「フェルメール展」アムステルダム国立美術館で開催、過去最多28作品がオランダに集結
「真珠の耳飾りの少女(1664-1667)」や「牛乳を注ぐ女(1658-1659)」などの作品で知られるオランダの巨匠、オランダの巨匠、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)。
2022年2月10日より、フェルメールの現存する作品37点のうち28点を展示する、過去最大規模の展覧会が、アムステルダム国立美術館(オランダ)で開幕しました。
本展は、フリック・コレクション(ニューヨーク)やナショナル・ギャラリー(ワシントンDC)など、フェルメール作品を所蔵する美術館からの貸し出し協力のもと実現。
開幕を前に20万枚を超えるチケットが販売され、開幕2日後にチケットが完売したと発表されています。
「アート診断」
Q1.希望の価格帯は?
Q2.気になるジャンル・モチーフは?
あなたにおすすめの作品が
57件見つかりました!
煌めくカエルは上を目指す
¥9,900
Sunday afternoon
¥11,000
Over the snap
¥8,470
silver #2
¥9,900
鄂
¥6,600
simimon
¥8,657
びゅう
¥6,600
Drawing No.3
¥7,700
あなたにおすすめの作品が
140件見つかりました!
煌めくトカゲは上を気にする
¥13,200
A study of the color blue ζ
¥19,800
Lakeshore Cottages
¥14,300
Black&Pink Butterfly
¥13,750
bear
¥12,100
風の色。
¥13,200
image
¥13,200
黒い薔薇
¥16,500
Harmony of colors No.114
¥27,500
affection
¥33,000
南
¥13,200
Aqua
¥19,800
Picture C
¥31,350
SATSUKI POP
¥19,800
Ineffable
¥33,000
盆栽
¥19,800
あなたにおすすめの作品が
171件見つかりました!
Deer of the colorful flowers
¥34,100
Whale3
¥110,000
WILLY&SHOE
¥167,200
Jazz Sensation
¥66,000
Underground
¥66,000
Picture C
¥31,350
花びらのぬくもり
¥110,000
The composition of the color 04
¥38,500
Creative switch
¥110,000
Untitled #06
¥69,300
丸のコンポジション
¥60,500
meditation/osteospermum
¥60,500
Willow Glen
¥91,300
superstring theory 8
¥495,000
ななめのせん
¥132,000
Blue green land No.142
¥34,100
Museum
¥77,000
swim
¥285,000
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
73件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!
藪椿 (やぶつばき)
¥66,000
Whale3
¥110,000
桜桃と猫
¥110,000
季節の花 紫陽花
¥38,500
紅白牡丹
¥34,100
meditation/osteospermum
¥60,500
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
135件見つかりました!
ブドウ(クイーンニーナ)
¥25,300
rose in tea cup
¥26,400
林檎
¥33,000
somethings(Twin flowers)
¥27,500
ネコ
¥27,500
Happy flower
¥28,050
あなたにおすすめの作品が
202件見つかりました!
The Red-Bar
¥44,000
生きる
¥143,000
Red Cup and Saucer and Candy
¥66,000
tokyo.shibuya
¥282,700
セーヌ川の畔
¥88,000
縁側の二匹
¥132,000
Landscape
¥66,000
林檎
¥33,000
swim
¥285,000
Vase of flowers
¥44,000
あなたにおすすめの作品が
94件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
177件見つかりました!
German iris
¥19,800
半分こ
¥15,400
冬の針葉樹林
¥19,800
空と月
¥16,500
夕焼けと花畑・10月
¥16,500
Positive Emotion
¥29,700
シンフォニー
¥13,200
紫陽花の輝き
¥13,200
5月の花畑
¥27,500
Rose Garden
¥17,600
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!
