2022年春 4〜5月のおすすめ展覧会!モネからリヒターへ、THE GREATS など
今回、この春から夏にかけて開催されるオススメの展覧会をご紹介します。
モネをはじめとした印象派、初公開のゲルハルト・リヒターの抽象画、アール・デコの様式美、世界で絶大な人気を誇り続ける葛飾北斎、イギリス絵画を中心とした巨匠たちの西洋絵画、池田亮司のサイトスペシフィックな大型インスタレーション作品など、見所満載の注目の展示が目白押しです。
ぜひ気になる展示に足を運んでみてください。
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ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に
2002年9月6日に開館したポーラ美術館。
ポーラ美術館では開館20周年を祝し、「光」をテーマとした同館史上最大規模の企画展を開催。
創業家二代目の鈴木常司(1930-2000) が、戦後から約40年をかけて収集したコレクションと近年新収蔵した作品が一堂に公開されます。
見所の一つは、初公開となる新収蔵作品です。
メインビジュアルにもなっているゲルハルト・リヒターの「抽象絵画(649-2)」(1987)は、2020年にオークションハウス・サザビーズ香港でポーラ美術館が約30億円で落札し、今回の展示が初公開となります。
館内の5つの展示室に加え、2017年に新設された現代美術を展示するアトリウムギャラリー、ロビー、森の遊歩道に至るまでの広範囲にわたるスペースに作品が展示されます。
主な作家一覧
< 第1部 コレクション+新収蔵作品 >
ベルト・モリゾ、クロード・モネ、ピエール・オーギュスト・ルノワール、 ロベール・ドローネー、ニコラ・ド・スタール、フェルナン・レジェ、ベン・ニコルソン、 アンリ・マティス、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、関根正二、松本竣介、里見勝蔵
< 第2部 新収蔵作品 >
ヴィルヘルム・ハマスホイ、ジャン・デュビュッフェ、モーリス・ルイス、ドナルド・ジャッド、 ヘレン・フランケンサーラー、パット・ステア、ゲルハルト・リヒター、アニッシュ・カプーア、ケリス・ウィン・エヴァンス、ロニ・ホーン、スーザン・フィリップス、山口長男、山田正亮、 難波田龍起、猪熊弦一郎、斎藤義重、白髪一雄、李禹煥、田中敦子、中西夏之、中林忠良、 杉本博司、三島喜美代
ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に
会期:
2022年4月9日(土)~9月6日(火)会場:
ポーラ美術館 展示室1-5、アトリウム ギャラリー、アトリウム ロビー、森の遊歩道開館時間:
9:00–17:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:
会期中無休料金:
一般 1,800円 大学生・高校生 1,300円 中学生以下 無料
建物公開2022 アール・デコの貴重書
東京都庭園美術館では、年に一度、美術館の建物に焦点を当てた展覧会が開催されてきました。
建築としての魅力を伝えるため、毎回テーマを設けて様々な角度から建物を公開するこの展覧会。
今年度は、1920-30年代のアール・デコ様式とその貴重書を主軸にしています。
東京都庭園美術館本館は、1933年に竣工した旧朝香宮邸です。
1920年代、当時フランスで全盛期だったアール・デコの様式美に魅せられた朝香宮夫婦は、部屋の内装設計をフランスの室内装飾家アンリ・ラパン、ルネ・ラリック、イヴァン=レオン・ブランショらに依頼し、フランス直輸入のアール・デコ様式を取り入れた邸宅を完成させました。
見所の一つは、アール・デコ期の情景を再現した大食堂のテーブルの装飾など。
アール・デコ期を再現した空間の中で、壁、床、天井、建具や照明など、普段の展示では見過ごされがちな建築や室内デザインをじっくりと鑑賞することができます。
また、当館に所蔵されているフランスの装飾美術に関する書籍や雑誌、1925年のアール・デコ博覧会に関連した華やかなショーウインドウの写真集、インテリア特集の雑誌、色鮮やかな絵本なども合わせて紹介されます。
これら約100点以上の貴重書は、各室に配置され、アール・デコ建築と一緒に楽しむことができます。
普段は作品保護のために閉じられている建物の窓のカーテンも開け放たれ、自然の光が満ち溢れた優雅な時間が流れる空間は、鑑賞者を旧邸宅時代の雰囲気とアール・デコ建築の世界へと誘います。
年に一回の建物自体を純粋に楽しむ貴重な展覧会。
華やかで魅惑的な当時のアール・デコの世界を堪能しに行ってみてください。
