おすすめの人気絵本29選!子どもから大人まで楽しめる絵本をご紹介
絵本は、わかりやすい絵と表現で描かれているものが多いので、「子供のための本」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
しかし、簡潔な表現で多くを語りすぎない絵本は、子供はもちろん大人も想像力を掻き立てられるもの。
今回は、子どもも大人も楽しめる、昔から愛され続けている絵本と、新しい絵本をご紹介します。
絵本で懐かしい感覚がよみがえるきっかけになれば嬉しいです。
「アート診断」
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絵本の魅力
絵を楽しめる
絵本は、子供にも伝わりやすい簡潔な文章も魅力ですが、やっぱり絵そのものの魅力が大きいですよね。
一口に「絵本」といっても、絵の手法は一つではありません。
一般的な絵の具で描かれたものがもちろん多いのですが、版画やコラージュ、写真を使ったものまで様々です。
アート作品のように凝った絵のものなど、子供だけでなく大人でも十分に楽しめる絵本はたくさん。
最近では、絵本をインテリアとして飾る人もいます。
親子でコミュニケーションがとれる
絵本は、親子のコミュニケーションをとるのに最高のツールです。
読み聞かせというと「うまく読めないといけないのではないか」「子供が楽しめるように読むのは難しいのではないか」と構えてしまいますが、自然体で読めば大丈夫。
子供は何度同じ絵本を読んでも飽きませんし、字が読めなくてもそのうち内容を覚えてくると声を合わせて一緒に読むことができます。
そうなると、大人も絵本を読むのが楽しくなってきますよ。
想像力が豊かになる
絵本は絵と文章が一体になったものが一般的ですが、絵だけでも内容が想像できるものが少なくありません。
語りすぎないというのが絵本の魅力の一つなので、こんなことが言いたいのかな?と想像しながら読み進められます。
また、絵本には普通の本に比べてページをめくる楽しみもありますよね。
次にどんな絵が出てくるのだろう?と思いながらめくるだけでも、自然と想像力が鍛えられます。
絵本を読んだ後「この続きはどうなったのかな?」と想像するのも楽しいでしょう。
子どもから大人まで楽しめるおすすめ絵本
「クマと森のピアノ」美しいピアノの音色が聴こえてきそうな物語
「クマと森のピアノ」は、イギリスの絵本作家デイビッド・リッチフィールドの作品です。
デイビッド・リッチフィールドは元イラストレーターなので、絵はもちろん素敵なのですが、鮮やかな色彩の中にも少し憂いを感じる深い色使いが魅力です。
森の中で暮らす主人公のブラウンは偶然ピアノと出会い、やがて上手に演奏できるようになって街へ出ていくのですが、街で本当に大切なものや大事な人が誰かに気づきます。
\ ここがおすすめ /
小説家の俵万智さんが翻訳したシンプルな言葉は、ピアノの音色が聞こえてきそうなほど。
成功して華やかな生活だけが幸せではないというメッセージが響きます。
発売日 : 2017/10/3
「ふたりはともだち」友達との関係についてあらためて考えさせてくれる
「ふたりはともだち」はアーノルド・ローベルの絵本で、「がまくんとかえるくん」シリーズの第一作目です。
シリーズは全部で四作あります。
「ふたりはともだち」は国語の教科書にも載っているので、内容は覚えていなくても絵を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?
