12月のおすすめ展覧会!諏訪敦、イヴ・クライン、マリー・クワント、DOMANI展など
thisismedia編集部が、2022年12月に開催するおすすめ展覧会をお届け。
金沢21世紀美術館の「イヴ・クライン展」や、ジブリパークの制作裏が初公開される「ジブリ展」、ファッションデザイナーの全貌に迫る「マリー・クワント展」など、12月も全国で注目の展覧会が目白押しです。
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諏訪敦「眼窩裏の火事」府中市美術館
精緻で再現性の高い描写力で知られる写実画家・諏訪敦。
これまで亡き人の肖像や過去の歴史的な出来事など、不在を対象に数多くの作品を手掛けてきました。
彼の制作スタイルは丹念な調査と取材量が特徴となっており、眼では捉えきれない物事に迫り、それを新たな視覚像として提示しています。
本展では、終戦直後の満州で病死した祖母をテーマにしたプロジェクト「棄民」、コロナ禍のなかで探求し続けた静物画、そして絵画制作によって築かれた制作対象との永続的な関係を示す作品群が紹介されます。
諏訪敦「眼窩裏の火事」
会期:2022年12月17日(土)~2023年2月26日(日)
会場:府中市美術館2階 企画展示室
開館時間:10:00–17:00 ※入館は30分前まで
休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月29日(木)~2023年1月3日(火)、1月10日(火)
料金:
一般 700円 高校生・大学生 350円 小学生・中学生 150円 公式HP:
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/2022_SUWA_Atsushi_exhibition.html
「DOMANI・明日展 2022–23」国立新美術館
文化庁は、若手芸術家が海外の関係機関等で行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度」を1967年度から実施してきました。
美術分野では、成果発表として1998年から「DOMANI・明日展」を開始。
2022年、第25回目を迎える「DOMANI・明日展」では、キャリアの豊かな作家3名と、近年に研修制度を終えた新進気鋭の作家6名、さらにアーティスト/イラストレーター/漫画家の近藤聡乃を招き開催されます。
国際的な移動や発表を前提に活動してきた作家たちが、長期にわたるコロナ禍の閉塞状態のアートシーンの中で、熟考の末に完成された作品群をご覧ください。
DOMANI・明日展 2022–23
会期:2022年11月19日(土)~2023年1月29日(日)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
開館時間:10:00–18:00(毎週金曜日は20:00まで)※入館は30分前まで
休館日:毎週火曜日、年末年始2022年12月27日(火)~2023年1月11日(水)
料金:※初日(11月19日(土))は大学生入場無料(学生証の提示が必要) ※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料
一般 1000円 大学生 500円
「DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン」国立新美術館
国立新美術館では、世界の一線で活躍する13人のクリエイターが日本各地13ヶ所でリサーチし、日本人が作ってきた様々なモノやコトを一堂に紹介する「DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン」展が開催。
クリエイターとして参加するのは、ミナペルホネンのデザイナー・皆川明、SANAAとしても知られる建築家・西沢立衛、プロダクトデザイナー・柴田文江、建築家・乾久美子、テキスタイルデザイナー・須藤玲子、デザイナー・三澤遥、グラフィックデザイナー・原研哉、服飾デザイナー・廣川玉枝、ファッションデザイナー・森永邦彦、映像作家・辻川幸一郎、エクスペリエンスアーキテクト・水口哲也 、デザインエンジニア・田川 欣哉、建築家・田根剛です。
DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン
会期:2022年11月30日(水)~12月19日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
開館時間:10:00–18:00(毎週金曜日は20:00まで)※入館は30分前まで
休館日:毎週火曜日
料金:無料
「時を超えるイヴ・クラインの想像力ー不確かさと非物質的なるもの」金沢21世紀美術館
青を好んで使用し、自分だけのオリジナルの青色「インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)」を作りだしたことでも知られるフランスのアーティスト、イブ・クライン(Yves Klein、1928–1962)。
