2017/02/28
アート/Art

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

美術館に行く前に…

美術経験は人それぞれ。”古典絵画から現代アートまで、どんなジャンルでも任せて!”そんな人も居れば、”美術館にはたまに行くけど、印象派や具象絵画以外はよく分からない…抽象画って何が良いの…?現代アートって一体何なの…?”といった疑問をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。今回はそんな方にも、現代アートに触れる前に知っておくとより楽しめる、アーティストを40人ご紹介したいと思います。年代順に記述していますので、ジャンルやキーワードから美術史的に流れを追っていきながら見ていただけると思います。”知識や先入観無しに見れるのが芸術”と思っている方も、この機会に現代アートの面白さを知って、ぜひ本物の良さを美術館で確かめてみてください!

 

 

マルセル・デュシャン / Marcel Duchamp

 

「Fountain」

 

  • 代表作:「泉」(1917)
  • ジャンル:キュビズム シュルレアリスム コンセプチュアル・アート
  • 年代:1887-1968年(享年81歳)

プロフィール

  • 1887年フランス、ノルマンディー地方に生まれる。

  • 兄らの影響で少年時代から絵を描き始め、1904年パリに出てアカデミー・ジュリアンで絵画を学ぶ。

  • 1911年フランシス・ピカビアと出会い影響を受ける。翌年には出世作「階段を降りる裸体No.2」「花嫁」などを描く。

  • 1915年に渡米、ニューヨークにアトリエを構える。

  • 1913年に発表した「自転車の車輪」以降、早期に油絵を放棄した彼は、既成のものをそのまま、あるいは若干手を加えた状態のものをオブジェとして提示した「レディ・メイド」を数多く発表した。

  • なかでも「R.Mutt」という署名をし、「泉」と名付けられた作品は物議を醸した。

  • この作品は彼自身が展示委員として参加していたニューヨーク・アンデパンダンに匿名で出品されたものの、議論の末、展示されることはなかった。

  • 「泉」の発表後、20世紀の多くの芸術家は”デュシャン以降、何が制作できるのか”という問題に直面しており、それに応えた作品が多く生まれている。

 

解説

「泉」という作品でデュシャンが為したかった事、それは「展示空間そのものが作品を作品たらしめているのではないか」ということを投げかけたかったんですね。日常にあるものでも、主題や観点を与えればそれが全く新しいオブジェに成り得る。という、それまで作品の表面だけを見て楽しんでいた時代から新たに、”思考で楽しむ芸術”を生み出した訳です。それまで芸術作品に求められていた「物語」性や「イリュージョン」としての絵画、彼の言う「網膜的絵画」とは非常に対極的な、哲学的な考え方です。彼はコンセプトや観念によって作品が成り立つということを実践してみせたのです。彼以降様々なコンセプチュアル・アートが生まれ、今も現代アートに大きな影響を与えています。

 

ジャン・フォートリエ / Jean Fautrier

 

「All Along I Knew You Were Wrong」

 

  • 代表作:「人質」(1943-)
  • ジャンル:絵画 彫刻 アンフォルメル タシスム
  • 年代:1898-1964年(享年66歳)

プロフィール

  • 1898年フランス、パリに生まれる。

  • 1908年ロンドンに移住。ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツとスレイド・スクール・オブ・ファインアートで絵画を学ぶが、どちらも堅苦しい指導に失望を経験する。

  • 彼はテート・ギャラリーの作品、特にウィリアム・ターナーの作品に強い影響を受けた。

  • 1943年には22の彫刻作品を残したが、同年ゲシュタポに捕まり、パリから逃走してシャトネ・マラブリーに避難。避難先で連作「人質」を制作した。この作品は1945年に発表され、サルトルから”最も戦後的な作家”という賛辞を受ける。

  • 戦後、作品はより抽象的になり、サイズもまた小さくなっていった。絵具の塊を押しつぶしたような画風”鉱物のような人間像””戦争をくぐりぬけて得た非情な人間観”が表現されていると評される。

 

解説

アンフォルメル[フランス語:Art informel、非定型の芸術]とは、第二次世界大戦後にフランスを中心として始まった、それまでの構造的、幾何学的な抽象絵画から脱却しようとする一つの芸術運動を指します。ジャン・フォートリエは感情的にも見える激しい筆使いで絵具の物質感をそのまま画面に残し、戦時下に人間の暴力性や、人間そのものに対する否定といったものを描きました。それまでの「描写」としての絵画ではなく、描画行為を画面に残すそうした運動は、同時代にアメリカでも起こり、抽象表現主義や、アクション・ペインティングと呼ばれています。

 

ジャン・デュビュッフェ / Jean Dubuffet

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Thomas Hawk via Visualhunt / CC BY-NC

「Julie La Serieuse」

 

  • 代表作:「落書きのある壁」(1945)
  • ジャンル:絵画 彫刻 アンフォルメル タシスム アウトサイダー・アート
  • 年代:1901-1985年(享年83歳)

プロフィール

  • 1901年フランス、ル・アーヴルに生まれる。

  • 若い頃パリで絵画を学んだこともあったが、ワイン商をしていた父の跡を継ぎ、本格的に画家として立つことを決意したのは40を過ぎてからのことだった。ジャン・フォートリエヴォルスとともに抽象絵画の一傾向、アンフォルメルの先駆者として知られる。

  • 彼は従来の西洋美術の洗練された技法や様式、巨匠の名人芸などに価値を認めず、西洋文明を痛烈に批判した。

  • 子供「未開」人精神障害者などによる絵画を「アール・ブリュット」=「生の絵画」と呼んで絶賛し、蒐集した精神障害者たちの絵を展示した。

  • 1976年彼の蒐集した作品をベースに、スイスのローザンヌにアウトサイダー・アートの美術館であるアール・ブリュット・コレクションが開設された。

 

解説

ジャン・デュビュッフェは彼自身の作家としての活動も注目されましたが、彼が精神障害者や、正当な美術教育を受けてない人々の創作活動に芸術性を発見し、それらをコレクションし、美術館などに展示してその素晴らしさを広めたことは後の芸術界に「アール・ブリュット(=生の芸術)」というジャンルができるきっかけになりました。

 

マーク・ロスコ / Mark Rothko

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Thomas Hawk via Visual hunt / CC BY-NC

「Turn a Blind Eye」

 

  • 代表作:「オレンジ、赤、黄」(1961)
  • ジャンル:絵画 抽象表現主義 カラー・フィールド・ペインティング
  • 年代:1903-1970(享年66歳)

プロフィール

  • 1903年当時ロシア領だったラトビアのドヴィンスクでユダヤ系の両親の元に生まれる。

  • 当時反ユダヤ襲撃が盛んだった為、家族でアメリカに移住する。

  • 1943年に父を亡くし生活の基盤を失うが高校では優秀な成績を収め、ユダヤ人コミュニティーセンターで積極的な活動メンバーとなる。

  • 1921年に奨学金を得てイェール大学に進学し、心理学を学ぶ。

  • 1923年ニューヨークに移住。アート・スチューデンツ・リーグを偶々訪れた際に美術を志し、1925年パーソンズ大学にてグラフィックデザインを学ぶ。

  • 現在では神話的主題を含んだ長方形の中の色面で構成された絵画、また、それらの絵画に取り囲まれた空間が彼の作品の最も成熟した形として認識されているが、その成熟過程において、都市や自然の風景以外の主題の探求を求めていた彼に、第二次世界大戦が大きく影響を与えている。