建物公開2022 アール・デコの貴重書
会期:
2022年4月23日(土)~6月12日(日)会場:
東京都庭園美術館(本館+新館)東京都港区白金台5-21-9開館時間:
10:00–18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:
毎週月曜日料金:
※オンラインによる日時指定制です。
一般 1,000円 大学生(専修・各種専門学校含む) 800円 中学生・高校生・65歳以上
500円
公式サイト:
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/220423-0612_EncountersWithArtDecoBooks.html
2121年 Futures In-Sight
21_21 DESIGN SIGHTでは、100年後の世界に想いを巡らせる「2121年 Futures In-Sight」展が開催されます。
アーティストやデザイナーをはじめ、思想家、エンジニア、研究者など、総勢72名の多様な出展者たちが様々な角度から未来を考察した展覧会です。
展覧会ディレクターを務めるのは、テクノロジーが人類の文化やライフスタイルをいかに変えるのか、その未来を見据えた数多くの書籍や雑誌を手がける編集者であり、2018年から『WIRED』日本版編集長を務める松島倫明です。
国内外の多彩な分野の第一線で活躍している出展者は、「Future Compass」という未来への羅針盤をツールとして使用し、それを実際に手で回して出てきた3つの単語をつなげ、その単語から未来を考える上での問いを自由に導き出していきました。
言葉から問いをつくり、その問いに対してのそれぞれの洞察を作品やテキストとして展示しています。
2121年を想像するとはいかなる行為で、そこにはどんな視座と洞察(insight)が込められているのか。
その問いをテーマとし、未来を考えるという姿勢自体を示すこの展覧会は、鑑賞者にデザインとともに明日を創造していくための豊かな洞察力(Insight)を養うきっかけを提供します。
出展者一覧
青木竜太、安藤瑠美、e-lamp.(山本愛優美)、池上高志、石川善樹、石川 凜、石山アンジュ、稲見昌彦、we+、内田まほろ、内田友紀、evala、江間有沙、大川内直子、大澤正彦、大塚桃奈、岡崎智弘、岡島礼奈、小川絵美子、小川さやか、ライラ・カセム、鎌田安里紗、寒川裕人(ユージーン・スタジオ)、北村みなみ、木原 共、ウィリアム・ギブスン、キリーロバ・ナージャ、クラウディア・クリストヴァオ、Qosmo × 朝日新聞社メディア研究開発センター、齋藤帆奈、佐藤 卓、清水イアン、Synflux、管 啓次郎、諏訪綾子、生環境構築史、アビール・セカーリ、関根健次、ケイト・ダーリング、高橋祥子、玉城絵美、アンソニー・ダン、東京藝術大学 Sputniko! Lab(M2 岩藤愛実)、エレナ・トゥタッチコワ、戸谷洋志、中嶋 愛、中島さち子、長嶋りかこ、永山祐子、能作文徳、NOMA、PARTY、畑中章宏、HUMAN AWESOME ERROR、廣川玉枝、深澤直人、舩橋真俊、Placy、細尾真孝、マクティア マリコ、松本紹圭、真鍋太一、水野大二郎、溝口力丸、宮下拓己、mui Lab、村上祐資、森田真生、山崎 亮、エイザ・ラスキン、Licaxxx、渡邉康太郎
2121年 Futures In-Sight
会期:
2021年12月21日(火)~2022年5月22日(日)会場:
21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2開館時間:
11:00–19:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:
火曜日料金:
一般 1,200円 大学生 800円 高校生 500円
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
東京都美術館では、スコットランド国立美術館の名コレクションが公開されます。
1859年に開館したスコットランド国立美術館は、上質で幅広い西洋絵画コレクションを有する世界最高峰の美術館の一つです。
その中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史が誇る「美の巨匠たち(GREATS)」の作品が展示されます。
注目は、メインビジュアルにもなっている日本初公開となるベラスケス初期の傑作「卵を料理する老婆」や、日本では滅多に鑑賞できないヘンリー・レイバーン、アラン・ラムジー、フランシス・グラントなどといったスコットランド出身の代表的な画家たちの名品です。
