六本木北斎新・北斎展東京浮世絵
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「新・北斎展」見どころ・作品を詳しく解説!土日の混雑状況も

 

初公開作品多数
アップデートされた「北斎」を刮目せよ!

1月17日(木)、六本木でついに始まりました!「新・北斎展」。

SNSでもすでに大きな話題となっていますが、今回の北斎展は本当に見応え十分!
2019年の人気展覧会ランクイン必須の内容となっており、北斎好きor浮世絵好きなら最低2回は行きたいところです。

今回はそんな「新・北斎展」その展示の見どころと感想をご紹介。
混雑状況やおすすめのグッズまで、展示の内容を余すところなく解説したいと思います。

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「新・北斎展」の基本情報をおさらい

 

まずは、展示の基本情報をざっくりとおさらい。

 開催期間
 2019年1月17日(木)〜3月24日(日)


 開館時間
 10:00~20:00、火曜日のみ17:00まで
 (最終入館は閉館の 30 分前まで)


 休館日
 1月29日(火)、2月19日(火)、2月20日(水)、3月5日(火)


 開催場所
 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)

 

この展覧会は残念ながら「巡回なし」です…

本展を監修した北斎研究者・永田生慈氏の収集した「永田コレクション」は展覧間終了後に島根県立美術館に寄贈されてしまうため、今回が東京で見る最後のチャンスとなります。

 

「新・北斎展」の混雑状況は?

 

開幕早々話題になっているだけあって、平日夜でも並ぶ場合があります。今回は特に外国人のお客さんが多い印象。

休日(特に昼)は混雑が予想されますので、平日に行くのがおすすめです。

 

「新・北斎展」の平均待ち時間

● 平日
  待ち無し
  待ち無し
  〜30分待ち

● 休日
  〜1時間待ち
  2〜3時間待ち
  〜1時間待ち

最新の混雑状況は、公式ツイッターからの確認がおすすめです。

 

「新・北斎展」の見学所要時間は?

 

今回の北斎展は作品数480点と、見応え十分。
小さいサイズの浮世絵作品も多いので、混雑状況によってはスムーズに周れない場合も。

さらに、チケットを買うまでの待ち時間やグッズを買う時間を考えると、どんなに早くても最低2.5時間は確保したいところです。

 

今回はイヤホンガイドも一つの見どころとなっているので、じっくりと見学したい方は3〜3.5時間コースを想定しておきましょう。

 

所要時間の目安

 見るのが早い人  1〜1.5 h
 普通に周ると   2〜2.5 h
 じっくり見たい人 3〜3.5 h

 

「新・北斎展」の見どころは?

 

ここからは、気になる展示の見どころをご紹介!

作品点数も多く、「見どころが多すぎる…!!」というのが正直な感想ですが、見学を終えて特に印象深かったポイントをいくつかご紹介したいと思います。

 

1.必聴!講談師「神田松之丞」によるイヤホンガイド

 

 

今回の展示の見どころNo.1に上げたいのは、講談師 神田松之丞によるイヤホンガイドです。

 

他の展示においても、作品鑑賞の手助けとして一般的になりつつあるイヤホンガイド。
人気声優、芸能人が担当する度に話題を呼んでおりますが、今回のイヤホンガイドはそれとは一味違います。

 

 

そう思っている貴方、むしろ今がイヤホンガイドデビューのチャンスです。

今回はイヤホンガイド内にしかない解説・ストーリーが収録されており、「聞くことでこの展示は完成する。」と言っても過言ではありません。

 

▼ イヤホンガイドを視聴したい方はこちら

 

では、実際に聞いてみるとどうなのか…?

番号→再生の順にボタンを押すと、どこからか江戸の風が吹いてくるのを感じることができるでしょう。

耳から伝わる江戸の風情、講談を生で聞いているような感覚に陥ります。

脳裏で江戸の情景を思い浮かべながら北斎の浮世絵を堪能できる、展示に必須のアイテムとなっているので、会場に入ったら即購入してください。

 

講談師 神田松之丞

1983年生まれ。講談師。
2007年、三代目神田松鯉に入門。2012年6月、二つ目昇進。
持ちネタの数は十年で130を超え、独演会のチケットは即日完売。今、最も勢いのある芸人の一人。

 

2.北斎の絵師人生について詳しく紹介

 

 

北斎といえば、おなじみの作品「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がやはり有名です。
どの北斎展でもこの作品が最大の見せ場となりがちですが、今回の見どころはそれだけではありません。

