ダン・グラハム 79歳で逝去、コンセプチュアルアートの先駆者が残した功績
写真、テキスト、彫刻、パフォーマンス、ビデオ・アートなど様々なジャンルで作品を発表した、現代アートの先駆者、ダン・グラハム。
彼は2022年2月19日、ニューヨークで逝去しました(享年79歳)。
グラハムが所属する4つのギャラリー(Lisson Gallery、Marian Goodman Gallery、303 Gallery、Regen Projects)は、彼の逝去を悼む声明を共同で発表。
現代アートで多くの功績を残したアーティストの死に、業界関係者の多くが哀悼の意を示しました。
1960〜70年代にかけて、先駆的な作品を数多く残した、ダン・グラハムの経歴と代表作品についてご紹介します。
「アート診断」
Q1.希望の価格帯は?
Q2.気になるジャンル・モチーフは?
あなたにおすすめの作品が
57件見つかりました!
煌めくカエルは上を目指す
¥9,900
Sunday afternoon
¥11,000
Over the snap
¥8,470
silver #2
¥9,900
鄂
¥6,600
simimon
¥8,657
びゅう
¥6,600
Drawing No.3
¥7,700
あなたにおすすめの作品が
140件見つかりました!
煌めくトカゲは上を気にする
¥13,200
A study of the color blue ζ
¥19,800
Lakeshore Cottages
¥14,300
Black&Pink Butterfly
¥13,750
bear
¥12,100
風の色。
¥13,200
image
¥13,200
黒い薔薇
¥16,500
Harmony of colors No.114
¥27,500
affection
¥33,000
南
¥13,200
Aqua
¥19,800
Picture C
¥31,350
SATSUKI POP
¥19,800
Ineffable
¥33,000
盆栽
¥19,800
あなたにおすすめの作品が
171件見つかりました!
Deer of the colorful flowers
¥34,100
Whale3
¥110,000
WILLY&SHOE
¥167,200
Jazz Sensation
¥66,000
Underground
¥66,000
Picture C
¥31,350
花びらのぬくもり
¥110,000
The composition of the color 04
¥38,500
Creative switch
¥110,000
Untitled #06
¥69,300
丸のコンポジション
¥60,500
meditation/osteospermum
¥60,500
Willow Glen
¥91,300
superstring theory 8
¥495,000
ななめのせん
¥132,000
Blue green land No.142
¥34,100
Museum
¥77,000
swim
¥285,000
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
73件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!
藪椿 (やぶつばき)
¥66,000
Whale3
¥110,000
桜桃と猫
¥110,000
季節の花 紫陽花
¥38,500
紅白牡丹
¥34,100
meditation/osteospermum
¥60,500
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
135件見つかりました!
ブドウ(クイーンニーナ)
¥25,300
rose in tea cup
¥26,400
林檎
¥33,000
somethings(Twin flowers)
¥27,500
ネコ
¥27,500
Happy flower
¥28,050
あなたにおすすめの作品が
202件見つかりました!
The Red-Bar
¥44,000
生きる
¥143,000
Red Cup and Saucer and Candy
¥66,000
tokyo.shibuya
¥282,700
セーヌ川の畔
¥88,000
縁側の二匹
¥132,000
Landscape
¥66,000
林檎
¥33,000
swim
¥285,000
Vase of flowers
¥44,000
あなたにおすすめの作品が
94件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
177件見つかりました!
German iris
¥19,800
半分こ
¥15,400
冬の針葉樹林
¥19,800
空と月
¥16,500
夕焼けと花畑・10月
¥16,500
Positive Emotion
¥29,700
シンフォニー
¥13,200
紫陽花の輝き
¥13,200
5月の花畑
¥27,500
Rose Garden
¥17,600
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!