「ふたりはともだち」は、性格が正反対でもお互いに友達思いで思いやりがある2匹のカエル、がまくんとかえるくんのお話し。
\ ここがおすすめ /
子供が読むと勉強になりますが、大人でも改めて大事なことに気付ける内容です。
落ち着いた色で描かれているので、夜に読むとまったりした気分になれるはずです。
発売日 : 1972/11/10
「おおきな木」優しとはなにかを教えてくれる
「おおきな木」は、一本の木と一人の男の子の物語です。
幼い男の子の成長を見守る木は、どんな姿でも男の子の役に立てることに喜びを感じます。
文字通り「全て」を彼へ与えるのですが、それでも木は幸せに思うのでした。
どんどん姿を変える木に、読んでいるとビックリするかもしれませんし、男の子の行動に憤りを感じるかもしれませんが、最後は「これこそが無償の愛だ」と腑に落ちる作品です。
\ ここがおすすめ /
村上春樹が翻訳を担当していることでも有名ですが、2010年に翻訳し直しています。
時代に合わせてやむなく…とのことですが、前の訳が良かったという声もあるので、図書館などで古いバージョンを探してみるのも面白いでしょう。
発売日 : 2010/9/2
「いつでも会える」大人も感動して泣ける絵本
ミリオンセラー絵本となった「いつでも会える」は、大好きな飼い主のみきちゃんを亡くしたシロが主人公の物語です。
みきちゃんを探し求めるシロの心の動きが伝わってくるので、泣ける絵本として有名になりました。
今作がデビュー作となった菊田まりこは、ボローニャ国際児童図書展で児童賞と特別賞を受賞しており、人気実力ともに申し分ありません。
\ ここがおすすめ /
死とは何かがまだよくわからない子供よりも、大切な人を亡くしたことのある大人にこそ響く絵本かもしれません。
人の死について考えたい時におすすめの1冊です。
発売日 : 1998/11/17
「ちいさなあなたへ」親であることの悩みや喜びが優しく描かれる
「ちいさなあなたへ」は、カナダ出身の絵本作家、ピーター・レイノルズの作品です。
母親は、子供が生まれると親として喜んだり不安になったり、時には悩んだり。
子供が大きくなるにつれて、寂しさを感じることもありますよね。
子供が生まれたばかりの人、これから親元を巣立とうとしている人、もうすぐ巣立とうとしている子供を持つ人、どんな立場の人が読んでも、それぞれに感動するポイントが違って誰の心にも響く作品です。
\ ここがおすすめ /
とてもシンプルな言葉でつづられたこの物語は、アメリカ中の母親を号泣させたともいわれています。
もちろん日本人が読んでも感動したという声が多く上がっており、特に両親におすすめしたい1冊です。
発売日 : 2008/3/6
「幸福な質問」おしゃれでかわいい犬たちが魅力
「幸福な質問」は、おーなり由子の絵本です。
おーなり由子といえばNHKのテレビ番組「おかあさんといっしょ」で作詞も担当しているのでママにはおなじみですね。
おしゃれでかわいい犬のカップルが、色んな場面で「幸福な質問」として相手に質問していく物語です。
恋人やパートナーにプレゼントして一緒に楽しむ人も多いというこの絵本、ぜひ大切な人と一緒に読んでみてください。
\ ここがおすすめ /
気恥ずかしくなってしまうような質問もありますが、こうして言葉にできるのは大切なことなのではと考えさせられます。
コミュニュケーションが取れる良質な一冊です。
発売日 : 1997/2/1
「ビロードのうさぎ」大切なおもちゃやぬいぐるみが愛おしくなる
「ビロードのうさぎ」は、男の子がクリスマスにビロードのうさぎをもらって、大切にしているうちに本物のうさぎになるというお話です。
「大切」という定義、「本物」という定義は人それぞれあるので、読む人によってとても考えさせられる物語です。
\ ここがおすすめ /
元々は100年以上前にイギリスで誕生した物語。それを絵本作家の酒井駒子が訳して絵本にしました。
2007年に発行されて以来、今でも本屋さんで必ず目につく場所に置いてあります。
発売日 : 2007/4/20
「ぼくはきみできみはぼく」相手に素直になれない時に読んでみたい
