アメリカゲルニカスペインピカソ展覧会
ART

没後50周年を迎えるピカソの国際展、ヨーロッパ・アメリカ各地で開催予定

ゲロニカ ピカソ

Foto: AFP/RALPH GATTI

画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso, 1881-1973)は、2023年に没後50周年を迎えます。

この記念すべき年に合わせて、ピカソが長年画家として活躍したフランスと、生まれ故郷であるスペインは、ピカソの残した功績を称える国際展を企画しています。

過去最大規模が予想されるこの展覧会は、2023年からヨーロッパとアメリカの美術館を中心に、世界各地で開催される予定です。

 

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「The Picasso 1973-2023 Celebration」展

「The Picasso 1973-2023 Celebration」と名付けられた、ピカソの功績を称える国際展は、2023年に開催される予定です。

 

本展の企画にあたり、フランスとスペインは各文化界のリーダーからなる委員会を設立。

委員会のリーダーには、パリ国立ピカソ美術館のセシル・デブレイ(Cécile Debray)館長が就任しました。

ピカソの孫で、スペインのアンダルシアにピカソ美術館を設立したベルナール・ルイス・ピカソ(Bernard Ruiz-Picasso)とともに政府のバックアップを受けて、このプロジェクトを実施することになります。

 

本展の開催は、隣国同士の連携を目的とした「フランス・スペイン・サミット」の中で合意されました。

3月15日にフランスの南部モントーバンで行われた会談では、持続可能性、移民、防衛に関するテーマが取り上げられ、その中で、パンデミックの影響から回復途上にある文化事業に関する問題も触れられました。

 

フランス文化省が発表した声明には、ピカソを「民主主義国家、人権擁護、表現の自由からなるヨーロッパの建国理念を体現した芸術家」として宣伝するため、3国の協力を得て委員会が組織されたと発表されています。

 

反戦のシンボル「ゲルニカ」

ゲルニカ ピカソ

© Denis Doyle/Getty Images

フランス文化省はこの声明の中で、ピカソが1937年に描いた有名な絵画「ゲルニカ(Guernica)」(ソフィア王妃芸術センター所蔵)を重要な 「反戦のシンボル 」として挙げています。

 

ゲルニカはパリ万国博覧会のスペイン館に設置するためピカソが制作した作品で、1937年4月にスペイン北部の小都市、ゲルニカで起きたフランコ軍による爆撃に対抗する意味を込めて描かれました。

第二次世界大戦が始まると、ピカソはゲルニカとその下絵を、スペインが民主的な政府を樹立するまでニューヨーク近代美術館(MoMA)に無期限で貸し出すよう要請しました。

1960年代以降、ゲルニカはベトナム戦争の反戦のシンボルとなり、ニューヨーク近代美術館に貸し出されていたゲルニカは、42年もの長い期間を経て、1981年にスペインへ返還されました。

 

ピカソ本人はこの作品に対して多くを語っていませんが、牙をむく馬、恐怖に満ちた顔、泣き叫ぶ女性、赤ん坊の亡骸、バラバラになった兵士、そして炎を描いたこの作品には、戦争がもたらす普遍的な惨禍を表現していると広く理解されています。

 

 

国連本部にあるゲルニカのタペストリー

ゲロニカ ピカソ

Courtesy of the United Nations.

このゲルニカと同じ図柄のタペストリーが3つ制作されており、その1つはニューヨークにある国際連合本部に40年近く飾られています。

2022年2月、EUの政府メンバーは、このタペストリーの前で写真を撮影。

これは、ウクライナ戦争終結への支持を表明するためのものでした。

 

フランスとスペインの文化・外務省の広報担当者は

今回のピカソのプロジェクトは、世界的に注目される文化イベントの1つになることを目指している

と述べています。

本展はヨーロッパとアメリカの美術館などをメイン会場として、計40ほどの展覧会、関連イベントが企画されています。

 

 

1973年、享年91歳で亡くなったパブロ・ピカソ。

晩年においてもピカソの創作意欲は決して衰えることなく、絵画、彫刻、陶器など数多くの作品を制作し、最も多作な画家としてギネスブックに掲載されています。

過去最大規模になると予想される本展の詳細は、これから徐々に発表される予定です。

 

 

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