Whale3
¥110,000
Forest at night
¥36,300
夢の入口
¥49,500
Moonlight – 月光
¥35,200
霞の朝
¥41,800
4月のある日
¥49,500
虹の橋さんぽ
¥38,500
シャーレーポピーの丘
¥36,300
あなたにおすすめの作品が
80件見つかりました!
spring
¥8,800
silver
¥8,800
wonder
¥6,600
雪の中で春を待つ
¥7,920
Colour line_S_NO.100
¥8,800
Oh My Rose No.1
¥8,800
水焔の縄文土器
¥8,800
LIFE XLV (45) – BLUE (Image Transfer)
¥3,850
あなたにおすすめの作品が
170件見つかりました!
偶然を運ぶ5
¥27,500
LIFE XXII (Image Transfer)
¥16,500
antelope canyon
¥27,500
Dancing flowers No.9
¥13,200
Harmony of colors No.114
¥27,500
Cherry blossoms – 桜
¥33,000
Aqua
¥19,800
Lakeshore Cottages
¥14,300
Precious junk
¥28,600
Prism(No.1)
¥19,800
あなたにおすすめの作品が
166件見つかりました!
Autumn colors
¥51,110
meditation/osteospermum
¥60,500
Pilgrimage at Sunset
¥55,000
青と丸のコンポジション No,2
¥110,000
Euphorbia globosa#04 No.121
¥49,500
花びらのぬくもり
¥11,000
Earth
¥60,500
Underground
¥66,000
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
89件見つかりました!
燃えるポピー・5月
¥17,600
月の音
¥26,400
あの日の記憶
¥16,500
冬の針葉樹林
¥19,800
空と月
¥16,500
夕焼けと花畑・10月
¥16,500
Window ー窓-
¥13,200
Red mountain top
¥22,000
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
ダン・グラハム
コンセプチュアルアートのパイオニア的存在として知られるダン・グラハムですが、彼はコンセプチュアルアートを「嫌い」と発言し、自身の作品はむしろ「アナーキスティックなユーモア」であると述べています。
グラハム自身はアーティストと呼ばれることを否定していましたが、当時前衛的であったテキスト作品やビデオ・アート、パフォーマンス作品を発表したパイオニア的存在であり、彼の作品は後世のアーティストに大きな影響を与えています。
グラハムは1942年3月31日、イリノイ州に生まれ、その後ニュージャージー州で育ちました。
教育心理学者だった母親の影響もあり、グラハムも幼い頃から人間の宇宙観などに関心を抱いていました。
文化人類学者のクロード・レヴィ=ストロース、マーガレット・ミード、哲学者のジャン=ポール・サルトル、ヴァルター・ベンヤミンなどの理論に関心を持ち、当初は作家を志していたといいます。
ギャラリー経営の失敗
1964年、グラハムはニューヨークで「ジョン・ダニエルズ・ギャラリー」を設立し、アートディーラーになります。
このギャラリーは当時はあまり知られていませんでしたが、ソル・ルウィット、ドナルド・ジャッド、ロバート・スミッソンなど、後に有名なミニマルアーティストがここから多く輩出されました。
ギャラリーの売り上げは立たず、開廊からわずか1年後に閉鎖されてしまいます。
アートディーラーになることを諦めたグラハムは、生まれ故郷のニュージャージーに戻りました。
その帰り道、電車に揺られながら撮影した住宅団地の写真が、彼の最初の作品「ホームズ・フォー・アメリカ(Homes For America)」(1966-67)の原型になります。