Whale3
¥110,000
Forest at night
¥36,300
夢の入口
¥49,500
Moonlight – 月光
¥35,200
霞の朝
¥41,800
4月のある日
¥49,500
虹の橋さんぽ
¥38,500
シャーレーポピーの丘
¥36,300
あなたにおすすめの作品が
80件見つかりました!
spring
¥8,800
silver
¥8,800
wonder
¥6,600
雪の中で春を待つ
¥7,920
Colour line_S_NO.100
¥8,800
Oh My Rose No.1
¥8,800
水焔の縄文土器
¥8,800
LIFE XLV (45) – BLUE (Image Transfer)
¥3,850
あなたにおすすめの作品が
170件見つかりました!
偶然を運ぶ5
¥27,500
LIFE XXII (Image Transfer)
¥16,500
antelope canyon
¥27,500
Dancing flowers No.9
¥13,200
Harmony of colors No.114
¥27,500
Cherry blossoms – 桜
¥33,000
Aqua
¥19,800
Lakeshore Cottages
¥14,300
Precious junk
¥28,600
Prism(No.1)
¥19,800
あなたにおすすめの作品が
166件見つかりました!
Autumn colors
¥51,110
meditation/osteospermum
¥60,500
Pilgrimage at Sunset
¥55,000
青と丸のコンポジション No,2
¥110,000
Euphorbia globosa#04 No.121
¥49,500
花びらのぬくもり
¥11,000
Earth
¥60,500
Underground
¥66,000
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
89件見つかりました!
燃えるポピー・5月
¥17,600
月の音
¥26,400
あの日の記憶
¥16,500
冬の針葉樹林
¥19,800
空と月
¥16,500
夕焼けと花畑・10月
¥16,500
Window ー窓-
¥13,200
Red mountain top
¥22,000
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
過去最大規模の「フェルメール展」オランダで開幕
2022年2月10日、アムステルダム国立美術館(オランダ)で開幕した「フェルメール展」。
本展は、現存するフェルメール作品37点のうち、過去最多の28点が展示される、フェルメールの単独展覧会としては史上最も充実した展覧会です。
これまで開催されてきたフェルメールの単独展覧会は、1995〜1996年に、ナショナル・ギャラリー(ワシントンDC)でフェルメール作品21点が展示された展覧会と、マウリッツハイス美術館(オランダ、ハーグ)で開催されたものが最後でした。
アムステルダム国立美術館は、2021年に本展の開催を発表した際、”「最初で最後の」フェルメール回顧展になる”と宣言しています。
28点のフェルメール作品が世界から集結
本展のために世界から集められた28点のフェルメール作品。
主催のアムステルダム国立美術館所蔵からは、「牛乳を注ぐ女」(1658-1659)と「小路」(1657-1658)を含む4点。同じくオランダのマウリッツハイス美術館からは「真珠の耳飾りの少女(1664-1667)」を含む3点が展示されます。
オランダ以外にも、世界各国からフェルメール作品が集結。
ロンドン、ベルリン、ドレスデン、フランクフルトなど、7カ国の14の美術館と個人コレクションから作品が貸与され、中にはなんと、200年ぶりにオランダに戻ってくる作品も7点ほど存在します。
東京国立西洋美術館からも「聖プラクセディス」(1655)が貸与されています。
NY以外での展示は初、フリック・コレクションのフェルメール作品
28点のフェルメール作品のうち、ニューヨークのフリック・コレクションから貸し出された3点は、NY以外での展示が今回初となります。
フリック・コレクションのフェルメール作品は以下の3つ。
愛人と召使い(1664-1667)
士官と笑う娘(1657-1658)
中断された音楽の稽古(1660-1661)