  • ニーチェの著書「悲劇の誕生」にも哲学的に大きな影響を受け、”現代人の精神的空虚さは神話の不足が起因している”と考えた彼は、”自分の作品によって現代人の精神的な空虚を和らげる”という目標を持つ。

  • 1970年大動脈瘤や生活上のトラブルが原因で自殺。

 

解説

マーク・ロスコはアメリカの抽象表現主義を代表する画家です。第二次世界大戦によって多くの画家たちがアメリカに亡命し、戦後、アートの中心はヨーロッパからアメリカに移りました。フランスで起こったアンフォルメルとアメリカで同時期に起こったのが「抽象表現主義」と呼ばれるものです。彼らは大きなキャンバスと格闘するように、画面いっぱいに絵具を叩きつけ、キャンバスを、広大な「場所(フィールド)」として使用しました。そうした画面全体を覆い尽くした、画面の中の焦点や、「地」と「図」の区別のない絵画を「オール・オーバー」と言います。

 

イサム・ノグチ / Isamu Noguchi

 

「Red Cube(1967)」

 

  • 代表作:「赤い立方体」(1968)
  • ジャンル:絵画 彫刻 デザイン
  • 年代:1904-1988年(享年84年)

 プロフィール

  • 1904年アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。

  • 母と来日した後、単身で渡米し、1923年コロンビア大学医学部に入学。

  • 1927年グッゲンハイム奨学金を獲得し、パリに留学。ブランクーシに師事してアシスタントを務める。

  • 1932年ニューヨークに工房を構え、公共彫刻ランドスケープ・デザイン舞台芸術の分野でも特異な活動を展開した。

  • 1942年には日系人であるとして強制収容所に入所するも、フランク・ロイド・ライトら芸術仲間の嘆願書により出所。

  • 1950年に再び来日し、猪熊弦一郎丹下健三らと親交を持ち、戦後の日本美術・建築界に大きな影響を与えた。

  • 1960年以降はニューヨーク、香川県の牟礼を拠点に制作。

  • パリ・ユネスコ本部の日本庭園や、大阪万国博覧会の噴水、ランプシェード「あかり」のデザインでも知られ、彫刻家画家インテリアデザイナー造園家作庭家舞台芸術家と彼の活動は非常に多岐に渡る。

 

バーネット・ニューマン / Barnett Newman

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Sharon Mollerus via VisualHunt / CC BY

「First Station(1958)」

 

  • 代表作:「Onement」(1948-)
  • ジャンル:絵画 抽象表現主義 カラー・フィールド・ペインティング
  • 年代:1905-1970年(享年65歳)

プロフィール

  • アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。

  • ニューヨーク市立大学で哲学を学んだ後、1930年から絵画制作を始める。

  • 1940年からシュルレアリスムを試すが、その後ニューマン自身が「ジップ zip」と呼ぶ、細い縦線で巨大な色面が区切られた独自のスタイルに変わっていく。当初その色面はまだらになっていたが、やがて単色で平面的になっていった。

  • 絵画のタイトルは、その抽象的な見た目から「無題」とされることが多かったが、後に彼自身によって付けられたタイトルは「ウリエル」(1954)「アブラハム」(1949)といったユダヤ的な主題が多かった。

  • それは彼がロシア系ユダヤ移民であることにも由来している。

 

解説

「カラーフィールド・ペインティング」とは、抽象表現主義の一つの動向で、マーク・ロスコやモーリス・ルイスの絵画もこれにあたります。色面で構成された巨大な絵画によって観客を包み込み、「色彩」によって「場」を支配することで超越的な感覚を与えたいというバーネット・ニューマンの絵画を評した際に批評家のクレメント・グリーンバーグが最初に用いました。

 

モーリス・ルイス / Morris Louis Bernstein

 

「untitled」

 

  • 代表作:「デルタ・ミュー」(1960)
  • ジャンル:絵画 カラーフィールド・ペインティング 抽象表現主義
  • 年代:1912-1962年(享年49歳)

プロフィール

  • 1912年アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア生まれ。

  • メリーランド芸術大学で絵画を学ぶ。

  • 一時はニューヨークで活動をするも地元に戻り、ワシントンD.C.を拠点に絵画講師を務めながら作品を制作した。

  • 物静かで内向的だった彼は同時代のポロックロスコが活躍するニューヨークから一人距離を置いて淡々と独自のスタイルを追求した。

  • 彼は短い生涯の中で600点以上もの作品を残した。

  • それらの大半は、

  • 幾重にも流し重ねられた絵具の透明感のある層の重なりによって構成された〈ヴェール〉と、

  • キャンバスの両端から中央に向けて鮮やかな絵具を流し、中央に大きな白い余白を残した〈アンファールド〉

  • 細長いキャンバスにいくつもの鮮やかな色彩の絵具を束状に垂直に流し、緊張感を孕んだ画面構成が特徴の〈ストライプ〉

  • の3つのスタイルに分類される。

  • 〈ストライプ〉シリーズを除いた作品の大半は高さ3メートル×幅5メートルを超す大作となっている。

 

ジャクソン・ポロック / Jackson Pollock

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Thomas Hawk via Visual Hunt / CC BY-NC

「Autumn Rhythm (Number 30)」

 

  • 代表作:「One:Number 31」(1950)
  • ジャンル:絵画 アクション・ペインティング 抽象表現主義
  • 年代:1912-1956(享年44歳)

 プロフィール

  • 1912年アメリカ合衆国ワイオミング州コーディに生まれる。

  • ロサンゼルスのマニュアル・アーツ・ハイスクールとニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで美術を学ぶ。

  • 1943年頃から、キャンバスを床に広げ、刷毛やコテで塗料を滴らせる「ドリッピング」線を描く「ポーリング」といった技法を取り入れ始める。

  • 「地」と「図」が均質となったその絵画は「オール・オーヴァー」と呼ばれ、描画行為の軌跡とも言えるような作品スタイルで「アクション・ペインティング」の代表作家として賞賛されるようになる。

  • 1956年、美術家としての成功とは裏腹に作品新境地を開けないストレスやアルコール依存症によって混迷期に入っていたことが原因で、愛人とその友人を一緒に載せた車で交通事故を起こし自殺。

 

解説

抽象表現主義の中でも特に代表的な作家として上げられるのがジャクソン・ポロックです。彼はそれまでイーゼルにかけて描くべきキャンバスを床に置き、その上を動き回りながら制作しました。刷毛等でペンキを垂らし、激しい痕跡で画面を埋め尽くす彼のような、描画行為をそのまま画面に「痕跡」として残した作品を「アクション・ペインティング」と言います。

 

ジョン・ケージ / John Milton Cage Jr.