「ぼくはきみできみはぼく」は、アメリカで生まれたロングセラー絵本。
愛と友情について、子供たちが詩や劇やせりふで物語を進めていきます。
たくさんちりばめれているイラストを担当したのは「かいじゅうたちのいるところ」のモーリス・センダック。
文を担当したルース・クラウスは、子供の視点と感性を大切にした文章で高く評価されています。
\ ここがおすすめ /
翻訳を担当された江國香織さんの生き生きとした軽やかな言葉が心地よい作品。
子供たちのおしゃべりが聞こえてきそうで、優しい気持ちになれます。
発売日 : 2014/10/22
「さむがりやのサンタ」ユーモアたっぷりのサンタが楽しめる
「さむがりやのサンタ」は、クリスマスの一日をサンタクロースがどう過ごしているかを描いた絵本です。
タイトルの通り「サンタなのにさむがり」という少しおかしな設定で、サンタなのにぶつぶつ言いながらプレゼントを配るというクスッと笑える場面もありますが、人間味あふれるサンタクロースの憎めない姿を楽しめます。
\ ここがおすすめ /
こちらは絵がメインの一冊。サンタクロースは赤い服でコロっとしたかわいらしい体型で出てくるため、小さい子供でも親しみやすいのでおすすめです。
発売日 : 1974/10/25
「アライバル」文字がないのに作品世界が味わえる究極の絵本
「アライバル」は、地球ではないどこかの世界に暮らす人々の物語です。
「グラフィック・ノベル」と呼ばれる文字が全くない絵本で、年代を問わず読めますが、子供には少し難解かもしれません。
移民の物語で、人間も出てきますが、見たことのないような生物も出てきて、現実的な要素とファンタジー要素がうまく組み合わさっています。
\ ここがおすすめ /
華やかで派手な絵ではないのですが、セピア調の絵は切なくも温かく心に残ります。
非常に繊細な絵でページ数も多く、読み終えると達成感が得られる究極の絵本です。
発売日 : 2011/3/16
おすすめの名作絵本
「はらぺこあおむし」色彩やコラージュの仕掛けが楽しめる
「はらぺこあおむし」は、あおむしが1日1日別の食べ物を順番に食べては体が大きくなり、最後はさなぎから蝶へと変身する様子が描かれています。
グラフィック・デザイナーをしていた著者のエリック・カールが取った「コラージュ」という手法は、重ね塗りをした絵の具が削れたようなラインが独特で、温かみがあります。
「はらぺこあおむし」は色彩が豊かで目を引きやすく、赤ちゃんも大好きな絵本として知られています。
\ ここがおすすめ /
最近ではなんと破れにくい厚紙素材から普通の紙質まで素材が選べるように。
大きさもミニ版から特大版までバリエーションがあるので、子供の年齢に合わせて選んでみましょう。
発売日 : 1976/5/1
「おおきなかぶ」劇や人形遊びでも人気のある名作
「おおきなかぶ」は、劇や人形遊びでも定番の名作です。
おじいさんが植えたかぶが大きくなりすぎて、おばあさん、孫、犬、猫…と順番に助けに来てくれますが、なかなかかぶが抜けません。
助けに来た人数やかぶが抜けた方法を覚えていない人でも「うんとこしょ、どっこいしょ」の掛け声は覚えているのではないでしょうか。
\ ここがおすすめ /
かぶを抜くために助けがやってくるというストーリーに、子どもは夢中になること間違いなし。
本を読んだ後に、お家でカブ抜きごっこをするのもおすすめです。
発売日 : 1998/3/1
「ぐりとぐら」常に人気絵本ランキングで上位の名作
「ぐりとぐら」は、1967年にシリーズ第一作目が発売されました。
大きなたまごを見つけた「ぐりとぐら」は、たまごを使ってお料理を作ることにしたのですが、森の仲間たちが次々と集まってきます。
やがてとてもおいしそうな料理が出来上がるのですが…という物語です。
作者の一人、中川李枝子は保育士をしており、子供心をくすぐるポイントを上手く押さえています。
\ ここがおすすめ /
ぐりとぐらといえば、登場するおいしそうな食べ物も魅力の一つで、レシピが載っている「ぐりとぐらのてづくりブック」という本も販売されています。
レシピ以外にも人形や折り紙の作り方が載っていますから、気になる人はぜひ探してみてくださいね。
