オラファー・エリアソンワイン
CULTURE

オラファー・エリアソンが「シャトー・ムートン・ロートシルト」2019年ヴィンテージボトルのアートラベルをデザイン

世界的に有名な現代アーティスト、オラファー・エリアソンが、高級ワインメーカー「シャトー・ムートン・ロートシルト」のラベルをデザインしました。

シャトー・ムートン・ロートシルトのワインラベルはこれまで、

マルク・シャガール

サルバドール・ダリ

ジョアン・ミロ

フランシス・ベーコン

キース・ヘリング

ジェフ・クーンズ

ニキ・ド・サンファル

アンディー・ウォーホル

など、名だたるアーティストたちがデザインを手がけてきました。

オラファー・エリアソンは今回、2019年ヴィンテージボトルのラベルとして「ソーラー・アイリス・オブ・ムートン」を発表しました。

 

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シャトー・ムートン・ロートシルト

シャトー・ムートン・ロートシルト(Château Mouton Rothschild)は、フランスのボルドー市から北西に50km離れたメドック地区にあるワイン農園です。

1853年にイギリスの実業家ロスチャイルド家がシャトー・ブラン・ムートンを買収し誕生しました。

ボルドーワインの頂点に君臨し続ける王者であるとともに、新たなワインの世界を切り開いてきた開拓者でもあります。

特に豪奢で明朗、堂々たる味わいのスタイルと、アートラベルや共同事業などビジネス面でも挑戦を続けており、ワイン愛好家たちの興味を掻き立ててきました。

 

アンディ・ウォーホルなど、巨匠たちデザインした「アートラベル」

1924年から始まった、ヴィンテージごとに異なる芸術家がラベルをデザインした「アートラベル」は、記念日を祝うワインとして、また愛好家のコレクションとしても長年愛され続けています。

制作されたアートラベルは1962年に完成したシャトー内の美術館に展示され、ボルドーの文化遺産となります。

 

芸術家たちが描いたラベルは、それぞれの時代や価値観を強く反映し、歴史的な価値を持ちます。

シャトー・ムートン・ロートシルトの紋章である雄羊や、ブドウの木、ワインの制作過程は、芸術家たちのインスピレーションの源になっています。

 

シュールレアリズムの代表的な画家、サルバドール・ダリがデザインした1958年のワインラベル。

彼は紋章である雄羊を子供が描いたような絵で表現しました。

 

ワイン愛好家として知られるフランシス・ベーコンがデザインした1990年のワインラベル。

ワインをこよなく愛したベーコンは、ワイングラスを囲むように、奇妙な肉体モチーフを描きました。

 

ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルがデザインした1975年のワインラベル。

彼はアートラベルを1924年に始めたフィリップ男爵をモデルにデザインしました。

 

ドイツ最高峰の画家、現在89歳のゲルハルト・リヒターがデザインした2015年のワインラベル。

絵の具が混ざり合う様子は、ワインの原酒を混ぜ合わせているシーンや、ワインの芳醇さを想像させます。

 

韓国出身で日本を拠点に活動する現代アーティスト、李禹煥(リ・ウファン)がデザインしたワインラベル。

深いワインレッドのミニマムな点描でシンプルに仕上げられています。

 

2019年ヴィンテージボトルのデザイナーにエリアソンが選出

そして今回、2019年ヴィンテージボトルのデザイナーにオラファー・エリアソンが選出されました。

シャトー・ムートン・ロートシルトの共同所有者であるジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロートシルトは、

私は長年にわたり、オラファー・エリアソンの作品に魅了されてきました。

2016年のヴェルサイユ宮殿での展覧会は私にとって決定的な瞬間で、「いつか、オラファー・エリアソンはシャトー・ムートン・ロートシルトのアーティストの一人になるだろう 」と自分に言い聞かせました。

と語っています。

毎年、世界的な現代アーティストを招き、敷地全体を展覧会場として公開しているヴェルサイユ宮殿。

2016年はオラファー・エリアソンが繊細かつ大胆な発想の巨大な滝を展示し、話題を呼びました。

 

オラファー・エリアソンについておさらい

オラファー・エリアソンはアートを介してサスティナブルな世界の実現に向けた作品を発表し、国際的に高い評価を得ているアーティストです。

彼は1967年にデンマーク・コペンハーゲンで生まれました。

王立デンマーク芸術アカデミーで学び、現在はベルリンとコペンハーゲンを拠点に活動しています。

 

ソース

ソース

エリアソンは、光・水・気温といった自然の要素を使ったインスタレーション作品で知られています。

95年の第46回ヴェネチア・ビエンナーレを皮切りに、世界各地でグループ展や国際展などに参加しています。

2003年にロンドンのテート・モダンで人工の太陽と霧を出現させた個展「The Weather Project」が大成功を収め、世界中で話題になりました。

 

1995年、エリアソンは自身の研究所として、4階建て3万平方メートルの巨大な工場跡地を改装したスタジオをベルリンに設立しました。

このスタジオには外部の研究者も含め、建築家やガラス作家など総勢約100名が働いています。

スタッフに無料で提供されるランチは、屋上で育てられたハーブや地産地消にこだわった料理ばかり。

毎日巨大なテーブルをスタッフ全員で囲み、食事を摂ります。

僕たちはもっと食に関心を持つべき。

食は僕らの行動のすべてに影響を与えているし、いい食卓を共に囲むことは、他者への気遣いを高めることでもあると思う。

料理に込める情熱やアイデアはスタジオの空気を驚くほど良くしてくれるし、僕の作品にもいい影響を与えたよ。

とエリアソンは、食に対する考えを語っています。

 

2020年には、日本で10年ぶりとなるエリアソンの展示「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が東京都現代美術館で開催されました。

同展は、再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけを中心に構成されました。

エリアソンは自分の作品を通して気候変動、環境問題、持続可能な社会の解決を促そうとしています。

 

エリアソンがデザインした「ソーラー・アイリス・オブ・ムートン」

今回、2019年ヴィンテージのボトルを飾るアートワークとしてエリアソンがデザインした「ソーラー・アイリス・オブ・ムートン」。

ソーラー・アイリスは太陽観測衛星を意味し、シャトー・ムートン・ロートシルトのブドウの木と太陽の軌道を暗示しています。 

ブドウの栽培に費やされる昼と夜のそれぞれの時間を描いたこの地図は、ワインが育つ条件や環境との密接な関係を物語っています 。

ラベルの上半分は黄色で昼を表し、アナレンマ(地球に対する太陽の軌道を示す8の字型)がデザインされており、下半分は夜の闇を表す深い青色となっています。

ラベルの中央は丸く切り抜かれ、中のワインを見ることができるようになっています。

 

オラファー・エリアソンが選ばれた2019年ヴィンテージボトル。価格は721ドルとなっています。

今後も各時代を代表するアーティストが、デザインの担い手として選ばれていくのでしょう。

シャガール、ピカソ、キース・ヘリングなど、他にもアーティスティックなワインラベルがありますので、ぜひシャトー・ムートン・ロートシルトの公式ホームページも覗いてみてください。

シャトー・ムートン・ロートシルト公式HP(日本語)
https://www.chateau-mouton-rothschild.com/?lang=ja

 

 

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