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岡本太郎「太陽の塔」模型に器物破損行為で男性逮捕、愛知県美術館で3/3から展示再開

2022年2月23日、愛知県美術館で開催中の「展覧会 岡本太郎」に展示されていた「太陽の塔」の模型作品が損壊される事件が発生しました。

名古屋市の会社員の男性が「太陽の塔(1/50)」を手で殴り、作品を損壊させたとのこと。

男性は器物損壊の疑いで逮捕されましたが、地元メディアよると警察の調べに対して男性は容疑を否認しているといいます。

 

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器物損壊容疑で名古屋市の会社員男性を逮捕

愛知県美術館で開催されている「展覧会 岡本太郎」(会期:2022年1月14日~3月14日)の会場内で、作品が損壊される事件が発生しました。

事件発生は2月23日午後4時45分頃、名古屋市在住の会社員男性が館内に展示されていた「太陽の塔(1/50)」を手で殴り、破損させたとのことです。

 

この模型作品は、1970年に制作されたもので、川崎市岡本太郎美術館が所有しています。

大きさは大阪の万博公園にある岡本太郎の代表作「太陽の塔」を50分の1サイズ。

高さ145cm・幅128cm、奥行き50cmの大きさで、繊維強化プラスチックでできています。

 

事件発生の直後、監視員が大きな物音に気付いて展示室を確認すると、左下部分に約3センチの亀裂が入っていました。

この作品を拳で殴り壊したとして、名古屋・東署は2月24日、器物損壊容疑で名古屋市昭和区の会社員男性、栗本篤史容疑者(46)を逮捕。

栗本篤史容疑者は「覚えがありません」と容疑を否認し、翌日の25日に釈放されています。

 

愛知県美術館、大村知事のコメント

岡本太郎 太陽の塔 損壊

「展覧会 岡本太郎」は、岡本太郎の回顧展としては史上最大規模のもので、大阪会場(大阪中之島美術館)、東京会場(東京都美術館)を経て、愛知県美術館に巡回しています。

今回の事件を受けて、愛知県の大村秀章知事は2月27日、「応急的な修復をした上で再展示への監視を強化する」とし、「展覧会のシンボル的なものなので、ぜひご覧いただきたい」と述べています。

 

作品は一時撤去され、今後の取り扱いなどについては、企画展終了後に作品を所蔵する川崎市岡本太郎美術館が、本格的な修復が必要かを判断する予定です。

美術館の担当者は「とても遺憾に思う。今後は作品を守りながら展示する方法を検討していきたい」とコメントしています。

 

応急処置を終えて3/3から展示再開

愛知県美術館は、作品の応急処置が完了したため、2023年3月3日から「太陽の塔」の展示を再開すると発表しました。

会場には新たに警備員を配置するなど監視体制が強化されるとのことです。

愛知県美術館は「ひとりでも多くの人に作品を楽しんでもらいたい」とコメントしています。

会期は3月14日まで。史上最大規模の岡本太郎展を是非お見逃しなく。

 

展覧会 岡本太郎

会期:2023年1月14日(土)~3月14日(火) 

会場:愛知県美術館 [愛知芸術文化センター10階]

開館時間:10:00-18:00(金曜日は20:00まで)

休館日:1月16日(月)、2月6日(月)、2月20日(月)、3月6日(月)

料金:

一般 1800円(1600円)
高校生・大学生 1400円(1200円)

公式HP:https://taro2022.jp/

 

 

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