ミステリー小説東野圭吾
CULTURE

東野圭吾の代表作やシリーズ作品・経歴を解説

日本だけに留まらず、世界でも有名になったミステリー作家「東野圭吾」。
東野圭吾が執筆した作品は海外でも大きく評価され、その人気は止まることを知りません
今や日本のミステリー作家界において、東野圭吾の右に出るものはいないともいえるでしょう。

今回の記事では東野圭吾についての生い立ちや経歴、東野圭吾の代表作品について解説していきます。

 

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東野圭吾とは

日本を代表するミステリー作家

日本を代表するミステリー作家、東野圭吾。

日本国内においては江戸川乱歩賞や日本推理作家協会賞、吉川英治文学賞から直木賞などのありとあらゆる賞を受賞しました。

また、彼の知名度は日本だけには留まらず、世界でも日本のミステリーは人気を集めています。

東野圭吾の代表作である「容疑者xの献身」が、アメリカにおいて優秀なミステリー小説に与えられる「エドガー賞」に、2012年にノミネートされています
東野圭吾の執筆する作品は読者を満足させる作品が多く、アメリカの読書交流サイト「goodreads」では1位に彼の作品が選ばれることもありました。

 

作品の特徴

東野圭吾はミステリー作家として知られていますが、ミステリーだけに限らず、本格推理ものから社会推理ものまで多彩なジャンルを執筆しています。

そんな東野圭吾ですが、彼の作品の特徴は、理論から裏づけされるわかりやすい情景描写であると言われています。

彼は工学部の理系出身。卒業後はエンジニアとして勤務していたということもあって多くの作品は「理系ミステリ」と評されることもあります。
理系出身の東野圭吾だからこそ、ガリレオシリーズの主人公を天才物理学者にするといった難しい設定も可能であったと言えます。

そんな東野圭吾の執筆する作品は、読者をスルスルと東野圭吾ワールドへと連れ込み、多くの読者を獲得しました。

 

東野圭吾の経歴

生い立ち

東野圭吾は、1958年大阪市生野区に生まれます。
小学生の頃は漫画好きの少年で、漫画を描いていて過ごしていました。
高校生の頃は読書が好きではない東野圭吾でしたが、2年生になった彼は運命を変える小説との出会いを果たします。

それが、小峰元の小説「アルキメデスは手を汚さない」です。
この小説を読んだ東野圭吾はミステリーの世界にはまっていきます
それきっかけに、東野圭吾はミステリー作家を目指すことになりました。

 

デビュー作「放課後」で江戸川乱歩賞

1981年に、東野圭吾は日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社します。
ミステリー作家の夢を諦めていなかった彼は、仕事の傍ら、推理小説を執筆します。
何度か江戸川乱歩賞に作品を応募しますが、実力が奮わずに落選してしまいました。

その後、1985年の第31回江戸川乱歩賞に「放課後」という作品を応募したところ、見事江戸川乱歩賞を受賞します。
江戸川乱歩賞を受賞した東野圭吾は、務めていた会社を辞め、作家としてデビューすることになりました。

 

「秘密」で大ヒットし、ベストセラー作家へ

作家となってからは、結果が出ない年が続きます。
文学賞も15回もの落選を経験し、暗い時代が続きますが、1996年に執筆した「名探偵の掟」を皮切りに、東野圭吾の作品が徐々に頭角を現すことになります。

その後、1998年に発表した「秘密」が大ヒットします。
「秘密」は作品を発表した翌年に映画化もされるほど人気となり、第52回日本推理作家協会賞を受賞。
東野圭吾の名は、一躍有名になります。
さらに、2006年に執筆した「容疑者xの献身」で直木賞を受賞し、ベストセラー作家として名を連ねるようになりました。

 

海外での成功

東野圭吾の名は日本だけに留まらず、海外にも東野圭吾の名が広がっていきます。
2011年には日本でも大ヒットした「容疑者Xの献身」は、欧米で翻訳され大ヒットしました。

その後も快進撃は止まらず、2012年にはアメリカで最も権威あるミステリー賞「エドガー賞」に「容疑者Xの献身」がノミネート。
「容疑者Xの献身」はヨーロッパでも多数翻訳されて、東野圭吾は日本を代表するミステリー作家となりました。

 

東野圭吾の代表作品

「秘密」 

自動車部品メーカに勤める平田平介は、妻の直子と、娘の藻奈美と暮らしています。
ある日、直子と藻奈美は、直子の実家にいくためにスキーバスに乗り込みますが事故に遭ってしまいます。
直子と藻奈美は病院に運ばれたものの、直子は死亡。
重傷を負っていた藻奈美は奇跡的に意識を取り戻します。