 

「Water Walk」

 

  • 年代:1912-1992(享年79歳)
  • ジャンル:ビデオ・アート メディア・アート パフォーマンス・アート
  • 代表作:「4分33秒」(1952年)

プロフィール

  • 1912年アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。

  • 発明家の父に生まれ、自身も成績優秀だったが学業への興味を失い渡欧。

  • パリで建築を学んだ後、1931年アメリカに戻り、音楽を勉強する。

  • 1942年マックス・エルンストを通じて芸術家たちと親交を持つようになる。

  • 1945年コロンビア大学で鈴木大拙に禅を学び、東洋思想への関心を深めた後、1951年ハーバード大学で無響室を体験する。無音を聴こうとして自分の体内の音を聴いたこの時の体験が、後の彼の作品に大きな影響を与えた。

  • 「沈黙」をも表現素材として用いた彼の代表作として「4分33秒」がある。

  • 音楽家、作曲家、詩家、思想家、キノコ研究家、実験音楽家として前衛芸術全体に影響を与えている。また独自の音楽論、表現によって音楽の定義を広げた。

 

ヨーゼフ・ボイス / Joseph Beuys

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Allie_Caulfield via VisualHunt / CC BY

「Filzanzug」

 

  • 代表作:「Coyote」(1974)
  • ジャンル:彫刻 インスタレーション ドローイング パフォーマンス・アート
  • 年代:1921-1986年(享年64歳)

プロフィール

  • 1921年ドイツ、クレーフェルトに生まれる。

  • 1936年頃、ヒトラー・ユーゲントに加入。1940年には空軍に志願する。

  • 泥沼の東部戦線から復員した彼は、地元に戻り傷を癒しながらシュタイナーの人智学を研究し、水彩画やドローイングを描き始める。

  • 1947年デュッセルドルフに移住。デュッセルドルフ芸術アカデミーで芸術を学ぶ。

  • 1962年から初期のフルクサスに関わり、ナム・ジュン・パイクらと親交を持つようになる。そこでのイヴェント制作が、彼をパフォーマンスアートへと導いた。

  • 脂肪や蜜蝋、フェルトなどを用いた立体作品やインスタレーション、ドローイングも数多く残し、彫刻作品において「社会彫刻」という新しい概念を編み出し、彫刻や芸術の概念を教育や社会変革にまで拡張した。

  • 「自由国際大学」開設、「緑の党」結成などに関与しその活動はドイツ国内で賛否両論の激しい的となっているが、人間は誰でも芸術家であり、自分自身の自由さから「未来の社会秩序」という「総合芸術作品」内における他者との様々な位置を規定するのを学ぶのである”という彼の言葉は20世紀後半以降の様々な芸術に影響を残している。

 

解説

「フルクサス」とは、1960年代初頭からニューヨークを中心に「イヴェント」「ハプニング」と呼ばれるパフォーマンスを行ったアーティスト集団です。ヨーゼフ・ボイス以外に、ナム・ジュン・パイク、オノ・ヨーコなどが参加し、ジョン・ケージも彼らの活動に大きな影響を与えています。国籍もジャンルも様々な芸術家たちが、模範的芸術や社会生活を動揺させるような反芸術的な活動を行いました。

 

リチャード・ハミルトン / Richard Hamilton

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: oddsock via Visualhunt.com / CC BY

「Just what is it that makes today´s homes so different, so appealing?(1956)」

 

  • 代表作:「いったい何が今日の家庭をこれほどに変え、魅力あるものにしているのか」(1956)
  • ジャンル:絵画 コラージュ ポップ・アート
  • 年代:1922-2011年(89歳)

プロフィール

  • 1922年イギリス、ロンドンに生まれる。

  • ロイヤル・アカデミーとスレイド美術学校で学ぶ。

  • 1950年代半ば以降、現実の生活環境を反映した制作を目指し、アメリカに先んじてポップ・アートの創始者の一人となる。

  • 以後、広告イメージや映画のスチール写真、有名人の写真、絵葉書、新聞の切り抜きといったマスメディアが産出する視覚情報を、油彩、コラージュ、エアブラシ、写真、版画など様々な技法を用いて複製加工する制作を行う。

  • 彼の作品は一貫して社会学的関心をベースとし、人間の物の見方の有り様を精査することをテーマとしている。

 

解説

「ポップ・アート」と聞いてまずアンディ・ウォーホルが浮かぶ人も多いかもしれませんが、リチャード・ハミルトンはアメリカのポップ・アートに先んじて、イギリスで大量消費社会を代表するような大衆的なイメージや、雑誌の切り抜きなどをコラージュした作品を制作しています。上の作品のタイトルが示すように、彼は一貫して現代社会や大衆文化、生活環境の変化を調査するような姿勢で制作活動をしていました。それ故に同じ大衆的なイメージを使っていても、彼の作品にはアメリカのポップ・アートの派手な印象とはまた違った印象を持つかもしれません。

 

ロイ・リキテンスタイン / Roy Lichtenstein

 

「Oh, Jeff… I Love You, Too… But (1964)」

 

  • 代表作:「ヘアリボンの少女」(1965)
  • ジャンル:絵画 ポップアート
  • 年代:1923-1997年(享年73年)

プロフィール

  • 1923年アメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタンに生まれる。

  • 1940年オハイオ州立大学美術学部に入学。卒業後も大学にとどまり、1951年まで講師を務めた。

  • 1950年代には製図工、大学講師などをしながら生計を立て、抽象表現主義的な作品を発表していたが、1960年代初頭から、彼の代名詞となる新聞連載の通俗な漫画の一コマを、印刷インクのドットまで含めてキャンバスに拡大して描いた作品群が誕生する。

  • 彼は自分の息子にミッキーマウスの漫画を描いた時に、漫画表現の可能性に気づいたという。

  • 漫画表現の持つ強烈な線や単純化された色彩などをアクリル絵具を用いて再現した作品は、すぐにその価値を画商レオ・カステリに見出され新人作家として販売された。

  • アンディー・ウォーホルジャスパー・ジョーンズらとともに、アメリカのポップ・アートを引率した。

 

ロバート・ラウシェンバーグ / Robert Milton Ernest Rauschenberg

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Thomas Hawk via Visual Hunt / CC BY-NC

「Fry Me a Coke」

 

  • 代表作:「モノグラム」(1955-59)
  • ジャンル:絵画 ネオ・ダダ アッサンブラージュ
  • 年代:1925-2008(享年82歳)

プロフィール

  • 1925年アメリカ合衆国テキサス州ポートアーサーに生まれる。

  • 1942-45年海軍に所属。1947年カンザスシティ・アート・インスティテュートで学び、翌年パリに滞在。

  • 帰国後はノースカロライナ州のブラック・マウンテン・カレッジでジョン・ケージに学び、大きな影響を受ける。

  • 1955年頃から「コンバイン(結合)・ペインティング」と呼ばれる一連の作品を発表し始める。

  • ネオダダの代表的な作家として、後のポップアートにも大きな影響を与えた。

  • 彼は、自分の創作目的は”芸術作品を作ることではなく、芸術と生活の橋渡しをすることだ”と語っており、また”芸術も生活も作ることはできない。我々は、その間の、定義しようのない空隙で仕事をしなければならない”と述べている。