クラインは、パフォーマンスアートを通して、芸術を物質としてみせるのではなく「感性」を通して触れられるものにしようとしました。
本展はイヴ・クラインを中心に、同時代のイタリアでの空間主義運動、日本の具体美術、さらに現代の作家を加えて、彼らの芸術に共通する「非物質性」というテーマで構成されています。
芸術家たちが表現する精神の自由や宇宙的な想像力に身を委ねに行ってみては如何でしょうか。
時を超えるイヴ・クラインの想像力ー不確かさと非物質的なるもの
会期:2022年10月1日(土)~2023年3月5日(日)
会場:金沢21世紀美術館
開館時間:10:00–18:00(金・土曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(ただし10月10日、10月31日、1月2日、1月9日は開場)、10月11日(火)、11月1日(火)、12月29日(木)〜1月1日(日)、1月4日(水)、10日(火)
料金:
一般 1400円 大学生 1000円 小学生・中学生・高校生 500円 65歳以上 1100円
「ジブリパークとジブリ展」愛知県美術館
2022年11月1日、「愛・地球博記念公園」内にジブリの世界を表現した公園施設・ジブリパークが開園。
その開園を記念して、ジブリパーク制作の舞台裏を案内する展覧会が「ジブリパークとジブリ展」全国を巡回します。
「となりのトトロ」のネコバスルームや「耳をすませば」のバロンの人形、「ハウルの動く城」の内部など、迷路のように不思議で楽しいジブリパークの秘密を覗いてみましょう。
初公開されるジブリパークの制作資料や試作品を鑑賞できる貴重な機会、是非お近くの美術館に足を運んでみてください。
ジブリパークとジブリ展
会期:2022年10月29日(土)~12月25日(日)
会場:愛知県美術館
開館時間:10:00–18:00 (金曜は20:00まで) ※入場は閉館1時間前まで
休館日:毎週月曜日 ※10/31(月)は開館
料金:
一般 日時指定券(平日)1700円
日時指定券(土日祝)・当日券 1900円高校生・大学生 日時指定券(平日)1100円
日時指定券(土日祝)・当日券 1300円小学生・中学生 日時指定券(平日)600円
日時指定券(土日祝)・当日券 800円公式HP:https://ghiblipark-exhibition.jp
巡回予定:
山口県立美術館
2023年7月15日(土)-2023年9月24日(日)神戸市立博物館
2023年4月15日(土)-2023年6月25日(日)熊本県立美術館
2023年1月20日(金)-2023年3月26日(日)
「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」京都市京セラ美術館
子どもから大人まで、3世代に亘って楽しむことができるサンリオ史上最大規模の展覧会が開催。
2020年に創業60年を迎えた株式会社サンリオは、ハローキティやマイメロディなど、450以上のキャラクターを⽣み出し、日本が世界に誇る「カワイイ」キャラクター文化の先駆者として知られています。
本展は創業当時からのグッズやデザイン画によってサンリオのこれまでの歩みを辿るもの。
加えて、ファンとのコミュニケーションを⼤切にしながらキャラクターを成長発展させていく独自のスタイルにも注⽬し、時代を超えて愛され続けるサンリオキャラクターの秘密に迫ります。
サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史
会期:2022年10月7日(金)〜12月11日(日)
会場:京都市京セラ美術館
開館時間:10:00–18:00 ※入館は30分前まで
休館日:月曜日(ただし10月10日は開館)
料金:
一般 1800円 高校生・大学生 1200円 4歳〜小中学生 800円
「野口里佳 不思議な力」東京都写真美術館
野口里佳は、1996年「写真新世紀」展でのグランプリ受賞以降、シドニー・ビエンナーレ(2018年)、ソロモンR.グッゲンハイム美術館(2002年)など、海外の芸術祭や美術館に多数出展し、国際的にも高い評価を受けている写真家です。
近年は、日常を取り囲む無数の小さな謎の探求を通して、見るものの感覚や想像を解き放つような表現を追求しています。
本展では、野口里佳がこれまでに出会ってきた様々な現象や光景を描き出す初期から最新作までの写真と映像、ドローイングを展示。
時間や場所も超えていく写真の「不思議な力」に導かれていくことでしょう。
野口里佳 不思議な力
会期:2022年10月7日(金)~2023年1月22日(日)
会場:東京都写真美術館
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29-1/1、1/4) ※12/28、1/2、1/3は臨時開館
料金:※1月2日(月)、3日(火)は無料。開館記念日のため1月21日(土)は無料。
一般 700円 学生 560円 中学生・高校生・65歳以上 350円 公式HP:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4270.html
「マリー・クワント展」Bunkamura ザ・ミュージアム
