グラフィックデザインデザイン
CULTURE

原研哉とは?「白」を追求するデザイナー、無印良品など代表作品について詳しく解説

原研哉

ソース

日本人なら誰もが知っている、無印良品。

もはや国民的なブランドです。
無印良品の店内を、少し思い浮かべてみてください。
シンプルで無機質な店内に統一されたパッケージの商品が並んでいます。

壁いっぱいの、迫力ある大きなビジュアル。
あちこちに貼られたポスターには、印象的な写真と、短くシンプルなコピー。
これら、無印良品のアートディレクションを手掛けているのが、原研哉なのです。

 

あなたの部屋に合うアートは?
「アート診断」

Q1.希望の価格帯は?

Q2.気になるジャンル・モチーフは?

国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
診断をやり直す

原研哉とは?

原研哉 横顔

ソース

1958年、岡山生まれのグラフィックデザイナー、原研哉。

あまたの大企業や、長い伝統を持つ老舗から高い評価を集める、日本を代表するデザイナーです。

彼の作品が語られるとき、決まって登場するのが、「余白」や「白」といったキーワード。

代表作とされる無印良品のアートディレクションでは、日本独自の概念である「空(くう)=エンプティネス」が、コンセプトに取り入れられています。

そんな、原研哉についてご紹介していきます。

 

原研哉の経歴

武蔵野美術大学大学院デザイン専攻を卒業 

1983年、武蔵野美術大学大学院デザイン専攻を卒業。同年、広告制作会社である日本デザインセンターに入社しました。

以後、広告を中心にさまざまな分野でデザイナーとして活躍し続けています。

1992年には、同社内に「原デザイン研究室」を設立(現:原デザイン研究所)。

現在は、日本デザインセンター代表取締役を務めています。

 

長野冬季オリンピックの開閉会式のプログラム制作を担当

1998年に開催された長野冬季オリンピックでは、開閉会式のプログラム制作を担当。

白地の表紙に、燃え上がる赤い炎をデザインしたプログラムには、特殊に開発した紙を使用しました。

加熱して型押しすると、凹んだ部分が半透明に透ける紙で、雪と氷の世界を美しく繊細に表現しています。

 

国際インダストリアルデザインビエンナーレ大賞を受賞 

デザイン以外にも、展覧会のプロデュースに力を入れてきた原氏。

紙の商社「武尾」の創立100年を記念した展覧会「RE-DESIGN-日常の21世紀」では、トイレットペーパーやマッチといった、ありふれた日用品を再デザインしました。

日常に深く溶け込んでいるデザインがもつ意味合いを、改めて顕在化させています。

この展覧会の作品は「第17回国際インダストリアル・デザイン・ビエンナーレ(BIO17展)」において、工業デザインとグラフィックデザインの両部門で大賞を受賞。

その後、世界各地を巡回しています。

 

無印良品のボードメンバーとして活躍 

無印 広告

ソース

無印良品の広告制作は、2002年から手がけています。

シンプルなコピー表現、商品の写真に「無印良品」という四文字を付ける広告スタイルは、この時から始まったもの。

無印良品全体のアートディレクションを決定する、アドバイザリーボードメンバーも務めています。

ちなみに、そのほかのメンバーには、小池一子、深澤直人、須藤玲子らがいます。

 

武蔵野美術大学教授に就任

2003年には、母校である武蔵野美術大学基礎デザイン科の教授に就任。

コミュニケーションデザイン、コミュニケーション論を担当しています。

毎年特定のテーマに学生たちと取り組む「Ex-formation」というゼミも行い、後進の育成にあたっています。

そのほか、日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織、公益財団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の副会長も務めています。

まさに、さまざまな分野で日本のデザイン界を牽引している人物なのです。

 

さまざまなプロモーションを担当

2005年に開催された愛知万博では、初期のプロモーションに参加し、公式ポスターを制作。

ポスターには、300年前に描かれた博物図絵「本草圓説」から、さまざまな動物のモチーフを採用。万博のテーマでもある「自然の叡智」を表現しました。

また、外務省の戦略的対外文化発信の場として、世界三都市(サンパウロ・ロサンゼルス・ロンドン)に設置されたJAPAN HOUSEの総合プロデューサーを務めました。

 

原研哉の作品の特徴

白を基調とした洗練されたデザイン

オリンピックや万博、JAPAN HOUSEなど、日本文化を対外的にアピールする場において、原研哉のデザインが多用されています。

日本文化のエッセンスを対外的にわかりやすく、なおかつ、最高に洗練された形で表現するデザイナー原研哉。

そんな彼の表現のひとつの特徴が、「白」「余白」を基調としたデザインです。

 

イラストやロゴを引き立たせる余白

おもに白を基調とし、イラストやロゴをすっきりと際立たせた作品には余白が多く、どこか緊張感が漂います。

「白」はただ色を表わすのではなく、「白」が持つ意味合い、概念がデザインで表現されているからでしょう。

日本には「余白の美」という言葉があります。

書の余白に余韻を感じ、茶室にあえて一輪だけ花を活けるという美意識。

余白はただの、何もない空間ではないのです。

そういった日本人の美意識を、原は「白」や「余白」を用いたデザインで表現しているといえるでしょう。

 

原研哉の代表作品 

梅田病院 サイン(1998) 

