DIYシルクスクリーン
CREATIVE

シルクスクリーンとは?オリジナルTシャツ・グッズを簡単に作る方法

シルクスクリーンは、布などにロゴや文字を印刷し、簡単にオリジナルアイテムが作れる印刷技法。

「印刷」と聞くと難しそうだと思ってしまいますが、材料は安く簡単に手に入れられる他、初心者にも始めやすい印刷技法としてTシャツなどのグッズ作成におすすめです。

無地のTシャツやカバンなどにひと手間かけて、オリジナルの作品を作ってみましょう!

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シルクスクリーンとは?

孔版印刷のひとつ

シルクスクリーン印刷とは転写ではなく、印刷物にインクを落とすことで色を乗せる技法で、孔版印刷のひとつです。

四角い枠に細かい網の目のスクリーンを張り、デザインに応じて孔(突き抜けている穴)を開けて、生地にプリントします。

昔はスクリーンにシルクを使っていましたが、今はシルクよりも扱いやすいポリエステル製のスクリーンが主流です。

 

様々な素材に印刷可能

シルクスクリーンでは、油性インクも水性インクも両方使えるため、布以外にも紙や金属、プラスチックなど様々な素材に印刷ができます。

シルクスクリーンに使用する版は柔軟性があるので、大きな曲面など固定しにくい物への印刷はできませんが、少しのカーブであれば印刷ができます。

 

シルクスクリーンの魅力

安価な材料で手軽に始められる

シルクスクリーン 100円ショップで手に入る

シルクスクリーンは、大がかりな機械は不要で、安価で手軽に始められるので広く普及したといわれています。

シルクスクリーンに使う道具は、近所にあるホームセンターや100円ショップなどでも簡単に揃うので、思いついたときにすぐ始められるのがポイント。

難しく考えずに、まずは道具を揃えてみませんか?

 

色落ちの心配がない

シルクスクリーン 洗濯できる

布に印刷する場合、特にTシャツに印刷するとなれば、洗濯できるか心配になると思いますが、油性インクを使ってしっかり乾かし、圧着すれば洗濯は可能です。

帽子やカバンに印刷しても、印刷物が洗濯できる素材であれば、もちろん洗濯OK!

雨が降っても汗をかいても問題ないのは嬉しいポイントですよね。

 

同じ版を何度も使える

版は洗うことで何度も使えるので、一度製作して気に入った版ができたら、洗って複数回使いましょう。

学校や会社、子供会などでお揃いのTシャツ・グッズをたくさん作る場合は、業者に頼むより安く作れることもあります。

みんなでワイワイ作るのも楽しく、思い出にもなるのでイベントにもおすすめです。

 

手作りならではの味が出せる

シルクスクリーン インク

手作りのシルクスクリーンは、機械を利用しないため、すべての仕上がりが同じになるとは限りません。

インクが滲んだり、孔がインクで目詰まりしたりして擦れてしまうこともありますが、それが手作りならではの味になります。

オリジナリティあふれる一点が作れると、見るたびに作ったときのことを思い出せますよね。

 

シルクスクリーンの注意点

デザインを変えたい場合は版から作り直す必要がある

手軽で簡単にできるシルクスクリーンですが、デザインを変更する場合や、デザインのサイズを変える場合は、版の作り直しが必要です。

印刷してみると、思っていた感じと違うこともありますが、なるべく大きさやデザインを見ながら、しっかりと印刷後をイメージして版を作り始めましょう。

色の変更なら、版を洗ってインクを変えれば簡単にできますよ。

 

複雑な柄には対応できない

シルクスクリーン 複雑な柄

版を使って大量に印刷できるシルクスクリーンは、複雑な柄には向きません。

柄が複雑だと、デザインを切り抜く際に失敗する確率も高くなります。

インクを何色か使うことも可能ですが、色の分だけ版が必要になるため、ズレたりボヤけたりして初心者にはなかなか難易度が高いので、なるべく単色で簡単な柄からはじめてみましょう。

 

シルクスクリーンのおすすめキット

Tシャツくんセット

Tシャツくんセットは、届いたらすぐにTシャツが作れる専用セットです。

オリジナルの専用紙にデザインを描き、デザインの露出、ブラッシング、印刷の4ステップで、お店で売っているような、クオリティの高いTシャツが作れると好評のセット。

少しコツは必要ですが、何度か作ってコツを掴めば家族みんなで楽しめます。

太陽精機 Tシャツくんセット

31,000円 (税込)

Tシャツプリントづくりがすぐに楽しめるフルキットです。

 

