ミュシャとは?アルフォンス・ミュシャの代表的な絵画・イラスト作品を解説
「アール・ヌーヴォーの旗手」と呼ばれ時代の寵児として輝いた芸術家、アルフォン・マリア・ミュシャ。
優美で華やかな女性、風になびく豊な髪、流れるような衣装、装飾的なモチーフが特徴で、そのデザインは世紀末を輝かせ、当時の芸術家の模範とされました。
現代でも「ミュシャ・スタイル」としてその装飾様式は愛され続けています。
今回はミュシャの人生から代表作までを徹底解説いたします。
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ミュシャとは?
アール・ヌーヴォーを代表する画家
パリの美術商、サミュエル・ビングの店の名前から一般化した美術運動アール・ヌーヴォー。
フランス語で「新しい芸術」という意味で、花や植物などを有機的な曲線・モチーフを組み合わせた高い装飾性が特徴です。
ベル・エポックと呼ばれる、パリがもっとも華やかで繁栄していた時代にアール・ヌーヴォーは生まれました。
その中でもひと際有名な芸術家がミュシャ。
彼はインテリアや彫金など多くの作品を生み出し、アール・ヌーヴォーの総合芸術家として君臨することとなります。
ミュシャの経歴と人生
アルフォン・マリア・ミュシャ(1860-1939)はチェコで誕生しました。
ウィーンの舞台装置工房で働きながら夜間デッサン学校に、その後ミュンヘン美術院、28歳の時にパリのアカデミー・ジュリアンに通います。
パリではデザイナーや挿絵画家として生計を立てていたミュシャ。
ベル・エポックを代表する大女優サラ・ベルナールのポスター「ジスモンダ」を手掛けたことが名声の第一歩となります。
ポスター「ジスモンダ」
その後ミュシャは、サラ・ベルナールと独占契約を結びポスターや装飾パネル以外にも、舞台装置や衣装も担当することになりました。
のちに、アメリカの富豪の支援を取り付け、1910年にチェコに帰国。そして完成させたのが20点の絵画から成る連作「スラヴ叙事詩」です。
晩年は、無償でチェコの紙幣や国章をデザインしたことにより「絵画がチェコ国民の愛国心を刺激する」という理由でナチスドイツに逮捕されてしまいました。そのことが負担となり78歳の時に亡くなりました。
ミュシャの絵画・イラストの特徴
「線の魔術」と言われる作品
流麗な曲線から、ミュシャは「線の魔術師」と呼ばれました。太い輪郭線、優美な描写、繊細な装飾性は日本でも愛され、デザインやイラストの模範となっています。
アール・ヌーヴォー様式が頂点だった1900年、パリ万博が開催。日本は明治時代でしたが、留学生も多く訪れていました。
日本人藝術家の浅井忠は当時多くのポスターを日本に持ち帰り、ミュシャを紹介しました。
与謝野晶子の『みだれ髪』、『明星』などの表紙を描いた藤島武二の作品からはミュシャの影響が見られます。
与謝野晶子「みだれ髪」
現代でも、ゲームのファイナルファンタジーシリーズを手掛ける天野喜孝や山岸涼子、松苗あけみなど、イラストレーターや漫画家に大きなインスピレーションを与えています。
日本の浮世絵の影響
当時フランスではジャポニズムと呼ばれた日本文化が流行っていました。
ジャポニズムのブームを牽引したのはアール・ヌーヴォーの名前の由来となったギャラリー、サミュエル・ビングでした。
ジャポニズムの中でも浮世絵は当時の芸術家に多大な影響を与え、ゴッホが模写した渓斎英泉の「雲龍打掛の花魁」、歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」が特に有名です。
ゴッホの模写「雲龍打掛の花魁」
ミュシャは浮世絵の構図を巧みにポスターに取り入れていました。
ミュシャの特徴でもある、華やかな女性、太い輪郭線、平面的な描写、大胆な構図、花鳥風月のような自然をモチーフにした装飾は浮世絵の美人画と通じるところが見受けられます。
ミュシャの代表的な絵画作品
「四季」連作 1896
4つの季節がそれぞれ女性として表現されている「四季」は、1896年にミュシャが手掛けた初めての装飾パネルです。
それぞれの「四季」は、春は金髪をなびかせながら竪琴を奏でている若々しい「春」、情熱的なまなざしで水に足を浸して涼んでいる「夏」、落ち着いた様子で葡萄を収穫している「秋」、雪景色の中、ゆったりとした布をまとった「冬」。
四季をモチーフにした連作は1897年、1900年にも同じモチーフで制作されミュシャの代表作の一つです。
「ソディアック(黄道十二宮)」1896
「黄道十二宮」はリトグラフ工房のシャンプノワ社のカレンダーでした。
黄道十二宮とは西洋占星術における、一年を表す十二宮の星座のこと。 オリエンタルなジュエリーを身に着けた横を向いた女性を中心に、光輪のような十二宮のシンボルの背景が時を表現しています。
この作品はラ・プリュム誌の編集長レオン・デュシャンにより、ラ・プリュム誌のカレンダーにもなりました。
「ジョブ」1897
ミュシャが手掛けたJob社の煙草のポスターは、ゆったりと紫煙を薫らす豊かな髪の女性に目が行くような構図になっています。
当時煙草や葉巻は社交界の紳士たちの必須アイテムであったため、消費者の中心は男性でした。
そのため優雅な女性が煙草を嗜むデザインはセンセーショナルな広告として話題を呼びました。
その後ミュシャの女性のように優雅に煙草を嗜むパリジェンヌが増え、Job社の煙草の販促に貢献したと言います。
