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LGBT映画ランキング20!「アデル、ブルーは熱い色」「ムーンライト」など、同性愛を描いた名作を紹介

LGBT映画

レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの総称であるLGBT。

邦画・洋画を問わず、近年多くのフィルムメーカーからLGBTを題材にした映画が公開されています。

LGBTを取り扱った映画は、実話をモチーフにした作品やとても考えさせられる作品が特徴的です。

本記事では、見ておくべきLGBT映画を20作品ランキング形式でご紹介します。

 

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LGBT映画ランキング20

20位 ぼくのバラ色の人生(1998)

7歳の少年ぼく。夢は女の子になること

女の子になりたい7歳の少年・リュドヴィック。

リュドヴィックは、好きな男の子と結婚ごっこをしたり、着せ替え人形で遊んだりと女の子がしがちな遊びを楽しんでいました。

彼の両親は、少し変わった息子のことを理解しようと努めますが、やがて周囲はリュドヴィックや家族に冷たい視線を向けはじめます。

\ ここが見どころ /

女の子に憧れる少年の無邪気さがかわいらしく愛おしい作品です。周囲の冷たい目から息子を守る親の愛に感動します。

1997年公開 監督:アラン・ベルリネール

『ぼくのバラ色の人生』を観る

 

19位 彼女たちの夜明け(2020)

出会いがもたらしたのは、支配からの解放

舞台は19世紀半ばのアメリカ北東部。

農家の妻であるアビゲイルは、娘を病で失った悲しみに暮れていました。

寡黙な夫ダイアーの要望に応えようと必死に生活していると、隣人のタリーと出会います。

タリーもまた、嫉妬深い夫フィニーの支配にうんざりしていました。

アビゲイルとタリーは強烈に惹かれあい、彼女たちは自分でも気づいていなかった空虚さを、互いへの愛を通して埋めていくのでした。

\ ここが見どころ /

心を通わせ合う2人の女性の、静かな愛の世界に魅せられます。美しい農場のロケーションも見どころです。

2020年公開 監督:モナ・ファストヴォールド

『彼女たちの夜明け』を観る

 

18位 リリーのすべて(2016)

自分の性に悩み向き合った画家とその妻

1926年、デンマークの画家ゲルダは、夫で風景画家のアイナーに、女性モデルの代役を依頼します。

その時、アイナーは自分の内にある女性の存在を感じ取るのです。

それ以来、リリーという女性として生活していくことが増えたアイナー。

彼は心とからだの不一致に悩むようになります。

そんな夫の様子に戸惑うゲルダでしたが、次第にアイナーを理解していきます。

\ ここが見どころ /

本当の自分に目覚めた夫の苦悩、そして葛藤しつつ見守る妻や周囲の心理描写がとても巧みな作品で、思わず感情移入してしまいます。

2016年公開 監督:トム・フーパー

『リリーのすべて』を観る

 

17位 チョコレートドーナツ(2012)

2人の男と1人の少年は家族になった

舞台は1979年のカリフォルニア。

シンガーを夢みるショーダンサーのルディと、ゲイを隠して生きる弁護士ポール。

そんなカップルの2人が出会ったのは、母の愛情を受けずに育った少年マルコ。

一人ぼっちになってしまったマルコを見かねたルディは、彼を引き取ることをポールに提案します。

そしてルディ、ポール、マルコの3人での暮らしが始まりました。

しかし彼らには、外からの「差別と偏見」が降りかかります。

\ ここが見どころ /

同性愛者カップルの強い絆に心打たれます。養子であるマルコの無邪気な明るさは、切なくもありますが、勇気づけられますよ。

2012年公開 監督:トラヴィス・ファイン

『チョコレートドーナツ』を観る

 

16位 キャロル(2016)

訪れた運命の出会いはあまりに切ないプレゼント

1952年のニューヨーク、デパートでアルバイトをしているテレーズは、娘のプレゼントを探すキャロルと出会います。

優雅で気品があり、同時に謎めいた雰囲気のあるキャロルに、たちまち心を奪われるテレーズ。

送り先伝票からキャロルの住所を知ったテレーズは、ダメ元でクリスマスカードを書きます。

すると驚いた事に、すぐにキャロルから連絡が!