トマス・ゲインズバラ、ジョシュア・レノルズ、ウィリアム・ターナー、ジョン・エヴァレット・ミレイ といったイングランド出身の画家の作品も数多く紹介されます。
もう一つ注目すべき作品は、アメリカの風景画家、フレデリック・エドウィン・チャーチによる圧倒的な作品「アメリカ側から見たナイアガラの滝」。
この作品は、スコットランドの素朴な家庭に生まれ、アメリカに渡って財を成した実業家が母国への感謝の気持ちを込めてスコットランド国立美術館に寄贈した大作と呼ばれています。
西洋美術史を辿る油彩画・水彩画・素描約90点が集結した見所たっぷりのこの展覧会。西洋絵画をじっくりと鑑賞したい方は、是非お見逃しのないよう。
本展は神戸、北九州にも巡回する予定です。
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
会期:
2022年4月22日(金)~7月3日(日)会場:
東京都美術館開館時間:
9:30–17:30(展示室入場は閉館の30分前まで)夜間開室:
金曜日は9:30–20:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:
月曜日料金:
※オンラインによる日時指定制です。
一般 1,900円 大学生・専門学校生 1,300円 65歳以上 1,400円
公式サイト:
https://greats2022.jp
池田亮司展
13年ぶりとなる国内美術館での大規模な個展として、新作を含めた池田亮司の展覧会が弘前れんが倉庫美術館で開催されます。
フランス、パリと日本を拠点に国際的に活躍するアーティストであり作曲家である池田亮司。
テクノロジーを駆使し、光や電子音楽を使用した鑑賞者の感覚を揺さぶる体験没入型のインスタレーションやライブ・パフォーマンス作品を数多く発表してきました。
これまで、東京都現代美術館(2009年)、パーク・アベニュー・アーモリー(ニューヨーク、2011年)、ポンピドゥー・センター(パリ、2018年)、台北市立美術館(2019年)、180 The Strand(ロンドン、2021年)など世界各地で個展を開催。また、あいちトリエンナーレ2010(名古屋、2010年)や第58回ヴェネチア・ビエンナーレ(2019年)など数多くの国際展にも参加しています。2020年には、第70回芸術選奨文部科学大臣賞(メディア芸術部門)を受賞しています。
2000年以降、データを主題とする表現を模索し続ける池田亮司は、中でもDNA情報や素粒子、宇宙といった科学の分野に関するデータを自身の作品に取り入れてきました。
精緻な構成を用いたそれらの作品には、データを通した世界の新たな認識の方法が示されています。
展覧会の見所の一つは、国内初展示である近年の池田亮司作品の集大成とも言える3部作「data-verse」。
「data-verse」は、CERN(欧州原子核研究機構)やNASAなどの科学機関によって一般に公開されたデータを収集し、加工や変換など様々な操作を経て、視覚的な表現として構成された高解像度の映像作品です。
高さ15mの展示室に大型プロジェクションによって投影されたこの作品は、鑑賞者を原子核の内部から宇宙まで、ミクロとマクロの視点を行き来する壮大な旅へと引き込みます。
2019年の第58回ヴェネチア・ビエンナーレにおいて初めて公開されたものであり、今回は2021年にアート・バーゼルで公開された「data-verse 3」を日本で初めて公開します。
また、弘前れんが倉庫美術館の建築の特性を最大限に生かすよう、作品が展開されているのも見所の一つです。
同美術館は、明治・大正期の約100年前に酒造工場として建造され、倉庫として使用されていた鉄骨構造やコールタールの黒い壁など、時代の趣が残された空間です。
そして、電子音楽の作曲を活動の起点とする池田亮司は、場所の性質に応答し、ひとつの音楽を作り上げるかのように、自らの作品空間を構成します。
全ての映像と音響が重なり合うことで、総体として建築空間と作品との共鳴をもたらし、その同調し合う作品を視覚と聴覚の両方で体験することを本展では可能にしています。
壮大な旅へと引き込まれることを予感させる池田亮司展。サイト・スペシフィックな作品を体験しに行ってみてはいかがでしょうか。
池田亮司展
会期:
2022年4月16日(土)~8月28日(日)会場:
弘前れんが倉庫美術館開館時間:
9:00–17:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:
火曜日
※ただし8月2日(火)は開館料金:
一般 1,300円 大学生・専門学校生 1,000円 ※本展は強いストロボ効果を使用しておりますので、心臓の弱い方やペースメーカーをご使用の方などはご注意ください。
公式サイト:
https://www.hirosaki-moca.jp/exhibitions/ryoji-ikeda/
大英博物館 北斎 —国内の肉筆画の名品とともに—
江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)。
国内外で高い人気を誇る北斎の作品は、特にイギリスで多くのコレクターや研究者がおり、ロンドンの大英博物館には、北斎の上質な最高傑作が多数収蔵されていることで有名です。
サントリー美術館で開催される展覧会では、この大英博物館が所蔵する北斎作品を主軸に、国内の名品とともに、北斎の画業の変遷に迫ります。
今回は約70年にわたる北斎の画業の中で、特に60代から亡くなるまでの30年間に焦点を当てています。
見所の一つは、貴重な初期作と晩年の代表作。
海外で「The Great Wave」として高い人気を誇る作品「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、北斎が70代前半に描いた鬼気迫る大波です。
輸入された藍色の色料、プルシアンブルーで描かれた「冨嶽三十六景」シリーズは、北斎のそれまでの画業の集大成と言われています。
この作品をはじめ、北斎は生涯をかけて水の表現を追求していました。
「市川鰕蔵の山賤実は文覚上人」は、現存数の少ない貴重な初期作であり、1791年の北斎が32歳の時に制作されました。
画業の最初期から既に資質が花開いていたことが分かる作品です。
また、卓越した画力と大胆な発想力が余すことなく発揮された肉筆画の名品も、本展の見所の一つです。
浮世絵には木版画と肉筆画の2種類があり、木版画は木版を一つ作れば何百枚も同じ絵を刷ることができます。
これに対し、浮世絵師が直接紙に描いた一点ものの作品が肉筆画と呼ばれます。
肉筆画は、絵師、彫師、摺師が分業して制作していた版画とは違い、浮世絵師の息づかいが直に感じられる特徴があります。
北斎が直接筆を執った肉筆画は、40代〜50代半ばと、75歳頃から没年までに多く描かれており、様々な画題に挑戦をした意欲作が次々と生み出されました。
年齢が記された肉筆画のなかでは88歳が最も多く、一切筆の衰えが感じられない作品からは、最晩年になっても常に上を目指す姿勢が見て取れます。
鬼と弘法大師の姿が強烈なインパクトを残す「弘法大師修法図」は、晩年期の作品では最大級のものです。
北斎は信仰や幻想など、目に見えないテーマに対しても想像力を駆使して現実感のある描写へと仕上げていました。
大英博物館が所蔵する北斎作品は、華やかな錦絵や肉筆画、版本、摺物、版下絵など、北斎の多岐にわたる作画活動を網羅しており、それはコレクターや研究者からの譲渡によって充実してきました。
彼ら北斎愛好家の優れた審美眼が、世界有数の北斎コレクションを築き上げたことを本展では紹介しています。
壮年期から最晩年までの傑作を通して、絵画制作と真摯に向き合い続けた北斎の姿を追う本展。天才浮世絵師の晩年の傑作と、北斎に魅了されたイギリスのコレクター、研究者たちの視点を垣間見る展示となっています。
大英博物館 北斎 —国内の肉筆画の名品とともに—
会期:
2022年4月16日(土)~6月12日(日)会場:
サントリー美術館開館時間:
10:00–18:00(金・土は10:00–20:00)休館日:
火曜日
※6月7日は開館料金:
一般 1,000円 大学生・専門学校生・高校生 1,200円
アイラブアート16 視覚トリップ展 ウォーホル、パイク、ボイス 15人のドローイングを中心に
ワタリウム美術館で開催される「視覚トリップ展」。
同美術館のコレクション作品から、今や現代美術を代表するアーティストとなった14人のドローイングやペインティング作品計160点が公開されます。作品を通し、身体感覚を伴う視覚体験を楽しむことができる展覧会です。
見所は、アンディ・ウォーホル初のドローイング集「サムという名の25匹の猫と青い子猫ちゃん」やビデオアートの先駆者として知られるナムジュン・パイクが描いたドローイングなどの約60点、戦後ドイツで最も注目されたアーティストであるヨーゼフ・ボイスが1984年に東京で描いた黒板ドローイング「コンティニュイティ(連続性)」など。
また、ゲストアーティストも登場し、幻想的な映像作品を制作する作家・さわひらきの映像作品「/home」「/home (absent room) 」と新作ドローイングも合わせて展示されます。
アーティストたちが描くドローイングを見つめることで、描かれた線を歩くような、自分のスピードで未知の場所へと向うようなこの展覧会。未知のヴィジョンを探究しに、視覚トリップを味わいに行ってみてください。
