黒澤明とは?映画の代表作や経歴を詳しく解説
世界中の映画監督や俳優達から愛された鬼才、黒澤明。
「世界のクロサワ」と呼ばれ、映画界のレジェンドとされている彼が作り出す作品は、劇的なストーリー展開とダイナミックな映像表現でヒューマニズムを訴えかけるものでした。
今回は、映画史に多大な影響を与えた名匠、黒澤明の魅力や彼の代表作について解説します。
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黒澤明とは?
世界の映画界に影響を与えた日本の映画監督
日本映画は戦前と戦後に黄金時代と言われており、世界から高い評価を得るような名作が沢山生み出されました。
そして評価を得ていた監督達の中でも、黒澤明は突出した存在でした。
黒澤は1943年に『姿三四郎』で監督デビューを果たし、1998年に88歳で亡くなるまで合計30本の作品を監督しました。
本物のセットや小道具へのこだわり、細部までを記した脚本作りはそれまでの日本映画の歴史を変え、複数のカメラを用いた破壊的な映像描写は世界に衝撃を与えました。
アカデミー賞をはじめヴェネツィア、カンヌ、ベルリン映画祭など数多くの賞を受賞しており、黒澤に影響を受けた有名な映画監督も多く存在しています。
黒澤映画の特徴
黒澤映画の特徴は、動きのある画面構成と、はっきりとした問題意識に基づくぶれないテーマ設定にあります。
モンタージュを始めとしたあらゆる技法を駆使して、ダイナミックに感じられる映像作りにこだわっています。
代表例といえる作品は「七人の侍」で、有名な雨の中の闘いのシーンでは、八台のカメラで同時に撮影し、それらをモンタージュすることで劇的な画面構成にしています。
こうした撮影方法は、時代劇における殺陣などにも使用されています。
また人を斬る時に「シュバッ」という効果音をたてるところなども、黒澤が考え出しました。
黒澤明が与えた影響
黒澤が世界に最も大きな影響を及ぼしたのは「七人の侍」です。
チャップマン大学で映画を教えるデービッド・デサーは「七人の侍」ほど多くの映画に影響を与えた作品はないと言っています。
後にアメリカではある村に雇われた1人の侍が、他の侍達とチームを組んで野武士の略奪から村を守る物語は、「荒野の七人」としてリメイクされました。
この物語の要素は「アベンジャーズ」「オーシャンズ・イレブン」「バグズ・ライフ」など、多くの映画に取り入れられています。
ジョージ・ルーカスは、「スター・ウォーズ」第1作の構想は、黒澤作品の「隠し砦の三悪人」から影響を受けたものと言及しています。
黒澤明の経歴
生い立ち
黒澤は1910年3月23日、東京府荏原郡大井町(現東京都品川区東大井三丁目)にて父・勇と母・シマの4男4女の末っ子として生まれました。
よく家族で映画を観に行き、連続活劇やウィリアム・S・ハート主演の西部劇をよく観ていたそうです。
1915年に南高輪幼稚園に入園。翌1916年に南高輪尋常小学校に入学し、1917年に黒田尋常小学校に転入しました。
当時の黒澤は知能的に遅れており、泣き虫のいじめられっ子でした。
担任は黒澤が描いた絵をとても褒め、以来、黒澤は絵を描くことが好きになり、同時に学校の成績も伸び、級長になりました。
画家時代
黒澤は中学在学中に画家を目指し、小林萬吾主宰の同舟舎洋画研究所に通っていました。
1927年に京華中学校を卒業。後に川端画学校に通い、1928年に油絵『静物』が第15回二科展に入選しました。
1929年には造形美術研究所(プロレタリア美術研究所)に通い、日本プロレタリア美術家同盟に参加。洋画家の岡本唐貴に絵を学びました。
同年12月の第2回プロレタリア美術大展覧会では5つの政治色の強い作品を出品。
翌1930年の第3回プロレタリア美術大展覧会では『反×ポスター』を出品したところ、官憲に撤回されてしまいました。
そのうち政治的主張ができないまま絵を描くことが嫌になり、絵に対する情熱を失います。
「姿三四郎」で監督デビュー
黒澤が初めて監督した作品は、1943年の「姿三四郎」でした。
「姿三四郎」は当時の日本映画界では珍しく新鮮味とユーモアがある作品でした。
アクション描写、卓越した演出技術などが高く評価され、1943年3月に国民映画賞奨励賞を受賞し、12月には優れた新人監督に贈られる山中貞雄賞を受賞しました。
黒澤は新人監督として一気に注目されることになり、東宝重役の森岩雄は「黒澤さんの監督としての地位は、この処女作一本で確立したといってもいいであろう」と言及しています。
「羅生門」で国際的な名声を獲得
