展覧会美術館
ART

12月のおすすめ展覧会!諏訪敦、イヴ・クライン、マリー・クワント、DOMANI展など

thisismedia編集部が、2022年12月に開催するおすすめ展覧会をお届け。

金沢21世紀美術館の「イヴ・クライン展」や、ジブリパークの制作裏が初公開される「ジブリ展」、ファッションデザイナーの全貌に迫る「マリー・クワント展」など、12月も全国で注目の展覧会が目白押しです。

公式サイトで最新情報のチェックを忘れずにお出かけください。

 

あなたの部屋に合うアートは?
「アート診断」

Q1.希望の価格帯は?

Q2.気になるジャンル・モチーフは?

国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
診断をやり直す

諏訪敦「眼窩裏の火事」府中市美術館 

精緻で再現性の高い描写力で知られる写実画家・諏訪敦。

これまで亡き人の肖像や過去の歴史的な出来事など、不在を対象に数多くの作品を手掛けてきました。

彼の制作スタイルは丹念な調査と取材量が特徴となっており、眼では捉えきれない物事に迫り、それを新たな視覚像として提示しています。

本展では、終戦直後の満州で病死した祖母をテーマにしたプロジェクト「棄民」、コロナ禍のなかで探求し続けた静物画、そして絵画制作によって築かれた制作対象との永続的な関係を示す作品群が紹介されます。

諏訪敦「眼窩裏の火事」

会期:2022年12月17日(土)~2023年2月26日(日)

会場:府中市美術館2階 企画展示室

開館時間:10:00–17:00 ※入館は30分前まで

休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月29日(木)~2023年1月3日(火)、1月10日(火)

料金:

一般 700円
高校生・大学生 350円
小学生・中学生 150円

公式HP:
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/2022_SUWA_Atsushi_exhibition.html

 

「DOMANI・明日展 2022–23」国立新美術館

文化庁は、若手芸術家が海外の関係機関等で行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度」を1967年度から実施してきました。

美術分野では、成果発表として1998年から「DOMANI・明日展」を開始。

2022年、第25回目を迎える「DOMANI・明日展」では、キャリアの豊かな作家3名と、近年に研修制度を終えた新進気鋭の作家6名、さらにアーティスト/イラストレーター/漫画家の近藤聡乃を招き開催されます。

国際的な移動や発表を前提に活動してきた作家たちが、長期にわたるコロナ禍の閉塞状態のアートシーンの中で、熟考の末に完成された作品群をご覧ください。

DOMANI・明日展 2022–23

会期:2022年11月19日(土)~2023年1月29日(日) 

会場:国立新美術館 企画展示室2E

開館時間:10:00–18:00(毎週金曜日は20:00まで)※入館は30分前まで

休館日:毎週火曜日、年末年始2022年12月27日(火)~2023年1月11日(水)

料金:※初日(11月19日(土))は大学生入場無料(学生証の提示が必要) ※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料

一般 1000円
大学生 500円

公式HP:https://domani-ten.com/2023/

 

「DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン」国立新美術館

国立新美術館では、世界の一線で活躍する13人のクリエイターが日本各地13ヶ所でリサーチし、日本人が作ってきた様々なモノやコトを一堂に紹介する「DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン」展が開催。

クリエイターとして参加するのは、ミナペルホネンのデザイナー・皆川明、SANAAとしても知られる建築家・西沢立衛、プロダクトデザイナー・柴田文江、建築家・乾久美子、テキスタイルデザイナー・須藤玲子、デザイナー・三澤遥、グラフィックデザイナー・原研哉、服飾デザイナー・廣川玉枝、ファッションデザイナー・森永邦彦、映像作家・辻川幸一郎、エクスペリエンスアーキテクト・水口哲也 、デザインエンジニア・田川 欣哉、建築家・田根剛です。

DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン

会期:2022年11月30日(水)~12月19日(月)

会場:国立新美術館 企画展示室1E

開館時間:10:00–18:00(毎週金曜日は20:00まで)※入館は30分前まで

休館日:毎週火曜日

料金:無料

公式HP:https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/dmj/

 

