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台北パフォーミングアーツセンター(TPAC)が台北・士林区に2022年8月オープン!

舞台芸術に特化した複合施設「台北パフォーミングアーツセンター(Taipei Performing Arts Center)」が2022年8月、台北・士林区にオープンしました。

建築設計を手掛けたのは、プリツカー賞受賞者でもあるオランダ出身の建築家、レム・コールハースが率いる設計事務所「OMA」。

3つの劇場からなるこの施設は、舞台芸術、演劇関係者たちが新しいパフォーマンス・演出を考案することを可能にし、台湾の新たなランドマークとして機能することが期待されています。

 

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台北パフォーミングアーツセンター(TPAC)

台北の人気観光地、士林夜市に隣接する59,000㎡もの巨大な複合施設は、地元の舞台芸術団体を支援するため、台北市政府の委託を受けて建設が計画されました。

 

建築設計は、プリツカー賞受賞経験のある建築家、レム・コールハースが率いる建築設計事務所「OMA」。

OMAは2009年にこのプロジェクトの建築コンペティションを勝ち抜き、その後約10年という長い時間を経て施設を完成させました。

当初、完成は2013年を予定していましたが、着工は2012年、上棟は2014年8月となりました。

 

レム・コールハース
(Rem Koolhaas,1944年-)

オランダ、ロッテルダム生まれの建築家。ジャーナリストおよび脚本家としての活動の後、ロンドンにある英国建築協会付属建築専門大学で学び建築家となる。

代表作は、オランダ・ロッテルダムにある「クンストハル美術館」やアメリカ・シアトルの「シアトル中央図書館」、中国・北京にある「CCTV(中国中央電視台)」など。

「錯乱のニューヨーク」、「S,M,L,XL」などの建築理論書の著者としても有名。

 

OMA
(正式名称: Office for Metropolitan Architecture)

コールハースがパートナーらとともに1975年にロッテルダムで設立。

同建築事務所は、ニューヨーク、ドーハ、シドニー、香港、北京、ドバイにもオフィスを構えている。

 

レム・コールハースは、士林夜市の「火鍋」にインスピレーションを受け、現実とファンタジーを重層的に融合させた建築設計を手がけました。

現実が煮込まれ、調理され、洗練され、そのエッセンスと香りが路地や夜市に溢れ出すような佇まいの建物になっています。

OMAと台北の建築事務所「KRIS YAO | ARTECH」、エンジニアリング会社「Arup」、景観・インテリアデザインスタジオ「Inside Outside」が共同で設計したこの施設は、3つの劇場で構成されています。

 

惑星をイメージしたという球状の800席が用意された「グローブ・プレイハウス」。幅広い舞台芸術に対応可能な1,500席の「グランド・シアター」、実験的なプログラムを行うための800席の多面体劇場「ブルー・ボックス」。

2つの劇場の間にある二重の防音壁を取り払うと、2,300席の巨大なパフォーマンス空間「スーパー・シアター」が姿を表し、様々な舞台演出の実現を可能にします。

 

建物と街の一体化を図るため、建物の下には景観の良い広場が作られました。

この広場は追加のステージとして使えるほか、市民が集う新たな場を提供しています。

 

公演チケットが無くても見学可能

一般の来場者は公演チケットの有無にかかわらず、劇場のインフラや通常隠された制作スペースを通ることができる「パブリック・ループ」から劇場内を見学でき、劇場内のパフォーマンスや劇場間にあるテクニカル・スペースを覗くことができます。

 

OMAのマネージングパートナーであり、レム・コールハースとともにプロジェクトを率いたデビッド・ジャノッテン(David Gianotten)は、

この公共建築と敷地の周辺には、劇場文化と活気あるストリート文化が共存しています

私たちにとって、この文化の混在は、常に変化を求める台北のエネルギーを的確に捉えています

と語っています。

また、OMAの創設者であり、プロジェクトリーダーであるレム・コールハースは、次のようにコメントしています。

コンペティションのために初めて台北を訪れたとき、この街は実験的な欲求に満ちていると感じました

この建物は、その発見に対する答えです

私たちは、3つの伝統的な劇場を統合させることで、演劇制作者にとって、全く新しいスペクタクルやパフォーマンスを考案するための機会を提供する方法をとりました

 

施設のオープンを記念して、現代演劇や伝統演劇、ダンス、音楽、VRとシアターを融合した作品などが計37作品(142公演)上演される予定です。

ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した台湾の映画監督、ツァイ・ミンリャンが、唐代の中国の僧侶・玄奘の巡礼の旅を再現した『The Monk from Tang Dynasty』や、香港と台湾での政変を描いた物語『In Search of the Miraculous』などの現代演劇の上演が予定されています。

 

近年、文化の中心地としての地位を高めている台湾。

台北には5,000人収容のコンサートホール「台北音楽中心」が2020年にオープン、高雄市には世界最大級のパフォーマンスアートセンター「国立高雄芸術センター」が2018年にオープンしました。

また、アートフェア「台北當代(Taipei Dangdai)」などの国際的なイベントも成功を収めています。

台湾のこうした発展は政府による潤沢な資金提供によるものであり、文化省の予算は2016〜2019年にかけて50%以上増額しています。

「台北パフォーミングアーツセンター」の誕生により、台湾の文化芸術の発展に、今後ますます期待ができそうです。

Taipei Performing Arts Center

住所:
111No.1,Jiantan Rd.,Shilin Dist.,Taipei City

公式HP:
https://www.tpac-taipei.org

 

 

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