1950年、黒澤は大映から映画製作を依頼されて『羅生門』を監督しました。
作品は橋本忍が芥川龍之介の短編小説『藪の中』を脚色したシナリオが元になっており、黒澤が同じ芥川の短編小説『羅生門』のエピソードなどを付け足して脚本を編集しました。
作品は、1951年9月にヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。さらに第24回アカデミー賞で名誉賞を受賞するなど海外で多くの称賛を受けました。
『羅生門』は欧米が日本映画に注目するきっかけとなり、日本映画が海外進出するきっかけになったのです。
また、1つの物語を複数の登場人物の視点から描く話法は、多くの作品で繰り返し使われることになりました。
ハリウッド進出と挫折
1967年4月、真珠湾攻撃が題材の戦争映画『トラ・トラ・トラ!』を20世紀フォックスと共同製作し、黒澤が日本側部分を監督することになりました。
黒澤は東映京都撮影所で撮影を始めましたが、黒澤の演出方法に納得がいかないスタッフとの間に軋轢が生じたことや、軍人役に演技経験のない財界人を起用したことから、スケジュールは大幅に遅れてしまいました。
黒澤の映画制作の方法とハリウッドの映画制作の方法は折り合わず、遅れを無視できなくなった20世紀フォックスにより事実上の解任が決定。
1968年12月に監督を降板することが発表されました。
晩年
晩年期の作品は、家族や師弟などの身近な関係性がテーマとなり、自伝的な要素が多くなりました。
1993年の『まあだだよ』では内田百閒をめぐる師弟愛を描き、これが黒澤の最後の監督作品となりました。
1995年3月に定宿である京都の旅館「石原」にて執筆中に転倒骨折。
脚本は完成することなく、以降は車椅子生活となりました。
1998年9月6日午後0時45分、東京都世田谷区成城の自宅で脳卒中により死去。88歳でした。
9月13日に黒澤フィルム・スタジオでお別れの会が開催され、仲代達矢、香川京子、千秋実、侯孝賢、岡本喜八、司葉子、谷口千吉など約3万5000人が参列しています。
黒澤明の代表作品
姿三四郎(1943年)
黒澤明の記念すべき初監督作品。
明治15年、柔術を志していた三四郎でしたが、矢野正五郎と出会い柔道の素晴らしさを目の当たりにした三四郎は矢野を師と仰ぐことに。
厳しい修行のおかげでみるみる力をつける三四郎は「修道館の四天王」と呼ばれるほど強くなりました。
しかし、それはいつしか慢心を生み、無頼の徒を相手に大乱闘を起こしてしまい…。
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柔道の素晴らしさを知った主人公姿三四郎が、柔道を通じて人間的に成長していく姿を繊細かつダイナミックに描いた痛快娯楽作品です。
羅生門(1950年)
芥川龍之介の短編小説が原作であり、黒澤が世界的に評価されるきっかけとなった作品です。
平安時代。激しい雨が降る羅生門の廃墟で旅法師と杣売りが首を傾げていました。
そこへ走り込んで来た下人の問いに2人は不思議な話を語り始めます。
盗賊・多襄丸が森の中で武士の夫婦を襲い旦那を殺害したというが、検非違使庁での3人の証言には相違が…。
公開当時は、難解なストーリーゆえに国内での評価はそれほど高くなかったものの、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、黒澤の名が世界に広まりました。
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三船敏郎をはじめ、森雅之、京マチ子、志村喬、千秋実など当時の実力派スターが集結しており 、人間のエゴイズムを見事に表現したエンターテイメントです。
七人の侍(1954年)
世界中の映画人に多大な影響を与えた世界のクロサワの代表作がこちら。
麦の刈り入れが終わる頃、ある農村は野武士たちの襲撃を警戒していました。
長老・儀作は、村を守るために侍を雇って戦うことを決意します。
やがて食い詰めた7人の浪人が集まり、村人たちと騒動を起こしながらも戦に備えるのですが…。
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黒澤はマルチカム方式という、さまざまな角度から複数のカメラで同時に1つのシーンを撮影する手法を日本映画で初めて取り入れ、迫力の映像を作り出しました。
人間味あふれる人物描写や、野武士と侍たちの壮絶な戦いに圧倒されます。
隠し峠の三悪人(1958年)
国を滅ぼされた大将が、世継ぎの姫と軍用金を抱えながら、危機的状況を何度もくぐり抜けるというストーリー。
