2017/06/21
アートコラム/Column

芸術分野の最高峰、東京藝術大学出身の有名人・アーティストまとめ

芸術分野の最高峰、東京藝術大学出身の有名人・アーティストまとめ

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音楽、美術、芸術分野を志す人なら一度は挑戦を考える東京藝術大学

日本で最初の芸大でもある東京藝大は、芸術分野の最高学府にして日本トップの芸術大学と称されます。

 

他の美大と違うところはやはり、その歴史の重さ。

東京藝大からは日本の芸術文化を作ってきた偉大な人物が続々と生まれました。現在当たり前にある社会、文化を作ってきた偉人たちをたくさん輩出してきた大学です。

 

現代においても、その凄さは衰えません。

今日も藝大では驚くべき才能を持った金の卵たちが学んでいます。

 

今回はそんな東京芸大出身の有名人・アーティストをご紹介。

過去から現在まで、私たちがよく知る方々ばかり。

藝大受験を考えている方も、より行きたい気持ちが強くなるはずです。

音楽学部出身者

野村萬斎

狂言の舞台だけでなく、映画、ジブリ映画の声優、教育テレビ、テレビCMなど、メディアへの露出も多い、野村萬斎

過去には映画「陰陽師」が大きな話題となりました。

狂言の型を軸に置いた舞台を演出するなど、狂言師としてのフィールドを超えた活動に今後も目が離せません。

経歴

狂言師の父、野村万作と、詩人の母、阪本若葉子の長男として生まれる。

1989年に東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻を卒業。

狂言以外にも、テレビドラマ、映画、舞台などで活動。

2001年に映画『陰陽師』安倍晴明役をつとめ、端正で優美な容姿と、独特の存在感が話題となる。

2003年からは、NHK Eテレの子供向け番組『にほんごであそぼ』にレギュラー出演している。

2012年公開の『のぼうの城』では第36回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞を受賞。

井上芳雄

ミュージカル界のプリンス、井上芳雄

ミュージカル『エリザベート』の皇太子ルドルフ役での鮮烈デビューから、ミュージカル、舞台に関する名だたる賞を数々受賞してきました。

現在は大河ドラマ 『おんな城主 直虎』にも出演。

舞台だけでなく、ソロコンサート、ディナーショーも開催するなど、俳優、歌手として活動のフィールドを広げています。

経歴

東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。

東京芸術大学在学中の2000年、ミュージカル『エリザベート』に出演し、皇太子ルドルフ役で鮮烈なデビューを飾る。

その後も高い歌唱力と演技力で、数々のミュージカル、舞台の主演を勤める。

2008年にはミュージカル『モーツァルト!』で、第33回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞。

「ミュージカル界のプリンス」と呼ばれ、出待ちをするファンがつくる道は「プリンスロード」と呼ばれている。

石丸幹二

舞台俳優、歌手の石丸幹二

この方も同じく東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業しています。

劇団四季を退団後も、様々な舞台で活躍。

テレビドラマ『半沢直樹』の浅野匡支店長役で、大ブレイクしました。

経歴

東京音楽大学音楽学部器楽科サックス専攻に入学するも、3年次にアメリカのクラシック歌手ジェシー・ノーマンの歌声に衝撃を受け、東京藝術大学音楽学部声楽科を受験。見事合格し、同大学を卒業。

1990年、劇団四季『オペラ座の怪人』ラウル役で舞台デビューを果たす。

以後、劇団四季の看板俳優として活躍。

2007年、17年在籍した劇団四季を退団。

2012年、第37回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞。

2013年に出演したTBSテレビのテレビドラマ『半沢直樹』にて、浅野匡支店長役を演じ、大ブレイクする。

坂本龍一

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ミュージシャン、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、ピアニスト、キーボーディストといった、幅広い音楽活動と「教授」のあだ名で知られる坂本龍一

クラシック音楽が根幹に持ちつつ、民俗音楽、現代音楽にも造詣が深く、アンビエントやエレクトロニカの作品を発表するなど、制作する音楽のジャンルは多岐に渡ります。

 

経歴

編集者の父と帽子デザイナーの母との間に生まれる。

10歳で東京藝術大学教授の松本民之助に師事し作曲を学び始め、ドビュッシーとバッハに大きな影響を受ける。

1970年、東京藝術大学音楽学部作曲科に入学。学部在学中に電子音楽と出会う。

1974年、同大学を卒業し、大学院音響研究科修士課程に進む。

1975年、大学院在学中にスタジオ・ミュージシャンとしての活動を始め、山下達郎大瀧詠一細野晴臣などのミュージシャンの楽曲制作に関わり、翌年には細野晴臣、高橋幸宏とともに「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)を結成。

テクノミュージックで世界的な人気を博し、2度にわたるワールドツアーを実施。

1987年には、映画『ラストエンペラー』の音楽を担当し、日本人初のゴールデングローブ賞を受賞、アカデミー賞作曲賞も受賞する。

葉加瀬太郎

『情熱大陸』の楽曲で知られる葉加瀬太郎

クラシック、ポップミュージックの垣根を超えた幅広い活動や、他ミュージシャンとのコラボも積極的に行なっています。

経歴

4歳の頃、バイオリンを習い始め、中学2年で西日本コンクールで2位になる。

東京藝術大学入学後、学生で結成した『クライズラー&カンパニー』の中心的人物として活躍。

1995年にセリーヌ・ディオンのバックとして共演した楽曲『To Love You More』が大ヒットし、1996年にはセリーヌ・ディオンのワールドツアーに参加するが、同年解散。

