後、大震災直後の東北を歩き、コロナで空っぽになった街に立った藤原新也は、これまでの道程と根幹に流れる人への思いを「祈り」というタイトルに込めました。
祈り・藤原新也
会期:2022年11月26日(土)~2023年1月29日(日)
会場:世田谷美術館 1階展示室
開館時間:10:00−18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:毎週月曜日、12月29日(木)~1月3日(火) ※1月9日(月・祝)は開館、翌1月10日(火)は休館
料金:
一般 1200円 65歳以上 1000円 大学生・高校生 800円 中学生・小学生 500円 公式HP:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00211
「ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ「柔らかな舞台]」東京都現代美術館
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ(Wendelien van Oldenborgh)は、オランダを代表する現代アーティストの一人です。
彼女は20年以上にわたり映像作品やインスタレーション作品を発表し、2017年のヴェネチア・ビエンナーレではオランダ館代表を務めています。
日本初となる個展「柔らかな舞台」では、代表的な映像作品から新作まで6点を公開。
本展の見どころである、舞台セットのようなインスタレーション作品では、1920〜1940年代に活躍した女性の文筆家たちが残した「女性の社会的地位」や「性愛」「戦争」といった問題に関するテキストを取りあげ、それらが今日の社会のどのような側面を映し出すかを探ります。
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ「柔らかな舞台]
会期:2022年11月12日(土)~2023年2月19日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3階
開館時間:10:00−18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(1月2日、1月9日は開館)、12月28日~1月1日、1月10日
料金:
一般 1300円 大学生・専門学校生・65 歳以上 900円 中学生・高校生 500円 公式HP:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Wendelien_van_Oldenborgh/
いかがでしたでしょうか?
現代アートをはじめ、写真、漫画など、全国で様々なジャンルの展覧会が開催されるこの秋。
ぜひこの秋は興味のある展示に足を運んでみてください。
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