発売日 : 1967/1/20
「100万回生きたねこ」絵本の金字塔的存在
「100万回生きたねこ」は、100万回も死んで、100万回も生きたねこの物語です。
2013年に売上が200万部を超えた大ベストセラーです。
輪廻転生を繰り返すねこは、何度死んでも何も感情が湧いてこなかったのですが、最後の最後で愛を知り、本当の意味での死を迎えます。
\ ここがおすすめ /
本来は「死んでしまって悲しい」となるはずなのになぜか安堵してしまうところが、不思議な物語。
ねこはどんな愛を手に入れたのか、どんな気持ちで死んでいったのか、それを読んでどう感じるのか…ぜひ絵本を手に取って作品の世界にひたってみてください。
発売日 : 1977/10/19
「葉っぱのフレディ いのちの旅」作品のメッセージ性が話題になった名作絵本
「葉っぱのフレディ いのちの旅」は、哲学者のレオ・バスカーリア博士が生涯で1冊だけ描いた絵本です。
物語の始まりは、葉っぱのフレディが、大きな木の太い枝に誕生する場面。
同じような姿をしている周りの葉っぱも、一枚ずつ違って個性的だと気付くフレディ。
1988年に発行された本ですが、多様性についても触れられていて、今読んでもまったく色褪せていません。
\ ここがおすすめ /
この本を読む時は葉っぱを人間に置き換えるのがポイント。
大人はもちろん、子供でもとてもわかりやすく死について理解できる絵本です。
発売日 : 1998/10/1
「三びきのやぎのがらがらどん」北欧民話が名作に絵本に
北欧ノルウェーの民話が絵本になった「三びきのやぎのがらがらどん」は、3匹のヤギが協力して旅をする物語です。
3匹のヤギは、体を大きくするため(太るため)に山を目指すのですが、途中の橋にトロルがいてヤギを威嚇します。
ヤギたちは小さなヤギ、2番目のヤギ、大きいヤギの3匹が順番に橋を渡る中で知恵を使い、見事にトロルに立ち向かいます。
\ ここがおすすめ /
こちらは1965年に発売された人気絵本。
古典的な表現もありますが、リズミカルな言葉づかいとダイナミックなタッチの絵で子供が喜ぶこと間違いなしの一冊です。
発売日 : 2016/1/5
「てぶくろ」現実とファンタジーの切り替わりが見事な名作
「てぶくろ」はウクライナの民話です。
森の中でおじいさんが落とした片方の手袋に動物たちが次々とやってきて暖を取りますが、すぐにいっぱいになってしまい、それでも体の大きな動物もやってきて…というお話です。
みんなで仲良く手袋で暖まる様子はとても微笑ましく、誰も拒まない姿にはほっこりとした気持ちになれます。
お遊戯会の定番でもあるこの絵本は、1965年に出版されたので、幼いころにこのお話の劇をしたという親も多いのではないでしょうか?
大人になってから改めて読んでみるのもおすすめです。
\ ここがおすすめ /
お遊戯会の定番でもあるこの絵本。1965年に出版されたので、幼いころにこのお話の劇をしたという親も多いのではないでしょうか?
大人になってから改めて読んでみるのもおすすめです。
発売日 : 1999/11/1
「はじめてのおつかい」みいちゃんのドキドキ感に思わず共感してしまう名作
「はじめてのおつかい」は、タイトル通り主人公の子供がはじめてのおつかいへ出かける話です。
ワクワクしながら出かけたものの途中で不安になる様子は、子供時代を過ごした大人なら手に取るようにわかるでしょう。
平成や令和生まれの子供たちにはなじみのない場面も登場しますが、おつかいに行くという大冒険に感じるスリルはいつの時代も同じです。
\ ここがおすすめ /
今では珍しい「町の商店」におつかいへ出かけるお話で、親御さんは懐かしく感じるかもしれません。
「昔のおばあちゃんの家、こんな感じだったな」と懐かしくなるかもしれませんね。
発売日 : 1977/4/1
「ノンタン ぶらんこのせて」1970年代から愛される人気キャラクター
「ノンタン ぶらんこのせて」は、数ある「ノンタンあそぼうよ」シリーズの第一作目で、1976年に発売されました。
公園でぶらんこに乗るノンタンは、やってきたお友達に「ぶらんこを譲って欲しい」と頼まれても「だめ だめ」と言って相手にしません。