1950年代、ミニスカートを大流行させたロンドンのファッションデザイナー、マリー・クワント。モダンで若々しい彼女のデザインは、当時の女性たちの服装を一変させました。
その後、60’sロンドン(スウィンギング・ロンドン)の時代にモードの先駆者としてストリートカルチャーを牽引し、女性起業家として日本でもコスメラインで広く知られるブランド「マリー・クワント」を展開。
本展では、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)から来日した約100点の衣服や小物、写真、映像を通して、1955年から75年にかけてのマリー・クワントのデザイナーと起業家としての活動を辿ります。
マリー・クワント展
会期:2022年11月26日(土)~2023年1月29日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
開館時間:10:00–18:00、毎週金・土曜日は21:00まで ※いずれも入場は閉館の30分前まで
休館日:12/6(火) 、1/1(日・祝)
料金:
一般 1700円 高校生・大学生 1000円 小学生・中学生 700円 公式HP:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_maryquant/
「川内倫子 M/E 球体の上、無限の連なり」東京オペラシティ アートギャラリー
人間や動物、あらゆる生命がもつ神秘や輝き、儚さ、力強さを撮り続けている写真家・川内倫子。本展は、国内では約6年ぶりとなる大規模個展となります。
アイスランドの火山や流氷、北海道の雪景色、コロナ禍で撮影された日常的な風景、家族や植物など、それらを同じ地球の上で起こっていることとして、同じ生命の輝きを放つ様子を写し撮った作品を展示。
展覧会タイトルの〈M/E〉とは、「母(Mother)」、「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」でもあります。
川内倫子の眼差しを通して、人間の命の営みや自然との関係について改めて思考する機会となる展覧会です。
川内倫子 M/E 球体の上、無限の連なり
会期:2022年10月8日(土)〜12月18日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間:11:00–19:00 ※入館は30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
料金:
一般 1200円 高校生・大学生 800円 中学生以下 無料 公式HP:https://rinkokawauchi-me.exhibit.jp
巡回:滋賀県立美術館
2023年1月21日(土)〜3月26日(日)
「合田佐和子展 帰る途(みち)もつもりもない」高知県立美術館
高知生まれの美術家・合田佐和子(1940-2016)の全貌に迫る、没後初にして過去最大規模の回顧展が開催。
合田佐和子は1965年の個展デビュー以来、オブジェや絵画、写真などで制作活動を展開。
アングラが隆盛した1969年以降は、唐十郎や寺山修司による演劇の舞台美術やポスター原画を手掛けていましたが、90年代からは独自の創作活動へ移行し、作品はパステル調の色彩をベースにしたものになっていきます。
もう帰る途(みち)もつもりもなかった──晩年の手稿に残した言葉のとおり、作風を変化させ続け、様々な分野の表現者から熱く支持された合田佐和子。
初期のオブジェから初公開となる晩年の鉛筆画シリーズまで、300点を超える作品や資料が紹介されます。
合田佐和子展 帰る途(みち)もつもりもない
会期:2022年11月3日(木)~2023年1月15日(日)
会場:高知県立美術館
開館時間:9:00–17:00 ※入館は30分前まで
休館日:12月27日(火)~1月1日(日)
料金:
一般 前売り960円
当日1200円大学生 前売り850円
当日680円高校生以下 無料
「復帰50年 平良孝七展」沖縄県立博物館・美術館
沖縄県大宜味村生まれの写真家・平良孝七(1939-1994)。
平良は戦後、沖縄の様子や日本への復帰に向け苦悩する人々の姿を写真に収め、1970年には「写真集沖縄 百万県民の苦悩と抵抗」を発表。1976年には、沖縄で生活する人々とその風景を撮影した写真集「パイヌカジ」で第2回木村伊兵衛写真賞を受賞し、それ以降も、沖縄に住む人々の「記録」を様々なテーマで撮り続けました。
本展では、戦後から変わりゆく沖縄に対峙し、実情を捉え続けた平良孝七のこれまでの軌跡を辿ります。
復帰50年 平良孝七展
会期:2022年11月3日(木)~2023年1月15日(日)
会場:沖縄県立博物館・美術館
開館時間:9:00–18:00(金・土は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日、年末年始(12/29~1/3)、1/10(火)※ただし1/9(月・祝)は開館
料金:
一般 1200円 大学生・高校生 500円 中学生・小学生 300円 未就学児 無料
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