参加アーティスト
青木陵子/伊藤存/ジグマー・ポルケ/ナムジュン・パイク/ヨーゼフ・ボイス/オラファー・エリアソン/アンディ・ウォーホル/キース・へリング/ジョナサン・ボロフスキー/クリスト/ジュリアン・シュナーベル/マルセル・ブロータス/河原温/有馬かおる
アイラブアート16 視覚トリップ展 ウォーホル、パイク、ボイス 15人のドローイングを中心に
会期:
2022年1月22日(土)~6月26日(日)会場:
ワタリウム美術館開館時間:
11:00–19:00休館日:
月曜日料金:
一般 1,200円 大人ペア 2,000円 学生(25歳以下)・高校生・70歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名様まで) 1,000円
燕子花図屏風の茶会 ―昭和12年5月の取り合わせ―
根津美術館が所蔵する「燕子花図屏風(かきつばたず)」は、江戸時代の画家・尾形光琳の代表作にあたる屏風です。
国宝に指定されており、日本の絵画史上でも特に有名な作品の1つとして知られています。
根津美術館のコレクションの礎を築いた根津財閥の創始者である初代根津嘉一郎(1860~1940)は、大正3年(1914)にこの作品を購入しました。
それ以降、この大傑作は展覧会や茶会で披露され続け、近年では、同美術館で年に一度だけ1ヶ月間公開する展示を開催してきました。
今回、昭和12年(1937)5月の茶会で取り合わされた茶道具の名品と共に、国宝「燕子花図屏風」を鑑賞する展覧会が開催されます。
当時、根津嘉一郎は政財界の友人5、6名ずつを招待し、約数日間にわたって東京・青山の自邸で茶会を開催しました。
そこでは「燕子花図屏風」をはじめ、重要文化財に指定されている江戸中期の画家・円山応挙の「藤花図屏風」、「鼠志野茶碗 銘 山の端」など、名品が次々に披露されました。
これまでの数ある根津嘉一郎主催の茶会の中でも、ひときわ豪華で堂々たるものだったのです。
「藤花図屏風」や茶道具の名品と共に国宝「燕子花図屏風」が鑑賞できるのは、年に一度のみ。この貴重な機会を是非お見逃しなく。
燕子花図屏風の茶会 ―昭和12年5月の取り合わせ―
会期:
2022年4月16日(土)~5月15日(日)会場:
根津美術館 展示室1・2開館時間:
10:00–17:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:
月曜日料金:
※オンラインによる日時指定制です。
一般 1,500円 学生 1,200円 中学生以下 無料
この春おすすめの展示をご紹介しました。
是非、あなたのこの春のお気に入りの一枚を見つけに行ってみてください。
事前予約制の展示がありますので、公式サイトでチケット情報のチェックもお忘れなく!
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長谷川等伯とは?絵師の生涯と国宝「松林図屏風」など代表作品について詳しく解説!
日本最高峰の水墨画と称されている国宝「松林図屏風」。 誰もが一度は教科書で観たことがあるのではないでしょうか。 「松林図屏風」を描いた画家、長谷川等伯は、豪壮で華麗な桃山文化を生き抜いた絵師です。 能登から京に上洛し、最終的に
2023年2月おすすめ展覧会!恵比寿映像祭・土米・ヒグチユウコ展・ダムタイプなど
thisismedia編集部から、2023年2月に開催される全国のおすすめ展覧会をご紹介。 北海道立近代美術館には「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」が、国立国際美術館(大阪)には「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリュ
「Multaka」(ムルタカ)とは?美術館ガイドとして活躍する難民、ドイツの難民支援について詳しく解説
難民や亡命者に美術館・博物館のツアーガイドとしての職業訓練を行うプロジェクト「Multaka」(ムルタカ)。 このプロジェクトは、美術館や博物館の来館者を案内することで難民たちのスキルを高め、イスラム文化への理解を深めることを目的
菱川師宣の浮世絵「見返り美人図」を解説!見どころはどこ?
赤い着物を着た女性がこちらを振り返っている「見返り美人図」。 浮世絵の中でも特に有名な一枚で、教科書や広告などで見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。 ユニークな構図や色合いなどがとても印象的な作品ですよね。 今回は「