2016/02/24
アート/Art

0から学ぶ西洋美術史シリーズ~新古典主義~

今回の0から学ぶ西洋美術史シリーズが扱うのは『新古典主義』です。

新古典主義

新古典主義は、18世紀中頃から19世紀初頭にかけて、西欧で建築・絵画・彫刻など美術分野で支配的となった芸術思潮のことです。それまでの装飾的・官能的なバロック、ロココの流行に対する反発を背景に、より確固とした荘重な様式をもとめて古典古代、とりわけギリシャの芸術が模範とされました。

新古典主義絵画

新古典主義の主な画家としては、ダヴィッド、アングル、ジェラール、グロ等が挙げられます。 ロココ様式の華美で表層的な表現や、イリュージョニズムに熱狂するバロック様式へのアンチテーゼとして、デッサンと形を重視し、理性を通じた普遍的価値の表現を理想としました。

『ホメロス礼賛』 ドミニク作

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新古典主義建築

新古典主義建築は、18世紀後期に、啓蒙思想や革命精神を背景として、フランスで興った建築様式。ロココ芸術の過剰な装飾性や軽薄さに対する反動として荘厳さや崇高美を備えた建築が模索されましたが、やがて19世紀の歴史主義、様式濫用の中に埋没しました。たんなる古代の復興にとどまらず、当時の政治情況とも関連していました。ルイ15世の時代を中心に展開したロココ様式の官能性や通俗性に対し、論理的で厳粛な、啓蒙的性格をもつ様式におきかえようとする動きが広がりました。その後、革命運動をへてフランスとアメリカに共和国が樹立されると、古代ギリシャや共和政時代の古代ローマ民主主義との結び付きから、新政府の指導者たちは公式の美術として新古典主義を採用しました。しかし、ナポレオンがフランスで権力の座につくと、この様式はナポレオンの宣伝効果をあげるためのものに変質することになりました。

『パンテオン』

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『エトワール凱旋門』

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『ブランデンブルク門』

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