北斎の絵師人生を網羅的に紹介する展示内容となっており、20歳のデビュー作から90歳の絶筆まで北斎の画業を幅広く知ることができます。

 

北斎の絵師人生を6期に分けて紹介

● 勝川派の絵師として活動した春朗期(20〜35歳頃)

● 肉筆画や挿絵といった新たな分野に意欲的に取り組んだ宗理期36〜46歳頃)

● 読本の挿絵に傾注した葛飾北斎期(46〜50歳頃)

● 多彩な絵手本を手掛けた戴斗期(51〜60歳頃)

● 錦絵の揃物を多く制作した為一期(61〜74歳頃)

● 自由な発想と表現による肉筆画に専念した画狂老人卍期(75〜90歳頃)

 

480点もの作品が北斎の画業と共に展示・解説されている、数ある北斎展の中でも特別な内容に仕上がっています。

 

3.これが東京で見るラストチャンス!「永田コレクション」

 

《牡丹に蝶》大判,島根県立美術館(永田コレクション)

 

冒頭でも少しご紹介しましたが、本展の監修者で北斎研究者として知られる永田生慈氏が収集した「永田コレクション」が、今回多数展示されています。

このコレクションは、展覧会終了後には島根県立美術館に寄贈されることになっており、東京で作品を見るのはこれがラストチャンスとなります。

 

北斎研究者 永田生慈

1951年、島根県津和野町生まれ。
幼少の頃に北斎の絵手本に魅了され、北斎研究を志す。
『北斎研究』の発行に携わり、国内外で数多くの展覧会を企画・監修。北斎の作品収集にも邁進しました。

浮世絵を専門とする太田記念美術館の設立に携わり、1990年には出身地の津和野に葛飾北斎美術館を開設。

2017年には、2000件を超える自身のコレクションを島根県立美術館に寄贈することを決意。
本展を半世紀にわたって北斎と歩んだ自らの集大成とすべく準備を進めてきましたが、2018年2月6日に逝去されました。

 

4.日本初公開の作品も

 

《かな手本忠臣蔵》 シンシナティ美術館

 

多数の初公開作品を揃えていることも本展の特徴です。
主な初公開作品として、

 

 「向日葵図」(肉筆画)
 「かな手本忠臣蔵」(小判、10枚)
  アメリカ・シンシナティ美術館所蔵

 「津和野藩伝来摺物帖」
  島根美術館所蔵(永田コレクション)

 

が本邦初公開となります。

118点が4期にわけて公開されるので、生で見たい方は何度も足を運んでみてくださいね。

 

5.北斎の傑作肉筆画を多数展示

 

『弘法大師修法図』紙本1幅 弘化年間 (1844-47)西新井大師總持寺

 

今回の展示で一番目を引いたのは、肉筆画の多さ!

「北斎といえば浮世絵」というイメージの方もいるかと思いますが、今回は浮世絵の展示数もさることながら、北斎の肉筆画の中でも特に傑作が揃って展示されています。

北斎の画家としての凄さはやはり、直接筆で描かれた作品を見ると一目瞭然

 

『向日葵図』シンシナティ美術館

 

西洋絵画からも遠近法や陰影の描き方といった技術を学び、貪欲に自分の絵に組み込んでいることがわかります。
浮世絵師としての北斎ではなく、画家としての北斎を知ることができる展示となっています。

 

実際に見てきた人の感想はこちら

 

 

 

 
 
 
 
 
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新 北斎展 . 初期から晩年まで時系列(画号の改名順)に追っていく展示なのですが、画業が70年に及ぶ中での作風の変遷とか時代の変化とか技術の進化とかいろいろ、見応えたっぷりでした。兎にも角にも作品数がすごい。 . “北斎”に改名した際に使用した”師 造化”の印。造化とは、宇宙や万物、天地自然を創造する神のことで、”自然の摂理や天地宇宙そのものを唯一の師とする” というような意味だそうです。唯一にしても唯一じゃなくても、それが確実に根底にある画家は揺らがないなと感じます。 躊躇いのない筆さばきでササッと描いたような枝や葉の形がなんとも自然で、絶妙な美しさで、手元に置いてずっと眺めていたいような気持ちになりました。きっとこういうところにも現れているんだろうなと。万物を生み出す”造化”の手。 . あと印象的だったのは、途中から登場する鮮やかな藍色の顔料・ベロ藍。当時の絵師たちをはじめ北斎も相当な刺激を受けたであろうことは想像に難くないくらい、途端に彩りを増した表現にハッとしました。(そこは全くフォーカスされてないので個人的なツボでした) . 楽しかった☺︎ . . 寒さに負けそうになりながらも、わりと出掛けられてはいるのですが。ここ最近の乾燥によるものと思われる眼精疲労と瞼の痙攣がひどくて…なかなか投稿まで至れないジレンマ。覚え書きちゃんと残しておきたいんですけどね。春が待ち遠しいなあ。 (元気は元気です!マッサージ通ったり美味しいもの食べたり自分をめちゃめちゃ甘やかしてます笑) . . . #新北斎展 #北斎 #森アーツセンターギャラリー #美術館 #museum #exhibition #art #HOKUSAI #japan #六本木