しかし、意識を戻した藻奈美の体を支配していたのは、死んだはずの妻・直子の魂でした。
平介と、藻奈美の体に魂を宿した直子の「秘密」の物語が幕を開けましたー。

\ おすすめポイント /

東野圭吾の初期の作品で、1998年に作品を発表したすぐ翌年には映画化もされている人気作品です。
2010年にはドラマ化もされて、根強い人気を持っています。
「秘密」は、東野圭吾の名を世に知らしめた作品のうちの一つと言えます。

出版社 : 文藝春秋 (2001/5/10)
発売日 : 2001/5/10

 

「白夜行」 

二人の主人公たちの、1973年から1992年までの人生を綴った作品です。
1973年にある男が殺害されますが、容疑者は浮かび上がるものの犯人は見つからず。
事件は迷宮入りしてしまいます。

事件の被害者の息子である桐原亮司と、容疑者の娘である西本雪穂。
事件のほとぼりが冷めた後は、亮司と雪穂それぞれ心に闇を抱えながらも、別々の人生を歩むことになります。
そして、彼らの周りでは不可解な事件が次々と起きていきます…

\ おすすめポイント /

1998年に刊行された後に、2006年にテレビドラマ化。
ドラマでの大ヒットもあり、売上が急増した社会派の作品です。
2010年には200万部を超える大ベストセラーになった、東野圭吾の代表作品のうちの一つです。

出版社 : 集英社 (2002/5/25)
発売日 : 2002/5/25

 

「手紙」 

犯罪加害者の親族の視点から構成されるという、あまり前例のない作品です。
武島剛志は弟の直貴と一緒に、兄弟二人で暮らしていました。
直貴の大学進学のために、まとまったお金が必要であった剛志は、お金欲しさに空き巣に入り強盗をして逮捕。

高校卒業を控えた直貴の前に、獄中の剛志から手紙が届いて以来、一月に一度手紙が届くようになります。
しかし、獄中で平和に暮らしている剛志とは裏腹に、直貴は「犯罪者の弟」という偏見と戦わなくてはいけなくなりました。

\ おすすめポイント /

2003年に刊行されて、第129回直木賞候補にもなりました。
文春文庫にて最速のミリオンセラーを達成し、200万部を超える売上を達成。
大ヒットを受けて2018年にテレビドラマ化もされています。

出版社 : 文藝春秋 (2006/10/6)
発売日 : 2006/10/6

 

「白鳥とコウモリ」 

2017年の東京。
遺体として発見された弁護士、「白石健介」は善良な弁護士でした。
遺体の状況を考えて、殺人事件として捜査を進めることになり、倉木達郎という男が容疑者に浮かび上がります。

倉木は容疑者と断定されてから、すぐに自分の犯行だと自供して、解決。のはずでしたが…
2017年の東京都と1984年の愛知をつなぐ男の供述の内容とは一体何なのか、複雑に絡み合った糸が少しずつほぐれていくようなミステリー小説です。

\ おすすめポイント /

2021年刊行の新作。
発売してから一週間で重版が決定し、各書店のランキングで1位を獲得した作品。
早々に読み終わった読者からは、「東野圭吾作品の中でも最高傑作」ともいわれていており、大きな話題を呼んでいます。

白鳥とコウモリ

2,200円 (税込)

出版社 : 幻冬舎 (2021/4/7)
発売日 : 2021/4/7

 

東野圭吾のシリーズ作品

加賀恭一郎シリーズ

加賀恭一郎シリーズとは、デビュー2作目に刊行された「卒業」から続いている、加賀恭一郎という刑事を主人公にしたロングシリーズです。
作品の初期は探偵役であった加賀恭一郎ですが、1989年に刊行された「眠りの森」から警視庁捜査一課の刑事として登場するようになります。
シリーズ三作目の「どちらかが彼女を殺した」では、所轄の刑事として再登場する加賀恭一郎。

二作目と三作目の間に何かが起こり、所轄の刑事になりましたが、そのことは後の作品で明らかになっていきます。
シリーズ物として、読めば読むほど内容が明らかになっていく展開になっています。

出版社 : 講談社 (1989/5/8)
発売日 : 1989/5/8

 

ガリレオシリーズ

天才物理学者の湯川学こと「ガリレオ」が、超常現象としか思えない事件を、物理学の観点から謎を解き、科学的に事件を解決してしまう物語です。
東野圭吾自身が理系の出身であることを活かした本作では、理系ならではのトリックが豊富です。

シリーズ3作目の「容疑者Xの献身」では直木賞を受賞し、更にアメリカでも名高いエドガー賞にノミネートされるなど、海外でも大人気の作品で、東野圭吾のシリーズ作の中で、最も評価が高い作品といわれています。
推理小説の型に囚われない本作は福山雅治主演で映画化、ドラマ化され話題を呼んでいます。

探偵ガリレオ

726円 (税込)

出版社 : 文藝春秋 (2002/2/10)
発売日 : 2002/2/10

 