「時を超えるイヴ・クラインの想像力ー不確かさと非物質的なるもの」金沢21世紀美術館

青を好んで使用し、自分だけのオリジナルの青色「インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)」を作りだしたことでも知られるフランスのアーティスト、イブ・クライン(Yves Klein、1928–1962)。

クラインは、パフォーマンスアートを通して、芸術を物質としてみせるのではなく「感性」を通して触れられるものにしようとしました。

本展はイヴ・クラインを中心に、同時代のイタリアでの空間主義運動、日本の具体美術、さらに現代の作家を加えて、彼らの芸術に共通する「非物質性」というテーマで構成されています。

芸術家たちが表現する精神の自由や宇宙的な想像力に身を委ねに行ってみては如何でしょうか。

時を超えるイヴ・クラインの想像力ー不確かさと非物質的なるもの

会期:2022年10月1日(土)~2023年3月5日(日)

会場:金沢21世紀美術館

開館時間:10:00–18:00(金・土曜日は20:00まで)

休館日:月曜日(ただし10月10日、10月31日、1月2日、1月9日は開場)、10月11日(火)、11月1日(火)、12月29日(木)〜1月1日(日)、1月4日(水)、10日(火)

料金:

一般 1400円
大学生 1000円
小学生・中学生・高校生 500円
65歳以上 1100円

公式HP:https://www.kanazawa21.jp/yvesklein/

 

「ジブリパークとジブリ展」愛知県美術館

2022年11月1日、「愛・地球博記念公園」内にジブリの世界を表現した公園施設・ジブリパークが開園。

その開園を記念して、ジブリパーク制作の舞台裏を案内する展覧会が「ジブリパークとジブリ展」全国を巡回します。

「となりのトトロ」のネコバスルームや「耳をすませば」のバロンの人形、「ハウルの動く城」の内部など、迷路のように不思議で楽しいジブリパークの秘密を覗いてみましょう。

初公開されるジブリパークの制作資料や試作品を鑑賞できる貴重な機会、是非お近くの美術館に足を運んでみてください。

ジブリパークとジブリ展

会期:2022年10月29日(土)~12月25日(日)

会場:愛知県美術館

開館時間:10:00–18:00 (金曜は20:00まで) ※入場は閉館1時間前まで

休館日:毎週月曜日 ※10/31(月)は開館

料金:

一般 日時指定券(平日)1700円
日時指定券(土日祝)・当日券 1900円
高校生・大学生 日時指定券(平日)1100円
日時指定券(土日祝)・当日券 1300円
小学生・中学生 日時指定券(平日)600円
日時指定券(土日祝)・当日券 800円

公式HP:https://ghiblipark-exhibition.jp

巡回予定:

山口県立美術館
2023年7月15日(土)-2023年9月24日(日)

神戸市立博物館
2023年4月15日(土)-2023年6月25日(日)

熊本県立美術館
2023年1月20日(金)-2023年3月26日(日)

 

「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」京都市京セラ美術館

サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史  京都市京セラ美術館

子どもから大人まで、3世代に亘って楽しむことができるサンリオ史上最大規模の展覧会が開催。

2020年に創業60年を迎えた株式会社サンリオは、ハローキティやマイメロディなど、450以上のキャラクターを⽣み出し、日本が世界に誇る「カワイイ」キャラクター文化の先駆者として知られています。

本展は創業当時からのグッズやデザイン画によってサンリオのこれまでの歩みを辿るもの。

加えて、ファンとのコミュニケーションを⼤切にしながらキャラクターを成長発展させていく独自のスタイルにも注⽬し、時代を超えて愛され続けるサンリオキャラクターの秘密に迫ります。

サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史

会期:2022年10月7日(金)〜12月11日(日)

会場:京都市京セラ美術館 

開館時間:10:00–18:00 ※入館は30分前まで

休館日:月曜日(ただし10月10日は開館)

料金:

一般 1800円
高校生・大学生 1200円
4歳〜小中学生 800円

公式HP:https://www.ktv.jp/event/sanrio/

 

「野口里佳 不思議な力」東京都写真美術館

野口里佳は、1996年「写真新世紀」展でのグランプリ受賞以降、シドニー・ビエンナーレ(2018年)、ソロモンR.グッゲンハイム美術館(2002年)など、海外の芸術祭や美術館に多数出展し、国際的にも高い評価を受けている写真家です。

近年は、日常を取り囲む無数の小さな謎の探求を通して、見るものの感覚や想像を解き放つような表現を追求しています。

本展では、野口里佳がこれまでに出会ってきた様々な現象や光景を描き出す初期から最新作までの写真と映像、ドローイングを展示。

時間や場所も超えていく写真の「不思議な力」に導かれていくことでしょう。

野口里佳 不思議な力

会期:2022年10月7日(金)~2023年1月22日(日)

会場:東京都写真美術館

休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29-1/1、1/4) ※12/28、1/2、1/3は臨時開館

料金:※1月2日(月)、3日(火)は無料。開館記念日のため1月21日(土)は無料。

一般 700円
学生 560円
中学生・高校生・65歳以上 350円

公式HP:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4270.html

 

「マリー・クワント展」Bunkamura ザ・ミュージアム

1950年代、ミニスカートを大流行させたロンドンのファッションデザイナー、マリー・クワント。モダンで若々しい彼女のデザインは、当時の女性たちの服装を一変させました。

その後、60’sロンドン(スウィンギング・ロンドン)の時代にモードの先駆者としてストリートカルチャーを牽引し、女性起業家として日本でもコスメラインで広く知られるブランド「マリー・クワント」を展開。

本展では、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)から来日した約100点の衣服や小物、写真、映像を通して、1955年から75年にかけてのマリー・クワントのデザイナーと起業家としての活動を辿ります。

マリー・クワント展

会期:2022年11月26日(土)~2023年1月29日(日)

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム

開館時間:10:00–18:00、毎週金・土曜日は21:00まで ※いずれも入場は閉館の30分前まで

休館日:12/6(火) 、1/1(日・祝) 

料金:

一般 1700円
高校生・大学生 1000円
小学生・中学生 700円

公式HP:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_maryquant/

 

「川内倫子 M/E 球体の上、無限の連なり」東京オペラシティ アートギャラリー

人間や動物、あらゆる生命がもつ神秘や輝き、儚さ、力強さを撮り続けている写真家・川内倫子。本展は、国内では約6年ぶりとなる大規模個展となります。

アイスランドの火山や流氷、北海道の雪景色、コロナ禍で撮影された日常的な風景、家族や植物など、それらを同じ地球の上で起こっていることとして、同じ生命の輝きを放つ様子を写し撮った作品を展示。

展覧会タイトルの〈M/E〉とは、「母(Mother)」、「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」でもあります。

川内倫子の眼差しを通して、人間の命の営みや自然との関係について改めて思考する機会となる展覧会です。

川内倫子 M/E 球体の上、無限の連なり

会期:2022年10月8日(土)〜12月18日(日)

会場:東京オペラシティ アートギャラリー

開館時間:11:00–19:00 ※入館は30分前まで

休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

料金:

一般 1200円
高校生・大学生 800円
中学生以下 無料

公式HP:https://rinkokawauchi-me.exhibit.jp

巡回:滋賀県立美術館
2023年1月21日(土)〜3月26日(日)

 

「合田佐和子展 帰る途(みち)もつもりもない」高知県立美術館

高知生まれの美術家・合田佐和子(1940-2016)の全貌に迫る、没後初にして過去最大規模の回顧展が開催。

合田佐和子は1965年の個展デビュー以来、オブジェや絵画、写真などで制作活動を展開。

アングラが隆盛した1969年以降は、唐十郎や寺山修司による演劇の舞台美術やポスター原画を手掛けていましたが、90年代からは独自の創作活動へ移行し、作品はパステル調の色彩をベースにしたものになっていきます。