  • 彼の制作において歯磨き粉や爪磨きなど様々な日用品が作品の重要な一部となったことにも、そのような制作姿勢が反映されている。

 

解説

ロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズの作品のように、積極的に日用品を用いた、日常と非日常、芸術と非芸術の境界を無くす、反芸術的な、後のポップ・アートの先駆けとなる創作活動を「ネオ・ダダ」と言います。ジャンルを問はずそうした反芸術活動は各地に広まり、ニューヨークでは「フルクサス」、フランスでは「ヌーヴォー・レアリスム」、日本では「具体美術協会」「ハイレッド・センター」といった芸術活動グループが結成されました。

 

アンディー・ウォーホル / Andy Warhol

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: oddsock via Visual hunt / CC BY

「Marilyn(1967)」

 

  • 代表作:「キャンベルのスープ缶」(1962年)
  • ジャンル:絵画 版画 ポップアート
  • 年代:1928-1987(享年58歳)

 プロフィール

  • 1928年アメリカ合衆国ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。

  • 1949年カーネギー工科大学でデザインについて学び、ニューヨークへ渡る。

  • 1960年代初頭にアメリカの大量消費文化を象徴したポップアート作品を生み出し、時代を代表するアーティストとして成功を収める。

  • 彼は派手な色彩で同じ図版を大量に生産できるシルクスクリーンの技法を使い、スターのイメージや商品、ドル記号など、アメリカ社会に流布する軽薄なシンボルを作品化した。

  • 自身について聞かれた際、”僕を知りたければ作品の表面だけを見てください。裏側には何もありません”と徹底して「芸術家の内面」をなくし表面的であろうとした。

  • 彼の作品は商業絵画としても人気を博し、その活動は音楽プロデュース映画制作と多岐に渡り、自身が有名人として認知されるようになってからもペースを乱すことなく有名人を演じ、制作を続けることを理想とした

 

ドナルド・ジャッド / Donald Clarence Judd

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: rocor via Visualhunt.com / CC BY-NC

「untitled」

 

  • 代表作:「untitled」(1990)
  • ジャンル:絵画 彫刻 美術評論 ミニマル・アート
  • 年代:1928-1994(享年65歳)

プロフィール

  • 1928年アメリカ合衆国ミズーリ州エクセルシア・スプリングスに生まれる。

  • 1946年アメリカ陸軍に入隊、翌年まで韓国に駐留し、除隊後ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで短期間美術を学ぶ。

  • 1949-53年コロンビア大学で哲学を学び、学位を取得。その後も同大学で美術史を学ぶ。

  • 1959-65年『アート・ニューズ』等美術系雑誌で前衛美術についての批評を行う。”絵画の終焉”を主張し、美術評論家として高い評価を得る。

  • 1950年代は抽象表現主義的な絵画を制作していたが、60年代に入ると幾何学的要素の強い彫刻作品を手がけるようになった。

  • それまでのヨーロッパ彫刻に対して、アルミニウムやコルテン鋼など産業素材と呼ばれるものを芸術に導入し、象徴や物語のための芸術を脱した、色彩、形態における純粋性、作品と空間の関係性を追求した。

  • 1965年にはミニマリズムの重要な美術理論書『明確な物体(スペシフィック・オブジェ)』を発表。

  • ミニマリズムの代表的な作家として、芸術だけでなく、多くの建築家にも影響を与えた。

  • 1994年悪性リンパ腫により死去。

 

解説

「ミニマル・アート」とは、「最小限の芸術」を意味し、平面、立体を問わず、色彩や形態といった作品要素を極限まで少なくした作品を指す言葉です。平面作品では単色の色面で構成された絵画などが多く、バーネット・ニューマン、ロバート・ラウシェンバーグ、イヴ・クライン、フランス・ステラなどがこれに属します。立体作品では、自然のものや工業製品などがほとんど手を加えず対称的に、連続的に置かれたり、制作の痕跡を残さない作品が多く、ブランクーシに始まり、ロバート・モリス、カール・アンドレ、リチャード・セラ、ロバート・スミッソン、リチャード・セラなどの作家がいます。

 

イヴ・クライン / Yves Klein

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Cea. via VisualHunt.com / CC BY

「ANT 40 (1961)」

 

  • 代表作:「青のモノクローム」(1959)
  • ジャンル:パフォーマンス・アート コンセプチュアル・アート ヌーヴォー・レアリスム
  • 年代:1928-1963年(享年35歳)

プロフィール

  • 1928年フランス、ニースに生まれる。

  • 1948年からモノクローム(単色)のみによる絵画作品の制作に取り組み始める。

  • 特に「青」宇宙の神秘的なエネルギーに通じる最も抽象的な色として重用し、自ら顔料を開発、「インターナショナル・クライン・ブルー」と呼ばれる深い青色の特許を取得した。

  • 1958年以降は「空虚」展と称した何もない空虚空間の展示、裸の人間の身体に塗った青をキャンバスに写し取る「人体測定」シリーズや、巨大なガスバーナーで描かれる「火の絵画」、アルトマンの二階から空中へのジャンプ「空中浮遊」など、パフォーマンスに活動を広げる。

  • 1960年にはアルマンらと「ヌーヴォー・レアリスム」を結成。

  • 1962年心臓麻痺により急死。

 

サイ・トゥンブリー / Cy Twombly

 

「Untitled,(1970)」

 

  • 代表作:「untitled」
  • ジャンル:ポストモダン 現代絵画 写真 彫刻
  • 年代:1928-2011年(享年)83歳

プロフィール

  • 1928年アメリカ合衆国バージニア州生まれ。
  • 1947年ボストン美術学院に入学。
     
  • 1950年にニューヨークに移り、美術学校アート・ステューデンツ・リーグに通い始める。ここで生涯の友となるラウシェンバーグに出会う。
     
  • 1953年から兵役によりワシントンDCに暗号製作者として配属。
     
  • 1957年以降はイタリア、ローマを拠点に制作。世界各国で個展、回顧展が開催される。
     
  • 2001年ヴェネツィア・ヴィエンナーレに出品、金獅子賞を受賞。
     
  • 2011年ローマにて死去。
  • グレイキャンバスが白のワックスクレヨンの落書きで覆われた「黒板」シリーズや、即興的に描かれた線や絵の具の飛沫に文字や数字、記号が組み合わされた、一見子供の落書きのように見える絵画作品で知られる画家。

  • 古代神話からインスピレーションを受け、即興的に描き出される特異なイメージ空間は”詩描画された詩”とも呼ばれる。絵画の他にも彫刻、写真作品を多く制作している。

 
 

草間 彌生 / Yayoi Kusama

 

「Pumpkin(1994)」

 

  • 代表作:「南瓜」(1994)
  • ジャンル:絵画 彫刻 映像 インスタレーション パフォーマンス・アート
  • 年代:1929年-(87歳)