アムステルダム国立美術館のタコ・ディビッツ総館長は、プレスプレビューで、
フェルメールのこの規模の展覧会を開催するのは、かなり難題がある夢でした。
しかし、フリック・コレクションが改装すると聞いて、不可能ではなさそうだと思い、チャンスだと思ったのです。今しかないと。
とコメント。
まさに奇跡的なタイミングが重なり、過去最多の充実したラインナップが実現したのです。
家庭・宗教・求愛・日常生活のテーマで展示構成
画商の息子として生まれたフェルメールは、オランダのデルフトで、画家兼画商、そして聖ルカ画家組合というギルドの代表として働いていました。
カルヴァン派の改革派プロテスタントとして育てられ、結婚を機にカトリックに改宗。11人の子供に恵まれました。
本展は、フェルメールがその生涯に取り組んだ、日常生活や家庭の風景、宗教、音楽などのテーマを軸に展示構成されています。
同美術館の美術部門長で、本展共同キュレーターであるグレゴール・ウェーバーは、
フェルメールが生涯を通じて考えてきたテーマ、特に内面と外界の相互作用をテーマに、展示構成を考えました。
例えば、フェルメールは日常生活の風景として、オランダの家屋の内部をよく描いていますが、その内部には枠の外を見る女性の視線や、外に向かって開け放たれた窓があります。
窓や手紙などが、内面と外界の相互作用というコンセプトを後押ししているのです。
また、音楽を通じた男女の求愛も、鑑賞者を誘うように描かれています。
とコメントしています。
カトリックをテーマとした章では、「信仰の寓意(1670-1674)」「マリアとマルタの家のキリスト(1654-1655)」「天秤を持つ女(1662-1664)」などの、魂や人間の内側の世界に語りかけるような絵画3点が並びます。
本展ではそれと同時に、若者たちが集まって音楽を奏でたり、ワインを嗜んだりといった、カトリックのテーマとは対極にある当時としては非常にファッショナブルなテーマの作品も展示され、フェルメールという画家が持つ、人間への鋭い観察力と興味、巧みな表現力を感じることができます。
“光の魔術師”フェルメール
本展の重要な鍵となるのは、フェルメールが光の法則をよく理解し、光を描く達人であったこと。
彼は生前から絵の才能を認められ、画家としての成功を収めていましたが、作品が再び高く評価されるようになったのは、19世紀になってからのことでした。
写真技術やカメラが台頭したこの時代に注目されたのは、フェルメールが写真に近い視点で光や細部を描いており、絵をリアルに見せる独自の技法が評価されたのだと云われています。
その代表的な例として、カメラのない時代から世界を鋭く観察していたフェルメールは、暖かい黄色の光が青いコートの影を作ることを理解し、これを作品に生かしていた、という説があります。当時そのような絵を描いていた画家は、彼以外には存在しませんでした。
また、フェルメールと同時代の他の画家たちは、描く対象となるすべてのモチーフにピントを合わせて描いていましたが、フェルメールの絵には、シャープな線がある箇所や、ぼやけたり、ピントが合っていないように見える箇所があります。
これはフェルメールが、当時のイエズス会が神学や教育の道具として使っていた「カメラ・オブスクラ」に興味を持ち、それを自分の絵に取り入れていたからだという説が有力視されています。
カメラ・オブスクラ
「暗い部屋」の意味。
光が通る小さな穴をあけた真っ暗な部屋で、太陽の光がさしこむと、反対側の壁に外の景色が逆様に映し出される。写真の原理による投影像を得る装置で、実用的な用途としてはもっぱら素描などのために使われた。
写真術の歴史においても重要で、写真機を「カメラ」と呼ぶのはカメラ・オブスクラに由来する。
最新スキャン技術を駆使した研究調査
本展の開催に先駆け、アムステルダム国立美術館はマウリッツハイス美術館、アントワープ大学と共同し、最新のスキャン技術を駆使した新しい科学的研究を行なってきました。
本展では、調査の結果判明したフェルメール作品の「新発見」についても詳しく紹介されています。
発見の一つは、「牛乳を注ぐ女」の絵の下の層に、水差しホルダーと火籠が描かれていた、というもの。
最新のスキャン技術によるこうした新発見は、制作の流れやコンセプト、構図や光、色彩への熟考など、作品の制作背景や画家の意図をより理解する手がかりとなっています。
研究は現在も続けられ、2025年のフェルメール没後350周年に合わせたシンポジウムで発表される予定です。
小さいフェルメール作品、気になる展示方法は?
