画家美術史
ART

フリーダ・カーロとは?波瀾万丈な人生と代表作品・現在の評価について詳しく解説

みなさんは、フリーダ・カーロという画家を知っていますか?

鮮やかな自然や動物、濃く印象的な眉の自画像に見覚えのある方もいるのではないでしょうか。

フリーダは、メキシコの現代絵画を代表する画家の一人として知られています。

民族芸術の第一人者、セルフポートレイトの先駆者……画家として様々な顔を持つ彼女はまた、壮絶な人生を送った人物でもあります。

今回は、そんなフリーダの人生や作品の特徴について詳しく解説します。

 

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フリーダ・カーロの人生

病弱で優秀な女学生

1907年、メキシコシティの近郊にあるコヨアカンで三女として生まれたフリーダ・カーロ。

フリーダの生家「青い家」はフリーダ・カーロ記念館として公開されています。

フリーダは6歳のころ急性灰白髄炎に罹り、右足の成長が止まって瘦せ細ってしまいました。

そのためフリーダはメキシコの民族衣装のロングスカートを好んで着用していたそうです。

 

苦しい生活を送っていたフリーダでしたが、メキシコの最高教育機関とされる国立予科高等学校へ最初の女学生の一人として進学。

医者を目指して勉強し、文学に熱中する優秀な女学生でした。

フリーダはこの頃から写真家である父や、父の友人であったデザイナー フェルナンド・フェルナンデスの影響で次第に画家を志すようになります。

 

事故をきっかけに自画像を描く

1925年、通学で使用していたバスが路面電車と衝突。

腹部に鉄棒が貫通し、フリーダは生死を彷徨う大怪我を負うことに。

3カ月のあいだベットでの生活を余儀なくされ、痛みと孤独に耐える毎日を送っていました。

彼女の作品を象徴するセルフポートレイト作品はこのころから描かれます。

ベッドに寝そべり、鏡に映る自分自身を描く制作スタイルが彼女のアイデンティティを形成したともいえるでしょう。

 

画家としての栄光と孤独

事故をきっかけにフリーダは絵画にのめりこみ、1926年から28年の間に十数枚の作品を制作しています。

回復後は芸術家の活動サークルに参加。

そこで出会った画家のディエゴ・リベラと結婚します。

フリーダはリベラとの間に子供を2度授かりますが、事故の影響で流産してしまいます。

この出来事は彼女に非常に大きな衝撃を与えました。

このころ、フリーダは母親をもなくしており、「My birth(私の誕生)」には、フリーダの子供の死とフリーダの母親の死が重ね合わせて描かれています。

 

また、リベラの度重なる浮気にも悩まされるフリーダ。

「A Few Small Nips(ちょっとした刺し傷)」は、妹と夫の不倫に苦しんだフリーダの心情が、容疑者が「彼女にちょっとした刺し傷を与えただけだ」と主張した実際の殺人事件に基づいて描かれています。

 

そうした苦悩とは裏腹に、映画俳優のエドワード・D・ロビンソン、ニューヨーク現代美術館館長のアンソン・グッドイヤーら多くの著名人が彼女の絵を購入。フリーダは画家として大きな成功を収めていきます。

「メキシコ展」に展示された「Self portrait the frame(ザ・フレーム)」はルーブル美術館の買い上げとなりました。

 

フリーダが作家活動にのめり込むほど2人の夫婦仲は冷めていき、フリーダとリベラは離婚することになります。

 

痛みに苦しんだ晩年

フリーダがリベラに再婚を提案し二人が再婚したころ、フリーダは専門学校「ラ・エスメラルダ」で教鞭をとっていました。

その後は健康上の問題から自宅で寝たきりの講義に切り替わりましたが、フリーダは若い才能を伸ばすため油絵の指導や展示機会の獲得に尽力します。

1940年代終わりごろになるとフリーダの健康状態はさらに悪化し、右足の切断手術を行います。

痛みのために鎮痛剤無しでは生活することができず、またそれまで制作していた緻密なタッチの作品も制作することができなくなってしまいました。

 

痛みに苦しみながらも懸命に生きたフリーダでしたが、1954年の7月13日に肺炎を併発して死去しました。

死の数日前には、こんな日記を残しています。

私は出口が楽しいことを願っている。

そして私は絶対に戻らないことを願っている

生前最後の作品「Viva La Vida(人生万歳)」は、痛みと苦悩に満ちた人生をまっすぐに生きた彼女の最期を象徴するかのような痛快な作品です。

 

 