 プロフィール

  • 1929年長野県松本市に生まれる。

  • 少女時代から統合失調症を病み、繰り返し襲う幻聴や幻覚から逃れるために、絵を描き始める。

  • 彼女の代名詞でもある「水玉(ドット)」は耳なし芳一が幽霊から身を守るために全身を経で埋め尽くしたように、彼女のドット・ペインティングもまた、幻聴や幻覚から身を守るため作品全体をドットで埋め尽くす儀式であるとされる。

  • 1945年京都市美術工芸学校で日本画を学ぶが旧弊な日本画壇に失望し、実家に戻り、寝食も忘れて毎日十枚以上絵を描き没頭する。

  • 1957年に渡米。活動の拠点をニューヨークに置きドナルド・ジャッドジョセフ・コーネルらと親交を持つ。

  • 絵画だけでなく男根状のオブジェを既製品に貼り付けた立体作品やインスタレーションを始め、ハプニングと称される過激なパフォーマンスも実行した。

  • 1966年にはヴェネツィア・ヴィエンナーレにゲリラ参加し、当時は「前衛の女王」の異名をとった。

 

ニキ・ド・サンファル / Niki de Saint Phall

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: koalie via VisualHunt / CC BY-NC-SA

「Dancing Nanas」

 

  • 代表作:「泉のナナ」(1971)
  • ジャンル:絵画 彫刻 映像
  • 年代:1930-2002年(享年71歳)

プロフィール

  • 1930年フランス、パリに生まれる。

  • 1933年家族でアメリカに移住。転学を繰り返しながらモデルとして活動。

  • 1952年パリに戻って以降、作家たちと交わるようになる。精神療法の一環として絵を描き始める。

  • 1961年に「射撃絵画」の発表で、一躍ヌーヴォー・レアリスムの重要なメンバーとして認められるようになるが、センセーショナルなデビューとは反対に、立体制作へと傾斜し始める。

  • 1965年パリで最初の「ナナ」が展示される。友人の妊婦姿にヒントを得て、いびつに太った大柄の女性が踊っているような造形になったと言われている。そのユニークなフォルムと原色を多用した色鮮やかな作風は、その後のニキのトレードマークとなり、彼女の立体作品は世界各国の広場などに設置された。

  • サンディエゴにて71歳で没する。

 

ジャスパー・ジョーンズ / Jasper Johns

 

「Flag」

 

  • 代表作:「Target」(1958)
  • ジャンル:ポストモダン 現代絵画 彫刻 ポップアート
  • 年代:1930-(86歳)

プロフィール

  • 1930年アメリカ合衆国ジョージア州オーガスタに生まれる。

  • 少年期をサウスカロライナで過ごした後、1949年ニューヨークに出る。

  • その後徴兵により陸軍に入り1952年に除隊。

  • 1954年以降から、二次元的なモチーフを用いた多くの絵画作品を制作する。

  • ロバート・ラウシェンバーグとともにアメリカにおけるネオダダポップアートの先駆者として知られる画家。

  • それまでの抽象表現主義の芸術市場主義的な表現に対して、「Target」「Frag」「0 through 9」などの連作に見られるような、国旗や、数字、ダーツの標的など、誰もが日々見慣れている二次元的な記号やシンボルを題材に、三次元の事物を再現する「イリュージョン」としての絵画を否定し、平面的な「オブジェ」としての絵画、「描く」行為と「現実」とを同一化するような作品を多く制作する。

 

ロバート・モリス / Robert Morris

 

「Untitled」

 

  • 代表作:「Lead and Felt」(1969)
  • ジャンル:ミニマル・アート ランド・アート プロセス・アート コンセプチュアル・アート
  • 年代:1931年-(86歳)

プロフィール

  • 1931年アメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティに生まれる。

  • 1948-50年カンザスシティのアートインスティチュートで学ぶ。機械工学を学んだ後、アートとアート批評に戻る。

  • 1950年サンフランシスコの美術大学で学ぶ。

  • 1950年代ダンサー振付師であった妻の影響で、次第にダンスに興味を持つようになる。

  • 1959年ニューヨークへ転居。ジャドソン・ダンス・シアターとして知られる前衛ダンス連盟に夫婦で参加。「アリゾナ」(1963)「21.3」(1964)などの作品を演出した。

  • 1960年代半ばには硬い素材や構築的フォルムを追求していたが、その後はフェルトなど柔らかい素材を折り重ね、積み上げ、壁に固定して垂れ下げるなど、日常的な素材における重力や張力を模索するような作品制作へと移行していった。

  • 1967年ランド・アートの先駆的作品となった「蒸気(steam)」を制作。

  • ミニマル彫刻プロセス・アートアースワークといった芸術運動の推進や定義において中心的役割を果たした。

 

ナム・ジュン・パイク / Nam June Paik

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Ryan Somma via Visual Hunt / CC BY

「Electronic Superhighway」

 

  • 代表作:「V-yramid」(1982)
  • ジャンル:ビデオ・アート パフォーマンス・アート インスタレーション 
  • 年代:1932-1006(享年73歳)

プロフィール

  • 1932年日本統治時代の韓国ソウル市に生まれる。

  • 1949年朝鮮戦争の戦禍を逃れて家族で香港に移住。

  • 1950年日本に移住。東京大学文学部美術史学科を卒業。在学中から20世紀音楽に興味を持つ。

  • 1956年ドイツに渡り、ミュンヘン大学で音楽史を学ぶ。1961年フルクサスに参加。ジョン・ケージヨーゼフ・ボイス、後に彼にとって重要な技術協力者となる阿部修也と親交を深める。

  • 1964年アメリカに移住。発売されたばかりでまだ画質が低く高価だった個人用ビデオテープレコーダをいち早くアートの世界に持ち込み、ビデオ・アート流行の先鞭をつける。

  • 彼の一貫した芸術コンセプトは、”諧謔精神””テクノロジーとエレクトロニック・メディアの人間化””東洋と西洋の融合”である。

  • 「グローバル・グルーヴ」を始めとした映像位作品で、マーシャル・マクルーハンが予言した”グローバル・ヴィレッジ”を実現し、ラドヤード・キップリングの予言”East is East,West is West”を否定した。

 

ゲルハルト・リヒター / Gerhard Richter

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Thomas Hawk via Visual Hunt / CC BY-NC

「Tourist Office」

 

  • 代表作:「STRIP(926-6)」(2012)
  • ジャンル:絵画 コンセプチュアル・アート スーパー・リアリズム
  • 年代:1932年-(85歳)

プロフィール

  • 1932年ドイツ、ドレスデンに生まれる。

  • 1951-56年まで地元の芸術アカデミーで絵画を学ぶが、共産主義体制に制約を感じ、ベルリンの壁によってドイツ東西が分断される寸前の1961年、西側のデュッセルドルフに移住。

  • デュッセルドルフ芸術大学に入学。

  • 初期作品は新聞や雑誌の写真を大きくキャンバスに描き写し、画面全体をぼかした「フォト・ペインティング」と呼ばれる作品や、写真の上に絵具を描く「オーバー・ペインテッド・フォト」など、絵画と写真の意義や境界線に焦点を当てた作品が多い。