2人は会うようになり、テレーズは現在離婚訴訟の真っ最中で、娘の親権を巡って夫と泥沼の争いをしていると知るのです。

\ ここが見どころ /

大人の女性に惹かれる主人公の戸惑いに、こちらもどきどきさせられます。クラシカルで上品なファッションの数々にも注目です!

2015年公開 監督:トッド・ヘインズ

『キャロル』を観る

 

15位 マイ・プライベート・アイダホ(1991)

恋とも友情とも言い切れない特別な想い

12歳のとき母親に捨てられたマイクは、男娼として日銭を稼いでいました。

売春仲間のスコット(キアヌ・リーブス)は、彼と正反対の生い立ちの美少年。

ポートランド市長の父を持ち何不自由なく育ちましたが、家庭の温かさを知らず、3年前に家を飛び出して男娼として生きていました。

ある日マイクは母親探しを始める決意をし、スコットを誘いバイクでアイダホに向かい、その道中でマイクは、スコットに自分の想いを打ち明けます。

心を通わせ合ったかに見えた2人でしたが、スコットは道中で出会った女性と親しくなってしまうのです。

\ ここが見どころ /

二人の男娼が心を通わせ合う焚火のシーンは、とても魅力的でうっとりしてしまいます。広大なアイダホの景色も素晴らしく、目を奪われますよ。

1991年公開 監督:ガス・ヴァン・サント

『マイ・プライベート・アイダホ』を観る

 

14位 アレックス・ストレンジラブ(2018)

愛と楽しみに満ちた、性と自分探し

高校生アレックス・トゥルーラブは、成績優秀、彼女も楽しい仲間もいて、青春を謳歌していました。

ある日童貞卒業宣言をしたアレックスは、自信家のゲイボーイ、エリオットと出会い、アレックスのことが好きになったエリオットは告白します。

彼女がいながらもエリオットの恋心を悪く思わないアレックス。

彼は一体どんな選択をするのでしょうか?!

\ ここが見どころ /

彼女とゲイの友人との間で揺れる主人公のようすは、まさにハラハラドキドキ!ハチャメチャで楽しい高校の日常も素敵で、明るく爽やかに描かれています。

2018年公開 監督:クレイグ・ジョンソン

『アレックス・ストレンジラブ』を観る

 

13位 君の名前で僕を呼んで(2017)

この恋の痛みは生涯忘れられないだろう

舞台は1980年代の北イタリア。

夏になり、17歳の青年エリオは北イタリアの避暑地にやってきます。

そこで出会ったのは、大学教授の父親が呼んだ24歳の大学院生オリヴァー。

一緒に泳いだり、自転車で出かけたり、読書したりと共に過ごすうち、エリオはオリヴァーに特別な感情を抱くようになります。

二人は激しい恋に落ちますが、夏が終わるにつれてオリヴァーとの別れも近づくのです。

\ ここが見どころ /

二人の青年のもどかしく静かな愛に心をえぐられます。映像と音楽のフィット感も素晴らしく、中でもラストシーンは必見です!

『君の名前で僕を呼んで』を観る

 

12位 オール・アバウト・マイ・マザー(2000)

再び、前を向いて生きていく

マドリードで暮らすマヌエラは、女手一つで息子エステバンを育ててきました。

エステバンの17歳の誕生日、マヌエラはこれまで隠してきた元夫の秘密を打ち明けることを決意。

しかし大女優ウマにサインをもらおうと道路に飛び出したエステバンは、車にはねられ帰らぬ人になってしまうのです。

元夫に息子のことを知らせるため、バルセロナへ訪れたマヌエラ。

教会のシスター・ロサの助けを得ながら仕事を探していましたが、ふとしたことから女優ウマの付き人となります。

マヌエラはウマやロサとの出会いを経て、息子の悲しみを乗り越え、新たな一歩を踏み出していくのです。

\ ここが見どころ /

息子を亡くした母親の再生物語。出会う人々とのあたたかい交流と絆は、涙なくして見られません。力強く前向きになれるような作品です。

 

11位 WEEKENDウィークエンド(2011)