黒澤作品の中でも特に娯楽色の強い1本と言われています。
狂言回しの百姓2人が、『スター・ウォーズ』の登場キャラであるC-3POとR2-D2の元になったという話は有名です。
戦国の乱世に、山名家と一戦を交え、敗れ去った秋月家の侍大将・真壁六郎太は、世継ぎの雪姫と数名の残党と共に隠し砦にこもりました。
秋月家再興のため、同盟国である早川領への脱出を計画。それには敵地を通って早川領へ抜けるほかに道はありませんでした…。
次々襲い掛かる困難を危機一髪で潜り抜けていくシーンは、迫力満点で爽快です。
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狂言回しの百姓2人が、『スター・ウォーズ』の登場キャラであるC-3POとR2-D2の元になったという話は有名。2人のキャラクターにも注目です。
用心棒(1961年)
「用心棒」は、ハムレットの『血の収穫』を元に、時代劇に西部劇の要素を取り込んだ娯楽活劇。
やくざと元締めが対立するさびれた宿場町へ一人の浪人者がやって来ます。
立ち寄った居酒屋のあるじに早くこの町を出ていった方がいいと言われますが、その男は自分を用心棒として売り込み始めました。
やがて男と関係する二つの勢力は対立を深めていき…。
黒澤監督が波に乗ってきた頃の作品で、日本刀VS拳銃の攻防戦などパワフルかつ急速な展開の中にユーモアが散りばめられています。
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黒澤監督が波に乗ってきた頃の作品であるとも言える一作。日本刀VS拳銃の攻防戦などパワフルかつ急速な展開の中にユーモアが散りばめられています。
椿三十郎(1962年)
『用心棒』のヒットに続き、続編として作られた本作は、三十郎と名乗る浪人が、家老たちの不正を暴こうとする若侍を助けて大暴れする娯楽作です。
森の中の社殿で、9人の若侍たちが密談していました。
次席家老の汚職を城代家老・睦田に告げるも相手にされず、ただし大目付・菊井の賛同を得ることに。
しかし、突如現れた浪人が「菊井こそが黒幕だ」と言い放ちます。
すると、菊井の手勢が社殿を取り囲み…。
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なんといっても見どころは迫力満点の殺陣シーン。城代家老の奥方と娘など個性的な顔ぶれだけでなく、「用心棒」に引き続き、三船敏郎と仲代達矢が共演しています。
赤ひげ(1965年)
江戸時代に幕府が設置した小石川養生所を舞台に、所長の通称・赤ひげと青年医師、そこを訪れる人々の交流を描いたヒューマンドラマ。
3時間を超える超大作ですが、途中で見飽きることがありません。
赤ひげを演じた三船敏郎は、本作が最後の黒澤作品への出演でした。
江戸時代、長崎で医学を学んだ青年・保本は、医師見習いとして小石川養生所に住み込みます。
しかし、所長・赤ひげに反発する保本は、養生所の禁を犯して破門されることを望むようになり、ある時赤ひげの診断を誤りだと指摘し…。
井出雅人、小国英雄など、黒澤映画常連チームによる作品で、“赤ひげ”役を演じた三船敏郎がヴェネチア映画祭男優賞を受賞しました。
\ ここがおすすめ /
井出雅人、小国英雄など、黒澤映画常連チームによる作品で、“赤ひげ”役を演じた三船敏郎がヴェネチア映画祭男優賞を受賞しました。 俳優陣にも注目の映画です。
影武者(1980年)
戦国スペクタクル巨編。
武田信玄の影武者として生きた男の人生劇を絢爛な映像で描いています。
戦国時代、家康の野田城攻めの際に、鉄砲で撃たれこの世を去った武田信玄。
弟信廉は信玄死すの報を打ち消すため信玄の影武者を立てました。
男は盗みの罪から処刑されるところを信玄と瓜二つだったことから助けられますが、男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも辛いことでした…。
内容の面白さより絵画的な芸術性を主張した作品で、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しています。
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プロデューサーにコッポラ、ルーカスといった豪華映画人を迎え、改めて“世界のクロサワ”を世界へ知らしめた戦国時代劇です。
乱(1985年)
シェイクスピアの『リア王』を元にした作品。
毛利三兄弟の物語に翻案して描いた絢爛豪華な戦国絵巻と言えるでしょう。