  • 他にも、モザイクのように多くの色を並べた「カラー・チャート」、キャンバス全体を灰色の絵具で塗り込めた「グレイ・ペインティング」など、その作品スタイルは多様である。

  • 20世紀後半に登場した新欧州絵画の開拓者の一人であり、現在、世界で最も注目を集める芸術家として”ドイツ最高峰の画家”と呼ばれている。

 

オノ・ヨーコ / Yoko Ono

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: dr. motte via VisualHunt / CC BY-NC-ND

「War is over」

 

  • 代表作:「カット・ピース」(1965)
  • ジャンル:映像 パフォーマンス コンセプチュアル・アート
  • 年代:1933年-(83年)

プロフィール

  • 1933年東京都に生まれる。

  • 1959年からニューヨークを拠点に前衛芸術家として活動を開始。

  • 日本でも言葉によるコンセプチュアル・アート作品集『グレープフルーツ』などの作品を発表するも、当時の日本は前衛芸術自体に慣れておらず、評価は低かった。

  • 1966年活動の拠点をロンドンに移す。同年開催した個展でジョン・レノンと出会い、1969年に結婚。

  • ベトナム戦争が激化する中、二人は結婚後すぐに「平和のためのベッド・イン」を発表。ベッドに入った二人の映像をテレビで流し、その後「戦争は終わった!(War is over)」を展開。ビルボードやチラシ、新聞など様々なメディアを利用し、戦争の終わりを訴えるメッセージを世界12カ国に向けて発信した。

  • 1960年代後半から1970年代にかけてレノンとともに数々の創作活動や平和運動を行い、レノン亡き後も「愛と平和」のメッセージを発信し続け、世界各地で個展を行っている。

 

カール・アンドレ / Carl Andre

 

「Equivalent VIII」

 

  • 代表作:「レヴァー」(1966)
  • ジャンル:彫刻 ミニマル・アート
  • 年代:1935年-(81歳)

プロフィール

  • 1935年アメリカ合衆国マサチューセッツ州クインシーに生まれる。

  • ケニオン大学に入学するもすぐに中退し、1955-56年ノースカロライナ州にて兵役を終えた後ニューヨークに移る。

  • 1950年はブランクーシに影響を受け、木を組み合わせた作品を制作。

  • 1958年からアトリエを共有していたフランク・ステラに大きな影響を受ける。

  • 1960-64年鉄道貨車の助手として働きながら、既製品を積み重ねる作品を発表する。

  • 1966年耐火レンガをつなげて床に一列に置いた「レヴァー(てこ)」を発表。その後もブロックや金属、石など、素材を加工せずそのまま床に設置した作品を発表し、彫刻の形態と配置に新しい可能性を開いた。

  • 常に展示空間を考慮し、現場を見て作品を構想しており、空間のサイズや採光に配慮したサイトスペシフィックなインスタレーション作品を発表している。

 

フランク・ステラ / Frank Stella

 

「The Marriage of reason and Squalor, II (1959)」

 

  • 代表作:「ダイ・ファネ・ホー」(1949)
  • ジャンル:絵画 彫刻 抽象表現主義 ミニマル・アート
  • 年代:1936年-(80歳)

 

プロフィール

  • 1936年アメリカ合衆国マサチューセッツ州モールデン生まれ。

  • プリンストン大学で美術史を学ぶ。

  • 卒業と同時にMoMAで開催されたグループ展「16人のアメリカ人」に参加。

  • 彼はそこで商業用の黒いエナメル塗料とペンキ用の刷毛を用いてキャンバス上に黒いストライプを繰り返した作品を出品し、ミニマル・アートの先駆者として評価された。

  • 翌年開催された個展では幾何学模様に切り取られたアルミニウム板を用い、絵画は四角いものという常識を打ち破って見せ、その作品形態は次第に四角いキャンバスが半円にモノクロの色彩が目の覚めるようなカラフルに変化し、やがては壁から前面に突き出す巨大なオブジェと変化していった。

  • 現在はミニマル・アートとも一線を画し独自のスタイルで活動している。

 

李禹煥 / Lee U-Fan

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Cea. via VisualHunt / CC BY

「From Point (1977)」

 

  • 代表作:「線より」(1977)
  • ジャンル:絵画 彫刻 もの派 ランド・アート
  • 年代:1936年(80歳)

プロフィール

  • 1936年大韓民国慶尚南道に生まれる。

  • 1956年ソウル大学を中退後来日し、1961年に日本大学文学部哲学科を卒業。

  • 「もの派」を理論的に先導した芸術家の一人。初期はトリックを引き起こす作品も手がけていたが、1960年代末から、石、ガラス、鉄板、木などを関係付けて、目に見えない何かを感じさせようとする「関係項」シリーズといった作品を制作する。

  • 1970年代初頭には絵画にも取り組み、黒や藍、朱などの色彩で筆の跡を残すような線や点を描き、余白に深い意味を持たせた「線より」「点より」など、書道の筆使いと油絵の技法を融合させたような絵画シリーズを発表する。

  • 美術批評も手がけ、『出会いを求めて』など多数の著書がある。

  • 現在はパリにアトリエを構え、日本とフランスを行き来しながら創作活動を行っている。

 

ロバート・スミッソン / Robert Smithson

 

「Spiral Jetty」

 

  • 代表作:「Spiral Jetty」(1970)
  • ジャンル:インスタレーション ランド・アート 彫刻
  • 年代: 1938-1973(享年35歳)

 プロフィール

  • 1938年アメリカ合衆国ニュージャージー州パサイクに生まれる。

  • 自然の土砂や岩石を「彫刻」として展示空間に持ち込み、鏡やガラスとともに展示するインスタレーション作品や、ランド・アートの先駆者として知られる。

  • アート・ステューデンツ・リーグで絵画を学んだ後、3年の活動休止を経て、ミニマルアートの旗手として頭角を現す。

  • 理論家としての活動も多く、「一時的なもの」や、一時的にしか存在しないことに関心をもち、プロセス・アートの提案や、サイト・スペシフィティ(場所固有であること)の問題などを論じた。

  • 美術作品とその環境との関係を探る中で「サイト(site)」「ノンサイト(non-site)」の概念を導き出した。

 

解説

「ランド・アート」とは、屋外で自然のものを用いた作品で、アース・ワークとも呼ばれます。アメリカの商業主義的な美術の動向に反抗するかたちで、展示空間の外に作られていき、やがてはその土地の政治的、歴史的、文化的な特性までも作品に取り入れ、場所固有(サイト・スペシフィック)な作品が多く生まれるようになりました。

 

 

リチャード・セラ / Richard Serra

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: losmininos via Visual hunt / CC BY-SA

「Snake」

 

  • 代表作:「傾いた弧」(1981)
  • ジャンル:彫刻 映像 ミニマル・アート
  • 年代:1939年-(77歳)

プロフィール

  • 1939年アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。

  • 1957-61年カリフォルニア大学で英文学を学んだ後、1964年までイェール大学大学院で絵画を学ぶ。

  • 同大学講師となりジョセフ・アルバースの著作を手伝う。

  • 1970年代から素材が鉄に移り、ランドスケープ作品を次々に発表。いわゆる「場の彫刻(サイト・スペシフィック)」を実践し、欧州各国、日本からも制作依頼が殺到した。