週末だけの特別な恋

金曜の夜、ラッセルは友人たちとのパーティーの後に一夜限りの相手を求めてクラブへやってきました。

アーティストを目指すグレンを気に入ったラッセルは、閉店間際に誘い出すことに成功し、二人は体の関係を交わします。

しかし土曜の夕方、ラッセルはグレンからある事実を告げられるのです。

\ ここが見どころ /

男性二人が交わす深く濃い二日間を描いた作品。LGBTならではのリアルな悩みが心にぐさっと突き刺さります。

『WEEKEND ウィークエンド』を観る

 

10位 ナチュラルウーマン(2017)

愛に正解はない

マリーナは、ナイトクラブで歌っているトランスジェンダーのシンガー。

彼女はチリの首都サンティアゴで、年齢差のある恋人オルランドと同居していました。

マリーナの誕生日を祝った夜、家に戻るとオルランドのようすが急変。

彼の意識は遠のき、そのまま亡くなってしまいます。

悲しみに暮れる間もなく、さらなる苦しみがマリーナを待ち受けていたのです・・・。

\ ここが見どころ /

理不尽な偏見や差別に立ち向かう主人公の強さに、胸を打たれます。マリーナの圧倒的な美しい歌声はとてもシビれますよ!

『ナチュラルウーマン』を観る

 

9位 プリシラ(1995)

ドラァグクイーンが繰り広げるハチャメチャロードムービー

シドニーで暮らすバイセクシャルのミッチ、誇り高き性転換者バーナデット、若く騒々しいフェリシア。3人のドラァグクイーンたちは、オーストラリア中部の砂漠でショーを行うため、旅に出ます。

旅の足は、おんぼろバス「プリシラ号」。

道中で様々な出会いやトラブルに遭遇しながらも、3人はなんとか目的地を目指します。

\ ここが見どころ /

涙と笑いありのロードムービーで、みんなで楽しめる作品です。ドラァグクイーンたちの華麗なダンスシーンは、とても盛り上がります!

『プリシラ』を観る

 

8位 ストーンウォール(2016)

実際の事件をもとにしたヒューマンドラマ

インディアナ州で暮らすダニー。

彼はゲイであることを知られ、故郷を追われるようにニューヨーク、グリニッチビレッジのバー「ストーンウォール・イン」にたどり着きます。

そこで美しさを武器に体を売るレイをはじめ、力強く生きる仲間と交流を深めます。

ひょんなことからダニーは、聡明な政治活動家のトレバーと出会います。

彼のおかげで前向きに生きられるようになったダニーですが、ニューヨークでも差別は横行し、迫害を受けることになるのです。

\ ここが見どころ /

実話をもとにしたLGBT社会運動のリアルな描写に、人々の苦悩がうかがえます。衝撃的な迫害シーンは見ていて胸が痛いです。

『ストーンウォール』を観る

 

7位 ミルク(2009)

歴史を代表するマイノリティのヒーロー

1972年ニューヨーク、金融業界で働いていたハーヴィー・ミルクは、駅ですれ違った18歳年下の男性スコット・スミスと恋に落ちます。

その後2人はサンフランシスコに移住し、多くの同性愛者が暮らすカストロ・ストリートのアパートを借りて、「カストロ・カメラ」という店をオープンしました。

明るく社交的なミルクは地域住民に慕われ、カストロ・カメラはヒッピーや同性愛者の集いの場になっていきます。

そんなミルクの存在を苦々しく思っているのが、保守的なアイルランド系カトリックの住民たちでした。

\ ここが見どころ /

ゲイを公表した政治家と社会的弱者の絆が見どころの作品。LGBTの人たちが受けてきた差別の歴史を痛感させられます。

 

6位 アイ・アム・マイケル(2015)

ゲイコミュニティ雑誌YGA創始者の実話をもとにしたストーリー

ゲイであるマイケル・グラッツェは、雑誌などを出版しゲイ・カルチャーと人権運動を行っていました。

そんなある日、彼はパニック障害になり発作を起こします。

死を覚悟したマイケルは、その後神の存在について考え始めます。

彼はキリスト教に目覚め、同性愛者から異性愛者へと変わっていくのです。

\ ここが見どころ /

同性愛と宗教というテーマを丁寧に描きだしています。主人公の切なく繊細な演技に注目です。

 

5位 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2002)