やがては譲ってあげようと思うノンタンですが、読み進めていくと譲れない理由が見えてきます。
\ ここがおすすめ /
のんたんはブランコをどうやって譲ってあげたのでしょうか?ぜひ絵本を読んで確認してみてください。
みんなが理解できて気持ちよくぶらんこを譲れる方法を考えていく過程が素敵な一冊です。
発売日 : 1976/8/28
「いないいないばあ」元祖「いないいないばあ」遊びの絵本
「いないいないばあ」のタイトルの絵本はたくさんありますが、1967年に発売された松谷みよ子の「いないいないばあ」が元祖といわれています。
擬人化された動物が出てくる「いないいないばあ」もたくさん出版されているなかで、動物が誇張されない姿で登場する本作は、子育ての専門家からも高い評価を得ています。
\ ここがおすすめ /
単純に「いないいないばあ」をしながら進んでいく物語ですが、1辺約20㎝というサイズで子供自身が手に取ってめくりやすいのがポイント。
絵本ならではのめくる楽しみが詰まった絵本として親子で楽しめます。
発売日 : 1967/4/15
おすすめ絵本の人気シリーズ
「もうぬげない」可愛い見た目で大ヒットした人気絵本
「もうぬげない」は、情熱大陸でも密着されたヨシタケシンスケの絵本です。
フォルムがとてもかわいい主人公の男の子は、服がひっかかってぬげなくなってしまいますが、服が脱げなくても生きていけるし仲間も見つけられると思う、と前向きに想像を巡らせます。
男の子がなぜ服が脱げなくなったのか、子供を持つ親なら「なるほどね」となるところですが、子供からすると「だからお母さんは!」となるでしょう。
最後に笑ってしまう衝撃のオチがあるのでお楽しみに!
\ ここがおすすめ /
子供の視点と親の視点、どちらも描かれているので親子で楽しめます。
「本屋さんや図書館で読むときは、ラストで笑ってしまうから気を付けて!」と聞いていても、思わず笑ってしまうオチを、ぜひご自身で確認してみてください。
発売日 : 2015/10/8
「おしりたんてい」ユーモア溢れるキャラクターが大人気
おしりがテーマなので少し下品なのかと思ってしまうかもしれませんが、主人公のおしりたんてい本人はとても紳士的かつ上品に謎を解いていきます。
本の作りが非常に凝っていて、自分で謎を解きながら読み進めることができるだけでなく、迷路があったり、話の本筋とは別に隠し絵があったりと何度も読み返せます。
\ ここがおすすめ /
おしりたんていシリーズは、絵本の他にマンガや読み物のシリーズもあるので、子供の成長に合わせて長く楽しめます。
最後に事件のことがまとめられたニュースしんぶんがついており、トンチがきいていて毎回笑える内容になっているのもポイントです。
発売日 : 2015/1/2
「11ぴきのねこ」1967年刊行以来の大ベストセラーシリーズ
「11ぴきのねこ」は、とらねこ大将と10匹のねこの仲間たちの物語です。
第1作目が1967年に発売されてから、シリーズが全7作ある大ベストセラー。
ねこたちは、島の上で大きな魚が寝ているのを見つけて「みんながこれを見たら驚くぞ」と食べずに持って帰ることを決めますが、気が付くと骨だけになっていて、ねこたちはみんなお腹が膨れているというお話です。
\ ここがおすすめ /
「なんで島の上に魚が寝ているのか」「食べずに持って帰ると決めたのに」など、子供の年齢によって読んで感じるポイントが変わってくるでしょう。
漫画家出身である作者の馬場のぼるのコミカルな絵が特徴です。
発売日 : 1967/4/1
「エルマーの冒険」大人も思わず引き込まれるベストセラーシリーズ
「エルマーの冒険」は、文章が多いので、しっかりと自分で絵本を読めるようになってきた子供が次のステップとして読むのにおすすめです。
エルマーがりゅうの子供が囚われているどうぶつ島へ冒険に出かけるお話で、途中恐ろしい動物たちに出会います。
持って行ったリュックに入っている道具や食べ物を使って、知恵で動物たちに立ち向かうエルマーは果たして無事にりゅうを助けることができるのか、という内容です。
\ ここがおすすめ /
長いストーリーですが、章ごとにしっかり分かれているため目標を持って読み進めることができます。