天下一大五郎シリーズ

「頭脳明晰・博学多才・行動力抜群の名探偵」と自称する天下一大五郎と、県警捜査一課警部である大河原番三がタッグを組み、推理を展開していく本作。
一見ありがちな設定ではあるが、その枠に収まらないないのが東野圭吾です。

天下一大五郎と大河原番三が、自身が小説に登場する人物であることを自覚した上で推理を展開していく、いわゆるメタフィクション作品です。
(メタフィクションとは、作中であえて架空の出来事であるフィクションを、フィクションとして扱うこと。)
推理小説にありがちな展開や推理作家への皮肉などを、ユーモラスな言葉で描きます。

出版社 : 講談社 (1999/7/15)
発売日 : 1999/7/15

 

浪花少年探偵団シリーズ

1991年に文庫版の「浪花少年探偵団」を刊行して以来、二作目の「浪花少年探偵団2」、三作目の「しのぶセンセにさよなら」に及ぶまでの人気シリーズです。
ぱっと見は丸顔の美人ですが、行動が早い小学校教師の竹内しのぶ。
彼女の周りではなぜかいつも難事件が巻き起こります。

浪花少年探偵団シリーズは、事件に巻き込まれやすいしのぶセンセと、その教え子である悪ガキたちが協力して、不可解な事件を解決していく物語です。
テレビドラマや漫画と複数のメディアミックス展開をしている作品でもあり、2000年にはNHKで、2012年にはTBS系列でテレビドラマ化もしました。

浪花少年探偵団

792円 (税込)

出版社 : 講談社; 新装版 (2011/12/15)
発売日 : 2011/12/15

 

〇笑シリーズ

「怪笑小説」 、「毒笑小説」 、「黒笑小説」 、「歪笑小説」 の4作品をまとめて○笑シリーズと呼びます。
ブラックなユーモアをテーマとして、物語がオムニバス形式で展開していく○笑シリーズ。

東野圭吾の作品は内容が重厚で、物語の完結までが長いものが多いといわれていますが、○笑シリーズは違います。
○笑シリーズは短編の話がいくつかまとめられているため、気軽に東野圭吾の作品に触れることができるシリーズになっています。
○笑シリーズは物語のつながりがあるわけではないため、気になった作品から読むこともできます。

出版社 : 集英社 (1998/8/20)
発売日 : 1998/8/20

 

「マスカレード」シリーズ

一作目の「マスカレードホテル」が刊行されて以来多くのシリーズを重ね、累計発行部数は350万部を超える大人気シリーズです。
ホテル・コルテシア東京を舞台に若手刑事の新田浩介と、女性フロントの山岸尚美の活躍を描いた推理小説です。

本作品の大ヒットを受けて、木村拓哉を主演に抜擢して映画化。
一作目の大ヒットを受けて、2021年9月には続編である「マスカレード・ナイト」の製作も決定されています。

マスカレード・ホテル

836円 (税込)

出版社 : 集英社; 第6版 (2014/7/18)
発売日 : 2014/7/18

 

スキー場シリーズ

スキー場シリーズ一作目の、「白銀ジャック」は発売してから一か月余りで100万部を突破する大ヒット。

スキー場は東野圭吾にとって事件の起こる魅惑の場所であるようです。
「白銀ジャック」の大ヒットを受けて、「疾風ロンド」「雪煙チェイス」「恋のゴンドラ」と次々にスキー場シリーズの作品が発売され人気シリーズになりました。

しがないスキー場の運営をしている倉田玲司が、次々と恐ろしい事件に巻き込まれていく物語です。

白銀ジャック

713円 (税込)

出版社 : 実業之日本社 (2010/10/15)
発売日 : 2010/10/15

 

ラプラスの魔女シリーズ

東野圭吾最新シリーズであるラプラスの魔女シリーズ。
作家デビュー30周年の記念作品として刊行された「ラプラスの魔女」。
本作品を皮切りに、シリーズ二作目にあたる「魔力の胎動」も2021年3月に刊行されて、東野圭吾の作家として新たな境地を確立したシリーズです。

物語は、円華という不思議な若い女性を中心に展開していく推理小説です。
遠く離れた二つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きますが、二つの事件現場に共に円華が現れます……
本シリーズは、2018年に広瀬すずを主演に映画化されました。

ラプラスの魔女

836円 (税込)

出版社 : KADOKAWA (2018/2/24)
発売日 : 2018/2/24

 

まとめ

今回の記事では、日本を代表するミステリー作家「東野圭吾」の経歴や生い立ち、代表作品について記載しました。

数多くの作品を執筆している東野圭吾の代表作品は、数えきれないほどあります。

本記事で紹介した以外にも、数多くのジャンルを執筆しているのが東野圭吾。
ミステリー小説以外のジャンルの、東野圭吾作品を読んでもっとその世界観を楽しんでみてください。

 

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