CULTURE

ゴッホを題材にした映画7選!「永遠の門 ゴッホが見た未来」などゴッホの魅力に迫る話題作を紹介

世界中で愛されている画家、フィンセント・ファン・ゴッホ

有名な「耳切り事件」や、若くして自らの人生を絶ったゴッホの過酷な生涯は、これまで数多くの映画の題材とされてきました。

今回は、ゴッホの生涯を描いた映画と、ゴッホをテーマにしたドキュメンタリー映画を7つご紹介します。

名俳優がゴッホを演じた話題作から、全カット油絵で製作されたアニメーション映画、業界の裏側に迫るドキュメンタリーなど様々。

ぜひ映画を通して、「炎の画家」と呼ばれたゴッホの魅力を体感してください。

 

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ゴッホを題材にした映画7選

炎の人ゴッホ(1956)

ゴッホ映画と言えばこれ!ゴッホの熱き生涯を描く

牧師の息子フィンセント・ファン・ゴッホは、自身も聖職者になろうとしています。

しかし炭鉱地帯に住む人々の仕事を手伝う彼の毎日は、教会の尊厳を貶めていると判断され破門されてしまうのです。

そんなゴッホのもとへ、パリで画商をしている弟テオドルスがやってきます。

テオドルスの提案に従いオランダに戻ったゴッホは、テオドルスの保護の元、熱心に絵を描き始めるのです。

カーク・ダグラスが主演を演じ、ゴッホの友人のポール・ゴーギャンを演じたアンソニー・クインは、本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

\ ここが見どころ /

絵画への情熱をあふれさせるゴッホの様子は胸に迫るものがあります。たくさんの実物作品の映像は貴重なので、ゴッホ好きは必見の作品です。

1956年公開 監督:ヴィンセント・ミネリ

『炎の人ゴッホ』を観る

 

ゴッホ(1990)

創作を支えたのは兄弟の強い絆

ゴッホの生涯を特に弟テオとの繋がりを色濃く表現して描いた作品。

貧困と困窮の中で絵を描くゴッホですが、なかなか世に認めてもらえません。

そんな兄ゴッホを励ますのは、画商をしている弟のテオ。

兄弟の互いへの思いやりを丁寧に、そしてゴッホの死までを描いています。

ティム・ロスの演じるゴッホはリアルで必見です!

\ ここが見どころ /

ゴッホが大切にした弟との信頼関係にグッときます。生存中と現代で大きく違う評価に、アートと時代の関連性を感じることでしょう。

1990年公開 監督:ロバート・アルトマン

『ゴッホ』を観る

 

ゴッホ 最期の手紙(2017)

ストーリーも映像も斬新。新たなゴッホの物語

ゴッホが亡くなった翌年、彼が弟のテオに宛てた手紙が発見されました。

アルマン・ルーランは、この手紙をテオに届けてほしいと父親から言われます。

アルマンはパリへ向かい、フィンセントの友人で画材商のタンギーに話を聞きますが、テオも兄フィンセントの死後半年後に亡くなっていたのでした。

ゴッホの死は今後の成功を確信していた矢先だったため、アルマンの父親もタンギーも、自殺を疑いはじめます。

\ ここが見どころ /

ゴッホの死の真相に迫るサスペンスタッチなストーリーが、他のゴッホ映画と違っています。油絵を動画化した斬新な映像も見どころですよ!

2017年公開 監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン

『ゴッホ 最期の手紙』を観る

 

永遠の門 ゴッホが見た未来(2018)

ゴッホの瞳に宿った「美」を映像化

画家として全く評価されていないフィンセント・ファン・ゴッホ。

彼は会ったばかりのゴーギャンの「南へ行け」という一言で南フランス・アルルへ渡ります。

広大な畑を歩き、丘に登って太陽に近づき画材を取り出したゴッホは、どこまでも続く風景に絶対的な美を感じるのです。

「永遠が見えるのは僕だけなんだろうか」そう胸に問いかけるゴッホの瞳は、不思議な光を宿していました。

ゴッホを演じたウィレム・デフォーは、本作でヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞しています。

\ ここが見どころ /

世間に評価されないゴッホの苦悩に、現代での評価とギャップを感じ、苦しくなってしまいます。そんなゴッホを癒す雄大な自然には、映画を見ている側も癒されます。

2018年公開 監督:ジュリアン・シュナーベル

『永遠の門 ゴッホが見た未来』を観る

 

ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝(2018)

コレクターの目を通して描かれる新たなゴッホ像

世界随一のゴッホ作品の個人コレクターである、ヘレーネ・クレラー・ミュラー夫人の目を通してゴッホを描いたドキュメンタリーです。

オランダ有数の資産家で4人の娘の母親である彼女は、娘が通う絵画教室で芸術に触れ、絵画のコレクションを始めます。

ゴッホ作品を中心とした彼女のコレクションは、1938年にクレラー・ミュラー美術館として実を結ぶのです。

ゴッホとヘレーネが残した手紙から、芸術と人間の生を探求する二人の真相に迫ります。

\ ここが見どころ /

世界随一のコレクターから見たゴッホ像は、新鮮で魅力的です。絵だけでなく手紙にもスポットを当てた解説は聞き逃せませんよ!

2020年公開 監督:ジョヴァンニ・ピスカーリア

『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』を観る

 

世界で一番ゴッホを描いた男(2019)

職人か芸術家か。ゴッホを描きまくった男の物語

複製画制作で世界の半分以上のシェアを占めている油絵の街、中国の大芬(ダーフェン)。

出稼ぎでこの街にやってきた趙小勇(チャオ・シャオヨン)は、独学で油絵を学び、20年もの間ゴッホの複製画を描き続けています。

いつしか彼には、ゴッホ美術館に行くという目標が出来ました。

そしてついにアムステルダムを訪れた趙小勇は、自分は何をすべきか見つめ直すようになります。

\ ここが見どころ /

ゴッホの複製画を描き続ける男性・趙小勇の日常が描かれた作品。本物を見た男性に湧き上がる感情の変化に注目です!

2016年公開 監督:ユイ・ハイボー、キキ・ティンチー・ユイ

『世界で一番ゴッホを描いた男』を観る

 

フィンセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点(2015)

新たな視点でゴッホを感じられるドキュメンタリー

多くのアーティストに影響を与えてきたゴッホのドキュメンタリー作品です。

彼が弟のテオや友人たちに宛てた手紙や、ゴッホ美術館のキュレーターの解説などから新たなゴッホの世界を紹介。

「自画像」「ひまわり」「ファン・ゴッホの寝室」など代表作も登場し、物語と実物を交えた展開からは、大きな感動を味わえます。

\ ここが見どころ /

ゴッホ美術館の深部まで入る貴重な映像は必見です。ゴッホの人生を追体験できるストーリーは見事で、より強くゴッホを感じられるでしょう。

2015年公開 監督:デイビッド・ビッカースタッフ

 

まとめ

ゴッホを題材にした映画を7作ご紹介しました。

映画の数、種類の多さからも、ゴッホが世界中から愛された画家だったことが分かります。

ぜひ気になる作品をチェックして、ゴッホの生き様、作品の魅力に触れてみてください。

 

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