SURIMACCA(スリマッカ)

SURIMACCAは、シルクスクリーンのフレームキットの商品名で、フレームとへらがセットになっています。

プラスチック製のパーツを組み合わせることで、なんと7種類のフレームが作れるのですが、へらは1種類ながら辺の長さがそれぞれ違うので、7つのすべてのフレームに対応できるというとても有能な商品。

版はSURIMACCA販売会社「JAM」の WEBSHOPで作ってもらえます。

SURIMACCAセット

4,730円 (税込)

SURIMACCAはブロックのようにつなぎ合わせると、あっという間にシルクスクリーンフレームになります。

 

MiScreen A4

MiScreen A4は製版機でオリジナル生地の印刷を手掛けている、ベビーロックプリンティングが販売している商品。機械を作っているのは印刷機でおなじみのRISOです。

MiScreen A4があれば、複雑なデザインでもパソコンで機械にデザインを取り込むだけで、簡単に製版が可能。

幅は35.9cmとコンパクトなので、一人でも運びやすく、作った版はもちろん複数回使えます。

小型デジタルスクリーン製版機 MiScreen a4

270,600円 (税込)

最大A4サイズのマスターが製版できる,卓上サイズの小型デジタルスクリーン製版機です

 

シルクスクリーン印刷を行うために必要な材料と道具

版を作るための材料

シルクスクリーン印刷では、まず版を作成します。

 

 <版に必要なもの>

 木枠

 テトロン紗などの布

 タッカー(布を木枠に固定するステイプル)

 カッティングシート

 カッターナイフ

 はさみ

 

木枠は100円ショップで売っている額縁やコルクボード、刺繍枠などが使えます。

カッターナイフはデザインを切り抜くため、はさみは布やカッティングシートを切るために使いますが、普段家で使っているものでOK。

テトロン紗やタッカーについては、後ほど詳しく説明します。

 

印刷するための材料

版ができたらいよいよ印刷です。

 

 <印刷に必要なもの>

 アクリル絵の具

 へら

 太めのマスキングテープ

 不要な布やウエットティッシュ

 台紙(厚手の画用紙など)

 ドライヤー

 アイロン

 

マスキングテープはカッティングシートと布を貼り付けるために、台紙は印刷で裏写りしないように使います。

道具がインクで汚れると印刷物に不要な汚れがつくので、インク汚れは常に不要な布などでふき取るのですが、これも家にあるもので問題ありません。

 

タッカー

タッカーはステイプルで、DIYでもよく使われるアイテムです。

特別なものは必要ないので、普段使っているものがあればそれを使ってくださいね。

タッカーがなくても、普通のステイプルや画鋲で代用できますが、しっかりと版を張るためにはタッカーが一番おすすめです。

SUN UP 2ウェイメタルタッカー強力型

1,098円 (税込)

丈夫なメタルボディ。

 

ハサミ

ハサミは、スクリーン用の布やカッティングシートを切る際に使用するのですが、簡単な図柄はカッターを使わずにハサミで切ってしまいましょう。

ハサミは家にあるもので十分ですが、布を切る場合は刃こぼれしたハサミだと上手く切れないことがあるかもしれません。

スクリーン用の布を厳密なサイズに切る必要はありませんが、普通のハサミで布が切りにくい場合は裁ちばさみを使うといいですよ。

[ロザリー] 裁ちばさみ

1,480円 (税込)

縫製や手芸などのハンドメイドで大活躍の”裁ちばさみ”です。

 

ドライヤー

印刷した後は、ドライヤーでインクを乾かしますが、もちろん家にあるドライヤーで問題ありません。

どうしてもドライヤーがない場合は自然乾燥でも良いのですが、乾かすのに1日程度必要になることもあって時間がかかってしまうので、できれば準備してくださいね。

 

アイロン

アイロンはドライヤーでインクを乾かした後に、印刷物にインクを定着させる(圧着)ために使います。

アイロンも家にあるのものを使えばOK。

アイロンがない場合は、圧着の工程を省略することになりますが、アイロンをかけることでインク面を平らにしたり、耐水性を強くしたりする効果があるので、できれば準備してください。

 

シルクスクリーン印刷の手順

木枠を作る

シルクスクリーン印刷では本来、木枠ではなく鉄などの枠を使うのですが、枠は100円ショップの額縁や刺繍枠、フォトフレームなどでも代用できます。

コルクボードも使えますが、コルクボードを使う場合は、中のコルクの部分を静かに外さないと木枠が壊れてしまうこともあるので、慎重に叩いてくださいね。

 