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昨日はお店を終わってダッシュで六本木の北斎展へ🌊 私は幼い頃から絵画や芸術漬けで、 親に連れて行かれる美術館がウンザリで大嫌いだったのですが嫌な思いも忘れた頃にチャレンジ👌 (今となっては幼い頃から芸術の巨匠の作品を沢山見てそれについて考えていた事は良い経験だったかなと思いますが。今となっては笑) 北斎の下積み時代から人生の集大成の作品まで、ヘッドホン説明を聞きながらじっくり鑑賞👀 ヘッドホン説明の声が大好きな 講談師・神田松之丞さんで北斎のストーリーを面白く話されていてヘッドホン説明借りて大正解🤩 そして、なんと北斎の芸術人生の集大成の大画がIGEL Sweetsはお膝元、西新井大師の本殿の奥にどーんと飾られていたそうで今は博物館に寄贈していて、その現物を見る事ができて大満足😳 大画は本堂に飾られる暗さを計算して見た人がど迫力に見えるように作られたものだそう。 北斎に聞きたかった答えがこんなに早く見つかって大満足な一日でした。 #cake #sweets #beens #flower #flowercake #美術館 #tokyo #西新井大師参道 #hedgehog #森タワー #homemade #六本木 #スイーツ #japan #あまいもの #スイーツ女子 #スイーツ男子 #鬼 #和菓子 #洋菓子 #甘いもの #北斎 #新北斎展 #癒し #西新井大師 #足立区 #西新井 #足立区スイーツ #葛飾北斎

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マストバイ「新・北斎展」のおすすめグッズ

 

「新・北斎展」では、今回の展示に合わせたオリジナルグッズも多数販売。

今回は、販売されている北斎グッズの中から特に一押しのグッズをthisismedia編集部が厳選。一つ一つご紹介したいと思います!

 

1.図録


『新・北斎展』図録,販売価格 2,800円(税込)

 

これ、絶対買ってください。

今回展示されている480点の作品が一つの図録になって、なんとお値段は2,800円(税込)!(コスパ良すぎ…)

印刷・構成・開設も上出来の永久保存版。北斎好きなら買うしかありません。

 

2.あられ


『あられ』黒豆味/海老味,691円(税込)

 

お土産にぴったり。北斎の浮世絵がパッケージになった「あられ」。

パッケージは2種類で、「神奈川沖浪裏」が描かれた青のパッケージには黒豆味、「凱風快晴」が描かれた赤のパッケージには海老味のあられが入っています。

スタッフが両方買って試食しましたが、どっちも美味しかったのでお土産用に2個買いがおすすめです。

 

3.レリーフマグ

 

レリーフマグ,1,620円(税込)

 

北斎漫画をもとにデザインされたレリーフマグ。

飲み物がたっぷり入る大きさで、コップの底にイラストの凹凸が付いています。

 

スタッフも早速購入し愛用中。

 

飲み終わりが近づくと、可愛いイラストが…!

 

ハンドタオル,864円(税込)

同じデザインのハンドタオルも、自分用とお土産用に購入したいところです。

 

他にも魅力的なグッズが多数 !

「新・北斎展」では、他にも魅力的なオリジナルグッズが多数。
今回は紹介しきれませんが、ぜひ現場でチェックしてみてくださいね。

 

まとめ

いかかでしたか?

今回は六本木で開幕した「新・北斎展」についてご紹介しました。
会期は3月24日(日)までと、まだまだ余裕はありますが、終盤にかけて混雑が予想されますので、皆さんもぜひ早いうちにチェックしてみてくださいね。

 

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