一つになるため、かたわれを探して

全米各地を旅する売れないロック歌手のヘドウィグ。

彼は共産主義体制下の東ドイツで生まれ、母親にプラトンの「愛の起源」を聞かされて育ちます。

母親に性別適合手術を受けさせられたヘドウィグですが、手術は失敗。

股間には1インチの肉の塊が残ってしまいました。

そんなある日、ヘドウィグはトミーというロックスターに憧れる17歳の青年と出会います。

ヘドウィグとトミーは惹かれ合いますが股間の肉塊をみたトミーは・・・。

\ ここが見どころ /

性転換手術を受けた歌手の魅力的な「生きざま」が見どころです。圧倒的なステージパフォーマンスはとても盛り上がります。

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を観る

 

4位 パレードへようこそ(2015)

ゲイ&レズビアンの活動家たちと、炭鉱労働者の交流を描いた感動作

サッチャー政権下の1984年ロンドン、炭鉱労働者のストライキのニュースを見たマークは、LGSMというゲイ&レズビアンの組織を立ち上げ、炭鉱ストライキを支援するための募金活動を始めます。

しかしLGSMが必死で集めた支援金を受け取る炭鉱団体はありませんでした。

それでもマークたちは諦めず、労働者たちに直接寄付金を渡すため、ロンドンからウェールズへと渡ります。

\ ここが見どころ /

強い風当たりにも負けず社会活動を続ける主人公たちの勇気ある姿勢に感動します。前向きになれるストーリー展開で、活力を与えてくれる作品です。

『パレードへようこそ』を観る

 

3位 ムーンライト(2016)

少年は、逆境の中で懸命に生きていく

少年シャロンはマイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラとともに暮らしていました。

学校ではチビと呼ばれいじめられ、家では母親に育児放棄されているシャロン。

そんな彼は、麻薬ディーラーのホアンと、ホアンの妻、そしてたった一人の友人ケビンが心の支えでした。

シャロンは次第にケビンを好きになっていきますが、その気持ちは秘めたまま、心の中にしまっておくのです。

\ ここが見どころ /

自分探しを続けるゲイの黒人少年の強さに、気づけば必死に応援している自分がいるはず。唯一の友へ抱く淡い恋心は見ていて切なくなります。

『ムーンライト』を観る

 

2位 めぐりあう時間たち(2003)

バージニア・ウルフの名作小説をモチーフに映画化

この映画では、時間軸の違う3人の女性のドラマを交差させて、1つの物語を作り上げています。

1923年、心の病を抱えロンドン郊外で静養している作家で主人公のバージニア・ウルフは、新作「ダロウェイ夫人」の執筆を進めていました。

もう1人の女性は、1951年、ロサンゼルスで暮らす妊婦のローラで、理想の妻や母親であることに疲れ果ててしまっています。

そして最後は、2001年、ニューヨークで生活する編集者クラリッサ。

彼女は余命わずかな友人の作家リチャードのためにパーティーを開こうとしています。

異なる時代に生きる3人の女性が迎える「運命の1日」を描いた作品です。

\ ここが見どころ /

異なる時代を生きる3人の女性たちの苦悩に共感できる作品です。葛藤を静かに描くストーリーは、心に染み入ります。

『めぐりあう時間たち』を観る

 

1位 アデル、ブルーは熱い色(2013)

生きることが歓びへと変わった瞬間

彼氏とのデートへ向かう途中、アデルは道の向こうにいる青い髪の女性に目を奪われます。

すれ違いざまに振り返り、アデルを射抜くような目で見つめる彼女――。

ある日学校で嫌なことがあったアデルは、友人に誘われて夜の街へ。

友人と別れて入ったバーで、偶然あの青い髪の女性に出会うのです。

彼女の名前はエマ。

アデルより少し年上の美術学生でした。

2人は熱く破滅的な恋へ進んできいきます。

\ ここが見どころ /

レズビアンの熱く燃え上がるような恋の描写には、どきどきします。リアリティあふれる演技が素晴らしく、のめり込んで魅入ってしまいますよ!

『アデル、ブルーは熱い色』を観る

 

まとめ

本記事では、LGBT映画ランキングとして20作品とり上げました。

ハートウォーミングなものからシリアスなものまでジャンルが幅広く、登場人物の細かな心情を描いた名作が多いLGBT映画。

話題作だけでなく、コアなファンの多い名作にもぜひ目を通してみてください。

 

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