素人が撮影した印象を残すこの写真シリーズは、当時影響力のあったアート雑誌「Arts」(1992年最終号)の特集として掲載されました。
テキスト作品
グラハムはその後も、雑誌を通して作品を発表していきました。
彼は雑誌を使った作品形式について、「雑誌という一見無害な出版物は家庭空間に突如出現し、感染していくSF映画のようだ」と例えています。
雑誌の1ページに掲載されたテキスト作品「Detumescence」(1966年)。
この作品は、男性の性器が絶頂に達した後に何が起こるかを説明した医療専門家によるテキストのみで構成されています。
同じく「schema」(1966年)では、各出版物のタイポグラフィーや仕様などを詳細に説明したテキストを掲載しました。
これらの作品は、マスメディアに対する挑発ではなく、メディアの一方的な情報伝達を破壊しようとする試みでもありました。
キュレーターや批評家からのコメントをすべて拒否してきたグラハムは、自身の作品とコンセプチュアルアートの関係を断固として否定してきました。
彼はコンセプチュアルアートを「学術的なでたらめ」と断じています。
コンセプチュアルアート
芸術は視覚的に存在するだけでなく、観念的にも存在するというメタ・テキストを用いた前衛芸術運動。ミニマルアートをさらに推し進めて、もはや絵画や彫刻という形態をとらなくても、構想や考えだけでも芸術とみなすというもの。多様かつ新しい媒体、素材、手法で表現し、1960年代から1970年代にかけて世界的に行われた。日本では当時、概念芸術や観念芸術と訳された。
ビデオ・アートとの出会い
1969年、彼は現代アーティストのブルース・ナウマンと知り合ったのを機に、ビデオカメラを使った作品制作を始めます。
2人の裸体の人物が、相手を互いに撮影したフィルムを同時に上映する「Body Press」(1972)。
ある家庭のテレビに映る映像と、その家の前に設置された大型スクリーンの画像とを連動させた「Video Projection Outside Home 」(1979)など、映像インスタレーション作品を数多く発表しました。
ブルース・ナウマン
彫刻やネオン管、ビデオなど多彩な素材を駆使し、60年代後半から現代アート界を代表するアーティスト。「100生きて死ね」(1984年)などのネオン作品では言葉で、「目・鼻・耳をつつく」(1994年)などのビデオ作品では人の顔を超スローモーションで撮影した身体でメッセージを表現する。1999年ヴェネツィア・ビエンナーレの金獅子賞、2004年、第16回高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門を受賞するなど数々の国際賞を受賞。2004年、米誌タイム「最も影響力のある世界の100人」の中に選ばれる。
グラハムはその後、先端芸術を志すアーティストが多く集まる、カナダのノバスコシア美術デザイン大学で教鞭を執るようになります。
パフォーマンス作品
70年代半ばには、観客を巻き込む形のパフォーマンス作品を発表しています。
観客と大きな鏡の間にグラハムが立ち、鏡に向かって観客の動きを説明したり、自身の身体がその空間の中でどのように機能するかを語り出すパフォーマンス作品「performer/audience/mirror」(1975年)などが有名です。
ガラスパビリオン
グラハムは、鏡を多用したサイトスペシフィックな彫刻作品も発表しています。
彼の最も有名な作品とも言える、ガラスパビリオン。
この作品は観客が彫刻の内と外を自由に出入りできるようになっており、光の角度によって鏡面状にも透明なガラスにもなるハーフミラーの効果により、作品と自分の境界が曖昧な視覚感覚に陥ります。
この作品は世界中から制作依頼が殺到し、アメリカのディア・アート財団の屋上やメトロポリタン美術館の屋上、また、ロンドンのヘイワード・ギャラリー、ミネアポリスのウォーカー・アート・センター、さらに、ノルウェーの北極圏など、アートスペースとは言い難い場所にも数多く出現しています。
1976年のヴェネツィア・ビエンナーレでは「PUBLIC SPACE/TWO AUDIENCES」など、同じくハーフミラーを用いた作品を発表し、その錯視効果によってコミュニケーションの問題を観客に提示しました。