フリーダ・カーロの作品の特徴

波瀾万丈な人生を歩むとともに、様々な主題に取り組んだフリーダの作品。

今日、その作品は民族芸術やフェミニン・アート、シュルレアリスムなど多方面で高く評価されています。

そんなフリーダの作品の特徴と代表作をご紹介します。

 

民族芸術

フリーダはメキシコ文化に精通し、私生活でもメキシコの民俗衣装を好んで着用していました。

民俗芸術の第一人者として知られるフリーダの絵画には、メキシコの豊かな自然や動物、民族的な風習を描いたものが多くあります。

 

「Self-portrait with Monkey(猿のいる自画像)」1938

フリーダの自画像に描かれる猿、犬、オウムなどの動物は全てフリーダがペットとして飼っていたものです。

猿はメキシコ神話においては欲望の象徴であり、フリーダがメキシコの民俗や神話からモチーフを取っていることが分かります。

 

また、フリーダの絵画には、金属板に描かれた奉納画「レタブロ」の形式を用いられたものがいくつかあります。

当時のメキシコ美術界ではプロパガンダのための壁画が主流であり、フリーダは異色の画家でした。

 

「Self Portrait Along the Boarder Line Between Mexico and the United States(メキシコとアフリカの国境上のセルフポートレイト)」1932

レタブロの形式で、メキシコとアメリカの風景が対照的に描かれた作品です。

反抗的にタバコを手にしているフリーダが持っているメキシコの国旗が、忠誠心を表しているようです。

 

シュルレアリスム

シュルレアリスムの中心人物である詩人アンドレ・ブルトンは、フリーダの絵画をこのように形容しています。

フリーダの芸術は爆弾に結ばれたリボンである。

パリで行われた「メキシコ展」で、フリーダはシュルレアリスムの画家たちから高い評価を受けます。

しかし、フリーダはあまりシュルレアリスムとしての評価は望みませんでした。

フリーダは自身の作品を、無意識の世界を描くシュルレアリスムとは違い、目に見える自分自身や現実を直観的に描くリアリズム志向であると主張しています。

 

フェミニズム

結婚と離婚、二度の流産と女性として数々の困難に直面したフリーダ。

フリーダの絵画には、女性であるがゆえの痛みや葛藤が表現されています。

メキシコの偉大な壁画家でもあるリベラは、フリーダについてこのように述べています。

彼女は女性特有の、あるいは女性に普遍的なテーマを、仮借のない率直さと冷徹な厳しさをもって描いた、美術史上最初の女性である。

今日、フリーダの絵画はフェミニン・アートとしての評価も獲得しつつあります。

 

「Henry Ford Hospital(ヘンリーフォード病院)」1932

レタブロの形式で描かれた作品。

流産したフリーダと胎児や骨盤など5つのモチーフがリボンで結ばれています。

リボンは、フリーダと周囲の物とのつながりを表しているようです。

 

「The Two Fridas(二人のフリーダ)」1932

リベラと離婚した際に描かれたものです。

右側のフリーダはディエゴと結婚し、先住民主義に関心を持っていたフリーダでしょう。

リベラから切り離された左側のヨーロッパ風の衣装を着たカーロは血管を切られ、血を流しています。

 

「The Love Embrace of the Universe, the Earth (Mexico), Myself, Diego, and Señor Xolotl(宇宙の愛の抱擁、大地(メキシコ)、自分、ショロトル氏)」1949

リベラへの母性と愛情を表した作品。

赤ん坊のようなリベラを抱きかかえるフリーダは聖母のように描かれています。

フリーダが当時飼っていた愛犬のショロトルも、この抱擁の中に加えられています。

 

セルフポートレイト

セルフポートレイトとは、自分自身を描いた絵画、すなわち自画像を意味します。

フリーダの作品のほとんどはフリーダ自身の姿や経験を描いたものです。

フリーダは自身の作品についてこのように語っています。

私はほとんどの時間を一人で過ごすし、自分のことは自分がいちばん知っているから、自分を描くのです。

セルフポートレイトは彼女のもっとも主要な表現手法でした。

 

「Thinking About Death(死を考える)」1943

多くの病気と合併症で苦しんだ晩年の作品。

死を暗示させる額の頭蓋骨と背景に生い茂る植物が対照的に描かれています。

 

「The Wounded Deer(傷ついた鹿)」1946

フリーダが右足を切断した際に描かれた作品。

痛みにこらえるフリーダと矢で射られた鹿とが重ね合わせて描かれています。

 

「Without Hope(希望をなくして)」1945

度重なる体調不良のために痩せ細り、強制摂食を余儀なくされたフリーダの心情が描かれています。

ベッドに固定されたイーゼルは、晩年のフリーダの制作環境そのものです。

 