「清潔さはデザインできるか?」という問いを基点に制作された梅田病院のサイン。

シーツや白衣のように、サインも汚れたら交換、洗濯できるように布製となっています。

管理も容易で清潔が保てる機能的なデザインです。

 

森ビル VI(2000~)

mori

ソース

「立体緑園都市」を掲げる、都市開発会社の森ビル。シンボルマークや、既存ビルのサイン刷新を行い、森ビルの事業構想を表現しています。アークヒルズが20周年を迎えた際には、VIのリニューアルも手掛けています。

 

蔦屋書店 VI(2011)

代官山にオープンした「蔦屋書店」。

従来の英語表記の「TSUTAYA」から漢字表記に変えることによって、新しいコンセプトを表現。

蔦屋書店を運営するカルチャー・コンビニエンス・クラブが指揮管理者となった、佐賀県武雄市図書館のVIも担当。

 

GINZA SIX VI(2017)

GSIX

ソース

銀座六丁目にオープンした「GINZA SIX」。

ラグジュアリーブランド、コンテンポラリーアート、伝統やテクノロジーなど、多様な価値を提供する商業施設です。

ロゴデザインは、それらを統合する「軸」を表現しています。

 

原研哉の主な受賞歴

国内外で数々の賞を受賞している原氏。

そのうちの代表的なものをご紹介します。

 

毎日デザイン賞(2000)

第3回亀倉雄策賞(2001)

ニューヨークADC賞(2003)

サントリー学芸賞「芸術・文化」部門(2004)

SDA賞サインデザイン大賞・経済産業大臣賞(2008)

 

もっと原研哉を知ることができる本

原研哉のデザインそのものに触れるほかに、彼の著作もぜひ読むことをおすすめします。

彼の考える「白」「余白」とはどのようなものか。

また、デザインするとはどういうことなのか。

考えを知ることで、より深く、原研哉のデザインを理解することができます。

 

デザインのデザイン 単行本

2,080円 (税込)

私たちの生活のいたるところで,デザインは息づいている.その囁きに,ちょっと立ち止まって耳を傾けてみよう.そこには,柔らかな感受性から生まれた生活への新しい提案と,未来への可能性が託されている.いま,なぜデザインか.世界の第一線に立つ著者がこれまでのデザイン観を一新する,斬新な発想転換のすすめ.

原研哉の仕事 (デザインノートBOOK) 大型本

2,530円 (税込)

現在、原研哉がどんな活動し、どこに向かっているのかを探るため、密着取材を敢行。
また、全仕事を網羅して掲載する特別企画にて展開、原の仕事を全方向から見つめてみました。
デザインの可能性が満ち溢れた、全てのデザイナーの参考となる必読の一冊です。
日本文化の繊細さ・簡潔さを生み出し、支える美意識の原点--白。それは、色であって色を超えたもの。短い文章にこめられた、白の美学。

 

まとめ

原研哉というデザイナーについて深く知らなかった方も、彼の仕事に興味を持たれたのではないでしょうか?

今現在、原の関心は日本の地方の風土や文化、産業に向いているようです。

これからの日本が世界に提示できる価値として、「観光」に改めて注目していることが、最近の著作からもうかがえます。

原の仕事を通して、私たちも新しい日本の価値を再発見することができるでしょう。

今後も、原研哉の仕事から目が離せません。

 

 

関連記事

バンクシーの人気・おすすめグッズ10選

  クールなグラフィティアート バンクシーグッズを手に入れよう 強いメッセージ性とユーモアのある作品で世界中にファンを持つ人気アーティスト、バンクシー。 バンクシーのグッズを買える場所は数限られており、「バンクシー展」

丹下健三とは?「世界のタンゲ」と呼ばれた有名建築家の生涯を詳しく解説

「世界のタンゲ」と呼ばれ、日本のみならず世界中で活躍した建築家、丹下健三(たんげ けんぞう)。 戦後から高度成長期にかけて活動し、日本の建築レベルを世界トップレベルまで引き上げた人物です。 1946〜1974年まで東京大学で教鞭

犬が登場する映画22選!「ペット」「マーリー」など、犬が主役の名作を紹介

楽しい時も辛い時も、いつも側にいてくれる愛犬。 そんな家族同然の犬が登場する映画は、今も昔も老若男女から愛される映画ジャンルです。 この記事では、世界的に有名な作品から、隠れた名作まで22作品ご紹介します。 本記事を参

本気で笑えるコメディ映画おすすめ20選!「ホーム・アローン」「マスク」など、コメディ映画の名作を紹介

気分が落ち込んでいる時や、腹の底から思いっきり笑ってストレス発散したい時に人におすすめの、コメディ映画。 笑いっぱなしの王道コメディから、笑いあり・涙ありのヒューマンコメディ、子どもにも大ウケの腹筋崩壊コメディなど、洋画・邦画ともにた

クリスマス映画ランキング20!「ホームアローン」「ラスト・クリスマス」などクリスマスに見たい名作を紹介

冬のムードをより一層引き立てるクリスマス映画。 恋人と楽しめる温かいラブストーリーから、ハートフルな家族愛をテーマにした作品、ハラハラドキドキな作品まで、クリスマス映画はたくさんの角度から楽しませてくれます。 今回はおう

S