インスタレーションオンセナート大竹伸朗愛媛温泉
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道後温泉に大竹伸朗の巨大アートテントが出現!「熱景/NETSU-KEI」

愛媛県松山市にある「道後温泉本館」に新しい巨大アートが誕生しました。

建築修理中の道後温泉本館の現場を覆うのは、画家・大竹伸朗による巨大なテントのインスタレーションアートです。

世界最古の温泉としても知られている道後温泉は近年、「温泉×アート」をテーマに様々なプロジェクトを発表しています。

今回のプロジェクトも含めて、道後温泉の取り組みを詳しくご紹介します。

 

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日本最古の温泉「道後温泉」

道後温泉本館は、日本最古の温泉地といわれる道後温泉を象徴する建物です。

『万葉集』や、夏目漱石の『坊ちゃん』にも登場するほか、スタジオジブリ作品「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったことで、愛媛の代表的な観光地として知られています。

1994年、日本の公衆浴場としては初の重要文化財に指定され、その後も現役の公衆浴場として営業を続けています。

 

本館の建物は長い時代の変化に対応し、その時代時代の技法を取り入れ、移築や増改築を繰り返してきました。

主に4つの建物から成り、内部は非常に複雑な構造となっています。

 

「アート×温泉」のコラボレーション「道後オンセナート」

道後温泉では2014年から芸術祭「道後オンセナート」が開催され、アートの街としても徐々に認知され始めています。

芸術祭期間中は、道後温泉本館が丸ごとアート作品に変貌し、ホテル・旅館の一室を草間彌生など著名なアーティストたちが改装し、「泊まれるアート作品」として発表しました。

アートディレクションと運営は、地元NPOと若手クリエイターが手がけています。

 

「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭インスタレーション」

道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」の中庭では、「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭インスタレーション」が2021年10月27日(水)~2024年2月29日(木)まで開催されています。

写真家・映画監督の蜷川実花の艶やかな写真やオリジナルの提灯で装飾され、極彩色の空間が温泉のど真ん中に出現しました。

 

「クリエイティブステイ in 道後温泉」公募プログラム

さらに、2024年3月までの3年間、「クリエイティブステイ in 道後温泉」という公募プログラムも主催しています。

作家、クリエイターが道後温泉地区に1週間程度滞在し、地域の歴史、文化、人、風景などに触れながら、創作や交流活動を行うプログラムとなっており、道後温泉で文化芸術活動を行う人材を発掘し、多様な視点や感性を通して道後温泉をPRすることを目的としています。

 

大竹伸朗が手がける巨大アートテント「熱景/NETSU-KEI」

現在、道後温泉本館は営業を継続しながら、2024年12月末まで建物の保存修理をしています。

修理部分テントで覆い隠し、巨大アートとしてお披露目したのが今回のアートプロジェクト「熱景/NETSU-KEI」です。

愛媛県宇和島市を拠点に活動する画家・大竹伸朗のデザインしたテントで建物が丸ごと覆われました。

 

「熱景/NETSU-KEI」のデザインコンセプトは水・熱・光、人や街の生み出すあらゆるエネルギーです。

温泉には地中から天界へと通じる宇宙的イメージがあり、道後に湧き続ける「湯」のイメージから色と形を通し、永遠に尽きることのないエネルギーが表現されています。

 

色紙を指でちぎった「ちぎり絵」の手法で表現された5枚の原画がターポリン素材に高精細プリントされました。

紙を破った紙繊維の断面や筆のハケ跡、重ねられた色の奥行きまでリアルに再現されており、圧倒的なスケールと見ごたえのあるクオリティに仕上がっています。

 

建物の南側には道後の湯を発見したと伝えられている、道後の象徴「白鷺」を、東側には西日本最高峰の「石鎚山」、西側には街や地図をモチーフにした図案が配置されています。

 

このアートテントは大竹伸朗にとって、過去最大のパブリックアートになります。

公開期間は、2021年12月17(金)〜2024年12月を予定しています。

 

画家・大竹伸朗

大竹伸朗(1955年東京生まれ)は、1980年代初頭から作品発表を開始し、1988年に制作拠点を愛媛県宇和島市に移しています。

絵画を中心に音や写真、映像を取り込んだ立体作品、エッセイ、絵本など多彩な作品を展開。

ドイツの芸術祭最高峰のドクメンタ(2012)、アートのオリンピックのヴェネチア・ビエンナーレ(2013)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2018)など、現代日本を代表するアーティストとして海外の主要なアートイベントに出展しています。

 

2014年、国内外4カ所で行われた展覧会の功績により芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

2022年2月にはハワイ・トリエンナーレに参加し、同年11月1日からは東京国立近代美術館で大規模な個展が開催される予定です。

 

様々なアートと温泉のコラボレーション企画を行っている道後温泉。

古い歴史を持ちながらも、その保存と経営を続けていくために、革新的なプロジェクトを次々と打ち出しています。

2024年12月までと公開期間が長いので、ぜひ皆さんも愛媛観光の計画を立ててみてくださいね。

 

 

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