「夢想」1897
本を膝に置いて、ゆったりとした微笑みで遠くを眺める女性。
オリエンタルな衣装、花に飾られた背景の光輪は「黄道十二宮」のデザインを思い出させます。
それもそのはず、同じリトグラフ工房のシャンプノワ社からの依頼のポスターです。
そのため膝の上に置いている本は印刷物のカタログではないかと言われています。こちらの作品も人気を博ししたため、その後装飾パネルとしても販売されました。その時に付けられたタイトルが「夢想」でした。
大作「スラヴ叙事詩」1926
「スラヴ叙事詩」は1910年から1928年の間に描き上げた大作で、チェコおよびスラヴ民族の伝承とスラヴ神話の歴史を描いた全20作品です。
パリにいた当時、ミュシャは「残りの人生をひたすら我が民族に捧げるという誓い」を立て、資金集めにアメリカまでパトロンを探しに渡りました。
彼はアメリカの富豪チャールズ・クレーンから資金の援助を受け、プラハ近郊にあるズビロフ城の一部を借り、この壮大な連作を完成させるに至りました。
「スラヴ叙事詩」は展示場所を建設することを条件にプラハ市に寄贈された作品でしたが、展示の機会にはあまり恵まれませんでした。
2021年4月にミュシャ財団とプラハ市の合意が取れ、プラハの中心地で恒久展示施設を建設することが決定しています。
ミュシャの作品が見れる美術館
アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
日本でも人気の高いミュシャは、大阪の堺でも鑑賞することが出来ます。それがアルフォンス・ミュシャ館。
株式会社ドイの創業者・故土居君雄氏がコレクションした約500点を中心に展示されています。
祖国のチェコにはない大作の下絵、ポスター、装飾パネル、彫金など、初期から晩年に至るまでのあらゆる作品があります。
その中でも大作「クオ・ヴァディス」(1904年)と「ハーモニー」(1908年)は目玉の一つです。
「ハーモニー」
美術館詳細
定休日:月曜日
開館時間:9:30~17:15
料金:大人500円 高校生300円 中学生以下100円
(小学生未満・障がい者手帳をお持ちの方と介助者・堺市にお住いの65歳以上は無料)
アクセス
〒5900014
大阪府堺市堺区田出井町1-2-200ベルマージュ堺弐番館
ミュシャ美術館(プラハ)
ミュシャの祖国チェコの首都プラハにあるミュシャ美術館。
「ミュシャ」はフランス語のため、チェコでは「ムハ美術館」と言います。
ミュシャの生涯と作品が紹介され、長らく親族の個人収蔵だった貴重な作品も鑑賞できるミュシャ専門の美術館です。
館内も広くミュージアムショップにはなかなか手に入れることができないグッズも豊富に揃っています。
またチェコにある聖ヴィート大聖堂にはミュシャのデザインの美しいステンドグラスがあり多くの観光客が訪れているので、一緒に訪れるのがおすすめです。
美術館詳細
定休日:なし
開館時間: 10:00-18:00
料金:大人 300チェココルナ
子供・学生・シニア65才以上 200チェココルナ
ファミリー 750チェココルナ
アクセス
Panská 7, 110 00 Nové Město, Czechia
ミュシャのおすすめ画集・作品集
「アルフォンス・ミュシャの世界 -2つのおとぎの国への旅」
ベル・エポックの時代に生き、アール・ヌーヴォーの旗手として名声を得て、祖国プラハに帰国するまでの生涯を、ミュシャの作品とともに解説した豪華作品集です。
華麗な装飾パネルやポスター、「スラヴ叙事詩」も含めた370点もの作品が掲載されています。
あまり展示される機会がないアメリカ時代の作品にもスポットがあたっている作品集で、ミュシャファンは必見の一冊です。
「アール・ヌーヴォーの華 アルフォンス・ミュシャ」
代表作から知られざる初期作品、習作まで
堺・アルフォンス・ミュシャ館(公益財団法人堺市文化振興財団)が著作・編集した作品集がこちら。
同館収蔵の大作「ハーモニー」も掲載されています。
また同館収蔵の貴重な下絵、習作、ミュシャの交遊録も掲載されておりその数はなんと750点。自宅にいながらアルフォンス・ミュシャ館を訪れているような感覚を味わえる一冊です。
「ミュシャ装飾デザイン集」
ミュシャの絶頂期に学生・デザイナー・イラストレーターに向けた一種のデザインブックとして刊行したのが、「装飾資料集」と「装飾人物集」でした。
その幻の二冊を「ミュシャ装飾デザイン集」として復刊したのがこの一冊。
こちらは作品集ではなくデッサン集になりますが、ミュシャの装飾をもっと学びたい人向けと言えます。
国立西洋美術館で研究・勤務していた著者だからこそ編集できた専門的な一冊です。
まとめ
19世紀末から20世紀初頭、最も輝いた芸術家の一人であるミュシャのデザインはジャポニズム、浮世絵からも影響を受けていました。
そのミュシャの作品に当時の日本の芸術家たちが影響を受け、ミュシャ・スタイルが現代にも脈々と受け継がれていること、それがミュシャが今なお日本で高い人気を誇る理由の一つではないでしょうか。
ミュシャの作品は、ほぼ毎年どこかで展示されているので、鑑賞機会が多くあります。
機会があったら、ぜひ足を運んでみてください。
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