過酷な戦国時代を生き延びてきた猛将、一文字秀虎。
70歳を迎え、家督を3人の息子に譲る決心をしました。長男太郎は家督と一の城を、次郎は二の城を、三郎は三の城をそれぞれ守り協力し合うように命じ、自分は三つの城の客人となって余生を過ごすと告げました。
しかし、秀虎を待っていたのは息子たちの反逆と骨肉の争い。やがて、秀虎はショックのあまり発狂してしまい…。
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黒澤が「自分のライフワークであり人類への遺言でもある」と言っているファン必見の作品です。
夢(1990年)
黒澤明が、自分の見た夢をもとに作ったオムニバス作品です。
「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤富士」「鬼哭」「水車のある村」の8話が収録されています。
「日照り雨」は、屋敷の門前で、日照り雨に見舞われた幼い”私”が主人公。
こんな日には狐の嫁入りがあり、それを見たら恐ろしいことになると母に忠告されましたが、それでも森へ行くと、霧の中から花嫁行列が現れました。
木陰で覗き見る私に対し、行列は気づいた素振りを見せ…。
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CGによる幻想的な映像美の中に、自然を重んじて文明への警鐘を鳴らす黒澤明の思いが投影されているかのような作品。
まあだだよ(1993年)
黒澤が敬愛する随筆家・内田百聞とその門下生たちとの交流をほのぼのとした雰囲気で描いたドラマ。
昭和18年の春。先生は生徒たちに、作家活動に専念するために退職することを告げましたが、退職後引っ越した家にも門下生たちは遊びにやってくるように。
ある日、先生の還暦の祝宴が開かれていたその時空襲がやって来ました。
空襲で家を焼かれた先生と奥さんは、知人に借りた三畳一間の掘建て小屋で暮らすようになりましたが……。
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ほのぼのとしたエピソードでありながらも、宴会のシーンでは持ち前である活劇のダイナミズムを感じさせる作品。
晩年の黒澤を支えた盟友・本多猪四郎の遺作でもあります。
黒澤明についてもっと知る
黒澤明 増補決定版 生誕110年(文藝別冊)
生誕110年を迎え、現在も愛され語り継がれている世界のレジェンド・黒澤明の全貌にせまる決定版です。
ヴェンダース、コッポラ、ビートたけしなどの有名な映画人の対談なども載っています。
井上陽水のエッセイもあり、映画界だけではなく音楽界からも黒澤が愛されていることがわかります。
黒澤明の映画 喧々囂々(けんけんごうごう)
日本映画の先頭に立ち続け、世界的にも知名度が高かった黒澤明。
黒澤映画は公開当時、国内の新聞・雑誌等でどう評価されていたのでしょうか。
50年、全30作の黒澤映画の歴史書として賞賛や酷評も含め様々な批評を紹介しつつ、作品の真価を緻密に論じていきます。
人間 黒澤明の真実:その創造の秘密
黒澤明監督没後20年の2018年に、黒澤明を30年以上にわたり研究してきた著者によってその集大成が語られています。
個性的で奇抜な絵を描き、「劣等生」と呼ばれていた黒澤明はどのようにして映画界のトップクリエイターとなったのでしょう。
黒澤明の真の人間像を探るファン必読の入門書です。
黒澤明ー日本映画の巨人(ちくま評伝シリーズ)
ハリウッドに、そして世界の映画界に多大な影響を与えた世界のクロサワ。
人間の真の姿を描くことにこだわり、追求していた「泣き虫の黒ちゃん」がどのようにして「世界のクロサワ」になったのか、その情熱に満ちた闘いの日々、若き日に味わった挫折を描いています。
蝦蟇の油:自伝のようなもの
黒澤明が作られた過程を本人の手によって描いた作品。
黒澤作品やその時代背景などについて記載されています。
様々なエピソードやユーモラスな想い出が綴られており、映画と同様に読み飽きることがありません。
黒澤の映画への熱意、不正義な権力への反発心、人間という存在への愛が描かれています。
まとめ
当時の人々にとっては衝撃的かつ革新的な映画を製作した黒澤明は、世界の映画史を変えたと言っても過言ではありません。
黒澤がこの世界からいなくなっても、黒澤映画が生み出した技術や信念は現代映画に受け継がれ、彼の魂は映画界で永遠に生き続けていくでしょう。
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