草間彌生美術館「毎日愛について祈っている」展が開幕、10/7から
草間彌生美術館(東京都新宿)にて、開館から10回目となる企画展「毎日愛について祈っている」展が、2022年10月7日より開幕します。
新作を中心とした70点に及ぶ展示作品は、そのほとんどが世界初公開となり、草間彌生の創作の近況を知ることができます。
会期は 2022年10月7日〜2023年2月26日 までです。
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新作を含む約70点を公開
「EVERY DAY I PRAY FOR LOVE」
─昨年以降、草間彌生は絵画の裏面に、繰り返しこのセンテンスと詩を記すようになりました。
草間彌生は現在もこの新シリーズの制作に取り組み続けており、本展のタイトルは、その新作絵画シリーズに因んだものです。
展示会場では、この新作シリーズを含む、近年に製作された絵画作品を中心に公開。
70点を超える展示作品は、そのほとんどが世界初公開のものばかり。
草間彌生の思考と創作の到達点を体感できる展示となっています。
「わが永遠の魂」に続く絵画シリーズ「毎日愛について祈っている」
「わが永遠の魂」は、草間彌生が2009年から2021年にかけて800点以上を描き上げた、大型のアクリル絵画シリーズです。
本展で公開される「毎日愛について祈っている」シリーズは、草間彌生が自室で描いていたため、それより一回り小さいサイズで制作されています。
「わが永遠の魂」シリーズから引き続き、人物像や目、水玉などのモチーフとともに、短い詩のようなテキストも描かれています。
また、アクリル絵の具によるペインティングと、マーカーペンによるドローイングが一つの画面上に混在しており、ペインティングとドローイングの両方の特徴を合わせ持っています。
「水玉強迫」(1996/2022)
本展で新たに公開されるのは、1996年にピッツバーグのマットレス・ファクトリーでの個展で発表された「水玉強迫(1996,2022)」。
ピンクと黒の水玉模様のバルーンと円形ステッカーによるこのインスタレーション作品です。
同じ色と柄の水玉モチーフを多数集めることで、草間彌生が幼少期に体験した幻覚の世界に鑑賞者が迷い込むような作品となっています。
「天国へのぼった階段で見た宇宙の姿」(2021)
本展のもう一つの見どころは、ミラールームの最新作「天国へのぼった階段で見た宇宙の姿」(2021)。
鏡張りの作品の表面に空いた穴から鑑賞者が覗き込めるような、半没入型のインスタレーション作品です。
穴から内部を覗き込むと、色とりどりの水玉柄が中で反射し、目の前に無限に増殖していくような感覚が広がります。
他にもインスタレーション・彫刻・詩作を多数公開
他にも、草間彌生の視覚を体感できる体感型作品「I’m Here, but Nothing」(2000/2022)や、色鮮やかな彫刻作品「命」(2015)、2000年以降断続的に制作されていたマーカーペンによるドローイングの小品、草間彌生独自の文体で綴られた近年の詩作など、近年に製作された幅広いジャンルの作品が多数公開されます。
水玉模様の反復など、活動初期から一貫したモチーフや表現方法を繰り返しながら、今もなお新シリーズの制作に取り組み、新境地を開き続ける草間彌生。
草間彌生の思考と創作の到達点を、体感しに行ってみてはいかがでしょうか。
毎日愛について祈っている
会期:2022年10月7日(金)~2023年2月26日(日)
会場:草間彌生美術館
住所:東京都新宿区弁天町107
開館日:木・金・土・日曜日および国民の祝日
開館時間:11:00-17:30
休館日:月・火・水曜日
年末年始の休館日:2022年12月26日(月)~2023年1月6日(金)
料金:
一般 1100円 小中高 600円
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