子供と一緒に読むと、大人も引き込まれてしまう魅力的な絵本です。
発売日 : 1963/7/15
「リトルマーメイド (ディズニー絵本)」ディズニー好きなら手元に置いておきたい名作シリーズ
こちらは言わずと知れたディズニーの名作「リトルマーメイド」の絵本です。
絵本で改めて読むと、映画では曖昧だった設定や登場人物の正しい名前が書かれていることもあり、新たな発見があります。
ディズニー絵本は、映画そのままの絵が使われているので、本が苦手な子供でも抵抗がないでしょう。
\ ここがおすすめ /
本作は2~4歳向けに簡潔な文章でまとめられ、少しストーリーを割愛しており、子供も飽きずに読み切れます。
本の角が丸く、軽くて破れにくいため、小さな子供が持っていても安心です。
発売日 : 2010/7/28
「きつねとたぬきのばけくらべ」親子で楽しむファースト絵本としてもおすすめ
「きつねとたぬきのばけくらべ」は、「いないいないばあ」の作者でもある松谷みよ子が文を担当しており、わかりやすく優しい表現で描かれた文章は「いないいないばあ」に通じるものがあります。
タイトルの通り、きつねとたぬきがばけくらべをするお話なのですが、ばけるのが上手いほうではなく、とんち合戦に勝ったほうが勝ちというルール。
\ ここがおすすめ /
「次は何にばけるかな?」「なんでこれにばけたのかな?」と親子でコミュニケーションを取りながら読むのに最適な絵本です。
発売日 : 1989/1/20
「森の絵本」疲れた心を癒してくれる森のシリーズ絵本
「森の絵本」は、姿や形が見えない「声」に誘われて森へ出かけるお話です。
「声」は大切なものをたくさん教えてくれるのですが、日常生活では見落としてしまいそうな、聞き逃してしまいそうなものが大切なのだと気付かせてくれます。
詩人でもある長田弘が文を、絵本作家の荒井良二が絵を担当しています。
\ ここがおすすめ /
荒井良二といえばお茶目でかわいらしい絵が特徴的ですが、この絵本では落ち着いた美しい色彩が心を落ち着かせてくれます。
子供には少し難しいかもしれませんが、心が疲れてしまった大人が読むととても癒される絵本です。
発売日 : 1999/8/9
「14ひきのひっこし」海外でも大人気のベストセラーシリーズ
「14ひきのひっこし」では、ねずみの一家が寒い冬を越せるように、森の奥をめざしてお引越しするお話です。
引っ越しの途中の冒険や、すみかを見つけてから理想のおうちを作っていく過程はワクワクの連続!
「おうちって、こんな風に作るんだね」と学ぶ子供も多いことでしょう。
\ ここがおすすめ /
「14ひきのひっこし」は国内で500万部、海外で150万部を超える大ベストセラーとなったいわむらかずおの「14ひきシリーズ」の第一作目です。
シリーズ全体にいえることですが、優しいタッチながら細部がとても凝っている絵の数々は見るたびに発見があります。
発売日 : 1983/7/10
「ムーミン谷から」個性的で可愛いキャラクターは時代を超えて人気
「ムーミン谷から」は、自然豊かなフィンランドで生まれた物語の絵本が6冊セットになっています。
アニメの平和的なムーミンのイメージを知っている人は、原作絵本の絵のタッチやストレートな文章表現に戸惑うかもしれません。
自然や他人をありのままに受け止めて、互いの良さを認めるムーミン谷の仲間たちの言葉は、深く心に刺さります。
\ ここがおすすめ /
毎回読み終わった後に心がすっと軽くなるような、そんなシリーズ。
友達との付き合い方も学べるので、子どもの成長にもぴったりです。
まとめ
子供や孫と触れ合うなかで、自分が子供の頃に読んでいた絵本を読み返す機会は多いでしょう。
小さい頃に読んでいた本を大人になってから見返すと、また違った感覚がしておもしろいものです。
古くから読み継がれている絵本はもちろん、新しい絵本もすばらしいストーリーのものが続々と出版されていますので、子供の頃のような無垢な気持ちでぜひ絵本と触れ合ってみてくださいね。
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