布を木枠に貼る

布は木枠より少し大きめに切り、タッカーで木枠に張ります。

布はシルクでも良いのですが、シルクは滑りやすいので、ポリエステル製のテトロン紗が扱いやすくおすすめです。

木枠に布を張るときは、印刷するときに失敗しないようにかなり強めに張るのですが、触るとたるんでしまうので、張り具合を見るために触ることはやめましょう。

 

カッティングシートを木枠サイズにあわせてカットする

カッティングシートは、木枠の内側のサイズにあわせてカットしてください。

カッティングシートをカットするときは、木枠より少し小さめのサイズでシートをカットすると、木枠に貼り付ける際にマスキングテープで固定しやすくなり、印刷もしやすくなります。

 

切ったカッティングシートに柄をデザインし切り抜く

デザインの大きさはもちろん、カッティングシートよりも小さいものにします。

同じデザインでも、切り抜く部分が変わると仕上がりも変わってしまうので「切り抜いた部分にインクが乗る」と意識しながらカットしてくださいね。

切り抜くのに慣れるまでは、デザインは簡単なもので、線はなるべく太くしたほうが失敗は少なくなりますよ。

 

デザインが仕上がったカッティングシートを木枠に貼る

カッティングシートは、木枠の外側に貼るとデザインが反転してしまうことになるので、マスキングテープで木枠の内側に貼り付けます。

カッティングシートは、印刷のときに剥がれたりずれたりすると失敗の原因となってしまうので、カッティングシートは必ずマスキングテープでしっかりと貼り付けてくださいね。

 

印刷したい部分にアクリル絵の具を乗せてへらで伸ばす

印刷したい部分に、少し多すぎるかなと思うくらいの量のアクリル絵の具を1色だけ乗せて、絵の具をへらで伸ばします。

絵の具が少ないと印刷に擦れができてしまいますし、へらは途中で止めてしまうとインクにムラができるので、ここは勇気を持って勢いよく行きましょう!

 

ドライヤーでアクリル絵の具を乾かす

印刷物に絵の具が乗ったら、絵の具をドライヤーで乾かします。

どうしてもドライヤーがない場合は自然乾燥でも良いのですが、きちんと乾くまでに1日かかることもありますし、インクが擦れたり、他の物についてしまったりもするので、できればドライヤーで手早く乾かしてください。

きれいに印刷できても、乾かさずに色落ちしてしまうとショックですからね…

 

アイロンで圧着する

アクリル絵の具が乾いたら、印刷物と絵の具をアイロンでしっかり圧着します。

アイロンをかける際は、念のため印刷物とアイロンの間に当て布(いらない布でOK)をしてください。

アイロンがないおうちもあるかと思いますが、アイロンをかけることでインクの表面が平らになり、しっかりと圧着されて耐水性が良くなるので、できればアイロン掛けしましょう。

 

もっとシルクスクリーンについて知ることができる本

手づくりシルクスクリーン

手作りシルクスクリーンは、若手シルクスクリーン作家のサンプル制作の過程を追うことで、描画法、カッティング法、写真製版技法が理解できるように紹介されていて、とてもわかりやすいと評判の教材本です。

また、基本的なスクリーンの張り方やトラブル対処方法まで解説されているので、幅広い知識が身に着きます。

手づくりシルクスクリーン

2,750円 (税込)

出版社 ‏ : ‎ 視覚デザイン研究所 (1992/12/1)

 

「シルクスクリーン」用具と技法

「シルクスクリーン」用具と技法は、初心者にとてもわかりやすいシルクスクリーンの教材本です。

著者の小本章さんが「美術品の完成には技法が必要であり、技法を知る第一歩は道具と用具・用材を知ることが始まりである」という理念で作った本なので、基礎知識のない人にもシルクスクリーンの道具・用具・用材の使い方がわかりやすい内容になっています。

「シルクスクリーン」用具と技法

2,000円 (税込)

出版社 ‏ : ‎ 美術出版社 (1995/12/31)

 

まとめ

シルクスクリーン 作品

ソース

シルクスクリーンは、多くの材料が100円ショップで手に入り、手軽に始められます。

一度材料が揃えば長く続けられますし、気に入った版を作ることができたら、版は洗って何度でも使えるのでとってもエコですよ。

複雑なデザインには向きませんが、それは子供でも簡単に作れるということ。

幅広い年齢で楽しめるシルクスクリーン、ぜひ始めてみてくださいね。

 

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