  • 彼の代表作「傾いた弧」(1981)は当時、マンハッタンの連邦ビル前広場に設置されたが、危険や景観の問題により嘆願書が提出され8年後に撤去された。その事件後、彼は特定の場所に設置する彫刻は作らなかった

  • 現在は映画制作やビデオ作品も手がけ、幅広く活動している。 

 

ブルース・ナウマン / Bruce Nauman

 

「Knows Doesn’t Know」

 

  • 代表作:「100回生きて死ね」(1982年)
  • ジャンル:彫刻 写真 パフォーマンスアート ビデオアート インスタレーション
  • 年代:1941-(75歳)

プロフィール

  • 1941年アメリカ合衆国インディアナ州フォートウェイン生まれ。

  • 1960年ウィスコンシン大学で数学と物理学を2年専攻。同校で専攻を美術に変更し2年間絵画を学ぶ。

  • その後もカリフォルニア大学デービス校で美術を学び、以後、立体作品を多く手がけるようになる。

  • 1966年にサンフランシスコへ移住。元雑貨店だった家屋に自分のスタジオを持つ。

  • 彫刻写真パフォーマンスアートビデオアートインスタレーションといった、きわめて多様なジャンルの作品を手がける現代美術作家。

  • ネオン管による言葉を用いた作品「100回生きて死ね」(1982年)や、ビデオアート「Clown Torture」(87年)など、様々なメディアを駆使した芸術活動で知られる。

  • イスラエルのウルフ賞、ヴェネツィア・ヴィエンナーレの金獅子賞など数々の国際賞を受賞し、世界中の都市で回顧展が開催されている。

 

ジェームズ・タレル / James Turrell

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: na0905 via VisualHunt.com / CC BY

「Blue Planet Sky」

 

  • 代表作:「Blue Planet Sky」(2004)
  • ジャンル:インスタレーション ランド・アート
  • 年代:1943-(73歳)

プロフィール

  • 1943年アメリカ合州国カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。

  • 1965年にポナモンカレッジで知覚心理学で学士号を取得。同校で数学、地質学、天文学を学び、カリフォルニア大学アーバイン校大学院で芸術を学んだ後、1973年にクレアモント大学院大学で芸術修士号を取得。

  • 1968年から71年までアメリカ航空宇宙研究所に勤務。

  • 光を知覚する人間の作用に着目し、光と空間を素材として制作するインスタレーション作家。広い空間を用いながら普段意識しない光の存在を改めて認識させようとするインスタレーション作品を多数制作している。飛行機の免許を持っており、自身の飛行体験からも作品のインスピレーションを得ている。

  • 1979年からアリゾナ州北部の死火山の噴火口とその周囲を天文台に作り変えるというライフワーク・プロジェクト「Roden Crater」を開始している。このプロジェクトは第三段階まで分かれており、第一段階は完成しているが、まだ一般公開はされていない。

 

リチャード・ロング / Richard Long

 

「Midsummer Circles」

 

  • 代表作:「十五夜の石の円」(1997)
  • ジャンル:彫刻 ランド・アート
  • 年代:1945年-(71歳)

プロフィール

  • 1945年イギリス、ブリストルに生まれる。

  • 1966年にロンドン芸術大学セント・マーティンズ美術学校に入学。

  • 在学中の1967年に発表した「歩行による線」で注目を集め、ヴェネツィア・ヴィエンナーレのイギリス代表として選出される。

  • 1960年代から、画廊や美術館といった場所に束縛されない自然を対象にした作品を発表。

  • 作品は、屋外の自然を歩行し、石を並べて写真を撮ったりその時の歩行のメモを記録に残したりして制作される。

  • 採集した石をギャラリーに幾何学的に配置する作品も多い。採取した石は削ったりせず、そのままの状態で用いられる。歩行する場所は当初イギリス国内であったが、やがて辺境にも赴くようになる。

 

杉本 博司 / Hiroshi Sugimoto

 

「Indian Ocean Bali(1991)」

 

  • 代表作:「劇場」(1978-)
  • ジャンル:写真 インスタレーション
  • 年代:1948年-(68歳)

プロフィール

  • 1948年東京都台東区御徒町に生まれる。

  • 立教大学経済学部卒業後、1970年にロサンゼルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学ぶ。

  • 1974年ニューヨークに移り、写真家のアシスタントなどを続けたが、1975年から写真作家として生きる道を選び、自分のアトリエを構えた。

  • 1976年ニューヨーク近代美術館の写真部門に最初のシリーズである「ジオラマ」シリーズの一枚を持ち込み、これが評価され買い上げられるという栄誉を得る。

  • 以後、一年単位で奨学金を得ながら写真作品を制作を続けるも、奨学金が終了した1979年以後は生活のために古美術商を開業し、ニューヨークと日本を行き来しながら古美術品を売り買いする生活を10年続けた。

  • 明確なコンセプトに基づき、大型カメラで撮影された精緻な写真作品で国際的に高い評価を得ている写真家。芸術作家。

 

ジェフ・クーンズ / Jeff Koons

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: TheGirlsNY via VisualHunt / CC BY-SA

「Balloon Dog」

 

  • 代表作:「マイケル・ジャクソン・アンド・バブルス」(1988年)
  • ジャンル:ポストモダン 現代絵画 彫刻
  • 年代:1955年-(62歳)

プロフィール

  • 1955年アメリカ合衆国ペンシルバニア州ヨーク生まれ。

  • 10代の頃からサルバドール・ダリを信仰し、シカゴで絵画を学ぶ。

  • 1977年ニューヨークに移住。

  • 1980年美術家として注目され始めると同時に、自身のイメージ・コンサルタントを雇い、戦略的に自身の美術家としてのイメージを世間に発信させていった。

  • Balloon Dog(1994-2000)に代表されるような、ステンレスに鏡面塗装を施した彫刻作品、そのほかにも、金粉で覆われた歌手マイケル・ジャクソンとペットのチンパンジー、バブルス等身大の陶器製の坐像など、キッチュなイメージの巨大な絵画、彫刻作品等で知られ、美術批評の世界ではその評価が極端に分かれる。

  • 現在はソーホーのアトリエに130人近いスタッフを雇い、ウォーホールと同じくファクトリースタイルの制作活動を行っている。

 

アンドレアス・グルスキー / Andreas Gursky

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: Cea. via Visualhunt / CC BY

「Rhein I (1996)」

 

  • 代表作:「ライン川 Ⅱ」(1999)
  • ジャンル:写真
  • 年代:1955-(62歳)

プロフィール

  • 1955年ドイツザクセン州ライプツィヒに生まれる。

  • 1977-80年フォルクヴァング芸術大学にてヴィジュアルコミュニケーションを専攻。

  • 1980-87年にはデュッセルドルフ美術アカデミー写真科に在籍した。

  • ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に師事し、1980年代後半から作家活動を開始。

  • 1990年代以降、写真が切り取れるイメージ以上の空間を活用するためにコンピューターを用い、高い視点から撮影されたパラノミックな視点から捉えた巨大な写真が有名になる。