ロックミュージック
グラハムはロック音楽のプロデュースを手がけており、ロックミュージックに纏わる作品でカルト的な人気を得ています。
55分の映像作品「Rock My Religion」(1984)。
ロックミュージックの系譜は初期のアメリカの宗教カルトに始まり、戦後も性的熱狂の恍惚的かつ媒介的な経験として続いていると主張し、自身に影響を与えたロックミュージックへのオマージュ的な作品となっています。
2004年には、アーティストのトニー・アウスラー、ロドニー・グラハムと共同で制作したロック・オペラ人形劇「Don’t Trust Anyone Over Thirty」(2004)を発表しています。
グラハムの知的好奇心は芸術だけに止まらず、美術・音楽の批評や、建築・都市計画についての著者を出版するなど、彼の活動は広い分野に及びます。
グラハムの残した功績は、世界中の著名な美術館、展覧会、ビエンナーレなどによって幅広く認められています。
ドクメンタには1972年、1977年、1982年、1992年、1997年と計5回出展。
ヴェネツィア・ビエンナーレでも1976年、2003年、2004年、2005年の4回出展しています。
2009年に開催された回顧展「Beyond」は、ニューヨークのホイットニー美術館、ロサンゼルスの現代美術館、ミネアポリスのウォーカー・アート・センターに巡回しました。
日本で展示されているダン・グラハムの彫刻作品
新しい表現方法を常に開拓し、コンセプチュアルアートを先導したアーティスト、ダン・グラハム。
彼は「すべての芸術は楽しむためのものであるべきだ」という言葉を残しています。
グラハムの死に全世界が感謝と哀悼の意を表しています。
LINEで 無料診断!
アート作品を購入してみたいけど、
「どこで買えば良いかわからない…」
「どんな作品を購入すれば良いかわからない…」
という方も多いのではないでしょうか?
そんな方のために、thisisgalleryの公式LINEアカウントから、気軽に相談できる 無料アート診断 サービスをリリースしました!
専門アドバイザーが、あなたに最適な作品をセレクト。
インテリアに合った作品のご提案や、オーダーメイドのご相談など、様々なお悩みを解決します。
\ こ ん な 方 に お す す め /
部屋に合った絵画・アート作品が欲しい
作品をどこで探したら良いかわからない
似顔絵・オリジナルのアートギフトを贈りたい
手軽な価格で絵画をオーダーしたい
\ L I N E で い ま す ぐ 診 断 ! /
関連記事
「曜変天目」とは?世界に3点しかない国宝の歴史と魅力に迫る
「曜変天目」とよばれる茶碗をご存知でしょうか? 「器の中に宇宙が見える」と評されるほどの美しい輝きを放つ茶碗であり、現在では世界に3椀しか存在しない大変貴重な芸術品です。 この記事では、今もなお多くの人を惹きつけて止まない曜変天
SOMPO美術館のゴッホ「ひまわり」返還を求め、元所有者の相続人がSOMPOホールディングスを提訴
2022年12月13日、ニューヨークとドイツに拠点を置くドイツ系ユダヤ人の銀行家、パウル・フォン・メンデルスゾーン=バルトルディの子孫である3人の相続人が、日本の保険会社・SOMPOホールディングスが所有するゴッホ作「ひまわり(1888
戦争画とは?「アッツ島玉砕」などの有名作品・戦争時代を生きた画家について詳しく解説
戦時中において、美術作品は身分の高い人物の肖像画や戦争の記録などを描くことでプロパガンダとしての役割を担うことが少なくありませんでした。 日本では古来から戦争を描いた絵画が存在し、主に戦争賛美や記録の目的で描かれたと言わ
一度は見たい!世界の有名絵画20選
あなたは「名画」と聞いて、どんな作品が思い浮かびますか? ダヴィンチの「モナリザ」、ピカソの「ゲルニカ」、モネの「睡蓮」など、世界には数多くの有名絵画が存在します。 しかし「なぜこれが名画なのか?」と疑問に思っている
ミレーの「落穂拾い」とは?農民の姿を描いた絵画を解説
制作年 1857年 作品サイズ 83.5 cm × 110 cm 所蔵 オルセー美術館(パリ) 広々とした畑で3人の農婦が腰をかがめて農作業に勤しんでいる「落穂拾い」は、フランスの