もう帰る途(みち)もつもりもなかった──晩年の手稿に残した言葉のとおり、作風を変化させ続け、様々な分野の表現者から熱く支持された合田佐和子。

初期のオブジェから初公開となる晩年の鉛筆画シリーズまで、300点を超える作品や資料が紹介されます。

合田佐和子展 帰る途(みち)もつもりもない

会期:2022年11月3日(木)~2023年1月15日(日)

会場:高知県立美術館

開館時間:9:00–17:00 ※入館は30分前まで

休館日:12月27日(火)~1月1日(日)

料金:

一般 前売り960円
当日1200円
大学生 前売り850円
当日680円
高校生以下 無料

公式HP:https://moak.jp/event/exhibitions/goda_sawako.html

 

「復帰50年 平良孝七展」沖縄県立博物館・美術館

平良孝七 展示

沖縄県大宜味村生まれの写真家・平良孝七(1939-1994)。

平良は戦後、沖縄の様子や日本への復帰に向け苦悩する人々の姿を写真に収め、1970年には「写真集沖縄 百万県民の苦悩と抵抗」を発表。1976年には、沖縄で生活する人々とその風景を撮影した写真集「パイヌカジ」で第2回木村伊兵衛写真賞を受賞し、それ以降も、沖縄に住む人々の「記録」を様々なテーマで撮り続けました。

本展では、戦後から変わりゆく沖縄に対峙し、実情を捉え続けた平良孝七のこれまでの軌跡を辿ります。

復帰50年 平良孝七展

会期:2022年11月3日(木)~2023年1月15日(日)

会場:沖縄県立博物館・美術館

開館時間:9:00–18:00(金・土は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで

休館日:毎週月曜日、年末年始(12/29~1/3)、1/10(火)※ただし1/9(月・祝)は開館

料金:

一般 1200円
大学生・高校生 500円
中学生・小学生 300円
未就学児 無料

公式HP:https://okimu.jp/exhibition/tairakoushichi/

 

 

気になる展覧会は見つかりましたか?

様々なジャンルの展覧会が楽しめるこの冬。ぜひお近くの美術館に足を運んでみてください。

 

 

関連記事

フェルメールとは?画家の生涯と「真珠の耳飾りの少女」など代表作について分かりやすく解説!

17世紀を代表する画家の一人、ヨハネス・フェルメール。 「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」などの作品が有名なフェルメールは、日本でも非常に高い知名度を誇ります。 しかし、その知名度に反してフェルメールの生涯はそれほど多く知られ

「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築 」東京シティビューで開催、3/17〜

ロンドンを拠点として、世界各地で革新的な建築プロジェクトを手がけるデザイン集団、ヘザウィック・スタジオ(Heatherwick Studio)。 この春、六本木ヒルズ森タワーの東京シティビューでは、ヘザウィック・スタジオがこれまで

フェルメール作「眠る女」から消された男の正体は?メトロポリタン美術館の調査により詳細が明らかに

フェルメール作「眠る女」(1656-57年頃)には当初、うたた寝をする女性のそばに男性や犬が描かれ、のちに塗りつぶされていたことが以前から知られており、男性の正体についてこれまで数多くの研究と議論が交わされてきました。 今回、この

名和晃平の新作「Ether(Equality)」パリのスガン島で公開開始、6/28〜

2023年6月28日、パリ・セーヌ川に浮かぶスガン島に制作された彫刻家・名和晃平の新作彫刻「Ether(Equality)」が公開されます。 本作はスガン島の文化再興を目的とした屋外彫刻モニュメントの建設プロジェクトのために企画さ

ラッセンとは?マリンアートの作品価値や絵画商法について詳しく解説!

海とイルカの絵が印象的なラッセンの絵は、日本人なら多くの人が一度は目にしたことがあると思います。 ラッセンはバブル期の日本で大ブームを起こし、数多くの作品が世に出されました。 この記事では、画家・ラッセンと日本における商業的な成

TOP