  • そこには複数枚の写真を画像編集ソフトで繋げたり(スティッチング技法)、特定の物を削除するなどの手法を採用した。

  • 作品の多くが、先端技術産業グローバル市場観光地など、資本主義社会を象徴する場所を撮影対象としている。

  • 各作品の印刷枚数が非常に限られている為、絵画作品などと同じようにオークションで高額で取引されることが多い。

 

フェリックス・ゴンザレス・トレス / Felix Gonzalez-Torres

 

「Untitled (U.S.A. Today) 1990」

 

  • 代表作:「無題」(1991)
  • ジャンル:インスタレーション 彫刻 コンセプチュアル・アート
  • 年代:1957-1996(享年38歳)

プロフィール

  • 1957年キューバ共和国グアイマロ生まれ。1979年ニューヨークに移住。

  • 彼の代表的なインスタレーション作品として、電球時計紙の束ハードキャンディーなどの最小限の素材を使用した作品が広く知られている。

  • その多くは、電球が切れる時計の針が止まるキャンディーの山が無くなっていくなどの過程を経ることによって、観客に死の過程を暗示させる。

  • そこには彼自身のエイズの経験が反映されているとされる。

  • もう一つの代表作「無題(1996)」では、ニューヨーク市内の24箇所に、誰も写っていないベッドのモノクロ写真の看板が設置された。これはゲイである彼が恋人の「ロス」を失った後の作品である。

  • 1996年エイズによって39歳という若さで死去。

 

キース・ヘリング / Keith Haring

 

「Murale Tuttomondo」

 

  • 代表作:「Radiant Baby」(1990)
  • ジャンル:絵画 ポップアート ストリートアート
  • 年代:1958-1990年(享年31歳)

プロフィール

  • 1958年アメリカ合衆国ペンシルバニア州レディングに生まれる。

  • 1980年ニューヨークの地下鉄構内で使用されていない広告掲示板に黒い紙を貼り、その上にチョークで絵を描くというサブウェイ・ドローイングと呼ばれるグラフィティー・アートを始めた。

  • そのシンプルな線でリズミカルに描かれた絵はニューヨークの通勤客の間で評判となり、キースの名が知られるようになる。

  • 画商トニー・シャフラジの支持もあり、数回の個展開催を経てストリートアートの先駆者として知名度を上げ、ニューヨークやシドニー、パリなどで壁画を制作するなど公共空間での活動を多く行った。

  • 社会貢献活動を多く行い、自身がHIV感染者だったこともあり、作品を通じてAIDS感染を防ぐメッセージを出すなどし、撲滅活動を積極的に行った。

  • シンプルな線と色で構成された彼の絵は日本でも人気があり、キースの作品をプリントしたTシャツがユニクロ等から発売されることもあり、広く知られている。

  • 1990年エイズによる合併症で31歳という若さで死去。

 

奈良 美智 / Yoshitomo Nara

 

現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人

Photo credit: akirareiko via Visual hunt / CC BY-NC

「Aomori-ken」

 

  • 代表作:「Cosmic Eyes」(2012)
  • ジャンル:絵画 彫刻 インスタレーション ポップアート
  • 年代:1959年-(57歳)

プロフィール

  • 1959年青森県弘前市に生まれる。

  • 武蔵野美術大学を一年で中退、1981年に愛知県立芸術大学油絵学科に入学。

  • 1987年に同大学大学院修士課程を修了。

  • 河合塾美術予備校講師を経て渡独。1988年ドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学。

  • 1993年にアカデミーを修了。

  • 2000年に帰国。国内5カ所で大規模な個展「I DON’T MIND,IF YOU FORGET ME.」を開催。

  • 2003年には米国内5カ所で個展「Nothing Ever Happens」が開催された。

  • MoMAやロサンゼルス現代美術館に作品が収蔵されるなど日本の現代美術を代表する一人。

  • 睨みつけるような女の子をモチーフとしたドローイングやアクリル絵具を用いた絵画で知られている。

 

村上 隆 / Takashi Murakami

 

 

  • 代表作:「727」(1996)
  • ジャンル:絵画 彫刻 インスタレーション 映像 ポップアート スーパーフラット
  • 年代:1962年-(55歳)

 プロフィール

  • 1962年東京都板橋区に生まれる。

  • 高校卒業後はアニメーターを志したが挫折。二浪の後、1986年に東京芸術大学日本画学科卒業。

  • 1993年同大学大学院の博士課程を修了。同大学日本画学科で初めての博士号取得者となる。

  • 1994年ロックフェラー財団のACCグラントを得て「PS1.ART PROJECT」の招待を受けニューヨークに滞在。

  •  1998年にロサンゼルスで展覧会「SUPER FLAT」展が開催され全米で話題となる。

  • 2005年ニューヨークで個展「リトルボーイ展」を開催。

  • ”父親たる戦勝国アメリカに去勢され温室でぬくぬくと肥え続けた怠慢な子供としての子供と、そうした環境ゆえに派生した奇形文化としてのオタク・カルチャー”や、”それゆえにオタク・カルチャーのきっかけはアメリカにもあるのだ”との考えを提示する。

  • 現在は自身の作品制作を行うかたわら芸術イベント「GEISAI」プロジェクトのチェアマンを務め、アーティスト集団「カイカイ・キキ(Kaikai Kiki)」を主宰。若手アーティストのプロデュースを行うなど活発な活動を展開している。

 

ダミアン・ハースト / Damien Hirst

 

「The shark」

 

  • 代表作:「生者の心における死の物理的な不可能」(1991)
  • ジャンル:絵画、コンセプチュアル・アート、インスタレーション
  • 年代:1965年-(51歳)

プロフィール

  • 1965年イングランド西部ブリストルに生まれる。

  • リーズのリーズ・カレッジ・オブ・アートに入学。その後、建築現場で2年働いた後、1986-89年ゴールドスミス・カレッジで学ぶ。学生の間、彼は遺体安置所で働いており、この時の経験が後の彼の作品テーマに影響を与えたとされる。

  • 1991年に初の個展を開く。この頃から巨大なガラスケース死んだ動物薬品瓶などを作品に使用し、生や死を省察するスタイルは確立されていた。

  • ホルマリン漬けされた動物作品シリーズ「自然史(Natural History)」で一躍有名になり、他にも医薬品や医療器具を用いた作品や、蝶やハエの死体を使用した平面作品など、いずれも生や死をテーマとした作品でヤング・ブリティッシュ・アーティストの一人として注目されている。

 

まとめ

以上、「現代アートを楽しむために!知っておきたいアーティスト40人」でした。

いかがでしたでしょうか。あなたの知っている作家は何人いましたか?

知ってる作家も、知らない作家も、へぇー、そうだったのか!と思っていただける情報を一つでもお届けできていたら幸いです。外国人作家でも日本で見られる作品は多くありますので、ぜひ本物を見て、現代アートの良さを感じていただければと思います!

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