本展の開催にあたり問題視されていたのは、フェルメール作品28点のほとんどが比較的小さい作品のため、美術館の巨大なホールをどのように演出するか、ということでした。
その解決策として採用されたのは、絵画を密に並べるのではなく、一枚一枚の絵画にできるだけ広い空間を提供するという方法。
フランス人建築家・デザイナーのジャン=ミシェル・ウィルモットとの共同で考案された、一枚一枚の絵画と向き合えるような空間デザインが、館内全10室に施されました。
一つ一つの展示スペースは非常に広く、多くの来場者がゆとりを持って鑑賞できるよう配慮されています。
開幕のわずか2日後にチケットが完売
本展のチケットは、ゆとりを持って鑑賞してもらうため、入場制限も兼ねて販売枚数を制限していたため、開幕を前に20万枚を超えるチケットが販売され、開幕のわずか2日後にはチケット完売と発表されました。
アムステルダム国立美術館は追加販売も検討中のようで、展示期間を2023年6月前までの4ヶ月間に延長、会期中は木・金・土曜日の開館時間を午後10時まで延長されることが決定しました。
各国の主要メディアからも高評価
開催から間もなく、各国の主要メディアから称賛の声が寄せられています。
ニューヨーク・タイムズ紙では、「この展覧会はまさに完璧だ。デルフトの窓から差し込む光のようにクリアで汚れのないものだ」と絶賛。
また、イギリスのガーディアン紙の批評家エイドリアン・サールは、本展に5つ星をつけ、「前回のハーグでのフェルメールの大きな展覧会は、熱気と混雑に満ちた体験だった。ここでは、芸術が呼吸するスペースがある」と評価しています。
まさに「一生に一度あるかないか」とも言える過去最大規模のフェルメール展。
オランダへの旅行を検討中の方やお近くにお住まいの方は、ぜひその目で会場の熱気を確かめてみてください。
フェルメール展
会期:2023年2月10日〜2023年6月4日
会場:アムステルダム国立美術館
開館時間:日曜日から水曜日: 9:00−18:00
木曜日、金曜日、土曜日: 9:00−22:00休館日:なし
関連記事
バスキアとは?代表作品や破天荒な人生、「黒人アーティスト」としての葛藤を解説
現代を代表するアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア。 グラフィティ・アートをモチーフにした、ユニークで力強い彼の絵は現代でも多くのアートファンの心を掴んでいます。 最近では、zozotownの前澤社長が彼の絵を123億円で落
【2022年】海外で開催される芸術祭・アートイベント一覧|ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタなど
アートイベントが目白押しの2022年! 昨年延期されたビエンナーレやトリエンナーレがメインステージに帰ってきます。 パンデミックを経て、世界のアートイベントはどのような姿を見せるのでしょうか。 ハイライトは、アートのオリンピックと
「バロック美術」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説
「バロック美術」とは? バロック美術は1600年代〜1700年代初頭までの間に発展した美術様式です。 「バロック」とは「ゆがんだ真珠」を意味し、もともとはそれまでヨーロッパで高まった「ルネサンス様式」から派生したものとして、批判
キース・ヘリングはどんなアーティスト?彼の作品と死因について分かりやすく解説
アンディ・ウォーホルやジャン・ミシェル・バスキアなどポップ・アートを牽引する代表的な美術家の中に、キース・ヘリングがいます。 1890年代、ニューヨークの地下鉄構内で広告板に自発的に描いたグラフィティー・アートを始めた彼の作品は、
ピエール・ボナールとは?ナビ派の画家が描いた絵画とその生涯を詳しく解説
ピエール・ボナールは19世紀末から20世紀前半にかけて活動した、ナビ派のフランス人画家です。 色彩表現が豊かな画風が特徴のボナールは「色彩の魔術師」と呼ばれ、室内など生活に身近な題材を数多く描いたことから、アンティミスト(親密派)とも