フリーダ・カーロの現在の評価

メキシコ現代美術を象徴する画家というだけでなく、VOGUE誌でも何度か取り上げられるなど、女性のメンターとして圧倒的な支持を得てきたフリーダ。

 

2021年11月16日にはフリーダの作品「ディエゴと私」が約40億円で落札されました。

中南米の芸術家では史上最高額での落札であり、オークション最大手のサザビーズもその歴史的意義を認めています。

─フリーダ・カーロが偉大な巨匠の居並ぶ美術史の舞台の中央に立った。

ピカソやポロックの作品と並ぶ額で落札されたフリーダの作品の評価は、絶対的なものになったと言ってもよいでしょう。

ちなみに、それまでは2018年に落札されたリベラの作品「ライバル」の976万ドル(約11億2000万円)が最高額でした。

 

フリーダ・カーロの作品を見ることのできる美術館

フリーダ・カーロ博物館(メキシコ)

フリーダの生家である「青い家」を改装した博物館。

フリーダの作品や日記を多く収蔵しているだけでなく、フリーダの過ごした部屋が再現されています。

 

フリーダ・カーロ博物館詳細

開館時間:10:00〜17:45(水曜日は11:00〜)

休館日:月曜日

入館料: 一般130ペソ 週末150ペソ 追加料金を支払うと美術館内の撮影が可能

 

ボストン美術館(アメリカ)

エジプト美術から現代美術まで45万点以上の収蔵作品を持つ美術館。

特に日本美術・中国美術においては西洋屈指のコレクションを誇ります。

フリーダが初めて売ったとされる作品「Dos Mujeres(Salvadora y Herminia)」が収蔵されています。

 

ボストン美術館詳細

開館時間:月曜・火曜10:00〜17:00、水曜〜金曜10:00〜22:00、土曜・日曜10:00〜17:00 ※以下の日程は17:00閉館:10月18日・19日、11月15日、11月21日、12月24日、12月31日

休館日:1月1日、パトリックデー(4月16日)、独立記念日(7月4日)、サンクスギビングデー(11月22日)、12月25日

入館料: 大人25ドル、65歳以上23ドル、学生(18歳以上)23ドル、7〜17歳10ドル、6歳以下・会員無料

 

メキシコ近代美術館(メキシコ)

メキシコ現代美術を代表する芸術家の作品をはじめ約3000点の作品が収蔵されており、メキシコでは最大の美術館です。

常設コレクションとしてフリーダの代表作でもある「The Two Fridas(二人のフリーダ)」が収蔵されています。

 

メキシコ近代美術館詳細

開館時間:10:15~17:30(火~日)

休館日:毎週月曜日

入館料: 一般62ペソ(毎週日曜日は無料)

 

ドローレス・オルメド美術館(メキシコ)

フリーダとも親交のあった実業家ドローレス・オルメドのコレクションを収蔵した美術館。

「The Broken Column(折れた背骨)」「Henry Ford Hospital(ヘンリー フォード病院)」などを含めたフリーダの作品が25点収蔵されています。

 

ドローレス・オルメド美術館詳細

開館時間:10:00 – 18:00(火~日)

休館日:毎週月曜日

入館料: 一般40ドル(6歳以下は5ドル)

 

オルブライト=ノックス美術館(アメリカ)

オルブライト=ノックス美術館はアメリカでもっとも古い公共の美術館であり、文化遺産にも指定されています。

フリーダのアイコンともいえる代表作「Self-Portrait with Monkey(猿のいる自画像)」の他、ゴッホやマチスなど主要な近現代美術の芸術家の作品をみることができます。

 

オルブライト=ノックス美術館詳細

開館時間:10:00 – 22:00(火~日)

休館日:月曜日、アメリカ独立記念日、感謝祭、クリスマス、元日

入館料: 大人12ドル、高齢者(62歳以上)8ドル、大学生8ドル、小人6ドル、6歳以下・会員無料

 

ニューヨーク近代美術館(アメリカ)

ニューヨーク近代美術館はMoMAの愛称で親しまれ、近現代美術の作品を専門に約20万点を収蔵しています。

時代をつくったコンテンポラリーアートの主要な作品とともに、「Fulang-Chang and I(フラン・チャンと私)」「My Grandparents, My Parents, and I [Family Tree](私の祖父母、両親そして私[家系図])」などの作品を鑑賞することができます。

 