東京芸術大学音楽学部器楽学科バイオリン専攻中途退学。

様々なテレビ番組、ドラマ等のテーマ曲、OP曲を手がける。

美術学部出身者

伊勢谷友介

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モデル、俳優だけでなく芸術家、実業家としての顔を持つ、伊勢谷友介。

2009年には株式会社リバース・プロジェクトを設立。

環境を考慮した素材を用いた制服のデザインなど、自然、エネルギー、教育、メディアといった社会活動を行なっています。

経歴

東京藝大デザイン学科に現役で合格。

ファッションデザインを学ぶつもりで入ったが、入学後は映像学ぶ。

在学中にモデルの仕事を始め、ファッションブランド 「プラダ」のミラノコレクションにも参加した。

2008年から「リバース・プロジェクト(Rebirth Project)」の活動を開始。

テレビドラマ初出演は2009年、NHKのスペシャルドラマ『白洲次郎』の三部作。

翌2010年には、NHK大河ドラマ『龍馬伝』の高杉晋作役に抜擢された。

2011年に起きた東日本大震災では「元気玉プロジェクト」という復興支援行い、福島県相馬郡飯舘村の子供たちのために、福島第一原子力発電所事故で開催できなかった卒園式・卒業式の開催を企画・実施。

日比野克彦

「受け手の感受性を刺激する」という芸術作品の持つ機能を、社会でどう活用出来るのかということを大きなテーマに掲げて制作活動を行う日比野克彦

「六本木アートナイト」のディレクターを勤めるなど、芸術普及活動も行う他、近年では岐阜県美術館の館長にも就任しました。

経歴

多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科に進学するも、1年在学した後、東京藝術大学美術学部デザイン学科に再入学。1984年、同大学大学院修士課程を修了。

1980年代に、時代を投影した作風が注目され、1986年にシドニー・ビエンナーレ、1995 年にはヴェネチア・ビエンナーレに出品。

近年では、館内の展示室だけでなく、様々な地域の人々と共同制作を行いながら、受取り手の感受する力に焦点を当てた制作活動を中心に行なっている。

現在、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授と岐阜県美術館の館長に就任している。

村上隆

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アーティスト集団「カイカイキキ」を主宰、芸術イベント『GEISAI』プロジェクトを行うなど、若手アーティストへの支援を熱心に行なっている村上隆。

「オタク文化」をアートに持ち込んだアーティストとして、奈良美智や草間彌生と並んで国際的に有名なアーティストの一人です。

経歴

2浪ののち、東京藝術大学美術学部日本画科に入学。

1988年、同大学大学院美術研究科修士課程修了。1993年、同博士後期課程修了。

「オタク・カルチャー」と「戦後日本」を結びつけ、「スーパーフラット」と称される絵画作品を多く発表する。

2010年にはフランス・ヴェルサイユ宮殿で大規模な個展『Murakami Versailles』を開催。

2015年には森美術館『村上隆の五百羅漢図展』を開催した。

佐藤卓

グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、グラフィックデザイナーとして知られる佐藤卓

「情熱大陸」や「プロフェッショナル〜仕事の流儀」でも取り上げられていた他。

NHK、Eテレ放送の「デザインあ」のアートディレクションや、デザインに関する展示を行うなど、幅広い活動を行なっています。

経歴

東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。

電通に就職し鈴木八朗に師事するも、「佐藤はデザイナーに向いていない」と言われる。

代表作はニッカウヰスキーのボトルデザイン。ロッテ、ミントガムのパッケージデザイン。明治乳業、おいしい牛乳のパッケージデザイン等。

NHK教育「にほんごであそぼ」や、「デザインあ」といった番組のアートディレクションも務める。

 

会田誠

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美少女、エログロ、ロリコン、戦争、暴力といったものへの賛美的作品を制作し、そのアイロニーを含んだパロディ作品によって社会的通念や道徳に対する疑問を私たちに投げかける会田誠

社会的問題を扱うことが多いことから、様々な社会的立場の人間から批難されることもしばしば「取扱注意の作家」とも称されています。

経歴

1989年東京芸術大学油画専攻卒業、1991年東京芸術大学大学院修了。

代表作は『あぜ道』『切腹女子高生』『美しい旗(戦争画RETURNS)』など。

2012年に森美術館で開催された個展「会田誠展: 天才でごめんなさい」では、性暴力に反対する団体が、児童ポルノで性的虐待を肯定する表現として、会田の作品を公共空間である美術館で展示することを批難。

森美術館側は「作者の業績を讃えるためにも、網羅的に作品を展示する必要があった」と説明。

他にも東日本大震災発生後のツイッターの他者のツイートを引用した作品などを発表した事に対する批判も受けた。

ネットが普及し、アイロニー的な作品がパロディとしてではなく、社会的に真剣な議題として挙げられてしまう為、2010年頃からは、センセーショナルな作風を好まなくなってきたと語っている。

山口晃

ブルータス7月号、「死ぬまでに、この目で見たい西洋絵画」の監修でも最近話題となった山口晃

昔の絵巻物に描かれるような鳥瞰図風の精密な絵で知られています。

経歴

1994年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。

1996年に東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程を修了。

2001年に岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞。

2013年には著書『ヘンな日本美術史』で第12回小林秀雄賞を受賞。

 

まとめ

いかがでしたか?

こうして見ると、芸大出身の有名人・アーティストは名実ともに優秀な方々ばかりです。

日本の芸術分野の最先端を走る。世界を変える才能を持った人ばかりで、他の美大との違いを大きく感じます。

過去を遡れば本当に偉人クラスの方々ばかりです。

今回は現在生きている方々をご紹介しましたが、今度はもう少し過去に遡ってご紹介したいと思いますので、ぜひ今後の記事にもご注目ください。

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