ニューヨーク近代美術館詳細

開館時間:MoMA(本館)毎日10:30〜17:30(金曜のみ20:00閉館)、MoMA PS1(分館)木曜〜月曜12:00〜18:00

休館日:サンクスギビングデー(11月第4木曜)、12月25日、MoMA PS1:毎週火・水曜日、サンクスギビングデー(11月第4木曜)、12月25日、1月1日

入館料: 一般25ドル、65歳以上18ドル(要身分証)、学生14ドル(全日制・要身分証)、16歳以下無料 ※MoMA本館入場、特別展、フィルム鑑賞、MoMA PS1入場料を含む ※10名以上で各種団体割引あり。※MoMA PS1のみの入場は、一般10ドル、65歳以上5ドル(要身分証)、学生5ドル(全日制・要身分証)、16歳以下無料、ニューヨーク市民無料

 

サンフランシスコ近代美術館(アメリカ)

マルセル・デュシャンやアンディ・ウォーホルなど重要な芸術家の作品を収蔵し、近現代美術においてはアメリカ最大の美術館です。

常設コレクションとして「Frieda and Diego Rivera(フリーダとディエゴ リベラ)」所蔵されています。

 

サンフランシスコ近代美術館詳細

開館時間:金曜~火曜10:00~17:00、木曜10:00~21:00 ※5月27日~9月4日の土曜日は20:00まで開館

休館日:毎週水曜日、サンクスギビングデー(11月第4木曜)、12月25日

入館料: 大人25ドル、65歳以上22ドル、19~24歳(要身分証)19ドル、18歳未満・会員無料

 

フリーダ・カーロを知ることのできる映画

フリーダ

フリーダの生涯を鮮やかな映像とアニメーションを交えて描いた作品。

アカデミー賞6部門にノミネートされ、作曲賞とメイクアップ賞を受賞しています。

主演のサルマ・ハエックはフリーダと同じくメキシコの出身であり、この作品のプロデューサーも務めた情熱ぶり。

 

映画「フリーダ」を観る

 

フリーダ・カーロに魅せられて

映画館で美術を楽しむ「アート・オン・スクリーン」の一作。

フリーダの生涯を追いながら、美術館の学芸員が作品について掘り下げるドキュメンタリーです。

 

 

フリーダ・カーロの遺品 ‐ 石内都、織るように

フリーダの没後50年を経て公開されたフリーダの遺品を、写真家の石内都撮影する過程を記録したドキュメンタリー。

「死者の日」の様子や現地のダンサーを取り上げたシーンを通してメキシコの文化を知ることができます。

 

 

フリーダ・カーロのおすすめ関連書籍

フリーダ・カーロ 生涯と芸術

100点を越える図版ともに、フリーダの生涯と作品について余すことなく知ることのできるボリューミーな一冊。

歴史家のハイデン・ヘレーラ著で、映画「フリーダ」の原作にもなっています。

日本語訳が晶文社から発売されています。

フリーダ・カーロ 生涯と芸術

1,999円 (税込)

出版社:晶文社
発売日:1988/12/1
言語:日本語
ハードカバー:435ページ

 

フリーダ・カーロ 痛みこそ、我が真実

フリーダ生涯、ディエゴの関わりや作品に与えた影響について手紙などの資料を交えながら知ることのできる一冊。

日本語訳が創元社から発売されています。

フリーダ・カーロ:痛みこそ、我が真実

1,600円 (税抜)

出版社:創元社
発売日:2008/11/1
言語:日本語
ハードカバー:158ページ

 

Kahlo

TASCHENベーシックアートシリーズの一冊。

フルカラーの図版約100点と、英語で作品解説や伝記を読むことができます。

とにかくフリーダの作品を見てみたいという方におすすめです。

Kahlo

1,924円 (税込)

出版社:TASCHEN
発売日:2015/8/14
言語:英語
ハードカバー:96ページ

 

The Diary of Frida Kahlo:An Intimate Self-Portrait

フリーダが残した日記を英語で読むことができる一冊。

評伝や画集では見ることのできないフリーダのスケッチや、直筆の日記に触れることができます。

The Diary of Frida Kahlo:An Intimate Self-Portrait

2,980円 (税込)

出版社:Harry N. Abrams
発売日:2005/8/9
言語:英語
ハードカバー:296ページ

 

まとめ

いかがでしたか?

メキシコを代表する画家であるフリーダは、今なお多くの人の生き方に影響を与える存在です。

この記事を読み終える頃には、あなたも太く短く生きたフリーダの虜になっているはず。

ぜひここでご紹介した映画や書籍に触れてみたり、美術館に訪れたりして知識を深めてみてください。

 

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